鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

FC東京戦レビュー

2013年05月26日 | Weblog
【J1:第13節 鹿島 vs F東京】レポート:圧巻の18分!鹿島が2点のビハインドをひっくり返す、あっという間の逆転劇で勝点3を得る。(13.05.26)
5月25日(土) 2013 J1リーグ戦 第13節
鹿島 3 - 2 F東京 (17:05/カシマ/17,969人)
得点者:7' 李忠成(F東京)、44' 渡邉千真(F東京)、47' 大迫勇也(鹿島)、56' オウンゴ-ル(鹿島)、65' 大迫勇也(鹿島)

中二日のハードスケジュールで疲労がたまっている重い身体。高いDFラインとハイプレスに悩まされ、攻撃の糸口さえ見つからず圧倒的に押し込まれてしまった45分。そして2点のビハインド。それらのマイナス要素に押しつぶされそうになる気持ちを再び奮い立たせ、それでも勝利を信じることができるのは、並大抵のことではないはずだ。しかし、鹿島の選手たちは、ホームスタジアムがつくりだした雰囲気に後押しされ、誇り高き逆転劇を演じて見せた。

前半は、完全にF東京が支配した。高いDFラインとコンパクトな布陣は、鹿島に付け入る隙を与えない。綺麗に配置された布陣にスペースはなく、鹿島が誇る中盤の技術がまったく生かせない状況だった。そこで、スペースのあるDFラインの背後を突こうとするが、前線からプレスをかけ続けるF東京は自由に蹴らせず、森重真人、チャン・ヒョンスのCBも落ち着いた対応で、ダヴィと大迫勇也の2トップに仕事をさせなかった。
7分に李忠成のゴールで先制すると、44分には左サイドから東慶悟、李忠成と繋いで鹿島守備陣を混乱に陥れ、最後は渡邉千真が高い決定力を見せ、ペナルティエリア外から鋭いシュートをゴールに突き刺す。
「私たちが仕掛けて、試合をコントロールして、相手に決定機をつくらせず、求めていたことはしっかりできたと前半だったと思います」
ポポヴィッチ監督も胸を張る完璧な内容で、2点リードして前半を終えた。

追い込まれたのは鹿島である。先週の名古屋戦に比べると選手の運動量は明らかにパワーダウンしていた。2点をひっくり返すには余程のことが起きない限り難しいと感じる内容差。ハーフタイムにトニーニョ・セレーゾ監督がどういう手を打つのか注目されたが、監督の指示は「焦ってもなにも得られない。頭をリセットして、本来の形に戻そう」というものだった。
「普通に考えると怒鳴りつければいい、とみなさん思いがちですけど、逆に僕は選手たちを信じていますし、選手たちの能力やポテンシャルを考えれば逆転できると信じていました」
中断前の最後の試合、自分たちがこれまで積み上げてきたことを信じ、45分をやり直す。選手によると、「後半は0-0の気持ちで行け」という指示も出ていたそうだ。

監督の期待は選手を突き動かす。後半開始から1週間の間隔が空いている相手よりも運動量を上げるという信じられない戦いを見せる。すると、前半は拾えなかったセカンドボールをつぎつぎと支配し、47分に柴崎岳からダヴィ、大迫とつないでいきなり1点を返すのだった。
この1点でスタジアムの雰囲気ががらりと変わる。サポーターの後押しを受けた鹿島の攻撃はぐんぐんスピード感を増し、それまでまったく綻びを見せなかったF東京の守備陣形が整う前に次々と前線にパスが通るようになる。前へ前へとボールにプレスをかけていた高橋秀人と米本拓司のダブルボランチも後ろからボールを追いかける展開に変わってしまった。
そして、56分にオウンゴールで同点に追いつくと、65分にはゴール前で相手選手からボールを奪った大迫が、落ち着いてキーパーの股を抜き、遂に逆転に成功。怒濤の18分間で試合をひっくり返す。ゴールを決めた大迫のもとには、ベンチからもたくさんの選手が駆け寄り、大きな歓喜の輪ができる。その背後では真っ赤に染まったスタンドが大きく揺れていた。

「アウェイだったらあのまま終わっていたかもしれない。ホームだったから勝つことができた」
そう話すのは鈴木満常務取締役強化部長。監督、選手、サポーター、すべてが一体となりつかみ取った逆転勝利だった。

