5月中ごろから,林や住宅地などの半日陰の場所などに
白い十字型の小さな花がたくさん咲いています。
ドクダミ,別名十薬の花です。
純白に近い花が日陰の暗さ,そして濃緑の葉に映え,さらに白く思えます。
実は,この白い花と思われている部分,花ではなく,総苞片といわれるものです。
花は真ん中に立つ棒状部分,たくさんの小花が密集しています。
どこにでも見られる雑草であり,人によっては嫌に思える匂いもあり,
あまり好まれる花ではないようです。
しかし,お茶にもされ,匂いも考えればハーブともいえます。
また,よく見ればハート型の葉,十字型の花,
両者ともとてもきれいで魅力的です。
個体数が少なければ,もっと大事に扱われる存在です。
十薬の名からも想像されるように,昔から薬草であり,
日本薬局方にも十薬という生薬名で収録されています。
適用としては、便通薬として、あるいは慢性皮膚疾患に利尿・消炎の目的で煎用する。
と記載されています。
写真上,若い個体群,白い花に清らかさを感じます。
写真下,ドクダミの花のアップ,
いずれも6月中旬の写真になります。
十薬や溝のほとりの色清き
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