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YS Journal アメリカからの雑感

政治、経済、手当たり次第、そしてゴルフ

舐められ、呆れられ

2014-07-17 22:03:19 | アメリカ政治
マレーシア機の撃墜、イスラエルのガザ進攻、国際的に重大な事態が重なった今日、オバマは、ニューヨークの政治資金集めパーティに予定通り出席している。

アメリカのニュースでも色んな分析、批判が噴出しているが、どれも的を得ていない。

オバマは、何をアメリカ国民、世界に向かって言い、何をしたら良いのか分からず、オロオロしているだけである。このおっさん、アメリカ国内では大統領権限でそれなりに好き勝手をしているが、国際舞台では完全に舐められており、同盟国首脳は呆れ返っている。

Sue me!

2014-07-01 19:26:06 | アメリカ政治
こんなチンピラがアメリカ大統領なのだ。

ここ数週間、大統領府の権限を越えた行為について連邦裁判所の違憲判決が続けて出てきているが、オバマ大統領は一向に気にしていない。逆に、これまで以上に挑戦的な発言をしている。

連邦下院議長が、大統領の立法権を侵害する越権行為について提訴する考えを表明しているが、訴えてみろと毒づいているのだ。(3分55秒)

外交では、各国の利害関係が複雑な上に戦争嫌いを見透かされているので、まともに相手にされていないので、国内でその憂さを晴らしているのだろう。ここまでの目に余る越権に議会は何もして来なかったので、高を括っているのだ。

どう考えても、チンピラヤクザのメンタリティーだ。ああ、情け無い。


オバマ憲法違反、連邦最高裁判所判決

2014-06-29 21:37:13 | アメリカ政治
アメリカ連邦最高裁は先週、オバマ大統領が人事承認手続きを行う上院を「休会中」とみなし、全国労働関係委員会の委員を指名したのは憲法違反との判決を下した。それの 9-0 であり、オバマが選出した2人の判事も違憲判決を支持している。

又、下院議長はオバマ政権が行政府の権限を超え三権分立を逸脱しているとする提訴の可能性を発表している。

ほとんどのマスコミがオバマ大統領に惚れてしまい、報道する事より、積極的に支援する側に回った事で、チェック機能が無くなってしまっいる。2012年の大統領選でも、普通に公正な報道があれば、オバマの再選は危うかったと考えられている。

共和党の不甲斐無さもあるのだが、ここに来て国内外での不手際が目立ってきており、この判決で少し勢いづいてきている。議会が政権を訴える事は前例が無いのだが、そこまでしなくてはならない程、オバマ政権、そして上院の過半数であり議会を不全にしている民主党、特に上院議長が腐りきっている。

何回も言うが、オバマはカリスマ性のある操り人形、上院議長ハリー・リードが、民主党内を絞り上げいる構図がずっと続いている。

今年11月の中間選挙に向けて少しづつ民主党内の不協和音も聞こえてきているし、オバマも外交政策の大失敗でレイムダックの様相を呈してきているので、いよいよ悪行が暴かれる日が近いかもしれない。


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グアンタナモ収容所のタリバン幹部5人とアメリカ兵1人の交換

2014-06-07 17:35:39 | アメリカ政治
オバマ政権は、アフガンでタリバンに拘束されていたアメリカ兵とキューバ、グアンタナモ収容所に収容されていたタリバン幹部5人を交換した。

タリバン幹部5人はカタール政府が一年間保護観察をする事になっている。一方、アメリカ兵は現在ドイツにあるアメリカ軍基地内の病院にいる。

背景、事実関係が全て出揃っておらず、不明な点が多い。

1、交換されたのは、古典的な意味での戦争捕虜ではない。元々、ブッシュ政権はグアンタナモに収容されたテロリストを捕虜と規定していない。又、アメリカ兵も戦線離脱の容疑があり、自主的にタリバンに協力したとの噂があり、アメリカ軍の裁判に掛けられる可能性が高い。

