山茱萸(サンシュユ)

春は黄色の木の花が多いといわれます。
山茱萸(サンシュユ)もその一つです。


街の庭にはあまり見かけない樹ですが，
3月初めのこの時期，里山の田園地帯を歩くと
樹一杯に咲くこの花をよく眼にします。




ミズキ科の落葉小高木，
サンシュユの名は中国名である山茱萸をそのまま音読みしたもの，
茱萸はグミのことであり，
秋にはグミの実に似た紅い実をたくさんつけます。
その実を珊瑚に例えて「アキサンゴ」の別名があります。


また，春早く樹満面に咲くことから，
春黄金花(ハルコガネバナ)とも呼ばれます。


まだ蕾の状態のサンシュユです。
一つの蕾に窮屈そうにたくさんの花が詰まっています。
この蕾が開き，大きく膨れ，樹満面の花になります。