鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

Fマリノス戦コメント・報道

2013年05月04日 | Weblog
2013Jリーグ ディビジョン1 第9節


鹿島アントラーズ:トニーニョ セレーゾ
・相手の選手たちの能力を考えれば、厳しい戦いになることはわかっていた。特に日本でトップレベルの選手である中村俊輔選手は、トップ下やハーフ、ボランチをやったり、サイドバックの位置に行ったり、あれだけのことができる。改めて素晴らしい選手であり、進化した選手だと思った。ただ、うちのチームもそれに対して素晴らしいディフェンスで、相手が色んな形で侵入しようとするところを、完璧には無理だったがやろうとした部分ができはじめていたのが非常に良かったと思う。シュートを何本も打たれたがセービングもあったんで、行けるかと思った。危うく相手側の監督が特に残り数秒、1分くらい心臓発作を起こすような勢いだったし凄く感動的な試合だったので、今日は4万人近くいるかと思うが観る側にとっては非常にハラハラドキドキしてサッカーの面白さを感じられた試合だったと思う。

・残り時間のところでしっかり締めることを考えて山村を入れた。相手が先に藤田選手を入れてきたので競り合いのところやセカンドボール、それに裏へのボールを考えて山村を入れて対応しようとした。上手くはいっていたが、僕らとしては残り5分のところでレフェリーがそこからまたプラス5分を増やしたので、どこから5分になったのか疑問ではあるが、レフェリーが最高責任者で決定権があるので、それは尊重しなければならない。

・残り1分のところでボールが来て瞬時に無理してクリアよりもCKやサイドに流してもやむをえないかなという感じで流れを切ることができればと思った。しかし、やってはいけない真ん中へのクリアをしてしまったところは反省しないといけないし、途中でファビオが入って、本山が一生懸命守備を頑張って足を出したが、そこに当たって曽ヶ端が頑張っていたところを保てなかったことで、残念な形になった。ただ、鹿島と横浜FMは常に良い試合を見られると思う。拮抗した状況でともに認め合っている部分があると思うので、そこでパスサッカーは見られなかったかもしれないが、拮抗した中で打開するという面白さは見られたと思う。

・勝つことができていれば、順位的には非常に良かったが、勝てなかったからといって、全てが終わったわけではないし、選手たちの頑張りを称えたい。





【野沢 拓也】
上位を引きずり下ろすためにも勝点3を取りたかった。最低条件の勝点1を持ち帰れることは良かったと思う。欲を言えば、3が欲しかったけど。前半はお互いがガチガチだったけど、より多くのチャンスを作れていたと思う。その中で点が取れなかったのが、課題。

【本山 雅志】
(失点シーンは)もう少し反応出来れば自分が防げた。密集していたので遠くにクリアしようと大振りになってしまった。両チームともお互いの良いところを消した試合展開。その中でもチャンスは作っていた。後は守り切るだけ。

【大迫 勇也】
堅い試合になってしまった。試合前に守備の事は言われていた。ボランチを見ろと言われていたので、そこをケアした。1点を守り切れば、プラン通りの戦い。ボールを奪うのが相手のボランチの位置だったので、ゴールが遠かった。もっと前でプレーできれば良かった。

【岩政 大樹】
(失点シーンは)色々な事ができたと思うけど、何を言っても結果論になってしまう。精一杯やった結果だと思う。無駄なCKやFKは今日の試合だけでなく常にないように意識している。ゴール前にボールがあるのが嫌だと言う事はない。そこが自分の仕事場。その時のベストな判断をしたと思っている。相手のセットプレーが少なく感じたのは、前半に押し込まれるのが少なかっただけ。90分通してアントラーズらしいサッカーは出来たと思う。

2013年05月03日(金)

本日行われたJ1第9節横浜FM戦は1-1のドローに終わりました。

【J1:第9節 横浜FM vs 鹿島】トニーニョセレーゾ監督(鹿島)記者会見コメント(13.05.03)
5月3日(金) 2013 J1リーグ戦 第9節
横浜FM 1 - 1 鹿島 (15:34/日産ス/40,034人)
得点者:73' 野沢拓也(鹿島)、90'+5 ファビオ(横浜FM)

