子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティくらぶ黒松内校3月 もしものときのDSRキャンプ 2日目

2016年03月06日 17時09分14秒 | 黒松内校

もしものときのDSRキャンプ2日目!
昨日は、もしも避難所で一晩過ごすことになったらどうする・・・?
をみんなで考えて寝床を作りましたが、さて、寒さのほうはどうだったでしょうか。

起床時間の午前6時の様子。

   

寒くて夜明け前からみんな起きてくるのでは?との予想に反し、
みんな起床時間までおやすみモード。
就寝前の体育館の気温は10度でしたが、
夜中で5度、朝方4時ごろには2度まで下がりました。
寝る前はどれぐらい寒くなるかなかなか予想が難しかったようで、
夜中寒そうにしていた子たちには毛布をかけることに。

それもあってか、「寒くなかったよ!」という声もありましたが、
やはり冬の北海道で暖房なしは寒い。

それでもみんな起床時間が過ぎるとぞろぞろと起き始め、
寝床を撤収していました。

7時からは朝仕事の時間。

コケッツとグラッチェにごはんをあげ、

 

自然学校の裏に埋めていた、越冬大根をほりだしてもらいました。
小雨だったこともあり、大根掘りは土が固くなったところまでで切り上げましたが、
みんなでたくさん掘ってくれ、大根を掘り出すのがだいぶ楽になりました。 

 

一仕事のあとは、あさごはん!
 

3分間トークでは、大学生実習生のケンゴが、
自分がアメリカンフットボールというスポーツを始めたきっかけから、
身体が大きいという自分が短所だと思っていたことを、
宝だと言ってくれる場所がある、ということを話してくれました。 


 

お腹もいっぱいになったら、まずは昨晩の体験についてふりかえってみます。
昨日のことをふまえて、どうしたらもっと寒くないようにできると思う?
一人ひとり、ポイントをあげてもらいました。

<これで次はバッチリ!寒さに負けない4つのポイント>
・最低4枚以上の厚着をする
・友達とくっついて寝る
・かべをつくる
・ダンボールにうまる

このポイントをあげた理由に多かったのが、風をふせげるから、ということ。
実際、風は体感温度も下げるので、ないほうが断然暖かい。
ぜひ今後にいかしてもらえればと思います。 

   

さて、今日の活動では、水道水を使わず水を入手して、飲んだり使ったりできる綺麗な水にします。
水はどんなことに使っているだろうか…例えば飲み水や洗い物、お風呂などがありますね。
では、水道水以外で水を手に入れられる方法はなんだろうか…雨水!雪!川!など様々な意見がでました。
今回は雪と雨水を使うことに決定しました。
ですが、雪が簡単に手に入りますが、雨はどうやって集めようか?

ブルーシートを使う!傘を逆にして使ってみる!布に雨水を含ませて絞る!などの意見が出揃いました。
さっそく、ブルーシートや傘や布を使って水を集めていきます。

 

外は風が強く、途中、ものが飛んだこともあったようです。
雪集め隊は一足早く、集めた雪を持ってキッチンへ。
雪を鍋に入れ暖めて、溶かしました。

溶かしていくと、葉っぱや砂利などがありますが、思っていたより透明な水です。
雨水集め隊もやっと、バケツ半分程の水を集め終わりました。
こちらの水は、泥や砂利がたくさん入っていて茶色く濁っていました。
この水をどうやったら綺麗な水になるのでしょうか…?

 

ここでたつみが良い方法を教えてくれました!「ろ過」と「蒸留」です。
小学5年の子は聞いたことはあるようです。小学4年の子はそれってなんだろう?と首をかしげていました。
「ろ過」というのは、布などの目が細かいものに水を通して、砂利などをこしとることです。
「蒸留」というのは、元の水を加熱して気体にします。気体になるとき、水分と小さな砂利やゴミに分かれます。
その気体を集めて冷やすと再び水になります。これにより綺麗な水が手に入るのです!

まず、ティッシュと脱脂綿を重ね合わせたものを、ペットボトルでつくったろ過装置にセットして、ろ過をしました。

 

 

何度かろ過を繰り返して、はじめより綺麗な水が手に入りました!
ろ過をした水を蒸留し、さらに砂利などを取り除きます。

 

みんなで協力して、とても綺麗な水を手に入れることができました!
蒸留している間にいろいろなものを使ってろ過の実験をしてみました。
マスクは水を通さない、布は水を綺麗にしてくれるなど、ほかにもコーヒーフィルターや新聞紙、金ダワシなどで実験しました!

 

 それぞれ使った素材でどういう結果になったか、
自分たちで言葉にして記録していきます。 

 

全ての素材を試したあと、結果を共有します。
結果、いざとなったら布切れがあるとろ過するのに良いことが判明。
反対に、マスクは撥水性の高さを発揮していました。 

まとまったところで、お昼のじかん!
お昼のメニューはナポリタンスパゲッティ、越冬大根のスティックサラダ、大根の炒め物、ニラ玉スープ、ミニサンドイッチに、ブルーベリーヨーグルトです。

・・・越冬大根?そうです、実はみんなが切り上げた後スタッフで大根堀をつづけると、
みんながたくさん掘ってくれていたおかげですぐにでてきました。
ので、早速4ヶ月間土の中にいた大根のお味をためしてみます。
「かわらないよ」「いつものより甘い!」両方の声が聞こえました。 

 

 

3分間トークでは、これまでいろんなスポーツを経験してきたヒカルが
高校時代部活でやっていた柔道で培った

シンギタイ、心、礼儀、(技のギともいう)、そして身体を鍛えることの
大切さを話してくれました。
 

ここで、蒸留していたお水おたまってきたのでテイスティングタイム。
「うーん??」という人もいれば、「水道水よりおいしい!」という人も。
自然から得た水をみんなでどうにか飲めるかたちにしました! 

ごはんも食べたら、お片づけとお掃除の時間。
みんな自由時間を確保するために、協力して手伝いながらテキパキと進んでいました。
なんと、お願いしていたところ以外も掃除してくれると子ども達から言ってくれ、嬉しい限りです。 

掃除を早めに終わらせることができたので、約束通り自由時間。
みんなで体育館で遊びました。
写真は、たかぎぃが教えてくれた人間3目ならべ。ルールを覚え、汗をかくほど走りました。 

 

時間がきたのでいよいよ帰りの会のお時間。
今回は今年度さいごのイエティくらぶということで、
この一年間を写真で少しふりかえり、
みんな楽器をもちながらぶな森の校歌をうたって1泊2日のキャンプも終了です。

 

 

お迎えがくるまでの最後の時間も、みんなで体育館でハンカチ落としやガッチャンで
疲れるほど走り回っていました。

 

振り返りのなかで、
参加者全員が、自分のDSRが少し・たくさん高まったと思う、と言ってくれました。 

もう一週間もせずに5回目の3・11をむかえますが、
今回のキャンプで体験した、活動の内容とともに、
何かが起こった時にどうにかできるように考えることの大事さも
感じてくれていると良いなと思います。

今年度はこれで最後ですが、
春休みにはぶなの森自然学校で春の長期キャンプ、
そして来年度もイエティくらぶのキャンプがあります。
黒松内で、お待ちしていますよ!

(黒松内校 ひかる・ちこ) 

 

 

 

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