冒険遊び場(プレーパーク)『たごっこパーク』

心が折れるより、骨が折れるほうがましだ。富士山麓の麓、田子浦港近くの公園と川ではちゃめちゃに遊ぶ子どもたちの日常。

【通算 1181回目 2024年2月3日(土) 『けんかから学ばない』】

2024年02月03日 | 冒険遊び場たごっこパーク令和5年度
 
 
場の運営を担ってくれている10人ほどのお母さんとのグループラインで共有していること。
 
「けんかから学ばない」
 
児童精神科医・佐々木正美先生『発達障害の子にちゃんと伝わる言葉がけ』より
「相手の気持ちを想像したり、場の空気を読んだりすることは、発達障害の子どもがもっとも苦手なことと言っても差し支えないぐらいに、とても難しいことです。
たとえば、自分が叩かれたら痛いということはわかっても、同じように他人も叩かれたら痛いということを想像することができないので、平気で人を叩いたりします。
決して、わがままで勝手な行動をしているわけではなく、相手の痛みを想像できないのです。」
 
児童精神科医・田中康雄先生『発達障害の子どもの生活と工夫と伸ばす言葉がけ』より
「思い通りにならないと、手が出てしまう子の場合は、大人がそばにいて、相手を叩いてしまう前に防ぐことが大切です。
相手に暴力をふるうという、大きなつまずきをさせないためです。
もし、暴力をふるったら、すぐに子ども本人をやさしく抱きしめて、それ以上、手や足が動かないようにします。
そして、『このおもちゃで遊びたかったんだよね』とまずはその子の気持ちを理解したことを伝え、『そういうときは、貸してって言おうね』と、手本を見せながら望ましい行動を伝えます。
物を投げてしまう場合は、投げて危ないものは、手の届くところに置かないようにしましょう。
物を投げることが安易なストレスの解消法になってしまうと、身体が大きくなってから、対応が難しくなります。
『言葉で気持ちを伝えます』、『叩くことはやめましょう』と望ましい行動を伝え、それができたら、思い切りほめるようにしましょう。」
 
たごっこパークでは、活動をし始めた頃から、こうした教えを強く意識するようになりました。
よく言われるように、僕もみっきぃも子どもの頃、自分自身や友だち同士のけんかの後味の悪さから多くのことを学んだ経験・記憶があります。
でも、遊び場を始めてみると、診断を受けている・いないに関わらず、発達の凸凹傾向がある子どもたちは、佐々木先生の教えの通りだなと、観察するようになりました。
そして、田中先生の教えの通り、できるだけ未然に防ぐ、トラブルが起きないように関わったり、環境調整をしたりする方が良さそうだと考えるようになりました。
賑やかだけど穏やか。
そんな空気感の中で、子どもたちには遊んでほしいと願っています。
 
幼児13人 小学生12人 青年3人  子ども28人 大人24人 合計52人
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