●トニーニョセレーゾ監督(鹿島):
Q:展開からなかなかチャンスがつくれなかったと感じましたが、横浜FMの守備が堅かったからでしょうか?
「ウチだけではなく、相手もウチのゴール前までたどりついていないと思います。両チームとも明らかにゴール前にたどり着いていたのはセットプレーや、長い距離からのクロスしか、特に前半は形がなかった。両チームの選手が守備の規律をしっかりとクリアしていました」

Q:勝点1を取ったという試合ですか? それとも、勝点3が取れなかったという試合でしょうか?
「残り1、2分で失点したのは複雑だが、両チームの力量を考えれば悪くない結果ではあるだろう。もちろん、試合前から両チームとも、それほど多くのゴールシーンが生まれないだろうと考えていた。数少ないチャンスをものにしたほうが勝利に近づけるだろうと思っていた。たしかに勝点3を獲得できれば良かったのだが、ウチのチームの守備の機能性やディフェンスで規律をきちんと守れた点を考えれば、選手を評価していいと思う。そして、敬意を持った上で発言させていただきますが、アディショナルタイムの『5分』とは、どういう計算だったのでしょうか?」

以上

【J1:第9節 横浜FM vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(13.05.03)
●本山雅志選手(鹿島):
「両チームとも相手の良いところを消して、硬い試合だった。その中でもチャンスをつくって先制できた。後は守り切るだけだったんですけど、ちょっと残念でしたね。最後のシュートは誰かに当たったんですかね。俺の中ではあのシュートは外れたと思ったんですけど。次が大事になると思うので、しっかり準備して頑張ります」

●大迫勇也選手(鹿島):
「まあ、硬い試合になると思っていた。試合前から守備の指示を、いつもよりも言われていました。自分は相手のボランチを見ろと言われていた。まあ、そこはしっかりケアしなければいけないなと思っていた。本当に硬い試合になっちゃいましたね」

●岩政大樹選手(鹿島):
「予想どおりの相手で予想どおりの試合展開で、結果はう~んって感じですかね(苦笑)。相手は試合前に描いていたイメージと変わりなかった」

[ J1:第9節 横浜FM vs 鹿島 ]

スコアレスで迎えた73分、鹿島は小笠原満男がフリーキックをゴール前に送ると相手DFのこぼれ球を野沢拓也(写真/#35)が滑り込みながら逆サイドに決め先制点をあげた。野沢はこれが今季2ゴール目となった。

ドローを悔しがる鹿島MF野沢「欲を言えば勝ちたかった」
13/5/3 19:45



[5.3 J1第9節 横浜FM1-1鹿島 日産ス]

 後半28分、左サイドで得たFKをMF小笠原満男がゴール前に入れると、DFがクリアーしたボールはPA内にいた鹿島アントラーズのMF野沢拓也の下に落ちた。右足を振り抜いた野沢のシュートは絶妙なコースに決まり、鹿島が先制した。

 DF岩政大樹が「上位同士ということで、互いにけん制して、リスクを冒さない試合になった」と振り返るように、2位と4位という上位対決は緊迫した一戦となった。野沢も「前半は相手もうちらも、お互いガチガチだったように感じました」と、振り返る。その中で挙げた1点は大きな意味を持つはずだった。横浜FMがリスクをかけて攻めなければいけない状況になったからだ。その中で後半34分に鹿島はMF本山雅志を投入し、その後も速攻からチャンスをつくった。

 だが、2点目を挙げられないまま迎えた後半ロスタイム5分、PA内で浮き球を遠くへクリアーできなかったことから、同点ゴールを決められてしまう。ヘディングでのクリアーを試みた岩政が「あの状況で、できるベストの選択はしたと思う」と言えば、野沢も「後半に試合が動いてから、より多くのチャンスをつくっていました。その後に、なかなか点が取れなかったことが課題」と、勝ち越しゴールを挙げられなかったことを反省した。