以上

2013.05.26 Reported by 田中滋


監督の期待に応えた選手たちである。
前半の2失点を考慮すれば、ハーフタイムのロッカールームでは怒号が飛び交ったことが想像された。
しかしながら、経験豊富な指揮官は、そんなことはせず、選手たちに「焦ってもなにも得られない。頭をリセットして、本来の形に戻そう」と語り、0-0の気持ちで戦えと指示したとのこと。
自分たちのサッカーを信じ、それを実戦するだけで逆転は可能と伝えたのである。
その結果、大逆転劇を演じ、スタジアムに歓喜が巻き起こった。
それはホームの力であると鈴木満常務取締役強化部長と言う。
多くの者が集い、喜ぶスタジアムは最高である。
これからも多くの歓喜を与えて欲しい。
楽しみにしておる。

ナビスコ杯、U-23選手起用義務付けを検討

2013年05月26日 | Weblog
【ナビスコ杯】U23起用義務付けへ
 Jリーグが来季から、ナビスコ杯で23歳以下選手の一定数以上の起用を義務付ける“若手枠”導入を検討していることが25日、分かった。若手選手の出場機会増加が狙いで、今後は人数などの詳細を詰めていく。

 リーグの発展と改革を議論する場として設置された戦略会議では、若手選手の出場機会の少なさが議題に上がった。同会議の出席者は「特に18~21歳あたりのケアが必要。無理にでも試合に出さないと、成長するどころか入団時より能力が落ちてしまう」と説明した。

 特にJ1では高卒入団後すぐにレギュラーを取れる選手はごくわずか。09年にはサテライトリーグも廃止されたため、ベンチ入りを逃すと公式戦の場がほとんど与えられない。この年代の実戦経験の少なさは深刻で、U―20W杯には3大会連続で出場を逃している。

 Jリーグは今季から、23歳以下の日本人選手で下部カテゴリーへの移籍に限って、年2回の移籍期間以外にも移籍を自由化する制度を導入。J1で出場機会の少ない若手が、いつでもJ2やJFLへの“武者修行”に出られるようになった。ナビスコ杯は23歳以下の選手を対象に「ニューヒーロー賞」を設けるなど、もともと若手の活躍を後押ししている大会。“若手枠”が実現すれば、各クラブから思わぬ新戦力が出てくる可能性が高い。

(2013年5月26日06時02分 スポーツ報知)

ナビスコ杯へのU-23選手起用を義務付けを検討するJリーグである。
これはアイデアとしては面白い。
しかしながら、アイデアだけで物事を進めて良いものかと思う。
まずは、ここまでギネス記録になるほどに長きにわたってスポンサードしてくれているナビスコ社に対して失礼であろう。
また、若い世代の出場機会を考慮するのであれば、ベストメンバー規定を撤廃すべきである。
そして、サテライトリーグの復活など、検討すべき点は他にあるように思える。
とはいえ、変革をしていくことには異論はない。
ただ、正しい道を歩んで欲しいだけである。
続報を待ちたい。

FC東京戦報道

2013年05月26日 | Weblog
【鹿島】大迫2発!0-2から逆転/J1

鹿島対東京 サポーターの声援に応える鹿島FW大迫(撮影・狩俣裕三)

<J1:鹿島3-2東京>◇第13節◇25日◇カシマ

 鹿島は2点差をひっくり返し、中断期間前の最後の試合を制した。

 後半2分にFW大迫勇也(23)が反撃弾を決めると、9分後には相手のオウンゴールで同点。とどめは20分。大迫がこの日2点目を決めて逆転した。「相手が前半飛ばしていたのでチャンスはあると思った。この勝ちは大きいね」と笑顔でスタジアムから引き揚げた。
 [2013年5月25日20時32分]

大迫劣勢吹き飛ばす2発「気持ち」/J1

後半、決勝ゴールを決めMF小笠原(中央右)らと喜びを分かち合う大迫(同左)

<J1:鹿島3-2東京>◇第13節◇25日◇カシマ

 鹿島FW大迫勇也(23)が2ゴールで、劣勢を吹き飛ばした。2点を追う後半2分、ロングボールに抜け出すとゴール前まで独走。反撃ののろしを上げるゴールを決めた。同点の同20分。相手DFがもたついているところを奪い、GK権田の動きを見ながら狙い澄ましてゴールに流し込んだ。「ゴールに対する気持ちを出せた」と汗をぬぐった。

 開幕から3試合で2ゴールと絶好のスタートを切ったが、その後は8試合で2点。理由は明確だった。セレーゾ監督から「相手ボランチのマーク」という指示を与えられていた。中盤の守備でスタミナを消耗し、反撃時に裏のスペースまで駆け上がれなかった。だが、東京相手に追いかける試合展開も手伝い「もう出て行くだけだった」。殻を破って突き進んだ。

 ロンドン五輪予選をともに戦った同い年の東京MF東の前で2得点。「意識する部分もある。自分はまだ代表でもないから。まずは鹿島で結果を残すことが大事」。ゴールを決め続けることで、代表の座も見えてくる。【湯浅知彦】
 [2013年5月26日7時15分 紙面から]

