鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

岳・櫛引・満男・秀平、リカバリートレーニング

2016年03月28日 | Weblog
午前練習


室内ミーティング後、神戸戦の一部メンバーはリカバリートレーニング、その他のメンバーは、ミニゲームやシュート、守備のトレーニングなどを行いました。



チンチロリン


リカバリートレーニングを行う、岳、櫛引、満男、赤である。
少々表情が硬いようにも受け取れる。
ナビスコ杯GSステージにて二連敗し、チームとしての課題も浮き彫りとなった。
そのあたりは室内ミーティングにて話されたことであろう。
課題・問題点のないチームなどそうそうあるものではない。
ましてや、代表招集や負傷などによって選手が欠けた状態にて完璧を全うすることは難儀であろう。
とはいえ、鹿島はそれを強いるクラブであり、してきた実績がある。
常に上を目指し、勝利を渇望し、多くのものを得てきた。
その歴史を纏っておることを忘れてはならぬ。
週末には首位攻防戦である川崎との対戦が待っておる。
気持ちを高め、勝利を掴み取るのだ。
楽しみである。


チンチロリン

U-23日本代表・植田、勝って帰れるよう頑張りたいです

2016年03月28日 | Weblog
U-23日本代表ポルトガル遠征、スポルティングCP戦に向けて最終調整
2016年03月28日

ポルトガルのプリメイラ・リーガの強豪、スポルティング・クルーベ・デ・ポルトゥガル(スポルティングCP)との対戦を翌日に控え、U-23日本代表は現地時間14:00から練習を行いました。
サマータイムとなったこの日、ポルトガル入りしてから一番の気候に恵まれた中、足に痛みがあり大事を取って宿泊先に留まったファン・ウェルメスケルケン・際選手と中村航輔選手を除く17名の選手がこの遠征最後の練習に参加。ウォーミングアップから5人組でのパス&コントロール、コンビネーションからフィニッシュまでの連携を確認し、最後は1+7対7のゲーム形式の練習で締めくくりました。手倉森監督やコーチ陣から熱い檄が飛ぶ中、選手たちは気迫のこもったプレーをピッチ上で見せていました。
また、この日は午前と午後、二回にわたりミーティングを実施。メキシコ戦の自分たちのプレーを振り返り、明日の対戦相手をしっかり分析しました。
28日(月)は、いよいよこの遠征の集大成となるスポルティングCP戦。U-23メキシコ戦で浮き彫りになった課題を改善し、日本を背負って戦う覚悟を見せなければいけない重要な一戦となります。

監督・選手コメント
手倉森誠 監督
“世界での戦い”の準備ということで、海外チーム相手に肌感覚で色々なことを吸収して帰ろう、という話を選手にしました。オリンピックでのメダル獲得を目標にやっていて、周りにどう思われようが、何を言われようが、我々は獲得する覚悟をもって本気にならないといけません。そういうチームでありたいと思います。メキシコに勝利したことで本大会に向けて日本のマークがかなり厳しくなってくると考えます。勝って満足ではなく、より厳しい環境の中で戦う覚悟が必要となります。自分たちが引き起こしたことですので、この状況を歓迎して自分たちが逞しくならなければいけません。

DF #5 植田直通 選手(鹿島アントラーズ)
U-23メキシコ代表戦は、前半と後半でメンバーも替わり、やれたこととやれなかったことがあり、課題もたくさん出た試合で収穫はあったと思います。後半は耐えて勝てれば良いと割りきっていましたが1失点してしまったことは課題ですので、次に繋げたいです。オリンピック前回王者のメキシコに勝てたことは、選手にとってすごく自信になると思います。まだまだこれから強い相手とやれるので、そこで自分たちの力がどこまで通用するのか確かめていきます。スポルティングCP戦は勝って日本に帰らないといけないと思いますし、このようにみんなで集まれる機会もそう多くは無いと思いますので、こういう機会を大事にして勝って帰れるよう頑張りたいです。


FW #16 オナイウ阿道 選手(ジェフユナイテッド千葉)
メキシコ戦では選手一人ひとりの試合に勝つという気持ちと、球際に対する厳しさが、前半の早い時間から見られたと思います。自分がピッチに入ったとしたら、テンポよくボールが動いていたので、自分が入ってもテンポを崩さず且つタメも作ったり、クサビのパスを受けて展開できれば良いと思ってベンチから見ていました。前回大会のチャンピオンと戦うことへのモチベーションはみんな持っていたと思いますので、ポルトガルに来るにあたり色々とトラブルがありましたが、この試合に向けてコンディションを整えることはできていたと思います。明日の試合は、もちろん自分のゴールでチームを勝たせられれば一番良いですが、みんなとコミュニケーションをしっかり取って良い形で試合を進めていきたいです。

DF #4 岩波拓也 選手(ヴィッセル神戸)
1月のAFC U-23選手権でリオデジャネイロオリンピックの出場権を獲得してから初めての活動である今回の遠征では、本大会のメンバーに残れるよう自分をアピールすることを意識しながらプレーしています。U-23メキシコ代表戦では、オリンピック前回大会王者相手に自分たちの力を試す良い機会でしたので、恐れることなく、試合を楽しむことができました。また、その試合で勝利することで自分たちに自信をつけることもできました。オリンピックまでこのチームで集まれる時間が限られている中、一戦一戦を大事にし、勝利にこだわって明日の試合にも臨み、良い形で遠征を締めくくりたいと思います。

スケジュール
3月22日(火) AM/PM トレーニング
3月23日(水) PM トレーニング
3月24日(木) PM 公式練習 [リオ・マイオールスタジアム(ポルトガル/リスボン)]
3月25日(金) 2-1 国際親善試合 vs U-23メキシコ代表
[リオ・マイオールスタジアム(ポルトガル/リスボン)]
3月26日(土) AM トレーニング
3月27日(日) AM トレーニング
3月28日(月) 14:00 練習試合 vs スポルティング・クルーベ・デ・ポルトガル
[リオ・マイオールスタジアム(ポルトガル/リスボン)]
※時間は全て現地時間。
※スケジュールは、チームのコンディションや天候等により急きょ変更する場合があります。



