YS Journal アメリカからの雑感

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我流ゴルフ理論(6)どこも急がない

2010-02-22 12:20:51 | 我流ゴルフ理論
遠くへ飛ばしたいと考えると、体のどこかを速く動かせばという感覚になります。この気持が特に強く出るのが、腰(下半身)と利き手です。

腰が先行するので、どうしても上半身、腕が送れてきてスライスになります。利き手が先行する人は、ダウンの途中で煽るようになり、フックが出ます。

体の各パーツの同調が出来ないために、それぞれのパーツが正しいインパクトのポジションにならないのです。つまりコントロールが出来ないのです。ではコントロールするためにはどうすれば良いか、ズバリ、体のどこの部分も急いでは行けないのです。

ゴルフのクラブは長く、先が重くて慣性モーメントがあるので、各パーツの同調が無くなると、最後の砦は手と腕の力でリカバリーするしかありません。しかし長いクラブになればなるほど、リカバリーは難しくなります。(ロフトも立ってくるので、その要因もあります。)7番アイアンくらいまでは、シャフトの短さとロフトに助けられて、比較的リカバリーし易いのですが、6番良い上は難しくなります。(ターゲットが遠くなる精神的なプレッシャーもあり、尚更急ぐ動きが入る。)

しかし、偶然にリカバリーが上手く行く事があり、特にドライバーはティーアップしているので、融通が利き易く、偶然で出たナイスショットを開眼したと勘違いし、その感覚を追いかけてしまう事があります。

体のパーツも急がさないために一番必要なのは、全てをコントロールしたスイングの方が、実は飛ぶのであると言う事を実感する事だと思います。先ず、ウエッジでムチャ振りと渾身でのコントロールスイングの距離を比べてみるのが一番良いと思います。ある程度正しいスイングが出来ていれば、距離は変わらないはずです。(もし距離が違う上に、長いクラブが上手く当たらないのであればスイングを直す必要があります)これが実感出来れば、後は長いクラブでコントロールスイングをするだけです。

コントロールスイングの感覚が出来てしまえば、素振りが一番有効な練習法となります。スイングをコントロールしているので、ボールを打つ感覚が希薄となり、素振りと実際に球を打つスイングが同じになってきます。ボールを打たない事で体に衝撃が無いので、手軽に練習出来る上に、故障の心配も少なくなります。

勘違いしては行けないのは、コントロール出来る限界での渾身のスイングです。たとえハーフスイングであってもそれは渾身のスイングでなくてはなりません。