ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

昭和40年代前半の鉄道写真(33)

2015-02-13 | 昭和40年代の鉄道(その他国鉄)

保津峡のDF50とC57

昭和43年8月、夏休みの家族旅行で保津峡を訪れた際、山陰線のDF50を撮っていた。

山陰線の旅客列車のディーゼル化はすでに進行していたが、当区間の無煙化完了は比較的遅い46年であった。
それゆえ、運よく旅客列車を牽引するC57も撮影することができた。

山陰線のDF50は、マン社のエンジン搭載で73両製造された500番が大半で、米子機関区の配属であった。
前回記載した紀勢線のDF50は、スルザー社のエンジン搭載の基本番台で65両が製造された。

写真は、現在トロッコ列車が運行されている旧線の保津峡駅付近。

保津峡を行くDF50-500番台牽引の上り京都行922レ


DF50―500番台牽引の下り旅客

1968.8 山陰線 保津峡・馬堀

保津峡駅で上り列車を待っていると、下りホームにC57の4次形1番機が牽引する列車が入線した。
21、22年に製造された4次形(190~201)は、16年から製造のC59に似たスタイルである。
関西線でいつも見ていたC57とは確かに印象が異なった。

下り敦賀・豊岡行923レを牽引する梅小路機関区のC57-190 集煙装置、重油併燃装置付

1968.8 保津峡駅

上り園部発京都行1830レを牽引する梅小路機関区のC57-39

1968.8 嵯峨駅(推定)

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昭和40年代前半の鉄道写真(32)

2015-02-10 | 昭和40年代の鉄道(関西線他)

紀勢線のディーゼル機関車DF50

関西線の旅客列車を専らC57が牽引していた頃、トンネル区間が多い紀勢線にはDF50が投入されていた。
名古屋から紀勢線に向かう列車は、多気から参宮線に入る一部の列車を除いて亀山で機関車をDF50に付替えた。

DF50は、昭和32年から38年にかけて138両が量産された電気式ディーゼル機関車である。
37年から長きに亘って量産される液体式ディーゼル機関車DD51が開発された後も、しばらく製造が続いた。
紀勢線のDF50はスルザー社のエンジンを搭載した基本番台の機で、いずれも亀山機関区に配属されていた。

40年7月、紀勢線の起点である亀山駅で初めて見るDF50を撮影した。
DD51の凸形に対しDF50は箱型の機関車で、名古屋近郊では見ることができない珍しい存在であった。

紀勢線下り亀山発和歌山市行133レを牽引する亀山機関区のDF50―14

1965.6 亀山駅

2年後の42年3月、松阪駅での写真。

上り天王寺発名古屋行924レを牽引するDF50ー53 下り岐阜発鳥羽行急行"いすず"1号と交換

1967.3 松阪駅

下り亀山発和歌山市行137レを牽引するDF50-30


当時、紀勢線、参宮線で見た蒸気機関車は、旅客列車を牽引するC57と貨物列車を牽引するD51であった。
この線区の蒸気機関車は、この日しか撮影の機会がなくD51の写真のみが残っていた。
ナメクジドームに重油併燃装置を付けていた奈良運転所のD51-65も見たが、撮り損なっていた。

下り貨物牽引の奈良運転所の集煙装置、重油併燃装置付戦時型ドームD51-1013




松阪到着の名松線普通気動車 折り返し名松線終点の伊勢奥津行 キハ20―75 通称バス窓のキハ20(1~103)

1967.3 松阪駅

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昭和40年代前半の鉄道写真(31)

2015-02-07 | 昭和40年代の鉄道(関西線他)

関西線名古屋近郊のC57

昭和41年から44年の関西線名古屋近郊での旅客列車の写真。

名古屋・亀山間の普通列車を牽引していたのは名古屋機関区のC57で、ディーゼル機関車は投入されていなかった。
44年10月の無煙化後はDD51が牽引したが、写真は撮っていない。

C57が牽引する下り旅客列車    後方は近鉄名古屋線の架線で並走区間が多い

1966.5 関西線 長島・桑名(推定)

42、43年は、近鉄電車を主眼にして名古屋市西部を流れる庄内川下流の鉄橋の名古屋側に何度か行っていた。

当時、快速列車は姿を消していたが、名古屋発新宮行快速からの置換えで夜行長距離普通列車が運行されていた。
名古屋を15時過ぎに発車して紀勢線回りで天王寺に翌日5時の到着であった。