2、グアンタナモに収容されたテロリスト釈放に関して、オバマ大統領は連邦議会に事前報告する義務があるのだが、行われていない。

3、オバマ政権は、アメリカ兵の健康状態の悪化と輝かしい軍歴を根拠に交換を急いだと発表しているが、両方とも既に事実でない事が明らかになっている。

2016年にアフガン完全撤退を表明しているオバマにとって、グアンタナモ収容所の閉鎖は悲願である。大統領就任後最初に署名した大統領命令は、一年以内にグアンタナモ収容所の閉鎖であり、公約のやり残しとしては最大の課題である。

現在も収容者数は160人程度(最大で600人以上)いるのだが、最も危険と目されて居た5人を出したので、今後、釈放のハードルは低くなるもと思われる。力尽くでの閉鎖は出来なかったが、収容者をゼロにする事で達成する気の様だ。

アメリカ兵士を1人残さずアフガンから撤退するというのは美談であるが、その為に手段を選ばないというのはありだろうか?

外交政策の一環として考えるより、アメリカ国内を意識したオバマ政権のヘタ打ちと考えた方がスッキリする様な気がする。その証拠に、アメリカ兵の軍歴、健康状態で嘘を付いているし、捕虜交換では無いのに、そのような論旨で弁明をしている。

グアンタナモから釈放されたテロリストは分かっているだけで30%が戦線に復帰しているので、この交換でアメリカがより安全になる事は無い。全てのアメリカ兵を復員させる為のリスクであるなら、それに関連したコメントを併せて出してもバチは当たらないだろう。

最近のオバマ政権はヘタ打ちが多過ぎて、次から次に出てくるので、追求も中途半端になっている。オバマ政権がいかに無能であるかの傍証ではあるが、糾弾されるとしても引退後だと思うと、後2年半でどれだけアメリカにダメージを与えるのかを思うと、憂鬱になる。

ジミーカーターが最悪大統領の汚名を返上する日が一日も早く来る事を祈るのみか。

在アフガン米軍 9,800人

2014-05-28 11:41:28 | アメリカ政治
メモリアルディ、ウエストポイント卒業式と軍関係の行事が多いこともあり、オバマ大統領は、今後のアフガン戦略について発表を行った。

一方、軍関係では VA スキャンダルとかアフガン在留の CIA スパイの名前を手違いで発表というポカもあり、久しぶりに軍を含めた外交政策が何かと話題になっている。

アフガン撤退が悲願のオバマは、在米米軍の人員規模を9,800人を決定した。2015年末に更に半分とし、2016年末には全面撤退する予定である。在任期間中に公約を果たす気のようだ。

現在でも、在日米軍は50,000人、在韓米軍は28,000人である事と比較すると、歴史的、地政学的な違いはあるにしても、ここでアフガンから撤退する事は、実質アメリカの敗戦を宣言する事に等しいであろう。(既に撤退しているイラクも同様)

そして、アフガンは元の木阿弥となるのだ。

911の後、アフガン、イラクに攻め入ったのは間違いだったと思うが、オバマの撤退も間違いだと思う。2008年大統領選の最中に、共和党候補だったマケイン上院議員の「アフガン駐留は100年になっても良い」発言がキチガイ扱いされていたが、意外にも正鵠を射ている可能性がある。

外交、内政、特にObamaCare、オバマ政権の後始末は大変な事になるだろう。

VA Scandal

2014-05-18 16:13:22 | アメリカ政治
VA (退役軍人省) が管理する病院の不祥事が、内部告発で噴出してきている。

患者の待機日数を短くする目標を達成するために、二重帳簿や最初の申し込み日を変更するトリックがあちこちの病院で横行していた事が明るみに成ってきている。検査、診察が遅れたことで死亡したと告発する家族もマスコミに登場してきている。

