行く川の流れ

花・鳥・旅行写真日記

セントウソウ、ヤブニンジン、ヤブジラミ

2021-05-05 20:00:48 | 花,植物
セントウソウ、ヤブニンジンそしてヤブジラミ、
いずれもセリ科の草本、
春に白い小さな花をつけ、葉も複葉とよく似ています。
昔は同一の草と思っていましたが、
観察すると、花期も微妙に異なり、花、葉も違います。


セントウソウ(仙洞草)。
林縁や林内に見られる多年草、
日本固有の種です。
この3草の中では一番早く花が咲きます(3/30)。


葉は1~3回3出複葉でやや光沢があります。
葉の形がキンポウゲ科のセリバオウレンに似ているので
オウレンダマシの名もあります。


ラショウモンカズラの紫色が
咲きはじめのセントウソウの中に倒れ込み色を添えていました。


ヤブニンジン(藪人参)。
林縁や竹やぶなどのやや日陰によく見られる多年草。
花はセントウソウに少し遅れ、
枝先から複散形花序をだし、小花序に少数の白色の小花をつけます(4/9)。


葉は2回3出羽状複葉、薄く柔らかそうに見えます。
セントウソウやヤブジラミに比べて、葉の幅がやや広めです。


ヤブシラミ(藪虱)。
道ばたや河川敷などに普通に見られる越年草です。
花期はヤブニンジンより遅く、5月~6月。
今年はどの花も早いようで、4月30日、林縁の道端に群生して花をつけていました。
藪に生え、果実が虱のような形になるのでヤブシラミ(藪虱)。


葉は2〜3回羽状複葉、小葉は披針形で
ヤブニンジンに比べると細かく切れ込みます。
どれも同じようで、どの花を写そうか迷っていると、
ちょうどクロハネシロヒゲナガ♀が吸蜜していたので一枚。
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