窮地救った!鹿島・大迫、全得点に絡む活躍

後半、決勝ゴールを決め、両手を広げて喜ぶ鹿島・大迫=カシマ

 J1第13節第1日(25日、鹿島3-2FC東京、カシマ)鹿島のFW大迫が全得点に絡む活躍でチームを窮地から救った。0-2の後半2分に右足で決めると、11分には大迫の縦パスを受けたMF遠藤が相手のオウンゴールを誘発。そして20分にはボールを奪い、決勝点を決めた。日本代表に同学年のFC東京MF東と柏FW工藤が選ばれた。「意識しないと言ったら嘘になる。鹿島で結果を残し続けることでおのずと見えてくる」と大迫。代表への思いを力に変える。


後半、FC東京・田辺(左)からボールを奪い、決勝ゴールを決める鹿島・大迫(中央)=カシマ


後半、1点目のゴールを決め、ダビ(11)と抱き合って喜ぶ鹿島・大迫=カシマ


(紙面から)

大迫 2発で逆転勝利!絶妙パスで同点ゴールも演出
J1第13節 鹿島3―2FC東京 (5月25日 カシマ)


<鹿島―FC東京>後半、FC東京・田辺(左)からボールを奪い、決勝ゴールを決める鹿島・大迫(中央)
Photo By 共同


 鹿島はFW大迫の2ゴールを含む全得点に絡む活躍で2点差を逆転した。

 0―2の後半2分にダヴィのパスを受けて右足でネットを揺らすと、後半11分には遠藤への絶妙のパスで2点目を演出。後半20分には相手DFからボールを奪い、左足でGKの股下を抜くシュートを決めた。ザックジャパン入りを目標に掲げるが、23日に発表されたA代表から落選。「こういう結果を出し続ければ、代表はおのずとついてくると思う」と力を込めた。
[ 2013年5月26日 06:00 ]

鹿島3年目の昌子 初先発で勝利貢献!攻撃OK大器のDF
J1第13節 鹿島3―2FC東京 (5月25日 カシマ)


<鹿島・FC東京>鹿島・昌子がサポーターに手を振る
Photo By スポニチ


 プロ3年目の鹿島DF昌子源(しょうじ・げん、20)がリーグ初先発で勝利に貢献した。西の出場停止を受けて巡ってきたチャンス。ロンドン五輪代表DF山村、大型新人DF植田を抑えての大役だった。「2失点したけど勝てて良かった。緊張は全然しなかった」。センターバックでフル出場し、インターセプトや効果的な縦パスなど能力の高さを示した。

 指導者S級ライセンスを持つ父・力さん(50)は関西サッカー界では有名な存在だ。95~02年に神戸に在籍しユース監督や下部組織の統括責任者を歴任。現在は姫路独協大監督を務め、兵庫県サッカー協会技術委員長の肩書を持つ。昌子は若手主体で臨んだ5月22日のナビスコ杯C大阪戦で先発落ち。センターバックの3番手を争う山村、植田がスタメンだっただけに落ち込んだが、父から「必ずチャンスは来る」と言葉を送られて心機一転。その3日後の試合で結果を出した。

 師と仰ぐ大岩コーチの現役時代をまねて、真冬でも常に半袖で試合に臨むなど可愛げのある性格の持ち主。試合後には鈴木満常務取締役強化部長から「まだ判断ミスはあるが、技術、スピードはレギュラー以上」と最大級の賛辞を贈られており、今後が楽しみな存在だ。

 ▽昌子 源(しょうじ・げん)1992年(平4)12月11日、兵庫県出身の20歳。フレスカ神戸U―12、G大阪ジュニアユース、米子北高を経て、11年に柴崎らとともに鹿島入り。11年10月12日の天皇杯2回戦筑波大戦で公式戦デビュー。右利き。1メートル82、74キロ。血液型AB。
[ 2013年5月26日 06:00 ]

【鹿島】大迫2発!代表落選の悔しさ晴らした!