日系三世の Eric Shinseki が長官なので、名前が挙がる度にむず痒くなる。

軍人としての経歴は輝かしく、最終的に陸軍大将になっている。オバマ政権発足以来の VA 長官である。

VA、特に関連医療施設の問題はブッシュ政権時代からしばしば問題になっていた。退役軍人の高齢化、アフガン、イラク戦で負傷軍人の増加もあり、オバマも大統領就任以来退役軍人に改善の公約を行なっている。しかし、一向に改善されないばかりか、待機日数の短縮が事務方の査定項目になったことで、不正を助長する温床になったとの報道もある。

先週行なわれた連邦上院議会の公聴会で、Shinseki は5年も長官をやっているのに事態を認識しておらず "Mad as hell" と逆切れしていた。この公聴会のもう1人の証人であった副長官が直後に辞任をしており、長官辞任の要求も高まっているが、現時点ではその気は無いようだ。

ここまでオバマ大統領はほぼ音無しなので、リーダーシップを発揮しろという声も上がっている。

日本人としては悲しいが、多分 Shinseki は退役軍人省を改革する能力が無いのだと思う。又、オバマにリーダーシップを求めるのは無いものねだりなので、暫く混乱が続くと思われる。

スキャンダルと言うより、オバマ政権の無能振りを改めて示しているのだが、不正が退役軍人の死亡に直接関与していたり、上層部が関与していれば、雲行きが怪しくなる。

さて、オバマ政権がいい加減な言い訳をして来ていたリビア、ベンガジ問題、IRS 問題についても、新たな証拠が出てきており、ベンガジ問題についてはつい最近連邦下院が特別委員会の設定し、より詳細な調査をすることになっている。

オバマの余りにお粗末な政権運営振りに、民主党の求心力も弱まってる。今秋の中間選挙で下院ばかりでなく上院も共和党が過半数を取れば、何も出来ないばかりか臭い物の蓋が開く可能性が高くなる。


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気違い沙汰

2014-05-10 12:30:32 | アメリカ政治


オバマは本格的に政権運営を投げ出したようだ。ナイジェリアのイスラムテログループによる少女誘拐事件がメインであるにしても、ミッシェルに ホワイトハウスの週刊演説をさせるのはどうかと思う。

肝心の誘拐事件だが、いくら学校の寮から誘拐したからと言って、テログループが「少女達の教育機会を奪う為に誘拐した」という説明は、根本的に間違っている。

その後は、教育の大切さとか、教育が経済成長に繋がるとか、いつもの調子の押し付けがましい話が延々と続く。

自分をハリウッドスターと勘違いしてミッシェルは、ナイジェリアの件では "#BringBackOurGirls" の写真を公表してたりもする。割れ鍋に綴じ蓋という所か。

感情的、指導力不足、事実の誤認(もしくは、自分たちの良い様に曲解)、大衆への迎合、オバマ政権の外交戦略はこの程度だ。

2016年 大統領選 共和党候補

2014-03-28 23:07:56 | アメリカ政治
今年の中間選挙まで半年もあるのでフライング気味ではあるのだが、共和党、民主党とも2016年大統領選の候補者選びが静かに始まっている。

民主党に関しては、ヒラリーが出馬するか否かだけである。バイダン副大統領の出馬も噂されているが、副大統領である事自体がジョークなので、もし出馬したとしても泡沫候補であろう。現時点では、連邦議員、州知事の中からも注目に値する候補者予備軍は見当たらない。

ヒラリーの出馬ついては以前から懐疑的である。オバマ政権の失敗続きで2016年は民主党候補者が不利になるは必至で、ヒラリー自身も一期目政権の国務長官として、現在八方塞になっている外交政策の責任から逃れられないだろう。

2008年大統領選挙で、民主党の候補者選びが実質的な大統領だと感じたように、2016年は共和党予備選が実質的な大統領選になる予感がある。

さて、先日バーバラブッシュ(パパブッシュ夫人)が、2016年の大統領戦に関して「経験豊富な州知事が沢山いる」という発言をしていた。元フロリダ州知事であった次男 Jeb Bush の動向と関連付けて解説されていたが、図らずも共和党上層部の意向を示しているのではないかと感じた。