チンチロリン


コメントを発したU-23日本代表の植田である。
やはり、メキシコに勝ったことで自信を深めた様子。
しかしながら、守りに入りながらも失点を喫したことで課題も挙げておる。
リオデジャネイロ五輪では更なる強敵と当たることとなる。
レベルアップして挑むのだ。
植田の大いなる成長を楽しみにしておる。


チンチロリン

夢生、今は鹿島の優勝のために本気で戦っています

2016年03月28日 | Weblog
金崎夢生が語る異国での2年間…ポルトガルで再認識した二つの原点とは

2月に鹿島復帰を果たした金崎夢生。移籍の経緯や自身の成長を存分に語った

「カナザキは興味深い選手。よく動く頑張り屋だが、A代表では少し中央に残って得点を取れるゾーンに入ってきてほしい。特にゴールを取るという部分で、彼のクオリティが(日本代表に)いいものをもたらしてくれると思っている」

 2018 FIFAロシアワールドカップ アジア2次予選のアフガニスタン戦とシリア戦に向けたメンバー発表会見で、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督は、2月に鹿島アントラーズ復帰を果たした金崎夢生への大きな期待を口にした。

 迎えた24日のアフガニスタン戦。彼は指揮官の評価に応え、鬼気迫るようなプレーでゴールを狙い続けた。出場した79分間で放ったシュートは9本。これには2トップを組んだ滝川第二高の先輩にあたる岡崎慎司(レスター/イングランド)も「夢生が貪欲すぎるので」と冗談交じりに笑ったほどだ。

 その飽くなき得点への渇望が結実したのが、78分のチーム5点目だった。大分トリニータ時代の盟友・清武弘嗣(ハノーファー/ドイツ)が左サイドから上げたハイボールを途中出場のハーフナー・マイク(ADOデン・ハーグ/オランダ)がヘディングで落とした瞬間、一目散にゴール前へ飛び込みGKに激突しながら倒れ込む形で得点を決めた。喜びを爆発させた金崎はペナルティエリアを猛ダッシュで走り抜け、ピッチ上にひざから滑り込んでガッツポーズ。チームメートに祝福の嵐を受けた。「やっと入りました!」と試合後のインタビューで絶叫したのも、内に秘めていた喜びを抑え切れなかったからに違いない。この一発には大きな期待を寄せていた指揮官も「アカデミックなゴールではなかったが、それでも取ってくれたのは嬉しい」と頬を緩ませた。

 ハリルホジッチ体制における日本代表で2戦2ゴールという結果を残している金崎。彼は2007年から約7年間にわたって大分と名古屋グランパスでプレーし、2013年夏に海外挑戦を選択したが、国内でプレーしていた頃と現在を比較すると、劇的にプレースタイルが変化していることが分かる。

 当時は“万能型MF”という印象が強く、現在鹿島で2トップを組む赤崎秀平も「日本を離れる前はサイドとかボランチをやっているイメージだった」と言う。その金崎が2013年、2014年と2年間の欧州移籍を経て、完全なるストライカーへと変貌を遂げた。特に1年半の時を過ごしたポルトガル2部のポルティモネンセでの日々が非常に大きかったと本人も認めている。

 同クラブの本拠地・ポルティモンは、ポルトガル南部・アルガルベ州にある人口5万5000人の小都市。大西洋に注ぐアラデ川沿いの散歩道はリゾート地らしい雰囲気を醸し出し、急坂の多い旧市街からは異国情緒も漂う。この町で過ごした1年半の時を、彼を宝物のように感じているという。

「名古屋から2013年の始めにニュルンベルクへ行って半年間プレーした後、ドイツに残る選択肢もありました。でも(ミヒャエル・ビージンガー)監督とは考え方が違った。監督に直接聞いて、もう必要とされていないと分かって『じゃあ、もういいや。出よう』と。結局、その監督は自分が出た後、解任されたんですけどね(苦笑)。そんな経緯があって日本に帰ることも考えたけど、せっかく外に出たし、『純粋にサッカーをやりたい』と思った。そこで新たに契約した代理人から紹介されたのが、ポルティモネンセでした。ポルトガル2部だし、いろいろ考えた結果、『とりあえず行ってみよう』という感じで。ノリだったのかな、その時は(笑)。スタジアム(ムニシパル・デ・ポルティモン=約6000人収容)にはお客さんが1000人もいないし、最初はビックリしたけど、意外と良かったんだよね。町を含めて雰囲気がいいし、ポルトガルのご飯もおいしかった。小さなクラブだけど、みんな変におごっていなくて、ホントに一生懸命だった。ポルトガル2部は未払いのクラブも結構ある。ポルティモネンセではそんなことはなかったけど、給料は安いし、勝利給もない。そんな状況でも選手たちは必死にやっている。ポルトとのアウェー戦なんてバスで8時間かけて移動したりしましたからね。そういう環境に行ってみたことで、『周りからどう見られたい』とか『変に個性を出そう』とは思わなくなった。ポルトガルにいれば日本人っていうだけで見た目から周りと違う。だからこそ飾ったりしないで、普通の素直な自分でいいのかなと感じました。日本を出る前は無意識にそういう感覚になっていた気がします」

 ポルトガルで過ごした日々をしみじみと振り返る金崎。生まれ育った三重県津市でサッカーボールを楽しく追いかけていた少年時代に返るかのように、原点回帰の機会を得ることができたという。

 ポルトガルではプレースタイルにおいても劇的な変化があった。2013-14シーズン当初にポルティモネンセを率いていたアンゴラ系ポルトガル人のラザロ・オリベイラ監督は彼をMFからFWへとコンバート。最前線に陣取るようになったことで相手を背負ってのプレーや体を張ってのキープなどFWとしての動きを叩き込み、2シーズン目には半年で9得点をマークするに至った。