 勝ち切ることはできなかったが、4月を公式戦無敗(6勝1分)で終えたチームは、連続無敗試合数を7に伸ばしている。だからこそ、下を向く必要はないと野沢は言う。「上位を引きずるには勝ち点3がどうしても欲しい試合でしたし、勝てば(2位の横浜FMに)近づける試合だった。欲を言えば勝ちたかったですが、最低条件であるアウェーでの勝ち点1を持ち帰れたことは良かった。4月を負けなしで来たし、5月の連戦で、また上位に行くチャンスもある。本当に強いチームは、連戦でも勝ち点を重ねられるチームなので、それに近づけているんじゃないかなと思います」と、ドローを悔しがりつつも、チームが前進していることを強調した。

(取材・文 河合拓)

【鹿島】セレーゾ、勝ち点1を評価/J1
<J1:横浜1-1鹿島>◇第9節◇3日◇日産ス

 鹿島は後半終了間際の失点で白星を逃した。後半28分、MF野沢拓也(31)の今季2点目で先制したが、同50分、ゴール前の混戦からDFファビオ(24)に押し込まれ、リードを守りきれなかった。

 それでも、4万を超える観衆の多くが横浜サポーターという雰囲気の中で引き分け。

 トニーニョ・セレーゾ監督(58)は「相手や敵地ということを考えると、勝ち点1を持ち帰ることができた」と前向きにとらえた。
 [2013年5月3日19時56分]

鹿島MF野沢、流血弾もドロー/J1
<J1:横浜1-1鹿島>◇第9節◇3日◇日産ス

 鹿島MF野沢拓也(31)が痛みに耐え、右足を振り抜いた。後半28分、MF小笠原が左サイドからFKを蹴り、中央でDF栗原がクリア。フリーで詰めていた野沢が、ルーズボールを滑り込みながらゴールへたたき込んだ。

 前半37分に接触プレーで右足甲を負傷。後半37分に交代した直後に4針を縫った。関係者も「スパイクの中が血で真っ赤だった」と証言。気合で決めた1発だった。6日の湘南戦は様子をみての起用になるが「問題ない」と出る気満々だ。先制弾を見届けるとスタンド前に駆け寄り、両手でハートのマーク。「サポーターとパフォーマンスを約束していた。(愛情表現かと問われて)そうですね」。今季初得点を挙げた4月13日の大分戦(3○2)に続き“鹿島愛”を表現した。
 [2013年5月4日6時56分 紙面から]

鹿島が野沢弾も痛恨ドロー、山村「反省はある」

土壇場で追いつかれ、肩を落とす小笠原満男(右40番)ら鹿島イレブン=日産スタジアム(撮影・吉澤良太)

 J1第9節第1日(3日、横浜M1-1鹿島、日産ス)先制しながら、5分間の長い後半ロスタイムに追いつかれた。DF山村は「自分のクリアがあそこ(同点弾の相手DFファビオの目の前)にいってしまったので、反省はある」と唇をかんだ。後半28分に先制弾を押し込んだMF野沢は、投げキスなどのゴールパフォーマンスをみせたが、試合後は「特に意味はないです」と意気消沈だった。


後半、先制ゴールを決め、喜ぶ鹿島・野沢(中央35番)=日産スタジアム(撮影・吉澤良太)

(紙面から)

鹿島 終了間際の被弾で勝利逃すも公式戦不敗8に伸ばす
J1第9節 鹿島1-1横浜 (5月3日 日産ス)


<横浜・鹿島>後半28分、先制ゴールを決めチームメイトと喜ぶ鹿島・野沢(左から2人目)
Photo By スポニチ


 鹿島のMF野沢が負傷した右足で先制弾を決めた。後半28分、小笠原の左サイドからのFKのこぼれ球に反応。ファーサイドからゴール左上に豪快に叩き込んだ。

 前半37分の接触プレーで右足甲を裂傷。流血しながら後半37分に途中交代するまでピッチに立ち、試合後には4針を縫う処置を施した。ゴールは4月13日の大分戦以来で、今季2点目。終了間際の失点で追いつかれたが「欲を言えば勝ちたかったけど、4月から負けなしで来られているのは自信になる」と前を向いた。リーグ戦5戦負けなし。ナビスコ杯を含めた公式戦の不敗を8に伸ばした。
[ 2013年5月4日 06:00 ]