行政経験の全く無いオバマの不手際は目を覆うばかりで、2012年の時も大統領には州知事経験者が最適であろうと思っていた。これは共和党ばかりでなく民主党にも当て嵌まる。唯一の例外は副大統領経験者であろう。

では、共和党の州知事もしくは経験者で大統領候補として取り沙汰されてい人々は次の通りである。

1.Chris Christie ニュージャージー州知事 現時点では最有力と考えられているが、性格が攻撃的過ぎる気がする。

2.Scott Walker ウインスコンシン州知事 ちょっと若すぎるかも。

3.John Kasich オハイオ州知事 連邦下院議員の経験もある。保守派にとっては物足りないと思われるがバランスが取れており、アメリカにとってベストな選択だと思われる。個人的にも一番期待している。

4.Jeb Bush 元フロリダ州知事 共和党の弱みであるスパニッシュ票を獲得できるのではないかという期待が大きい。

5.Bobby Jindal ルイジアナ州知事 Scott Walker よりもっと若い。

なんと言ってもダークホースは最近、急激にマスコミへの露出度が増えているミットロムニー(元マサチューセッツ州知事)であろう。

オバマ政権誕生で民主党独占による左に振り切れた政策による混乱で顕著になった不毛のイデイオロジー闘争に、アメリカは辟易している。

バランスの取れた共和党大統領でゆっくりと政治環境が右に振り戻ることが、アメリカにとって一番必要であろう。大統領や連邦議会のドタバタが毎日の様に話題になっている事は、不幸であり、悲劇である。

2017年にはそんな日々が終わることを祈って止まない。

Sad But True: Harry Reid Is Stronger Than Obama

2013-11-24 12:13:24 | アメリカ政治


この映像は The Young Turks というリベラル系(プログッレッシブ)のオンラインニュースメディアである所が面白い。彼らは既にオバマの事をプログッレッシブだと思っていないようだ。

この映像のネタは、The Huffington Post(日本ではハフポストと呼ばれているようだ)の"Inside The Meeting Where Obama And Reid Vowed Not To Be 'Taken In By These Crazy People'"という記事。

さて、話は、2008年の民主党の大統領候補選に戻る。

オバマに抜群のカリスマ性があった事は間違いないが、当時から連邦上院多数党(民主党)リーダーであるハリー・リードの早期の応援表明とその後の支援が無ければ候補にも成れなかったと思われる。

オバマが大統領がなった時は民主党が連邦議会の過半数を持っていたし、上院も絶対過半数を持っており、やりたい放題であった。(ObamaCare は、この時に上院を通したものだ)

しかし、テッド・ケネディ上院議員の死去で、この絶対過半数を失った事で、共和党のチェックが効く様になった。2010年中間選挙で民主党が下院で過半数を失い、上院もやっと過半数を維持しただけなので、連邦議会はいよいよ膠着状態となり、現在もその状況が続いている。

崩れそうな民主党支配を支え続けているのがハリー・リードだ。予算等やオバマ政権のダメージになるような法案は、なんと審議すらしないのだ。特に政府シャットダウンの時などは、共和党が痺れを切らして妥協するまで、一人で矢面に立っていた。

先週は、大統領が推薦し上院の絶対過半数が必要な、建国以来続いている裁判官(最高裁判事を除く)の承認ルールを、単純過半数で承認出来るように変えてしまった。

ハリー・リードは2016年の任期切れで引退すると考えられている。オバマと同じで再選を心配する必要が無い。ObamaCare のダメージが大きく、来年の中間選挙で民主党が過半数を切る可能性が出てきているので、移民法改革や銃規制等の立法的な進展を諦めて、終身任期である裁判官を現時点でコントロールする事で、長期的に司法を民主党よりにしておこうとしている。