1等車を連結した下り天王寺行921レを牽引する重油併燃装置付C57-62


八田を出発した下り伊賀上野行321レを牽引するC57-16    後方は近鉄名古屋線




最後尾キハ20、前がキハ35系4連の上り普通気動車

1967.10 関西線 八田・蟹江

下り伊賀上野行321レ牽引のC57-83 大分運転所から転属し名古屋近郊では珍しい門鉄デフ装備



1968.1 関西線 八田・蟹江

下り天王寺行1等車連結921レ牽引のC57-14

1968.1 関西線 長島・桑名

下り旅客牽引のC57―83 門鉄デフをとくに狙ったわけではないが、度々出会った 赤ナンバープレートが反射 

1968.4 関西線 八田・蟹江

下り亀山行227レ牽引のC57-83 左手は近鉄益生駅 



1968.8 関西線 桑名・富田

無煙化まで後り僅かの44年9月、関西線最後のC57の撮影に弥富近辺に出かけた。

下り亀山行229レ牽引のC57-23 弥富を発車して木曽川橋梁に向かう


下り天王寺行921レ牽引のC57-30 かつての1等車は外されていた 後方に弥富駅構内の蒸気機関車の煙が見える   


前方は木曽川橋梁 手前に関西線を跨いでいた近鉄旧名古屋線の橋桁跡、左に現名古屋線の木曽川橋梁が見える

1969.9 関西線 弥富・長島

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昭和40年代前半の鉄道写真(30)

2015-02-04 | 昭和40年代の鉄道(関西線他)

名古屋駅関西線ホームのC57

昭和41年から43年の名古屋駅関西線ホームでの写真。

38年まで関西線で数両のC55が運用されていたが、残念ながら写真を撮り始める前のことであった。
C55形は10年から12年の62両の少数製造であり、2次形が流線形とされる等興味深い機関車であった。
38年の北陸線金沢電化で金沢機関区からC57が転入し、名古屋機関区のC55は北海道、九州に転属していた。

C57形は12年から戦後にかけて201両が製造され、主として全国の急行列車を牽引してきた機関車である。
名古屋機関区のC57は、44年10月の無煙化により大半は他の機関区に転属されることなく廃車された。

最初の写真は41年3月。1日に数本の客車列車が気動車化されずに残されていた時期であった。
3月のダイヤ改正では、1等車連結の鳥羽行快速がDC急行"いすず"に格上げされて客車列車が1本減っている。
当時の関西線名古屋・亀山間の普通列車の牽引は名古屋機関区のC57の担当であった。

金沢機関区からの転属組の形式入り旧ナンバープレートのC57-32 下り亀山行225レを牽引 

1966.3 名古屋駅

42年9月の写真。旅客列車の入線から発車まで。

平坦区間が続く名古屋発車のシーンは迫力を欠くうえ後追いになるが、居合わせれば必ず撮影していた。
隣の中央線ホーㇺから旅客列車を牽引して出発するD51は、41年7月の瑞浪電化で先に姿を消していた。

下り亀山行229レを牽引するC57―32の入線


名古屋機関区の赤ナンバープレート




亀山に向けて発車


下り亀山行243レの出発待ち    重油併燃装置付のC57-102



1967.9 名古屋駅

42年10月、12月の写真。10月のダイヤ改正でも幸い蒸気機関車の運行本数が減ることはなかった。

名古屋機関区の看板機、戦後十数回お召し列車を牽引したとされるC57-139。重油併燃装置を装備していた。
現在、リニア・鉄道館に静態保存されている。

下り亀山行225レ牽引の重油併燃装置付C57-139  


C57-30牽引で紀伊長島発上り922レの到着   

1967.10 名古屋駅

下り亀山行225レ牽引の重油併燃装置付のC57-62

1967.10 名古屋駅

下り伊賀上野行321レ牽引のC57-32


発車シーン 冷え込む冬はそれなりに迫力があった





1967.12 名古屋駅

43年8月、早朝の名古屋駅。新幹線を入れて撮ってみたもののうまくいかず。

下り亀山行223レ牽引のC57(機番不明)   



1968.8 名古屋駅

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昭和40年代前半の鉄道写真(29)

2015-02-02 | 昭和40年代の鉄道(関西線他)

関西線名古屋近郊のD51(その2)

昭和43から44年、関西線名古屋近郊での貨物列車の写真。

旅客列車は44年に名古屋・亀山間の無煙化が完了したが、貨物列車は46年まで稲沢第一機関区のD51が牽引した。

D51-203牽引の下り貨物 八田の先、近鉄名古屋線と交差


庄内川鉄橋を渡った上り貨物  回送のD51-203が重連で戻ってきた

1968.4 関西線 八田・蟹江

D51-849牽引の上り貨物 員弁川(通称町屋川)を渡り桑名に向かう

1968.8 関西線 富田・桑名

D51-209の入換作業 弥富駅構内



1969.9 弥富駅

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