子ども達のための自然学校・イエティくらぶ

NPO法人ねおすが主催する「子ども達のための自然学校『イエティくらぶ』」の活動報告をアップしています。

イエティくらぶ登別校2月「黒松内ぶな森どか雪キャンプ」2日目

2010年02月08日 08時04分04秒 | いぶり校
夕べは、嵐だったようです。
部屋の窓がカタカタなっていました。
起きて、トイレに行くときの廊下が寒いこと!あっという間に目が覚めます。

朝ご飯を食べたら、自分の食べるおにぎりを自分で作ります。



一方、昨日全開で遊びすぎちゃったかなあ。
ちょっと具合の悪い子がいました。
魔法の部屋(職員室)で少し休憩をします。



せっかく「ブナ北限の里」に来ましたから、
ブナ林に行きましょう。歌才ブナ林で遊びます。
さすが大木の生える森。風はすっかり遮られ、穏やかに、そしてたっぷりと
雪が積もっています。



さすがに、雪が深いので、身体のサイズによって
沈まないで歩ける子と、ズボっとはまってしまう子がいます。
そうすると、雪の上で寝そべって

「めんどくせえ 疲れた 行かない ここで寝てる」
「うん、いいけど、そうだとしたら、おれもここで寝るしかないな」
「もうはらへった」
「え?もう?じゃあ、リュックの中のおにぎり食べたら?」
「もう帰る」
「わかった、いいよ。じゃあ車に戻るか」
「やっぱり行く」
「どっちなんだよ!! この先、結構大変だぞ。それがいやなんじゃないの」
「行く」
「だから、行くと大変だぞ。戻るのはすぐだぞ。無理するなよな おれは無理やり連れて行くことはしたくないんだよ」
「行く」

…決して誘導しているわけでもなく、言いくるめているわけでもなく、
ぼくとしては、むしろその子の想いを尊重しているのだけれどね…。

「雪の上で寝て待ってる」という段階で、すでに無理がありますね。
極寒であり、雪の上で寝たらどうなるか、本人は十分に知っています。
現代っ子特有の、人の視線を集めるコミュニケーション手法かと思います。
素直に甘えない、というか、素直に「いやだ」と言えばいいのに。

こういうシチュエーション、いつもあっちこっちで見られます。
こんな時、スタッフの技量が試されたりするのですが、
基本的には、イエティくらぶは子どもたちの「心の居場所」であるべきだと
おもっているので、ぼくたちとしては
可能な限りその思いを肯定し、
そして可能な限り自分で判断できるような
条件を作るようにしています。

とくに、屋外での自然の中での遊びについては、
みんなの想いや願いをできるだけ達成し、
子どもたちが取り組まないではいられないようなプログラムづくりが
展開できるよう、あれやこれやと頭をひねっているつもりですが、
かといって、絶対にそれをやらなければならない、というシーンは
なるべく作らないようにしています。
(生活面は、そうではない場面はありますが)

でも、そんなことを繰り返していくと、イエティくらぶに来たのに
「私、外なんか行かない 部屋の中でずっと本読んでる」
なんていうシーンも出てきます。
心の居場所としては、それを受け入れるのもありなのかもしれませんが、
そこは、ある意味イエティくらぶの理念の限界でもありますので、
しばしば活動の最初に
「イエティくらぶは、外で遊ぶために集まっているクラブですから」
ということを、子どもたちと確認したりしています。

その雪の上で寝そべっていた子、
みんなのあそんでいる場所に着いたら、
なんてことはなく、無邪気にはしゃいで、全開に遊んでおりました。
ぶな森校長、たかぎぃに果敢に相撲を挑み、いいところまでいってたな。

そう、なんかそそるような急斜面があるんです。
しかも、たっぷりと雪が積もっています。



そこで、尻すべりか?と思いきや、
なんとぶな森名物「落としあい」が始まりました。

急坂の上から、落としたり落とされたり、引っ張ったり引っ張られたり。
なんかすごいことになっています。
こういう遊びができるのは、何といっても雪が深いから。
こんな過激にできるのは、雪のおかげです。
子どもたちは、こんな遊びになれていないので
どんな力加減になったらいいのか戸惑っていましたが、
「わあっはっはっはぁ~!!」というみんなの豪快な笑いによって
どんどんたのしい雰囲気を高めていきました。

ぼくも、モンゴル出身力士としてしっかり勝負しましたよ。
明日の仕事とか、筋肉痛とか、考えません。
本気であそびます。
横綱たかぎぃは、抜群の集中力は持続しつつも、力士の命である小指を痛め
やむなく途中欠場…。来場所に向け、目下治療中です。



お昼ごはんは、なんと森の中です。
テーブルを作って、食べます。



ぼくはあまりにも本気で遊んでしまったので、
写真が取れませんでした。
ぶな森スタッフが、別ブログで報告をしてくれていますので
そちらもご覧下さい。

高木晴光「日々こうかい日記」
http://blog.goo.ne.jp/haruneos/
「自然学校発・黒松内だより」
http://blog.goo.ne.jp/haruneos3/
「北海道ふるさとづくりセンター」
http://www.furusato-hokkaido.org/modules/staff_blog/index.php?date=20100207

存分に遊んだ後、ぶな森スタッフと別れて、
帰路につきます。
行きに立ち寄った道の駅「トワヴェールⅡ」で、
あらかじめ目星をつけておいたお土産を買います。



綿密に計算して(みんな暗算で計算していた!)
しっかりアイスクリーム代も捻出します。



ここまでくると、立派な旅行ですね。
しかも、あそび満載の旅行、エコツアーです。

こんな風に、いろんな自然と、いろんな人と、いろんな食べ物に
出会えるような子どものためのエコツアー、
これからも作っていきたいと思っています。




コメント
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