今回の変更は、Nuclear Option と呼ばれており、政権政党には俄然有利であるが、ひっくり返った時に劇薬となるので、これまでは両党とも使った事が無い。

大統領としてのオバマは何も声明を出しておらず、黙認するつもりの様だ。

以前から脅しを掛けていたが、ObamaCare のドサクサに紛れてやってしまう所が老獪である。本来なら大騒ぎになる事件である。

オバマは外交などで下手を打ち続けているが、国内でそれなりに格好が付いているには、ハリー・リードが上院の民主党議員をしっかりとまとめているからである。

オバマは、おもちゃ屋に紛れ込んだ5歳児みたいなもので、未だに訳も分からず、好き勝手に楽しんでいるだけだ。


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アメリカ政府閉鎖、国債不履行の可能性、ワシントンDC五里霧中 (10-7-13)


ObamaCare: オバマ大統領、言い訳のためにしぶしぶ登場し、申し訳無さそうに独裁者体質を暴露

2013-11-15 06:47:25 | アメリカ政治
既に、500万人が健康保険をキャンセルされる事態となっている。民主党内からも批判が出て来ており(その代表はクリントン元大統領)、昨日オバマ大統領本人が記者会見を開いた。

批判の焦点は、「現在の健康保険を維持出来る」というオバマの公約が反古になっている事である。可決前から政府、議会の正式レポートでも予想されていた事態なので、オバマは可決前そして可決後も意識的に嘘を言い続けてきたことに間違いない。(可決前は可決のために、可決後は再選のために)

施行前のネガティブな予測について、オバマ政権、民主党、そしてほとんどのメディアが否定してきたが、10月に施行されると早速この様な弊害が出て来ている。忘れてならないのは、現在の大騒ぎは氷山の一角にしか過ぎないのだ。

オバマ支持率の低下、来年中間選挙への影響など、事態が深刻になってきたので、オバマ大統領の登場と相成った。

解決策は、ObamaCare により違法となった適用範囲が限られた健康保険も今後一年間は有効にするという内容である。

このオバマ大統領の提案は、法律上も、実現性にも大問題があり、解決策にはならない。たちが悪いのはオバマ自身も現実するとは思っていない事だ。

この解決策の条件として、保険会社が販売を継続する事と、州が違法保険を認定する事を持ち出している。しかし、既にワシントン州は即日そんな事は出来ないとコメントをいるし、健康保険業界団体も、この期に及んで急な変更に対応出来ないとの声明を発表している。(既にキャンセルされている人にも遡って適用されると言っているが、市場から撤退している保険会社もあり不可能)よって、実現性はゼロと言ってよい。

法律上の問題はもっと深刻だ。大統領は立法権が無いので自分の都合で法律を変えるわけには行かない。

実現しないと本人が思っている解決策を提言する理由は二つ。批判の矛先を保険会社、州に向けさせるためと、今日にも連邦議会に掛けられる予定の「現在の健康保険を維持出来る」を含んだ改定案(共和党案)に賛成する民主党議員を庇うためだ。

この記者会見、空虚な解決策は、100%政治的なものであり、健康保険をキャンセルされた人、これからされる人を救う意図は無い。

忘れてならないのは、この政治的で空虚な提案のスタートは、オバマ大統領が法律を自分勝手に変更で出来ると幻想にある事だ。既に ObamaCare に関しては、オバマ政権は行政権限を越えた変更、適用除外等を行なっているので、無意識に超法規的な発言につながったのだろう。


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無意味な Daily Briefing をする Jay Carney White House Press Secretary (11-5-13)

Snake Oil Salesman

2013-11-12 22:50:52 | アメリカ政治
まさにオバマの事だ。

"Snake Oil Salesman" とは、いんちき薬を万能薬と称して売るインチキ行商人の事であるが、オバマにピッタリの表現である。

ObamaCare を可決する為についた代表的な嘘が「現在の健康保険を維持出来る」と「保険料が下がる」であるが、施行から一月経って、ObamaCare は、いんちき薬どころか劇薬、毒薬と言う事がハッキリしてきた。