「最初の監督はものすごく熱い人。僕も試合になると結構熱くなるんで、『あんまり熱くなりすぎるな。冷静になれ。退場するな』って言われたと思ったら、次の試合で監督が相手の監督を殴って退席処分になっちゃった(笑)。戦術はロングボール主体だったけど、自分はシーズン途中で中盤からFWになって、そこでプレーが変わったのかなと思います。向こうは一対一のシーンが多いんですよ。日本はパンパンとパスを回して展開を速くするスタイルだけど、ポルトガルはガッツリキープして攻める。そういう環境で鍛えられたのは事実だと思う。違いを口で説明するのはホントに難しい。一番は体験してほしいけど、できないですよね(笑)。僕は自分の言葉によってサッカーの見方が絞られるのが嫌なんですよ。僕の目線だけじゃなくて、いろんな考え方があるだろうし、あまり固定して受け取ってほしくない。ただ、僕は向こうでとにかく必死にやってきた。試合に勝ちたくて、そのためにどうしたらいいかを考えた結果、体をぶつけてキープしなきゃいけないと。それを一生懸命やってただけ。サッカーはまずは『戦うこと』が大事。それをやってから個性を出しなさいって、自分たちのサッカーをやりなさいって。だからハリルホジッチ監督の言ってることは正しいと思います」

 地道にコツコツと自分と向き合い、ポルティモネンセの1部昇格に全力を注ぎ続けてきた金崎は、2015年2月に鹿島への期限付き移籍という形で約2年ぶりに日本へ復帰する。欧州内移籍はいったん諦め、自分がサッカーをしている姿を家族や応援してくれる人に見せたいと考えたからだ。気持ちを切り替えて戦った昨季の2015明治安田生命J1リーグでは27試合出場9得点をマーク。10月には約5年ぶりの日本代表復帰も果たした。

 ハリルジャパンとして迎えた最初のチャンスとなったシンガポール戦で得点を記録したことは、非常にインパクトの大きな出来事。そこには隠されたエピソードがあった。

「実はあのゴールは慎司さんのおかげなんです。試合前日のご飯の時、『監督にいろいろ要求されるけど、どうしたらいいですかね』と相談したら、『好きなようにやったほうがいいよ』って答えてくれた。それで僕は『分かりました』と返して、翌日の試合で思い切ってやれました。慎司さんもいろいろな監督の下でいろいろ言われきた結果の答えなのかなと。慎司さんはいい先輩ですし、ホントに僕からすると助かる存在です」

 尊敬する先輩と2トップを組んだ24日のアフガニスタン戦では2人揃ってゴールを決めた。岡崎は「夢生とは自分たちでそれぞれが勝手にやっている感じ。それが悪くないんですよね」と独特の言い回しで相性の良さを口にする。レスターでプレミアリーグ優勝争いの原動力になっている先輩が「異常なほどの結果を出すためには、やっぱり周りのことを気にするより、自分のことをまず考えていかないといけない」と語った真意を金崎は誰よりもよく理解し合っているはず。ゆえに、彼も代表だからといって肩ひじ張ることなく、自分流を押し出しているのだろう。

 目下、その岡崎や大分時代の仲間である清武らと一緒にプレーできる機会は代表しかない。そこで楽しく充実した時間を過ごして結果を出し、代表定着、レギュラー奪取を果たしたいというのが、今の金崎の偽らざる本音なのだ。

 今年1月にいったんポルトガルに復帰した際には、4~5つのクラブから興味関心を示され、ロシアの強豪であるゼニト・サンクトペテルブルク移籍が本決まりになりかけた。しかし外国籍選手枠の問題でビッグクラブへの移籍が叶わず、すぐさま鹿島復帰という道を選んだ。その決断を迅速に下すには大いなる勇気が必要だったに違いないが、本人は至って明るく前向きだ。

「欧州移籍について自分がやれることはすべてやった。(先方の)監督も評価してくれたから、それはそれで良かったと思っています。やっぱりサッカー選手にとって大事なのは『どこのチームでやるか』よりも『今いるところで何をするか』。僕はそう思っていますから。鹿島も自分のことを一生懸命諦めずに追いかけてくれたし、その思いはすごく伝わりました。今は鹿島の優勝のために本気で戦っています。もちろんこれまで過ごした大分、名古屋もそれぞれの良さがあるので、どこがいいとかではなくて。ただ、最初にプロとしての一歩を踏み出した大分に愛はあります。だって、去年の年末にJ2・J3入れ替え戦(対FC町田ゼルビア)を清武(弘嗣)と一緒に見に行った時も、最初は普通に観戦していたのに、最後はすごく熱くなって、『なんでそこで行かねえんだ!』って怒り始めたりとか(苦笑)。やっぱり大分に行ったから今があるし、名古屋も同じですよね。今はそういう日本のサッカーを盛り上げたい気持ちが強いです。代表もそういう自分の楽しみや充実の延長線上にあったら最高だし、ワールドカップももちろん行きたいですよ」

 こう言って笑顔を見せた彼からは、清々しいほど“自然体”な雰囲気が感じられた。日本から離れ、自分自身を見つめ直し、“素”の自分を取り戻した金崎夢生は、FWとして、点取り屋として、ここからさらにブレイクする可能性を大いに秘めている。アルベルト・ザッケローニ監督時代から日本代表は本田圭佑(ミラン/イタリア)、岡崎、香川真司(ドルトムント/ドイツ)が「3大得点源」と言われてきたが、金崎がそこに加わってくれれば心強い限りである。

文・写真=元川悦子



チンチロリン


夢生について記すサッカーキングの元川女史である。
ポルティモンで過ごした1年半の時を、宝物のように感じているとのこと。
生活も良かったが、ここでMFからセンターFWへとコンバートされ、そして結果を出したことが大きい。
夢生はポルトガルにて大きく成長し、鹿島に加入し、そしてまた、鹿島へと戻ってきた。
素晴らしいことと言えよう。
「欧州移籍について自分がやれることはすべてやった。(先方の)監督も評価してくれたから、それはそれで良かったと思っています。やっぱりサッカー選手にとって大事なのは『どこのチームでやるか』よりも『今いるところで何をするか』。僕はそう思っていますから。鹿島も自分のことを一生懸命諦めずに追いかけてくれたし、その思いはすごく伝わりました。今は鹿島の優勝のために本気で戦っています」というコメントから、夢生の気持ちが熱く伝わってくる。
夢生と共にリーグタイトルを獲ろう。
夢生のゴールで熱狂しよう。
応援しておる。


チンチロリン

いったいどこまで進化していくのか、それが今から楽しみで仕方がない

2016年03月28日 | Weblog
金崎夢生を変貌させた「ルーティーンワーク」 心技体を磨き上げる最高の準備とは
 2015年、日本に戻ってきた金崎夢生は、それまでの印象を一変させた。

 精悍(せいかん)さの増した顔つきと、そして何よりもそのプレースタイルは周囲に驚きを与えた。

 たくましく屈強な体で最前線に立ち、誰よりもハードワークしてゴールへと向かう。

 まさにストライカー然としたプレーは、日本の前線に新たな息吹をもたらし、ロシア・ワールドカップ2次予選では2試合に出場して2ゴールを挙げている。

 この覚醒の陰にあった「ルーティーンワーク」を、金崎本人と、トレーナーの木場克己氏が語り合う。

金崎が日本代表合宿でも欠かさなかったルーティーンワーク

――日本代表合宿で、金崎選手の練習前のゴムチューブを使ったトレーニングが話題になりました。あのウォーミングアップは、普段からのルーティーンワークなんですか?

