ヤンマ探索記

トンボの観察記録です。

タイトルはヤンマですが、トンボなら何でも撮ります。
勿論、ヤンマが優先です。

コシボソヤンマの回想<前編>

2014-02-01 | コシボソヤンマ

2012年までの回想です。

コシボソヤンマは、その特異な体型から珍種との印象が強く、簡単には見られないものと思い込んでいました。
ところが、09年、偶然の出会いから始まり、神奈川で比較的安定した生息地を見つけ、以来、毎年撮影しています。

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<2009> 

09年8月、当時よく行っていた横浜の自然公園で小川の朽木にヤンマが産卵していたのを見て慌てて撮影しました。
後で見るとピンボケのコシボソヤンマが写っていました。想定外の出会いに驚き翌日に行って2、3頭の♂を確認。
その後、何度か通いましたが要領を得ず、当地ではまともに撮れていません。 

横浜での生息が確認できたので、9月上旬、山に近い一帯を探索してみることにして最初に訪れた谷が大当たりでした。
いきなりミルンヤンマの産卵を目撃、しばらくして狙いのコシボソヤンマの産卵に遭遇しました。
撮影中に♂に捕えられてしまい、上流に移動すると数10m先でも産卵していました。

トンボの撮影を始めて最高の一日になりましたが、舞い上がってしまい、しっかり撮れず経験不足を露呈しました。

♀ 産卵




♀ 静止 産卵休止


♀ 静止 別個体


♀ 産卵

2009.9.5 鎌倉市


<2010> 

10年8月下旬、満を持して、昨年見つけた鎌倉の谷にコシボソヤンマの撮影に出かけました。
探すまでもなく谷の入口で産卵していました。驚かせてしまい樹上に退避した♀を撮って産卵再開を待ちます。
降りてくると1時間以上産卵が続きました。複眼がグリーンの美しい♀です。さらに1♀が産卵を始めました。

♀ 静止


尾部をクリーニングして始動開始


♀ 産卵












♀ 産卵 別個体



2010.8.22 鎌倉市

産卵を堪能し、以前から気になっていた別の沢に向かいました。夕方になると多数の♂が水面近くを飛び始めました。

♂ 飛翔

2010.8.22 横浜市

9月上旬、少し余裕ができたので他地域の小川に行きましたが、個体数は多くはありませんでした。
漸く♂の静止を撮りましたが、葉隠れ。大抵このパターンで休止するのですっきり撮れません。

♂ 静止

2010.9.4 愛川町


<2011>

11年は、鎌倉のコシボソヤンマが激減、産卵にも出会えませんでした。横浜の沢は、例年どおりでした。

8月初旬の暑い日の夕方、縄張りの♂が♀を捕え、交尾態が樹上高く着地したのを見届けました。
一苦労する高さでしたが、やっと撮影。1時間を超えて交尾が続き、見えなくなる日没まで苦戦しました。

交尾態



2011.8.7 横浜市

♂の縄張り飛翔はいつもながらの光景です。この時期は数mの範囲で水面すれすれを行ったり来たり。

♂ 飛翔

2011.8.6 横浜市 


2011.8.7 横浜市


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