この期に及んでも、オバマ本人、ObamaCare を庇う大馬鹿リベラルは後を断たないが、今回ばかりはちょっと言い訳が苦し過ぎる。大統領選でオバマに2回とも投票した人でさえ批判の声を上げ始めている。

英語の勉強ついでにもう一つ。"lie through one's teeth" は、息をするように嘘をつくと言う意味であるが、これまたオバマに打って付けの表現だ。

オバマの母親はガンでなくなっているのだが、医療保険に入っており、治療で金銭的にはきちんとカバーされていた。だが、ObamaCare をプロモートしていた時は、あたかも自分の母親が医療保険に加入してなく、闘病より治療代の支払いに苦労していたと事実無根の作り話を何回もしている。

普通の人は、死んだ母親をネタに嘘を付く人を信じない。

無意味な Daily Briefing をする Jay Carney White House Press Secretary

2013-11-05 00:18:21 | アメリカ政治
シリア問題の時に気付いたのだが、ホワイトハウス報道官である Jay Carney(ジェイ・カーニー)が Daily Briefing (通常の記者会見)でつべこべ言っている案件は、オバマ政権が真剣にその問題に取り組んでいない時だ。

連邦政府シャットダウン、アメリカ国債不履行騒ぎの陰にすっかり隠れてしまったが、ObamaCare が10月1日から施行となった。現時点では連邦政府が仕切る健康保険購入ウェブサイトが機能していない事が大きく取り上げられているが、問題の本質は全く別の所にある。

従来、アメリカの健康保険は雇用ベースであった。法案を通す為にオバマは ObamaCare が実現しても従来の健康保険に変化はないしと強調していた。しかし既に、何百万人の人々がこれまでの健康保険を適用されない事があきらかになりつつある。オバマ政権は過去の大嘘の言い訳に大忙しである。

現時点でオバマ大統領自身による正式な会見はなく、ジェイ・カーニーが質疑応答でしどろもどろなっている程度である。

オバマ政権は大騒ぎが通り過ぎるのを静観している。オバマ自身も ObamaCare は既に法律になっているのだから、過去の嘘など気にしていない。騒ぎが収まりそうになくなって初めて真剣に対応策を考えるのだろう。

ホワイトハウス報道官が対応している間は、オバマ政権にとっては些細な問題に過ぎないのだ。


この辺の騒ぎについては、ブックマークしているカカシさんのブログ”苺畑より”が詳しい。

Debt Ceiling Crisis and Default

2013-10-14 16:16:44 | アメリカ政治
アメリカ大統領と財務長官が債務不履行(デフォルト)の可能性をほのめかすので、世界中のメディアが報道しG20までもが早期解決を求める声明を採決している。

可能性が少しでもあるのなら、今頃、世界中は大パニックであろう。

各国首脳、報道機関、金融機関の専門家は、なぜアメリカ政府(オバマ政権)がつく真っ赤な嘘に付き合うのだろう。政治家は嘘をつき、ジャーナリズムは機能せず、専門家の言う事は当てにならない、と言う事を改めて思う。

債務上限引き上げ期限を後3日に控えて、不履行にならない事を分かっているオバマは、危機を煽るのではなく逆にトーンダウンしている。今日は参加したチャリティー会場からエプロン姿で、議会との交渉が進展しているとコメントしていた。

今回も、狼少年のもとへ狼はやって来ない。

アメリカ政府閉鎖、国債不履行の可能性、ワシントンDC五里霧中

2013-10-07 22:47:48 | アメリカ政治
アメリカ政府の閉鎖の出口が見えない。その上10月17日には国債発行上限に達する見通しで、アメリカ国債不履行の可能性が話題になっている。

まずアメリカ政府の閉鎖、重要な行政サービスは行なわれているので普通に暮らしている分について今の所影響は無い。アメリカ国債の不履行も、財務長官ばかりか大統領までその可能性をほのめかしているが、絶対にありえない。10月17日以降も財政的にいろいろと出来る。(大統領が不履行を口にする事自体、理論的には罷免に値するらしい)