金崎「チューブトレーニングは練習直前に必ずやっています。体の軸とか、臀部(でんぶ)周り、脇腹の筋肉を練習で反応できる状態にするため、全部で5、6種類のメニューを行っています。誰が何を言おうと、絶対に練習前に取り入れています。クラブでも代表でも欠かさずやってきました」

――バヒド・ハリルホジッチ監督からは何か言われましたか?

金崎「『なんでそんなことやってるんだ? 早く来なさい』と言われました(笑)。ですが、これをやらないと始まらないと説明して、ほんの少しだけですが、待ってもらいました」

木場「メニューは時間でいえば、10分程度でしょうか」

金崎「その短い時間だけは何とか待っていただきたいと思っています。周りからは、異質に映るかもしれませんが、僕からすれば普段通りにやっているだけなんです。トレーニングのやり方も人それぞれですし、コンディション調整も10人いたら10通りある。そこで、ルーティーンが少し違うからといって、チームの和を乱そうとしているわけではありません(笑)」

――周りに流されず、信じたことを貫くというスタイルでしょうか。

金崎「それほど特別なことではありません。自分に必要だからやっている。日常生活でご飯を食べることなど、同じ感覚です」

木場「夢生は、過去に筋肉系のトラブルを繰り返した経緯があったからこそ、ルーティーンを守り続けているのだと思います。不安があるから、その不安を取り除くためにやり続けてきた。だからこそ、彼の中で欠かせない準備の一環となっている。ケガをした経験がない選手がアップもそこそこに練習前のボール回しに急に入って、捻挫するというケースがよくあります。練習前にケガをしないような状態をつくってから臨む。その一手間がすごく大事なんです。苦しんだからこそ、今のようなことができるのだと思います」

金崎が木場氏の指導を受けて感じた体の変化

――そのルーティーンを行うきっかけは、木場トレーナーとの出会いだったのでしょうか?

木場「夢生とは、彼が(名古屋)グランパス2年目の時期に出会いました。ちょうどそのころ、彼は肉離れで悩んでいた時期でした。ただし、その年齢で肉離れを繰り返すケースは私が知る限り、あまり考えられませんでした。そこで彼の体や、動き方をつぶさに分析した結果、筋肉の硬さや、左右のバランスが違っていることが分かりました。まずはそれを改善するために簡単なストレッチからメニューを組み立てていきました。ストレッチといっても、ただ筋肉を伸ばすだけではありません。使える筋肉にしないといけない。肉離れが起きるということは、それだけどこか特定の筋肉に負担が掛かりやすくなっているということです。そこで、もも裏のトリートメントをしつつ、上半身がぶれないように脇腹の筋肉と、グッと踏ん張れるように臀部の筋肉を鍛え上げるメニューにも取り組みました」

――金崎選手は、なかなか思うようにプレーできない時期もあったと思いますが、木場さんの指導を受けて自分の体の変化を実感しましたか?

金崎「それまでは、ケガの恐怖が常に付きまとっていました。だから、思うように走ることができなかった。復帰しても再発させてしまうことが何度も続いていました。そうした部分の問題が徐々に払拭(ふっしょく)されてきたからこそ、今は相手がぶつかってきてもグッと踏ん張れるようになってきたのだと思います」

海外移籍の苦難の先に得た成果とは?

――2013年にブンデスリーガのニュルンベルクに移籍しましたが、それに伴ってトレーニングの内容も変化しましたか?

金崎「海外でプレーするからといって、新たに特別なメニューを行うということはありませんでした。でも、少しでもいいコンディションで試合に臨みたいから、気になることがあれば、すぐに電話をかけていましたね。結構気にするタイプなので、頻繁に連絡していました」

木場「与えられたメニューをこなすのではなく、海外に行けば自ら選択してトレーニングメニューを作れるようになっていかなければならない。そういう指導は常に心掛けていました。アイシングにしても、ストレッチにしても、必ず患部の写真を撮って送ってもらうようにしていました。その都度、アドバイスをして夢生自身も学びながら、自らできることを増やしていってくれました。ただ、向こうでは夜9時くらいだと思うけど、日本では朝5時だからね(苦笑)」

金崎「電話に出てくれたので、本当に助かりました」

木場「最近は、ケガへの不安が無くなってきたからなのか、プレースタイルが変わってきた印象があります。海外移籍後は、日本に帰って来た時にメニューを渡し、向こうに戻った時もそれをやり続けてもらいました。もも裏の筋肉のパワーをつくるためには、坂道ダッシュも必要です。だから、ポルトガルでも、そのトレーニングができるように坂を探してもらいました。パワーをつけなければいけない時期もあります。ですが、彼の場合は、パワーよりも体軸を鍛えるところに重点を置きました。その成果も徐々に表れつつあると思います」

――その変化をどう感じていますか?

