行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

ネジバナ(捩花)

2012-07-19 22:40:57 | 花,植物

ネジレバナともいわれ,ねじれながら花を咲かせるネジバナ,
これでもランの一種なのです。
ラン科の野草というと環境の劣化や乱獲によって
どの草も山野から少なくなってきていますが,
このランだけは6月下旬から7月,
都市部の芝地や草地にも花が見られます。




会社帰りの大都会の裏道,
ツツジの植え込みの中から
一本だけひょろひょろとネジバナが伸びてました。
花をねじらせ,四方八方を観察しているようにも思えます。


二本のネジバナがねじれて絡まり,
それぞれねじれながら花をつけています。
このねじれて上に伸びるスタイルは効率的な空間利用法,
たくさんの草が狭い地に共存していくための有効な手段です。


花をアップにしてみると,
ラン科ということが納得できます。

世の中を真直に見れば捩り花
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夏椿と白雪芥子

2012-07-18 22:29:52 | 花,植物

どんよりした梅雨空に咲いても純白,
夏椿です。
夏に咲くツバキ科の落葉高木,
シャラノキ(沙羅木)とも呼ばれます。




5弁の白い花びら,
そして,花の質感は柔らかい布地を思わせます。
しかし,この花もったいなくも一日花です。
つぎつぎと蕾ができますが,花はすぐに落ちてしまいます。


4月の下旬に撮った白雪芥子,
こちらも引き込まれるような純白です。
白い花のベスト3というと
個人的には,白雪芥子,夏椿,秋明菊の白花を挙げたいと思います。


白雪芥子,載せそびれていました。
名前のとおりケシ科の草,
しかし,あらためてこうやって写真を並べてみると,
白雪芥子と夏椿,とてもよく似ています。

落ち花の咲くより多く夏椿
純白のわずかに汚る夏椿
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蓮の花2

2012-07-17 20:35:22 | Weblog
昨日に続き,府中郷土の森公園の蓮の花です。


一輪だけの開花でしたが,
ここでは一番人気,「美中心」という紅色のとても濃い蓮の花です。
たくさんの人がたった一輪の花を囲んでいました。


「ついに咲いたね」の会話も聞かれましたので,
今年最初の開花なのだと思われます。


大賀ハスも咲いていました。
大賀ハスの発見者大賀一郎博士は府中に住まいがあり,
府中の自宅の庭で,
千葉県の検見川で発見された2000年前の古代蓮の種から
大賀ハスを咲かせることに成功しました。


そんなわけで,ここ府中は大賀ハスゆかりの地,
大賀ハスは他の蓮よりスペースを多くとって植えられていましたが,
まだ少し早いのでしょうか,
残念ながらポツリポツリの開花でした。
写真は雨粒を貯える蓮の葉。




この花がそうなのか記憶が定かではないのですが,
蜀紅蓮,漁山紅蓮という品種もありました。

花芯より灯りをともす蓮華かな
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(府中郷土の森公園)蓮の花1

2012-07-16 20:09:29 | 花,植物

府中郷土の森公園の
修景池に蓮の花を見に行ってきました(7/7)。
自転車で坂道を下り,多摩川を渡ればすぐ,
自宅から10分ほどで,郷土の森公園です。


小雨降る中,朝もまだ8時というのに,
池の周囲にはカメラを抱えたたくさんの人が訪れていました。
この池には大賀ハスをはじめ
たくさんの種類の蓮が植えられているのです。


まったく咲いていないもの,
一つ二つがぽつんぽつんと咲いている種が多い中,
たくさんの花が盛りがすでに過ぎたかのように
開いている蓮がありました。
上3枚の写真,「知里の曙」と呼ばれる品種です。


「知里の曙」の横に並んで咲いていた白蓮,
知里の曙の白花?かと思いましたが 
曙の名に白花は変です。
「舞妃蓮」という白蓮のようです。


記録もなく,記憶も定かではないので,
自信はないのですが,茎を伸ばし水の上に一輪だけ咲いていた紅蓮,
これは「紅舞妃」だったともいます。
「知里の曙」「舞妃蓮」「紅舞妃」きょうはいずれも一重の蓮花になりました。

雨によし晴れてなおよし蓮の花
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梔子(クチナシ)の花

2012-07-15 23:02:42 | 花,植物

山の木陰にひっそりと咲いていた白い花,
薄闇に浮き上がるようで,とてもきれいでした。


花は一重のクチナシそのものですがが,
庭によく植えられているものと比べると,
葉の形が細く,樹形は横に広がっており,
種が少し違うようにも思えます。


庭に植えられている一重のクチナシ,
カナメモチの葉も一緒に写っていますが,
上のものに比べるとこちらのほうが明らかに広葉です。
隣家の,このクチナシの木,
毎年たくさんの紅い実をつけます。




八重花のクチナシ,
純白の薔薇のように咲きますが(写真上),
すぐに黄ばんで劣化したようになるのが難点です。
写真下はまだ咲きたて,完全に八重にはなっておらず,
花びらには青さが残っています。
八重花は雄蕊が変形して花びらが増えたものといわれています。
したがって,実がなるのは一重のもの,
八重は基本的には実がつきません。
しかし,クチナシのあの甘い芳香は一重も八重も同じようにします。

くちなしの花は汚れど濃き香り
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合歓の花

2012-07-14 21:45:39 | Weblog



今年も,合歓(ねむ)の花が咲く時期になってしまいました。
他の木々に比べ,ずいぶんと遅く,
春も中頃にやっと新芽を育んでいた合歓です。
花の咲くのも遅く,梅雨のさなか,
雨の中,梅雨空の下にその花を見せます。
雄蕊が紅色の剛髪を逆立てたようなその花はとても印象的であり,
どこか妖しげにも思えます。




