YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

Cremation (火葬)と Burial (土葬)

2010-02-25 12:28:10 | 雑記
昨年、棺桶用部品の販売(直接ではないのだが)が上手くいかなかった事もあり、今日の WSJ で、棺桶の需要が減少しているとの記事を読んで、ちょっと溜飲を下げた。(イソップ寓話の狐と酸っぱい葡萄の話みたいだが)

アメリカでは、火葬が38%だが、毎年1%づつ増加しているそうだ。一番の要因はすばり費用。火葬は$1,400 (約13万円)土葬は $7,200(約65万円)。(火葬用の棺桶は、多分 Casket と呼ば無いのだと思う。)又、臓器提供希望者が増えている、つまり、切り刻まれるので後は灰になった方が良いと考えるようである。尚、灰は遺族が、死んだ人が指定した場所とか、思い出の場所に散骨(散灰か?)するそうだ。

現在、日本では火葬しか出来なかったと記憶しているが、私の小さい頃は、土葬も結構あった。(何せ田舎出身なもので)

日本の火葬技術は、非常にレベルが高い。なぜなら、火葬すると必ずお骨になるのがその証拠である。死体には、いろんなパターンがあり、老衰で亡くなった人、若くて事故死した人など、体内の水分や筋肉、骨の密度等がバラバラなのに、お骨になるのである。では、アメリカはどうなるかと言うと、アッシュ(灰)になる。本当に粉々になる。

実は、十数年前にデトロイトで日本から駐在の取引先の方が交通事故で亡くなり、葬儀の手伝いをした事がある。その時の世話人の中にアメリカで日本人のお葬式を仕切った経験のある人がいて、火葬した時に火力が強すぎてお骨が残らず灰になり、日本から来られた遺族の方が、大変悲しまれたという話をされた。

その経験から、火葬する時に係員に火力を強くし過ぎない様に依頼したのだが、出してみたら骨にもならない黒こげ状態(焼死体状態)であった。土曜日午後だった事もあり、係員は月曜日に火葬し直すと言い出したのだが、さすがに遺族も世話人も納得出来ず、お金($100だったと思う)を握らして何とか再火葬してもらった。さすがに黒こげのインパクトがあり過ぎて、強めにお願いした所、結局灰になってしまった。

他の国の火葬事情は知りませんが、日本の火葬技術は紛れも無く世界一というか、唯一無二だと思う。

合掌

最新の画像もっと見る

5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本の火葬技術 (snowbees)
2010-02-25 19:50:32
検索すると:QTE

高度な日本の火葬技術

日本の火葬普及率は、終戦直後の昭和22年は53%でしたが、現在では99%を超え、その普及率は断トツで世界第一位です(ちなみに、イギリスは約70%、中国は約42%、アメリカは約25%、フランスは約16%、イタリアは約4%です)。火葬がこれだけ広く普及すると、その実績の積み重ねから当然技術は確実に発展・進歩する訳で、私としては、日本の火葬技術は間違いなく世界最高水準であろうと確信しています。

そして、日本の火葬技術が発展した大きな要因は、収骨に求める事ができます。日本では火葬を終えた直後、遺族や近親者の手で収骨の儀礼を行いますが、これは世界のどの国にも見られない日本独自の葬送習慣であり、この習慣がある故に、日本の火葬場では“いかに綺麗に焼くか”という事が重要になってくるのです。つま
UNQTE
返信する
納骨 (ysjournal)
2010-02-26 04:46:05
snowbeesさん
お骨を2人で拾い、そして骨壷にきっちり収めて喉仏を一番上に置く(だったですよね?)様式美まで含めて、芸術の域に達しているような気がします。

日本では、その後のお墓の問題もあり大変ですね。
返信する
自分の備忘録 (ysjournal)
2010-03-29 13:53:59
(火葬用の棺桶は、多分 Casket と呼ば無いのだと思う。)やっぱりそうだった。Cremation Box (只のダンボール箱みたいな感じ)

URN は骨壺
返信する
Unknown (Laffy)
2015-08-09 10:47:01
Google検索から興味深く拝見いたしました。洋物ゲームを楽しんでおり、カナダ製にも関わらずCremataionを行っている作中のシーンに「疫病のせいかな」などと思っておりましたが、イギリスなどでは火葬の方が多数なのですね。
返信する
Google検索 (ysjournal)
2015-08-10 08:11:07
Laffy

数年前まではPV:IP比率が3:1位だったのに、現在は8:1位になってます。

最近エントリーが少ないのですが、エントリー数が1200以上あるので、検索で辿り着いた人がいろいろ読んでもらっているのかなーと思ってました。

ペースが落ちても続けることでいろんな人に読んでもらえるチャンスが増える事をが確信出来、励みになります。
返信する

コメントを投稿