金崎「トレーニングを続ける中で、体をぶつけてもしっかりと耐えられるようになってきました。自分自身でも、今まで中盤でプレーしてきましたが、このプレーができるのならFWでもできるんじゃないかという予感もありました。実際に、ポルトガルでも最終的には『体が大きいから前線でプレーしてみろ』と言われましたし、鹿島(アントラーズ)でもFWで起用されるようになりました。体をぶつけられても耐えられるようになったことで、プレーの幅が広がったと思います」

トレーニングの成果は数字にも表れていた

――ケガが怖かった選手がケガを恐れなくなったということはすごいですね。

木場「不安なくプレーできていることの表れだと思います。特に、一歩の動き出しが速くなったと思います。肉離れが怖いとグッと踏み出せないし、踏ん張ることができない。例えば日本代表でのワールドカップ・アジア2次予選のシンガポール戦で、振り向きざまにあの角度でのボレーシュートを決めたけど、それまでのプレースタイルから変わってきていると思いました。長友佑都選手も、強くなったって言っていました。ボールも収まるし、見ていて安定感も出てきた。しかも、ハードワークもできている。昔は60、70分で交代することが多い印象があったのに」

金崎「ケガのイメージもあったと思います。故障のリスクを回避するために、自然と途中交代が多くなったのかなと」

――昨年プレーした鹿島には走れる選手が多い印象がありました。その中でも金崎選手は際立っていましたね。

金崎「そうですね、昨シーズンは鹿島の中でもスプリント回数も多くて、自分が一番長い距離を走って、一番スプリントしている試合も何試合かありました。そうしたことも数字として出ているのであればうれしいです」

木場「グランパス時代、彼はフィジカルが強い選手というイメージではなかった。でも、ドイツに行って、培ったものがあった。また、そこからポルトガルに渡ってピッチコンディションも良くない環境で、自然と筋肉も鍛えられたのだと思います。日本に戻ってきても、良い形で体が使えるようになったという印象を持っています」

――そうしたさまざまな環境を経験できたことは、自分の財産になっていますか?

金崎「ドイツの後に、違う国でプレーできた経験は大きかったですね。一つの国でずっとやり続けることも、いいことだと思います。ですが、2カ国に行って自分の中で違いを把握できたし、実際に体感できたことは大きかったと思います」

金崎の言う「試合はデザート」の意味

――では、2016年に向けてどんな準備をしたいですか?

金崎「以前『試合はデザートのようなものだ』と言った監督がいました。おいしいし、甘美な時間を楽しむ90分間なのだと。だから試合の時は、何をしても良い。自由も与えられる。でも、そこに至るまでの過程が一番大事で、プロセス次第で半分以上が決まってしまう。それだけ準備期間で何を行っていくか、がサッカー選手にとっては重要になる。今年も最後のデザートをおいしく頂くために最高の準備をしていきたい。そして、どこであろうと、サッカーを楽しみながらこの1年を過ごしていきたいと思っています」

木場「すごくいい表現だね。トレーナーとしては、選手が少しでも不安なく試合に臨めるようにすることが一番重要な役割となると思っています。最後のデザートを楽しむためには、美しく盛り付けるためのお皿が必要だと思います。そのお皿となる体づくりを一緒にできればと思っています。夢生の名言には負けたけど、その一端を担えればと思っています(笑)」

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 このインタビュー後、開幕を迎えた2016シーズンで、金崎夢生はその宣言通りにサッカーを楽しんでいるように見える。Jリーグでは開幕4戦で3ゴールを挙げ、3月24日のロシアW杯アジア2次予選アフガニスタン戦でも気迫に満ちたゴールをもぎ取った。

 W杯出場権を懸けた長く険しいアジア最終予選を突破するカギは、この男が握っているのかもしれない。そう思わせるほどに、ピッチ上で躍動している。

 この男は確かに覚醒した。だがその進化は、まだ終わりを見せていない。いったいどこまで進化していくのか、それが今から楽しみで仕方がない。

[PROFILE]
金崎夢生(かなざき・むう)
1989年2月16日、三重県生まれ。滝川二高を卒業後、2007年に大分トリニータに加入。翌年のヤマザキナビスコカップ優勝に貢献し、ニューヒーロー賞に選出。10年、名古屋グランパスに移籍し、同年にリーグ制覇。13年、ドイツのニュルンベルクへと移籍。ポルトガル2部のポルティモネンセを経て、15年、鹿島アントラーズに期限付き移籍。自身2度目のナビスコ杯を制覇。リーグ27試合出場9得点を挙げ、09年以来となる代表復帰を果たした。16年、鹿島に完全移籍。

木場克己(こば・かつみ)
プロトレーナー。KOBAスポーツエンターテイメント株式会社代表、アスリートウェーブ西東京鍼灸整骨院アドバイザー、KOBA式体幹☆バランス協会会長、インテル長友佑都らの専属トレーナーを務める。
オフィシャルサイト http://kobakatsumi.jp

〈サッカーマガジンZONE 2016年3月号より一部加筆修正をして転載〉

【了】

馬場康平●文 text by Kohei Baba



チンチロリン


夢生のインタビュー記事を掲載するサッカーマガジンZONE誌である。
夢生のトレーニング、海外経験、そして試合に臨む心が伝えられる。
最後のデザートを甘美にするため努力を積み重ねる姿がイメージできよう。
豊富な経験を持つ夢生を軸に勝利を積み重ねる。
期待しておる。


チンチロリン

神戸戦コメント・報道

2016年03月28日 | Weblog
2016Jリーグヤマザキナビスコカップ グループステージ 第2節


鹿島アントラーズ:石井 正忠
4失点してしまったわけだが、神戸のFW2人にやられてしまった印象が大きい。そこを最後まで修正できなかったことが全てだったと思っている。神戸までたくさんのファン・サポーターの皆さんが来てくださったのに、その方々に本当に申し訳ない試合をしてしまった。

Q 甲府戦からメンバーを変更したが、今日の守備の意識は?

A 入り方という表現をしていいのかどうか分からないが、前半はそれほど悪いところはなかったと感じている。ちょっとした、個人個人の対応がうまくいかなかった、もっと落ち着いて対応できたのでは、というのが全てだと思う。

Q 神戸に対して、どんなサッカーをしようとしていたのか?

A ピッチコンディションが良くないというのもあったが、ボックスに侵入する形を作りたいと思っていた。奪われ方に関しては、自陣内での横パスをカットされたのがあった。戦い方に関しては、いつものように相手を押し込んだ形でやろうとしていて、その意識はあったと思うが、パスの意図や出し方など個人的な選択ミスがあったと思う。

Q 失点して追いつこうとした時のやり方は?

A どういう形というのは、チームの中で固定した形をやっているわけではない。それは選手の組み合わせやイマジネーションにかかっている部分が大きい。負けている状況だったので、ハーフタイムでは先ずは1点返すこと。それで状況は変わると伝えた。途中から入ってくる選手には、ポジションの部分を伝えた。例えば、遠藤がボランチに回る状況もあったので、そういうところを伝えた。

Q ノックアウトステージ進出へかなり厳しくなったが?