オジギソウの葉に触れたときのように,
夜になると葉が閉じ,眠ったように思えるので,
ネムノキの名があります。
マメ科の樹木,どうしてこの花がそうなるのか不思議ですが,
花が終わった後はマメ科特有の鞘の実(種)ができます。

街裏の館妖しき 合歓の花
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半夏生(ハンゲショウ)

2012-07-13 22:15:04 | 花,植物

夏至から11日目の7月1日か2日,
半夏生(ハンゲショウ)という雑節になります。
この植物,ちょうどこの半夏生のころに花が咲くので
ハンゲショウの名がつけられています。
また,このころ葉の片面だけ化粧をしたように白くなるので,
半化粧(ハンゲショウ),片白草(カタシログサ)の名もあります。
写真は今年も半夏生にあわせて葉が白くなり,
花の咲いたハンゲショウです(7/1)。




花は穂状に垂れ下がる薄緑,
この花が地味で,受粉をしてくれる昆虫を集めるには色気不足なので,
花の時期になると,花付近の葉が真っ白に変化し,
虫たちを寄せる手助けをするというのが,
この時期だけ,葉が白くなる生物学的理由のようです。


こういうことを知ると,
自然が創造した生き物のいろいろな現象,行動には
すべて意味があるように思えます。

歯生え初むる孫を見に行く半夏生
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ショウマとトラノオの白い花

2012-07-12 20:30:23 | 花,植物

6月の初旬,近くの丘陵の斜面に,
7,8本の群れをなして咲いている白い穂状の花がありました。


これは,サラシナショウマ?と思いましたが,
穂の形状が少し違い,花の時期も違います。
ショウマの仲間はたくさんあり,
どれも似ていて区別が難しいのですが,
アカショウマと判断して見ました。


アカショウマは,
本州から四国の落葉広葉樹林の林縁などに分布する
ユキノシタ科の多年草です。


同じ山影の斜面,アカショウマが咲いていた近くに,
今度は,垂れ下がるような白い穂状の花が群生していました(6/30)。


近づいてみると,オカトラノオです。
家のこんな近くに群生地があったようです。
花も新しいと見え,山陰の暗さと草の緑に映え,
花のその白さが際立って見えました。


オカトラノオは北海道から九州の
山野に生えるサクラソウ科の多年草,
茎先の総状花序に作られた白い小さな花が下方から開花していきます。
その白い小さな花,拡大してみると美しい花です。
その垂れ下がった花序が虎の尾のようであり,
山野に生えるので,オカトラノオの名があります。
また,虎尾草(トラノオ)とも呼ばれるようです。

虎尾草を踏むことなかれ竜尾人
虎尾草を踏む人求む永田町

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菜種に夢中カワラヒワ

2012-07-11 23:55:05 | 




河原鶸(カワラヒワ)が細い草茎にとまり,
アブラナ科の草の種を鞘からほじくりだしています。
普段は近づくとすぐ逃げてしまうカワラヒワですが,
かなり近づいても逃げる様子もなく,
口の周囲を汚しながら,夢中で種を食べています。
動物は好きなものを食べているときはみな警戒心が薄れるようです。




カワラヒワはアトリ科の野鳥,
雀ほどの大きさで,冬は群れで行動しますが,
夏期は単独あるいは少数で行動します。
これも雀に似ています。
外見も遠くから見ると雀に見間違いますが,
近くで見れば,翼の黄色,オリーブ色の体色など,
色彩があり,雀とは違います。
草の種を常食とし,ヒマワリの種を好んで食べるようなので,
油分の多い種は大好物なのでしょう。

菜の種を顔で食らうやカワラヒワ
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野の黄色大輪花

2012-07-10 21:22:18 | 花,植物
6月の梅雨空の下,
草野に咲いていた黄色のキク科の大輪花,
どれももともとは園芸種なのだと思いますが,
野生化,雑草化しているものが多くあります。


(小さなひまわり)
ひまわりは背丈が大きいものと思っていましたが,
最近は草丈50cm以下の小さなひまわりが
野生化しているものをよく見ます。




(オオハンゴンソウ)
北米原産で明治中期に渡来し,
昭和の中ごろに野生化が始まり,
今は日本全国に定着,広がっています。
外来生物法により特定外来生物に指定されており,
栽培,保管,運搬などを許可なく行なうことが禁止されています。
花びらがやや垂れ下がり,
筒状花の中央部が盛り上がるようにある特徴があるそうです。
写真上は上の特徴どおり,オオハンゴンソウ,
下も当初オオハンゴンソウと思いましたが,
花びらは垂れ下がっていないのでわからなくなりました。


(ヒマワリモドキ)
ヒマワリモドキ,キクイモモドキ,キクイモ,
これらの識別,なかなか難しくよくは分かりません。
3者ともヘリオプシスと呼ばれるよく似た仲間なのです。
上の写真,ヒマワリモドキと判断しましたが,
あまり自信はありません。


(キクイモモドキ)
当初,これをキクイモ,
上のヒマワリモドキをキクイモモドキと判断していましたが,
葉の形などから,こちらがキクイモモドキと思われます。


(オオキンケイギク)
5月末から6月,草原に密集してよく見られる
今や誰もが眼にしたことのあるきれいな黄金色の花です。
これも鑑賞用に導入された帰化植物,
繁殖力が強く,野生化し日本全国に広がっているようです。
オオハンゴンソウに同じく,特定外来生物に指定植物です。

ひまわりは小ぶりも黄色大輪花
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