YS Journal アメリカからの雑感

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腰痛とバラコン運動

2010-08-02 19:04:37 | 雑記
昔、肉体労働系の仕事をしていた20台の頃にぎっくり腰を2回したことがあり、その後腰には違和感をずっと持っていた。特に痛みがひどいとか言う事は無かったのだが、目覚めるとまず腰があると言う感じだった。

調子の悪いときがあり、腰痛に効くとされる運動を集中的に調べた時があり、その中でバラコン運動が一番理路整然としていると思った。ちょうど同じ時期に、日本の自動車部品会社の金型部門の技術者二人とあるプロジェクトで一週間ほどアメリカの田舎を同行出張する機会があった。そのとき初めてお会いしたのだが、一週間も一緒だったのでいろいろな話をするようになった。金型屋さんなので、重いものを持つ事も多く、腰痛とは切っても切れないとの事であった。

私も自分の腰痛の事を話し、バラコン運動の事を話題にすると、なんとこの二人が実践(と言っても自己流)していると言うではないか。いろいろ試したが、これが一番効果がある断言していた。

バラコン運動は、骨盤の位置にゴムバンドをややキツメに巻いて、腰を左右50回毎日回すだけの簡単な運動だ。ググると一杯情報があるが、その当時は、存命であった創始者の五味雅吉の本(カッパブックス?)しかなかった。

理論の肝は、骨盤は関節であるのだが、周りの背筋、腹筋等の大きな筋肉で知らず知らずにガチガチに固定されて、関節としての柔軟性を失ってきている。そこのある力が掛かって関節として機能させようとすると痛みが出ると言うものである。腰痛というと直ぐ椎間板ヘルニアが思い浮かび、神経を圧迫している箇所を取り除く手術が行われるのだが、統計によると椎間板の手術での腰痛の改善は50%しかないらしい。

椎間板以外の腰痛の原因は、骨折等で肘をギブスで何週間も固定した後で、ギブスを取って急に肘を動かす事と同じ原理である。これは想像しただけでも痛そうである。(私は足首の経験がある)バラコン運動は、広がったままで筋肉によって固定された骨盤の柔軟性をゴムバンドの助けを借りて回復させてやるのである。

数年前に流行った骨盤体操の元祖とも言える。

必要なのは、ゴムバンドと毎日2,3分。ゴムバンドを腰にちょっとキツメニ巻いて、腰を左右に回すだけ。急激な改善と言う感じではないが、2,3ヶ月もすると効果が現われてくる。続けると、腰に関しては心配が無くなる。(ゴルフのやり過ぎで、筋肉痛としての腰痛はあったりするが)

ゴムバンドも自転車の中古タイヤチューブで十分である。同行した技術者が帰国後日本からわざわざ送っていただいたパンク修理のパッチがあるチューブを、私は15年以上も使っている。

最近、飛行機、運転と座りっぱなしの出張が多く、とどめ今回の徹夜で15時間も運転したので、さすがに腰がパンパンになっていた。このところサボり気味だったバラコン運動を少し念入りにやったらスッキリして、一日たった今日はいつも通り。(パンク修理パッチ付きのチューブは世界中を旅しており、今回も持参している)

バラコン運動は、派生や類似などいろいろ出て来ている様(創始者の五味雅吉でさえ、バラコンで視力がよくなるとか、最後はやや宗教がかっていた)であるが、腰に巻いてグルグルが元祖で、シンプルで一番効果がある。

腰痛の話題が出るたびに推薦してきたが、実践した人々からは感謝されている。(但し、私の言う事が胡散臭いと思う人も多く、実践者は意外と少ない。アメリカ人の友人にチューブまで贈呈した事があったが、冗談だと思われてチューブは捨てたそうだ。)

私は誰の手先でもないのだが、世界の腰痛持ちのために、バラコン運動を個人的に普及する使命を感じている。

以前勤めた会社では、ゴルフへの情熱とバラコン運動への情熱がゴッチャになっていて、私は腰痛をゴルフで克服した事になっていた。