地域の小学校区内の社会体育振興協議会(社体協)が主催する地域夏祭りが、今年も盛大に開催され、主催者の一員として参加した。
年間主催事業の最大のイベントでもあり、地域の12自治会・町内会などの協力を得て、地域コミュニテイの形成にも大きな役割を担っている祭となっており、春から最も力を注いで準備に入っていたものである。
今年は、天候不順の影響で予定された30日は、雷を伴う雨予報で一日延期して、この日も朝から小雨が降り続き果たして開催出来るのだろうかと、心配しながら準備を始め、午後にはグランドに水たまりが多く出来てきたが、幸いにも夕方から雨も上がり、グランドの水をスポンジで吸い取る必死の努力で、開催へこぎつけた。
準備中も地域の子ども達などが開催するのかと、会場へ見に来たりで、住民の期待感を感じながら、朝から準備を進めていたのが、天に通じたのだろうか、開始時間前には雨の心配もすっかり消えていた。
模擬店には毎年好評のやきとりや焼きそば、フランクフルト、かき氷、ホップコーン、アイスクリームなどの他、子ども達に人気のあるヨーヨー・輪投げ・お菓子釣りなどのゲームコーナーなど、各自治会・町内会が、智恵と長い経験に基づき準備されて、販売開始時間前には、どのコーナーにも長い列が出来ていた。
会場には、日暮れ前から子ども達が浴衣などに包まれて集まって来て、会場内は熱気がムンムンするほどで、その期待の大きさを感じていた。
日暮れと共に、舞台では地元の踊り連の皆さんによる盆踊りが始まり、子ども達が舞台に上がり可愛い踊る仕草には、歓びが溢れていた。
踊りが盛り上がってきた頃に、市長が来賓としてお見えになり ご挨拶を受けた後、踊りの輪にも加わられると、会場のお祭り気分は一気に最高潮になっていた。
続いて舞台では、地元の太鼓保存会の特別演奏もあり、子ども連の太鼓をたたく演奏には観客から大きな拍手が寄せられていたが、これも地元の貴重な無形文化財となっている。
祭も最高潮になり、夜店の販売も売り切れが出始めていたが、来場者が最も期待している抽選会が始まると、当選番号が引かれる度に、歓びの歓声やため息があちこちで聞かれていたが、抽選が終了すると、来場者が引き潮のように帰宅して行く姿があり、その後は夏の夜を惜しむように、踊りを楽しむ輪が出来ていた。
今年は、節電や地震災害を思い、例年より時間を短縮していたので、短い時間を気にしながら踊りを楽しんで、地域の交流を拡げ、家族の絆を強める機会になっていたようだ。
会場では、東日本大地震の被災者への義捐金募集を行い、多くの賛同者から「今出来ること」として、温かい気持ちが寄せられていた。
祭の終了後は、車の灯りを頼りに暗闇の中で撤収作業を行い、解散したのは10時を回っていたが、疲労感と充実感を味わっての長い一日だった。
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