A 次の試合はリーグ戦なので、次はそれに向けての準備をしていきたい。ナビスコカップに関しては連敗したので、厳しい状況になったが、これで諦めるチームではない。それは先ほどロッカールームでも選手たちにいってきたこと。ここからやるべきことを自分たちでしっかりやって、ノックアウトステージへ進むしかないと思っている。



【西 大伍】
相手のやり方は分かっていたが、カウンターでも守りたかった。この結果は言い訳できない。これだけ打ちのめされたのは久しぶり。でも、こういう気持ちを跳ね返して成長してきた。この負けをただの負けにしたくない。周りを動かしながら先手先手を打たなければいけなかった。自分自身、周りが見えてない。自分の事で精一杯になってしまった。遠くまで来てくれたサポーターにいい試合を見せることが出来なかった。最後まで声は聞こえていた。

【山本 脩斗】
得点シーンはボールを押し込んだだけ。2試合連続ゴールは、何もうれしくない。

【遠藤 康】
チャンスは多く作っていたが、決めきれないのが多い。FWは点を取らないといけないという重責でプレッシャーになっている。ちょっとしたことだが、そういう時がある。失点は誰が悪いというよりもサポートが足りなかった。このような戦い方をしてくる相手が増えてくるので、先制しないといけない。次は先制したい。

【青木 剛】
神戸のブラジル人ツートップは戦っていて、いい形で入った時に能力を発揮すると感じていた。結果的にいい形でボールが入った時に点が入っている。その対応に関して、相手の力を発揮させてしまった。2人は守備をせずに残る形だったので、後ろの責任として、しっかり対応しなければいけない状況だった。まだ残りの試合があるので、この2試合を振り返らないといけない。個人的にも何をしなければいけないのか考えたい。

【伊東 幸敏】
全て実力不足だと思う。相手が良かったというよりも、こっちがやるべき事をやらなかった。全て悪かったと思う。個人的にも最低だった。

ナビスコカップ グループステージ第2節 神戸戦


本日行われたナビスコカップ グループステージ第2節 神戸戦は1-4で負けを喫しました

ヤマザキナビスコカップ グループステージ 第2節
2016年3月27日(日)14:00KO ノエスタ

[ 石井 正忠監督 ]
今日の試合は、4失点してしまったわけですけども、神戸さんのFW2人にやられてしまった印象が一番大きくて、そこを最後まで修正できなかったことが全てだと思います。神戸までたくさんのファン、サポーターの皆さんが来てくださったのに、その方々に本当に申し訳ない試合をしてしまったなと思います。

--前節の甲府戦に続き、前半で2失点でした。守備の意識などは監督の目から見てどうでしたか?
立ち上がりの入り方という表現をしていいのか分かりませんが、前半の内容からしたら、悪いところはそんなになかったんじゃないかと感じています。ちょっとした個人個人の対応がうまくいかなかったというところ。もっと落ち着いて対応できたんじゃないかというのが全てだと思います。

--前半は特にボールの失い方が悪かったと思います。神戸に対して、人選を含めてどういうサッカーをしていくプランだったのでしょうか?
当然、グラウンドがあまり良くないというのもありましたし、できるだけペナルティエリア脇に進入する形を作りたいと言っていました。奪われ方という意味では、自陣での横パスを奪われてという形だったんですけど、そういうところの判断もあまり良くなかったと思います。戦い方に関しては、相手を押し込んだ形でやっていこうということはチームで統一できていたと思うんですけど、ああいうところで受けに来るとか、パスを出すだとか、個人的な選択の部分のミスが痛かったと思います。

--これで2敗。ノックアウトステージ進出が厳しくなりましたが、どう立て直しますか?
次の試合に向けては、Jリーグ(明治安田J1 1st第5節の川崎F戦)なので、Jリーグに向けての準備になります。ナビスコカップも、2敗してしまって厳しい状況にはなっていると思うのですが、先ほどロッカーでも言いましたけど、こんなんで諦めるチームではないので、ここからまたやるべきことを自分たちでしっかりやって、決勝トーナメント(ノックアウトステージ)に向けてやっていくしかないと思っています。

ヤマザキナビスコカップ グループステージ 第2節
2016年3月27日(日)14:00KO ノエスタ

[ 青木 剛 ]
神戸の外国籍FWは、良い形でボールが入った時は能力を発揮してくる選手だと感じていた。良い状態でボールが入ったところで、結果的に相手が得点した。そこのところの対応という部分に関しては、相手の力を発揮させてしまった。

--中盤で嫌なボールの取られ方をしていた。やっている方としては厳しかった?
完全に相手の2トップはほとんど守備をせず、2枚前に残る形だったので、そこに対して良い形でボールが入ってしまうと、2人だけでも攻撃する力があると思っていた。でも、後ろの責任としてそういうところもしっかり対応しなければいけない状況だったと思います。

ヤマザキナビスコカップ グループステージ 第2節
2016年3月27日(日)14:00KO ノエスタ

自らのスタイルを完遂した神戸が鹿島を一蹴

Jリーグヤマザキナビスコカップの初戦に勝利し、連勝に挑む神戸が、ホームに鹿島を迎えた。甲府に敗れて黒星スタートを切った鹿島は、なんとしても勝点3が欲しいところ。互いに勝利への意欲を強く持ったマッチアップは、鹿島の攻撃を封じた神戸の守備と、MFペドロ ジュニオールの決定力が際立つゲームとなった。

前半、鹿島は左サイドを中心としたコンビネーションで、神戸の守備ブロックを崩しに掛かった。ただ、シュートやラストパスの精度を欠き、なかなかチャンスを作れない。神戸は堅い守備ブロックを作り、押し込まれても冷静に押し返しながらカウンターを狙った。

すると23分、試合が動く。右サイドからMF柴崎 岳が中央のMF中村 充孝にパスを出したが、これを神戸のMF石津  大介とMF三原 雅俊が挟み込んでボールを奪う。パスを受けたペドロ ジュニオールがドリブルから相手DFをかわしてシュート。ゴール右を射抜いて先制に成功した。