【鹿島】野沢、裂傷弾も守れずドロー「勝ちたかった」
 ◆J1第9節 横浜M1―1鹿島(3日・日産スタジアム) 大宮が大分を2―0で下し、昨季からの連続負けなしのJ1記録を20試合に伸ばした。6連勝の勝ち点23で首位を守り、鹿島と引き分けた2位・横浜Mとの差を3に広げた。アウェーでは今季開幕5連勝、昨季から敵地では12戦連続無敗。GK北野貴之(30)は、8年前の5月3日に亡くなった少年サポーターに勝利をささげた。名古屋のGK楢崎正剛(37)は川崎戦に先発出場し、J1最多に並ぶ通算511試合出場となった。

 鹿島は前半に右足甲の裂傷を負ったMF野沢が後半28分に先制点を挙げたが、終了間際の失点でドローとなった。交代後に4針縫ったものの、その右足で豪快に蹴り込んだゴールだった。「勝てば上位に近づけた中で、最低条件の勝ち点1をアウェーで持ち帰れた。欲をいえば勝ちたかった」。4月は公式戦不敗。5月も試合が続くこともあり「強いチームは連戦でも勝ちを積み重ねられる」と前を向いた。
(2013年5月4日06時02分 スポーツ報知)

鹿島、ロスタイムに痛恨の同点弾
2013.5.3 21:54


横浜M-鹿島 試合終了間際、横浜M・ファビオ(左)が同点ゴールを決める=日産スタジアム

 鹿島は、リーグ戦序盤を引っ張ってきた横浜Mから白星を奪える寸前まできていた。しかし、後半ロスタイムに痛恨の同点弾を献上してドロー決着。クラブの伝統ともいえる試合巧者ぶりが影を潜め、存在感を示す機会を逃してしまった。

 1-0とリードして後半ロスタイムに突入し、横浜Mがパワープレーに打って出る。ペナルティーエリア内にほうり込まれたボールは、競り合いの末にファビオの前へ。シュートがゴールに吸い込まれると、鹿島の選手は呆然(ぼうぜん)と立ち尽くした。

 上位対決は慎重な試合運びに終始し、本山は「いいところを消し合う形だった」と振り返る。こうした緊張感のあるゲームをものにしていくのはお家芸のはずだが、「内容は悪くなかった」と西が感じた流れで勝てないのはらしくない。

 それもロスタイムの失点となれば後味は悪い。最後の競り合いに加わっていた山村は「クリアが小さくてシュートまで持っていかれたのは悔やまれる」とがっくり。クラブ黄金期を知る本山も「残念でした」と首をひねった。

 昨季まで2年続けて前半戦で優勝争いから脱落していたことを考えれば、現時点で4勝4分け1敗は決して悪くはない。ただ、勝ち点1を拾うのではなく、勝ち点2を失ってしまうような戦いぶりに、物足りなさが残るのも確かだ。(奥山次郎)


