日本全国至るところに見られ,はびこるブドウ科の蔓性植物,
6月~9月に花を咲かます。
蔓性で,はびこりかたが激しく,他の草,藪全体を枯らしてしまうよう
に思えるところから藪枯らし(ヤブガラシ)の名がつけられています。
しかし,実際はよくはびこりますが,他の植物を枯らすほどではないようです。
また,貧乏蔓の別名があります。
これがはびこっている家はいかにも貧乏そうに見えるところからのようです。
葉は5枚の小葉から形成される複葉で,きれいな形をしています。
花は花と呼ぶには,少し,はばかれますが,
蜜は豊富とみえ,揚羽蝶,蜂などがよく集まり,留まっています。
根茎を乾燥させたものは生薬であり,利尿,鎮痛,解毒に用いられ,
また,虫刺されには生葉をこすりつけると効果があるとのことです。
写真(上)はアベリアに絡まり,アベリアの花と並んで咲くヤブガラシの花。
下はアシナガバチでしょうか,盛んに蜜を吸っています。
あまり見てくれのよくない花でも蜜を豊富にし,
たくさん昆虫が集まるようにするのも,繁栄のための雑草の知恵です。
そのおかげでしょうか,ヤブガラシは昔から変わらす,
あちらこちらにはびこり,じゃまもの扱いされている草です。
古垣や貧乏葛の占領す