行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

赤のまま(イヌタデ)

2008-10-01 22:37:23 | Weblog
イヌタデ(犬蓼)


写真は我が家の柿の木下に,密生していたイヌタデの花?
日本中に広く分布する一年草のいわゆる雑草.
やや湿った半日陰の道端,原野などに生育し,
アカマンマ,アカノママの別名がある.
子供の頃,この花を赤飯(赤のまま)に見立てて,
飯事遊びした覚えがある.

花弁のように見えるのは顎(がく)であり,花ではない.
花は存在しない.
似たものにオオイヌタデがある.
オオイヌタデが穂の垂れるのに対し,
イヌダテはオオイヌタデより小型で,穂が直立している.

「蓼食う虫も好きずき」ということわざの蓼は
ホンタデ(ヤナギタデ)を指す.
ホンタデの葉はかなり辛みがあり,鮎の塩焼きなどで蓼酢,
刺身のツマなど,香辛料として利用される.
その辛い草でも食べる虫がいる.
それも一日中食べているのを見て,「蓼食う虫も好きずき」,
人によって好みはいろいろであるという意味に使われる.

イヌタデは辛みがなく,香辛料としては使えない.
役に立たないので,イヌタデの名が付けられた.
しかし,赤のままとして子供に夢をつくってきた.
花の咲く前の葉は和えもの,炒めもの,煮ものとして食べられる.
役に立たないことはないようである.

 いつの間に 柿の木下は 赤のまま
コメント
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