後半20分、勝ち越しゴールを決めて、ジャンプする鹿島・大迫

 ◆J1第13節 鹿島3―2F東京(25日・カシマスタジアム) 鹿島がFW大迫勇也(23)の2ゴールなどでF東京に3―2と逆転勝ちし、暫定3位に浮上した。23日発表の日本代表には選ばれなかったが、初選出のMF東慶悟(22)ら3人の代表選手を擁するF東京に意地を見せた。川崎はFW大久保嘉人(30)がJ1通算97得点となる2ゴール。2―1で新潟を破った。J1は26、29日に試合のある4チームを除き、日本代表活動のため中断。7月6日に再開される。

 大迫が全得点に絡み、代表組を尻目に存在感を発揮した。鹿島のエースとして開幕から活躍してきたが、23日に発表された日本代表からは落選。悔しさを振り払うように90分間、暴れ回った。

 2点を追う後半2分、FWダヴィのパスにオフサイドラインのギリギリで抜け出し、右足でゴール。「相手は飛ばしていたから後半、絶対に(運動量が)落ちる。1点入れば逆転できると思った」。同11分には相手のオウンゴールを演出。9分後には、日本代表GK権田の股間を抜くシュートで決勝点を奪った。

 大迫は代表に選出されたF東京の東と同学年。同じ4本のシュートを放ちながら、東は不発。ライバルの目の前で抜群の決定力を見せ「(五輪代表などで)ずっと一緒にやってたし、頑張ってほしい」とエールを送った。今回は落選したが、7月の東アジア杯(韓国)を始めチャンスはある。「(代表を)意識しないというのはうそ。こういうことを続けていけば自然とついてくる」とゴール量産で日の丸を狙う。

 失点直後には、手を叩いて味方の士気を鼓舞するなど、得点以外でもチームを引っ張る。今季はMF小笠原が不在の際、キャプテンを任されている。この日も、小笠原が左膝打撲で交代すると、腕章を引き継いだ。「責任があるけれど、プレーで示していければいい」。チームメートやクラブ関係者も「責任感が出てきた。しっかりした口調で話すようになった」と成長を認める。

 鹿島は今季ホームでは5勝1分けで、順位も暫定3位に浮上した。中断期間の来月には宮崎キャンプも予定。エースに引っ張られ、常勝軍団がパワーアップして優勝を目指す。
(2013年5月26日06時03分 スポーツ報知)

J1・第13節 鹿島鮮やか逆転
J1第13節第1日(25日・カシマスタジアムほか=8試合)鹿島は大迫の2得点などで3-2でFC東京に逆転勝ちした。通算成績は7勝4分け2敗、勝ち点25の3位。

鹿島は前半2失点したが後半2分に大迫が1点を返し、11分にはオウンゴールで同点。20分に大迫が勝ち越し点を奪った。

大宮はノバコビッチの2得点などで甲府に3-0で快勝し、勝ち点32で首位を守った。2位の横浜Mは鳥栖に1-0で競り勝ち、同27。

29日にはアジア・チャンピオンズリーグで未消化だった第9節の広島-柏、浦和-仙台がある。日本代表の活動のために約1カ月中断し、第14節は7月6日に行われる。

鹿島の星、爆発の予感 大迫、ひたむきに2ゴール

後半20分、逆転ゴールを決め、ガッツポーズをして喜ぶ鹿島・大迫=上田潤撮影


後半、鹿島・小笠原(40)はFC東京・田辺(27)と接触、負傷退場する=上田潤撮影


後半2分、鹿島・大迫(9)はゴールを決める=上田潤撮影


後半20分、鹿島・大迫(9)はこの試合2点目となる逆転ゴールを決める=上田潤撮影


■鹿島FW 大迫
(25日、鹿島3―2FC東京)
 【中川文如】0―2で迎えた後半開始早々、右足でふわりとGKの頭上を越すシュートを決めた。同点に追いついた後の20分、今度はGKの股下を抜くゴール。2得点とも「相手の動き、体勢の逆を突いた」。
 鹿児島城西高3年時の2008年度、全国高校選手権で10得点の一大会個人得点記録を残した技術はJ1でも抜きんでる。だが、淡々とプレーする物腰は時に積極性を欠いた。出番が減ると腐りかけ、スタッフに怒られることもあった。プロ5季目で、まだシーズン2桁得点はない。潜在能力を解放しきれていない印象がこれまではあった。
 2得点の後、負傷交代した小笠原からキャプテンマークを引き継いだ。ゴールラインを割るとわかっている球もあきらめず追いかけ、手をたたいて味方を鼓舞。「責任、ありますからね。態度で示さないと」
 スマートな天才肌に、いつのまにか、ひたむきな鹿島の血が脈打ち始めている。早くも今季6得点の23歳。殻を破る時期が来たのかもしれない。


大迫一色の各紙である。
代表落選と絡め、日本代表の能力がアピールされておる。
それだけの実力は大いに発揮されたように感じる。
その中でスポニチはリーグ戦初先発の昌子源にスポットが当てておる。
鈴木満常務強化部長の「技術、スピードはレギュラー以上」というコメントを報じており、期待の表れを感じさせる。
このFC東京戦では失点に絡んでしまったが、「いける雰囲気が出ていた」と語っており、気持ちの切り替えもDF向きと言えよう。
将来の鹿島を背負うであろうCBの躍動に注目である。