子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティトレッキングくらぶ~銭函天狗山~

2014年06月08日 18時33分36秒 | 札幌まるやま校

今日は今年度初回の「イエティトレッキングくらぶ」

目指すのは銭函天狗山です。

今回はJRでの出発

各駅ごとに参加者が乗車してきます。

「久しぶり~」「名前何だっけ?」という具合に車内で既に盛り上がっております。

銭函駅はあっという間、ついてみると小雨が降っております。

晴れ男のカツオとみんなのパワーで天にお祈りを捧げながら雨具を着込みます。

登山口までは約2km

カラフルな集団が銭函駅前を賑やかします。

登山口につくと準備体操をして出発!

ヒグマの情報もよーくチェックします。

登りはじめは余裕の表情

カタツムリを見つけて頭に乗っける

なぜか休憩のことを「きゅうりのなら漬け」と呼ぶことに決め、

「きゅうりのなら漬けまだ~」と知らない人が聞いたら振り返るような会話をしながら歩きます。

平らな道を行くこと15分、銭天山荘着「小さいきゅうりのなら漬け」です。

ここから道の傾斜はきつくなり、ドロドロ道が続きます。

尾根筋に出ると休憩、行動食と自分のおやつを食べ分けながらエネルギー補給です。

そして傾斜はまたきつくなります、子どもたちの口数も少し少なくなりますが、

キツさを忘れようとお互いの興味ある話で盛り上がったり、

大人に危険箇所を教えてくれたりしながら着実に歩みを進めます。

滑りやすいロープの場所もなんとかクリア、

「もう頂上?」と声が聞こえてきましたが後少しです。

ガレ場で大休憩「大きいきゅうりのなら漬け」です。

ここから見える岩壁を巻き道して登ります。

見上げる岩壁の高さに呆然。

それでも出発時に「天気や体力次第では山頂までいかないこともあるよ」と言っていた僕に

「頂上いくよね?」「絶対いきたい!」の声が聞こえてくるのがとても嬉しい。

「後10分で山頂だよ」と声をかけると子どもたちの表情も明るくなります。

登山道の「肩」と呼ばれるところに出るとあまりの落差と風の強さにびっくり!

視界は雲に覆われているけど、

「雲のなかだ!凄い!」「どんどん雲が動いてるね~」

と景色が悪いなんてことは誰1人言いません。

ここまで頑張って登ってきた達成感が彼らの中にはあったのでしょう。

山頂で全員とハイタッチして昼ご飯です。

温かいスープに「芯からあったまる」「おかわり!」の声も。

しかしこの天候と道状況の中、山頂まで2時間10分よく頑張りました

山頂ではみんなの祈りと晴れ男パワーで若干の青空も顔を出し、

朝から奪われていたみんなの影を一瞬取り戻しました!

登山でケガをしやすいのは下りです。

急斜面を下るのならなおさらのこと、

ロープ場もゆっくり間隔を空けて降りる。

足の踏ん張りがきかないところはおしりをつきながら安全に下ります。

一気に下ること1時間50分。

ドロドロになりながらも登山道入り口へ。

着替えをして一息つきます。

さて毎回トレッキングくらぶでは「トレッキング+α」ということで、

もう1つ楽しみを用意しています。

今回は銭函の海で少しあそぶこと。

余っている体力とあそべる時間の話をきちんとした上で子どもたちに決めてもらいました。

満場一致で「海に行く!」との答えが。

恐るべし体力です、すっかり仲良くなって海に向かって歩きます。

「疲れた」などの弱音を禁止して歩きます。

「全然余裕だね」「海近いね」などポジティブワードを連発し盛り上がりながら海へ。

ここでも晴れて青空がお出迎え。

海にきたらやっぱり入りたいよね~ということで「パシャパシャ」

きなこさんが向いてくれたオレンジのデザートもぺろり。

15分と短い滞在時間でも海まで歩ききった彼ら、本当に脱帽です!

最後はダッシュで駅まで戻って帰路となりました。

考えてみれば標高536mから海抜0mまで降りたことになります。

こんな経験そんなにない、凄いことだよというと誇らしげな顔が輝きました。

でもやっぱり疲れたよね~

帰りの車内では眠る子も・・・

今回はコンディションこそあまりよくなかったですが、

雨のときの登山の方法、ロープや滑りやすい道の登り方下り方など、

体で体感することができたのじゃないでしょうか?

初参加の1年生もドロドロになりながらも

途中からはおしりをつかない歩き方に挑戦したりと

集中した一面を見せてくれました。

昨年から多く参加している子達は脚力がかなりついています。転ぶ回数も少ない。

高学年の男の子は全体を見て盛り上げたり、フォローしたりしてくれます。

保護者の方もキツいながらもしっかりとサポートしていただき

全員で安全に下山することがでました。

今年度もみんなで楽しみながら山でのひとときを過ごしたいと考えています。

ぜひ次回の「小天狗岳」にもご参加ください!帰りは定山渓温泉に入りますよ~

 

カツオこと高野克也

コメント
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