10月1日から始まった新年度の予算が連邦議会で承認されないので、政府が閉鎖になっているわけだが、既に共和党が過半数を占めている下院は何度も妥協案を可決して上院に送っているのだが、上院は採決すらしていない。

ずばり、今回(と言うより2010年中間選挙で共和党が下院の過半数を取得して以降)の混乱は、全て上院議長の Harry Reid の責任である。

上院議長には法案を採決に掛ける権限があるので、どんな法律も基本的にはストップ出来る。大統領ですら拒否権を発行しても議会の3分2が再採決すれば法案が成立する。

民主党はオバマ大統領のダメージになるような法案を上院で採決すらしないと方針を貫く気らしい。民主党としては、政府閉鎖、国債不履行で不安を煽る事で共和党にダメージを与え内部分裂を誘発し、最終的に2014年中間選挙で上院過半数の維持と下院過半数奪取を目指している。オバマ大統領就任最初の2年の再現を夢見ているのだ。自分以外の選挙では、自分以外の選挙では影響力はさほどではないのだが、大統領の露出度は桁違いであり、国政選挙となる2014年の中間選挙の民主党の広告塔としての利用価値はダントツである。

民主党の総意として、やりたい放題の2年間が実現するなら手段は選ばないのだ。

余りの混乱振りに、オバマのリーダーシップの無さが話題になっているが、もともとないのだから仕方ない。連邦上院議員たった2年の経験で、右も左も分からないのに大統領になったオバマを、当時の上院機長の Harry Reid と下院議長の Nancy Polosi が非常に上手に操ったのだ。それは今でも続いている。そして、オバマもそれで良いのだ。大統領としてチヤホヤしてもらえるだけで本人は満足なのである。

2008年の民主党大統領候補者選びで、2人の議長がヒラリーではなくオバマを選択した意味がここに有る。(党員選挙では決着がつかず、最終的には連邦議員の裁定となった)

オバマが操り人形である証拠に、2010年以降は何もしてない。(2011、2012年は再選キャンペーンだけだ)

更なる証拠としては、アメリカ国内の様に大統領の威光が効かず、脅しようもないシリア問題では、ロシアばかりかアサドのようなチンピラ独裁者にも手玉に取られている。(化学兵器の使用無くなったが、内戦は続いている)

今回の混乱では、共和党に出口戦略が無いとの批判が多いのだが、ひょっとすると出口戦略無しという戦略なのかもしれない。政府の閉鎖が続き、不履行の可能性が本格的になると、矛先は大統領向かうと思われる。

まさに今は我慢比べの時である。

共和党の戦略(?)が正しいかどうかは別にして、ここで敗れたら未来永劫共和党の復活は難しくなるだろう。

デジャヴ

2013-09-18 22:45:33 | アメリカ政治
来年度予算(来月から)と国債発行上限引き上げ(来月中旬で上限になる)を巡る連邦議会での攻防が騒々しくなってきた。どちらも既視感バリバリなのであるが、過去とは状況が違っている。

なんと言っても議会闘争の焦点は Obamacare である。いよいよ10月1日より部分的に施行が始まのだが、既に弊害が出ており兎に角評判が悪い。

シリアを巡るオバマの迷走ぶりも支持率の低下として顕われているが、もっと深いダメージを残した気がする。

これまで共和党はなかなかチャンスを活かせず今回も直前までバラバラであったが、やっと団結感が出てきた。下院の過半数しかないのだが、民主党が牛耳っている上院とホワイトハウスに決断を迫るような法案を用意しているようだ。

オバマ大統領と民主党首脳は、これまで同様に政府シャットダウンの可能性をネタに共和党にプレッシャーを掛けているが、共和党もキチンと反論を行なっており、狼少年のような雰囲気になりつつある。

あと10日、共和党の学習効果と腕前拝見と言う所である。