ビハインドを負った鹿島は攻勢を強める。27分に右サイドからFW赤 秀平がクロス、これを中村がシュートするも、GK徳重 健太に阻まれた。また、MFカイオの強引なドリブル突破は、神戸のディフェンス陣に球際で踏ん張られる。さらに、中村が最終ラインの背後を突いたFWジネイへスルーパスを送るも、オフサイドだった。

押し込まれた形の神戸だったが、良い守備から攻撃への流れでリズムをつかんでいき、36分には鹿島ゴール前に走り込んだFWレアンドロがフリーでボールを受ける。シュートに力がなく、GK櫛引 政敏にキャッチされたものの、直後の37分、チャンスをものにする。自陣で相手のパスをカットしたペドロ ジュニオールがドリブルで持ち上がり、ペナルティエリア内で粘ると、フリーで待つMF渡邉 千真へパス。渡邉は豪快に左足を振り抜き、チーム2得点目をたたき出した。

鹿島の石井 正忠監督は42分、中村に代えてMF遠藤 康、後半からはジネイに代えてFW土居 聖真を投入するなど、反撃に動く。47分に遠藤、58分にカイオ、62分に再び遠藤がチャンスを迎えたものの、シュートは枠をとらえられない。

攻め込まれながらも絶えずカウンターからチャンスを作り続けた神戸は、主導権を渡さない。そして64分、MF藤田 直之のCKをペドロ ジュニオールが頭で合わせて3点目を挙げると、75分にはDF高橋 峻希のクロスに、中央へ走り込んだDF相馬 崇人が合わせて4点目。勝利を決定づけた。

鹿島は84分にCKの流れからDF山本 脩斗が押し込んで1点を返したものの、88分に土居、90分にはMF鈴木 優磨が決定的なチャンスを決めることができず、石井監督は「神戸のFW2人にやられてしまった印象が強く、最後まで修正できなかった」と悔やんだ。

勝利した神戸のネルシーニョ監督は、鹿島の攻撃に苦しんだ前半の戦いを反省点として指摘。ただ、「後半はその修正を選手たちに促し、彼らがピッチの中で実行できたこともあり、追加点も取れた」と評価。「良い守備が良い攻撃を作る」スタイルを完遂した神戸が、2連勝でJリーグヤマザキナビスコカップグループステージAグループ首位に躍り出た。

[ 文:小野 慶太 ]

前年王者鹿島どうした…神戸に4失点完敗、2連敗で最下位転落
16/3/27 16:04

 前年王者が苦しいスタートになった。ナビスコ杯A組の第2節が行われ、鹿島アントラーズは敵地でヴィッセル神戸に1-4で敗れた。2連敗の鹿島は最下位に転落。A組唯一の2連勝を飾った神戸が単独首位に浮上した。

 23日の開幕節のホームでの甲府戦を1-2で落としていた鹿島は敵地で神戸と対戦。前半23分にFWペドロ・ジュニオールに先制のミドルを決められると、同37分にはFW渡邉千真に左足で豪快にゴールネットを揺らされてしまう。

 後半に入っても流れは変わらず、19分、CKをペドロ・ジュニオールに頭で合わされて失点。同30分にはDF高橋峻希の右クロスからDF相馬崇人に決められた。

 鹿島はようやく後半39分にCKの折り返しをDF山本脩斗が押し込むが反撃もここまで。4失点で完敗。普段のリーグ戦と変わりないスタメンを並べた鹿島だが、2連敗で最下位に転落した。

 開幕節で試合のなかった湘南ベルマーレは敵地で名古屋グランパスと対戦。スコアレスのまま試合は終盤まで進んだが、後半43分、左サイドからのCKを獲得すると、DF島村毅が頭で合わせて決勝点を奪った。1-0で勝利した湘南は今季公式戦初勝利。名古屋は前節の大宮戦(●0-1)に続く連敗となった。

 白星スタートを切ったチーム同士の対戦となったヴァンフォーレ甲府対大宮アルディージャは0-0の引き分けに終わった。この結果、唯一の2連勝の神戸が単独首位に浮上。甲府は2位。大宮は3位のままとなった。

 第3節は4月6日に行われる。

1.神戸 2(6)+4
2.甲府 2(4)+1
3.大宮 2(4)+1
4.湘南 1(3)+1
5.磐田 1(0)-1
6.名古屋 2(0)-2
7.鹿島 2(0)-4

鹿島連敗に石井監督ダメ出し「個人個人の対応が…」
[2016年3月27日18時42分]

<ナビスコ杯:神戸4-1鹿島>◇1次リーグ◇27日◇ノエスタ

 前回大会王者の鹿島はまさかの開幕2連敗となった。

 敵地で神戸に1-4と大敗。守備陣が崩れ、攻撃陣も決定機で決めきれず、後半39分にDF山本脩斗(30)が頭で挙げた1点のみだった。

 石井正忠監督(49)は「個人個人の対応がうまくいかなかった。もっと落ち着いて対応できたんじゃないかな」とダメ出し。逆転を信じて、MF遠藤康(27)FW土居聖真(23)MF鈴木優磨(19)と交代カードを切ったが、ゴールは遠かった。指揮官は「やるべきことをやって決勝トーナメントに進むしかないと思っている」と口調は重かった。

昨年王者・鹿島が連敗…決勝Tへ早くも崖っぷち/ナビスコ杯

鹿島は神戸に大敗。柴崎(右)ら選手に対し、サポーターからはブーイングも起きた

 ヤマザキナビスコカップ1次L第2節(27日、ノエビアスタジアム神戸ほか)A組で、前回優勝の鹿島は神戸に1-4と大敗し、2連敗となった。神戸は2連勝。湘南は名古屋を1-0で下して初戦を飾り、甲府-大宮は引き分けた。B組の仙台は柏に1-0で勝って2連勝。福岡は川崎を1-0で破ってJ1復帰後の初勝利を挙げ、新潟は鳥栖に勝った。次節は4月6日に行われる。

 昨年王者・鹿島が4失点で2連敗。決勝トーナメント進出へ早くも崖っぷちだ。守備の要の昌子と植田がそれぞれ日本代表、U-23日本代表に招集されて不在。本来はサイドバックの西が青木とセンターバックを務めたが、神戸のブラジル人コンビに振り回された。西は「見える景色も違うし難しい。サッカーで打ちのめされた気分になったのは久しぶり」と唇をかんだ。

鹿島 まさかの連敗発進…ナビスコ杯最下位で早くも“崖っ縁”

