YS Journal アメリカからの雑感

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我流ゴルフ理論(3)AJ Bonar 腕の動きだけ

2009-11-20 07:38:59 | 我流ゴルフ理論
数年前,ゴルフチャンネルで彼のインフォマーシャルで良く流れていたので、興味がありました。同じ時期にゴルフマガジンでAJ Bonar の記事(英文)を読んだのがきっかけで、DVDを購入しました。

では、AJ Bonar のゴルフスイング理論はどんなものなのでしょうか?

はっきり言って、スイング理論ではありません。フェースをコントロール出来るのは手と腕の動きだけなので、その動きを意識するだけだと言う事です。

1 フェースは、インパクトでターゲットラインに対して90度を保てない。特にプロは、インパクト前後でトウがヒールより速く動いている。つまり、シャフトを軸に回転させている。このシャフトを軸にした回転がクラブヘッドのスピードにプラスされて飛距離をうむ。
2 この回転を与えるために、インパクトでは右腕の肘から先を反時計回りに捻る。(私は右利きです)

これだけです。

この右腕の動きが、Stack and Tiltと良くマッチします。Stack and Tiltではインパクトで両手を伸ばした状態で迎えるのですが、これは、右肘の絞り、右手のコックをインパクトでほどいておきなさいと言う事です。インサイドから腕が下りてきて(正確には左のリードで引き下ろして)インパクト直前で右腕がやや余裕がありながら伸びていると、肘から下の反時計回りの動きは、比較的簡単に出来ます。

右腕の絞り過ぎ、コックのし過ぎをしないことで、右肩がインパクトにかけて落ちなくなります。青木やセルジオの様な強烈なコックからのインパクトは、よっぽど腕力の無い人でないと出来ません。私の場合、ドライバーで飛ばそうとして体の動きが速くなったりすると腕が付いて来れなくなります。

イメージ的には、ほとんどノーコックで上げて,ダウンスイングの真ん中くらいで、右肘も右手もほとんどほどいて居る感じです。この辺は、田原 紘 と言うゴルフプロが同じ事を行っております。(私が読んだのは「実践50歳からのパワーゴルフ」)

AJ Bonar の一つの欠点は、左腕の動きの話が無い事です。Stack and Tiltでもなぜか左腕の動き(引き方)の話がありません。(本には出て来るのか?)唯一、後藤先生が左のリードと言う形で出てきます。

左のリードが無くなり、右手、右腕だけの感覚になると、結局インパクトで詰まってきます。そのため体を変に動かして詰まりを解消しようとするスイングするようになり、めちゃくちゃになります。

我流ゴルフ理論の骨格は、こんな所です。次からは、もう少し細かい技術的な考えを散発的に書いていきます。まずは、左腕の引き方からです。


追記(10-19-10):この理論で需要なヘッドを右手でどのように感じるのかの写真を追加しておきます。



右手を煽ってヘッドを返すのではなく、右上腕の反時計回りでヘッドが返っていくイメージがわき易くなると思います。

我流ゴルフ理論(2)後藤 修のスクェア打法

2009-11-20 00:49:48 | 我流ゴルフ理論
後藤 修先生(勝手に先生と呼ばせて貰っております。)は、ジャンボ尾崎、中島を指導した事があり、日本でも数少ないプロを教えるプロです。それも海外の理論等を輸入するのではなく、日本人に適したスイング理論を構築されております。Stack and Tilt を骨格としながら腰のリリースをについて懐疑的なのは、自分の体が硬い事もありますが、後藤先生の称えるインパクト、つまり、半身を踏ん張って腕をさばく感覚を大事にするためです。数年前に爆飛び 奇跡の300ヤード打法を手にしてから、バイブルのようにしております。(不敬虔な信者ですけど。)

では、スクェア打法とは、どういうものなのでしょう?

1 スイングの弧のインパクト前後で、フェースがターゲットラインに対して90度になるゾーンをつくる。(インースクェアーイン)
2 日本人のほとんどは、スライス体なので、最初はドローを打つ所から始める。
3 テイクバックは右足首より始動し、下から上に力を貯めるように捻り上げる。
4 トップからは左のリードでし、クローズに踏み込んだ左足で踏ん張り、腕を体の前でさばいてインパクトをする。腰や肩を回すのではなく、腕を振る。
5 インパクトしたら上体を立ち上げる(キレ)

素振りを大切にしており、これは非常に大事な事だと思います。また、クラブを反対に持った素振りなど、スピード、キレを大事にするドリル、縮んでいる腕や肩を柔らかくするドリルは非常にすぐれております。

この本は、スイングの基本的な体の動きが書いてあるだけで、基礎中の基礎しか書いてありません。そのうち続きも書くとあとがきで宣言しておられますが、既に9年経っているので、怪しくなってきております。(お年のようですし)本やサイトを参考にしていただければ分かりますが、後藤先生の言葉は、もう哲学です。もちろんゴルフ理論としても全体像がしっかりしております。

私のスイング理論は、形而上は後藤 修先生、形而下は Stack and Tiltで出来上がっております。

後藤先生は毒舌なので、日本のゴルフ界から再び干されている様子で、最近雑誌でも見かけなくなりました。最近は後藤塾オフィシャルサイトをチェックするのみです。不肖の勝手な弟子なので有料会員にはなっておりません。エッセイは、的外れな所もあるのですがエンターテイメントとしては楽しめます。アメリカが北京オリンピックボイコットをしていれば、今頃時代の寵児だったと思います。あくまでもゴルフの師匠です。政治や経済への視点には?もありますが,スジの通った生き方は尊敬しております。

肝心な腕の振り(動き)については、大切とは書いてありますが、この本の中では具体的な技術論は書いてありません。次回のA.J.Bonarで書いていきます。