YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

今年一番激動だった1週間

2009-11-07 11:59:38 | アメリカ政治
火曜日のバージニア、ニュージャージー州知事選で、共和党候補が両州伴制した事で、共和党と保守勢力の反オバマ活動に大きな弾みがつきました。

今週土曜日に健康保険改革法案の下院での唐突な採決予定も、民主党内の調整が難航しており来週に持ち込まれそうです。民主党は全435議席のうち258議席と圧倒的な過半数を占めているが、40人以上が反対しており218票の確保が難しい状況です。明日は、オバマ大統領もこれらの反対民主党議員の説得して回るそうです。もし、今週末に採決されなければ、流れそうな感じになってききました。

木曜日には、テキサスの米軍基地で、イスラム教のアメリカ陸軍少佐(このフレーズだけでも凄いのですが)が、イラクへの派遣を目前に乱射事件を起こしました。アフガン問題で、ズルズル決断を延ばしている中の国内でのテロ、それもイスラム教アメリカ兵士による基地内での事件という、何とも言えない複雑さです。

早速、オバマ大統領は声明を出しましたが、この複雑さのためか何だか歯切れの悪いものでした。

金曜日には10月の失業率の発表があり、ついに10%超えてしまいました。(10.2%)今年第三四半期のGDPが上向いたと誇らしげに発表したオバマ大統領であったが、今日のコメントではトーンダウンせざるを得なかった。

オバマの人気の陰り、民主党左派のなり振り構わないラディカルな政策のゴリ押し、オバマの軍の最高司令官としての能力の無さ、ホワイトハウスの景気回復に有効な手を打てない上に詭弁を弄し続ける機能不全。オバマ大統領、民主党首脳陣の悪いところ全部が本格的にあぶり出された激動の一週間でした。