神戸に大敗し肩を落とす柴崎(10)ら鹿島イレブン
Photo By 共同


 ナビスコ杯予選リーグ第2節は6試合が行われ、A組で前回優勝の鹿島は神戸に1―4で敗れて2連敗となった。神戸はFWペドロ・ジュニオールの2得点などで開幕2連勝。B組の福岡は川崎Fを1―0で破ってJ1復帰後の初勝利を挙げ、仙台は柏に1―0で競り勝って2連勝とした。

 昨季王者が開幕2連敗で早くも崖っ縁に追い込まれた。日本代表DF昌司、U―23日本代表DF植田を欠き、石井監督はサイドバックのDF西をセンターバックに先発起用。だが、甘い守備とミスを突かれて前半に2失点すると、後半も失点を繰り返し、DF山本が1点を返すのが精いっぱいだった。決勝トーナメント進出に暗雲が漂う中で、指揮官は「ここで諦めるチームじゃない」と反撃を誓った。
[ 2016年3月28日 05:30 ]

Jリーグナビスコ杯 1次リーグ 鹿島4失点連敗
Jリーグ・ヤマザキナビスコ・カップ1次リーグ第2節(27日・ノエビアスタジアム神戸ほか=6試合)鹿島は神戸に1-4で大敗し、2連敗を喫した。通算成績は2敗、勝ち点0のままでA組最下位となった。神戸は2連勝で単独首位に立った。

鹿島は前半に2点を失い、早めの選手交代で打開を図った。しかし、流れを変えられないまま失点を重ね、後半39分に山本が1点を返すのが精いっぱいだった。

鹿島が同カップで4失点したのは2013年3月の1次リーグ第2節FC東京戦以来。

湘南は名古屋を1-0で下して初戦を飾り、甲府-大宮は引き分けた。

B組の仙台は柏に1-0で競り勝ち2連勝。福岡は川崎を1-0で破ってJ1復帰後の初勝利を挙げ、新潟は鳥栖に勝った。次節は4月6日に行われる。

■諦めるチームではない 鹿島・石井監督
神戸のFW2人にやられてしまった。自陣で横パスを奪われるなど、そういうところの判断もよくなかった。ここで諦めるチームではない。

■悪い部分は出し切った 鹿島・遠藤
点を取りたいという思いが強すぎ、ゴール前で落ち着きがなかった。悪い部分は出し切った。切り替えてやっていくしかない。

■2試合振り返り考える 鹿島・青木
神戸のブラジル人2トップに力を発揮させてしまった。(甲府戦を含め)2試合を振り返り、何をしないといけないか考える。



チンチロリン


「パスの意図や出し方など個人的な選択ミスがあったと思う」と問題点について述べる石井監督である。
特に先制点を失った部分について、この問題が浮き彫りと言えよう。
危険な位置にいるフリーでない充孝に横パスを出す必要があったようには思えなかった。
そういうことの積み重ねが大量失点の要因と考えられる。
ポジションの入れ替えや選手起用、システムの問題ではない。
決定機を外し続けたことこそが敗因であろう。
ヤスとカイオがフリーで撃ったシーンは確実に決めるべきであった。
とはいえ、サッカーとはこういうもの。
GS突破がなくなったわけではない。
石井監督が申すように、「これで諦めるチームではない」。
強い気持ちで挑み、戦うのだ。
単に少々早くノックアウトステージに移ったと考えれば良いだけである。
全勝を信じておる。


チンチロリン

日本代表・昌子源、上の人たちに任さているだけではダメ

2016年03月28日 | Weblog
日本代表DF昌子「若いやつが結果を」決意語る
[2016年3月27日20時46分]


ウオーミングアップで笑顔を見せる昌子(撮影・狩俣裕三)

 日本代表が27日、さいたま市内で練習を行った。W杯アジア2次予選シリア戦(29日、埼玉)に向け、最初の約30分だけ練習を公開し、その後は非公開で行われた。

 DF昌子源(23)はベンチスタートが予想されるが、レギュラー陣を脅かすために並々ならぬ決意を口にした。「世界的には僕らの世代がチームを引っ張っている。23歳だからといって若いとは思っていない。もっと若いやつがしっかり結果を残さないと始まらない」と話した。

23歳は若くない!! DF昌子の誓い「強気に言えば…」
16/3/27 20:30



 今回招集された24人のメンバーで最年少となるDF昌子源。1992年12月11日生まれの23歳である昌子の同級生は、92年5月6日生まれのFW宇佐美貴史しか招集されていない。昌子は世界の同年代の選手を引き合いに出しつつ、現状を代えていかないければいけないと表情を引き締めた。

「世界的に見たら僕の年の選手は活躍している。(ポール・)ポグバ(93年3月15日生まれ)選手やネイマール(92年2月5日生まれ)選手、(マリオ・)ゲッツェ(92年6月3日生まれ)選手などは国を引っ張っています。23歳は世界的には若くないし、日本もそうなっていかないと僕自身感じています」

 昌子と宇佐美はともにアフガニスタン戦での出場はなく、昌子に限って言えば、今回は昨年3月31日に行われたウズベキスタン戦以来のハリルジャパン復帰であり、約1年間代表のピッチに立てずにいる。だからこそ、「練習で100パーセントやるのは当たり前ですが、ピッチに立って結果を残さないと始まらない」と代表のピッチに立つことを渇望している。

 昌子と宇佐美以外にも、FW武藤嘉紀やMF柴崎岳が92年生まれの彼らは「プラチナ世代」と呼ばれ、将来を嘱望されている。しかし、「23歳は若くない」と強調する昌子は「上の人たちに任さているだけではダメ」と警鐘を鳴らす。

「強気に言えば、上の人をどかすような勢いが若い選手には大事。今回は僕と貴史が一番下の年代ですが、僕らの代や下の世代がしっかり引っ張っていけるようにしたい」。まずは自身の存在価値を証明するためにも、シリア戦での出場機会を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)



チンチロリン


今回の日本代表招集メンバーで最年少の昌子源である。
とはいえもはや若手の括りではない。
鹿島でも主軸であるように、日本代表に於いてもチームを牽引する立場となっていくべき存在であろう。
まずは指揮官の信頼を得るところ。
出場機会を楽しみにしておる。


チンチロリン