
多摩川のコガモの群れの中に,コガモより大きく,
大きな嘴の特徴的な鴨を見つけました。
ハシビロガモ,漢字では文字通り嘴広鴨です。
二羽が仲良く並んで泳いでいますが,
眼が褐色,嘴も褐色,写真の手前にいるのが雌です。
奥にいるのは眼が黄色,嘴が黒ぽく,雄の特徴はありますが,
頭部の色,羽色は雄とはまったく違い,むしろ雌に近いものです。
エクリプスと呼ばれる換羽途中の雄のようです。

これは後がハシビロガモの雌,前がコガモの雌です。
鴨の雌はみんな同じような地味な色をしています。

これは薬師池公園でしたが,
頭部は緑色なのでマガモの雄と思い撮った鴨です。
しかし,頭部は緑色ですが,背中は茶褐色でマガモ雄の灰白色ではありません。
それでは,ハシビロガモの雄?と思い調べてましたが,
嘴が黄色,そして特徴のあるあの大きな嘴ではありません。
ハシビロガモの雄ではありません。
結論,マガモのエクリプスと思われます。
エクリプスという存在を知ると鴨は奥深く,判別も難しいようです。

典型的なマガモ雄です。

コガモの雄が近距離で撮れました。
眼のラインの緑,腹部の黒とグレーの模様,尻部の黄色ときれいな鴨です。
このコガモ雄も12月に見たときはこんなにきれいではありませんでした。
換羽の途中,エクリプスだったのです。
換羽が終わり,きれいな雄が増えてきたということは
繁殖期の春が近くなってきたということになります。
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