YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

日本国勢図会〈2010/11年版〉、世界国勢図会〈2010/11年版〉

2011-04-05 00:32:50 | 書評
この春、下の娘が目出たく、デトロイトりんご会補習授業校の小学校に入学したのだが、先週4月2日の入学式に併せて、義母がお祝いのランドセル(その他、いろいろ文房具も)を背負って来てくれました。(来米はほぼ毎年なのだが、上の娘の入学式も来たので、不公平のないようにという事で、今年はこのメインイベントに合わせて)有り難い事だ。

ブログを書くようになって、故事やことわざの知識が非常に怪しい事の気が付いた。ネットで調べたりしていたのだが、辞書を引くのに比べて効率が悪すぎる。昨年暮帰国した時に、ことわざ辞典を探したのだが、大きな本屋へ行く機会が無かった事もあり、しっくりくるものが無く結局買わずじまいであった。義母が来る事が決まっていたので、その時買って来てもらおうと、その後もネットでいろいろ探したが、結局、ピンと来るものはなかった。でも、どうしても欲しい辞典なので、一応実物も触っている「新明解故事ことわざ辞典 」を頼んでいた。

頼み次いでに、重い本で大変だと恐縮しながら、思い立って、日本国勢図会〈2010/11年版〉世界国勢図会〈2010/11年版〉もお願いしていた。

データフェチの領域に到達するのには程遠いのであるが、数字を眺めるのは大好きである。慣れているせいか、本の持つ便利性、直ぐ引けるし、一覧性があり、なにより、思わず目指していたものと違うデータが目に入り、迷宮に入ってしまう楽しさがあるので、日本国勢図会と世界国勢図会は、10年に一度くらい揃えて購入していた。(直前は、2003/04版)

絶妙なタイミングだったと我ながら思ったのは、今回の版がプレ3・11最後という事である。今後出版されるもの、特に日本国勢図会の方は、過去のデータを掲載しても、今回の震災のによる断層のバイアスが微妙に出てくるのではないかと思う。過去のデータが変わる事は無いのだが、スケールや解説が歪む可能性は高い。

なにかの経済指標を調べていた時に、アメリカのデータが19世紀からは継続的に存在しているのに、日本は終戦で一旦ご破算になっていて奇妙な感慨を持った事がある。戦後から今回の震災までを連続的な固まりとして理解する必要が出てきたとき(そんな必要があるのかと聞かれたら、?と答えるしかないが)のために、穢れの無いプレ3・11のデータは、貴重かもしれない。

(上の娘が同じく補習校で5年に進級したので、教科書を貰って来たのであるが、社会科の教科書に水産業の項目があり、東北の漁港の水揚げ量が載っていた。宮古、気仙沼、女川、これらの数字、来年の教科書はどうなるのだろう)

偶然にも思い立って購入出来たのは、全くのラッキーであった。街角の普通の本屋に、普通には置いて無い様だが(わざわざ取り寄せてもらったとの事)、日本国勢図会〈2010/11年版〉だけでも買っておいて損は無いと思う。

今回の震災以来、国債やらディフォルトの事を話題にしていたので、泥縄式に昨晩から財政のページを寝床で繰っていたのだが、気になっている特別会計の数字を見ていると、サッパリ理解出来ない事もあり、直ぐに眠気が襲って来た。(一般会計より大きな特別会計って得体が知れないが、ネットで調べたりしながら勉強する予定)

そう言えば、まだ電力の所を読んでいない。


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Willy)
2011-04-05 04:06:15
国勢図会とかを見るのが、経済や地域を理解する上で一番有用だと思います。僕も好きでした。グリーンスパンも子供の頃にそういうデータをたくさん見て、若い頃にそれをたくさん分析して、経済の事を学んだと書いていました。

日本の経済統計が現在の形になったのは1970年前後ですね。その頃、政府が統計の充実を目標にして頑張ったようです。
今回の震災でデータの欠損はほとんど生じないと思いますが、数値はかなりジャンプしそうですね。うーん、大事なテーマだ。
返信する
路傍のグリーンスパン (ysJournal)
2011-04-05 04:54:07
Willy さん、
岩手、宮城、福島では3月の失業率の統計が取れないとか言ってましたので、有る期間のデータは飛んじゃいますね。「数値はかなりジャンプ」の意味が、今一理解出来ないのですが、なにかヒントになっているのなら望外のよろこびです。

日本の経済統計が70年前後に確立(?)したとしたら、奇跡の高度成長(60年代)のデータの信憑性には疑問がつきますね。(今の中国のデータ並みの信憑性?)


路傍のグリーンスパン目指して頑張ります。

子どもの頃は、こんなデータに全く興味がありませんでした。あと300年位寿命があったら、何とか精進をして、出来の悪い統計屋をへて、世界銀行の頭取(世界銀行も頭取っていうのかしら)になれるかも。

改めて、気付くのが遅いのと才能が無い事を思い知っております。
返信する

コメントを投稿