YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

大きなお世話、おおらかで善良だが問題のあるお節介

2010-08-26 18:16:09 | アメリカ政治
オバマ大統領と司法省は、国連人権委員会に対し、アメリカ合衆国の人権の現状についてのレポートを先週提出した。

アメリカは人権に関してまだまだであるが、オバマ政権による社会正義の修復により、良い方向に進んでいる。まずは、Obamacare で、やっとアメリカ国民全員が医療サービスを受ける道が拓け、金融改革法で差別的であった貸し出しが是正され、軍隊のゲイに対するポリシーの改善されたとしている。(Obamacare と金融改革法は、法案が通っただけだし、軍隊のゲイ問題は、大統領命令が出たものの具体的な進展のニュースは未だ無い)

改善の余地として、人種別の失業率の違い(黒人15.8%、ヒスパニック12.4%、白人8.8%)を挙げている。

世界的な人権問題って、こんな甘っちょろい話ではないであろう。多数のアメリカ人にとって大きなお世話と言った感じであろう。まあ、イランだって人権が改善しているとの報告書を出すくらいだから、この国連の人権委員会へのレポートは、施政者の馬鹿さ加減を競う類のものであろう。

オバマは、ノーベル平和賞も持っている事だし、アメリカ大統領では飽き足らず、余生は国連の独裁総長として世界の平和と人権問題を解決する気がある様だ。

多くの人の人権を救ったと言う視点で見ると、アメリカのイラク、アフガン戦争は、大いに賞賛に値されるべきであろう。イラクの500万とも言われるクルド人をフセインから救い、アフガンではタリバンの圧制から全国民を救っているのである。ブッシュに、おおらかで善良な意識があったという事を否定する事は難しいと思う。