横浜M-鹿島 後半、同点ゴールを許し、ぼうぜんとする山村(4)、岩政(3)ら鹿島イレブン=日産スタジアム


横浜M-鹿島 前半、競り合う鹿島・柴崎(左)と横浜M・中町(右)=日産スタジアム


横浜M-鹿島 前半、ゴール前で競り合う鹿島・岩政(左端)、横浜M・栗原(同2人目)ら=日産スタジアム


横浜M-鹿島 後半、先制ゴールを決め喜ぶ野沢(中央)ら鹿島イレブン=日産スタジアム


鹿島、痛恨ドロー

【写真説明】横浜M-鹿島 前半33分、シュートを放つ鹿島・中田(左から2人目)=日産スタジアム

J1第9節の鹿島は3日、横浜市の日産スタジアムで横浜Mと対戦し、1-1で引き分けた。鹿島の今季通算成績は4勝4分け1敗、勝ち点16で4位。

1敗同士の上位チームの対決とあって好ゲームを展開した。立ち上がりから相手の攻撃をつぶし合う厳しい攻防が続き、前半を0-0で折り返した。

一進一退の攻防が続く中、鹿島は後半28分に小笠原のフリーキックから野沢がこぼれ球を蹴り込んで先制。しかし試合終了間際のロスタイムに同点ゴールを許した。

J2水戸はアウェーで熊本と対戦し、2-3で敗れて4勝4分け4敗となり、9位に後退した。


「敬意を持った上で発言させていただきますが、アディショナルタイムの『5分』とは、どういう計算だったのでしょうか?」と尋ねるトニーニョ・セレーゾ監督である。
さすがにこのアディショナルタイムの算出方法には疑問が残る。
結果的にこの時間により試合結果が異なってしまった。
これでは、安心して競技を行うことは叶わぬ。
とはいえ、失った勝ち点は戻らぬ。
ここは気持ちを切り替えるところ。
GWの過密日程によりすぐに次節湘南戦がやってくる。
ホームにてこの鬱憤を晴らそうでは無いか。
また、報道によると野沢が接触プレイにより裂傷を負っておったとのこと。
その傷を負いながらも先制点を決めるとは、気合いの入った証拠である。
湘南戦は様子を見て出場を決めるとのこと。
攻撃の核となっておる野沢の欠場は痛い。
ここは、本人の意向のように出場して欲しいところ。
続報を待ちたい。

シャルケ・篤人、前半にて負傷交代

2013年05月04日 | Weblog
内田が前半で交代、脳震盪の疑いで病院へ
13/5/4 05:18



[5.3 ブンデスリーガ第32節 ボルシアMG0-1シャルケ]

 ブンデスリーガは3日、第32節1日目を行い、DF内田篤人の所属するシャルケは敵地でボルシアMGと対戦し、1-0で競り勝った。6試合連続で先発した内田は前半10分に相手選手と激しく交錯。前半終了までプレーしたが、ハーフタイムに交代し、そのまま病院へ向かった。

 前半10分、ルーズボールに対して内田がスライディングしたところにボルシアMGのDFダームスも遅れてスライディングタックル。ダームスの左膝が内田の胸部からあごにかけて激しく直撃した。ダームスには警告が出たが、内田はしばらく立ち上がれず、いったんピッチの外で治療を受けた。その後、前半終了までプレーを続けたが、ハーフタイムにDFマルコ・ヘーガーと交代。脳震盪の疑いがあるため、そのまま病院に向かった。

 試合は両チームともに決め手を欠き、0-0のまま進んだが、シャルケは後半37分、MFユリアン・ドラクスラーがMFラファエルとのワンツーからゴール前に抜け出し、右足で値千金の決勝点。2連勝で勝ち点を52に伸ばし、来季の欧州CLにプレーオフから出場できる4位確保に大きく前進した。


先発出場するも負傷にて全員手交代したシャルケの篤人である。
相手選手と交錯し、脳震盪の恐れがあるとのことである。
これは不安である。
これから検査の結果が届くと思うが、異常が無いことを祈る。

2013シーズン序盤、鹿島の立ち位置は

2013年05月04日 | Weblog
Jリーグ序盤戦総括。そして今後が楽しみなチームは?
2013.05.03

 開幕から8節までが終了して、各チームの力や勢力図が少しずつ見えてきたJリーグ。J1の序盤戦を福田正博氏が振り返る。

■大宮の無敗記録更新の要因

 今シーズン、無敗記録を更新中の大宮が躍進している。私自身、大宮は昨シーズン最後までずっと負けないでいたこともあって、開幕前の予想でダークホースに挙げていた。ただ、ここまで無敗が続くとはちょっと予想していなかった。サプライズと言ってもいいだろう。
 やはり、ベルデニック監督の手腕が大きいと思う。守備をしっかり固めて速い攻撃ができている。そうかといって、速い攻撃だけではなく、ボールもしっかりつなげる。ポゼッションを高めるというよりも、ゲームをコントロールするための保持という印象だが、チーム全体の統率がとれている。

 要因としてはチームとしての守備の安定がある。守備に関しては、全員でハードワークしてラインを高くしてコンパクトにする。大崩れするようなサッカーではない。このまま独走しそうな勢いも感じる。
 浦和との埼玉ダービーでは、前線からほぼマンツーマンの守備になっていたが、しっかりと連動しており、特に前半はうまくハマっていた。コンパクトさをキープしながら統率されており、とくにボランチの金澤慎と青木拓矢がいい。あわてることがほとんどなく、プレイが安定しており、守備だけではなく、相手ゴールの近くまで行って点にからむこともできている。彼らを含めて全員の戦術理解度が上がっていると思うし、自信を持ってやっているという印象だ。
 また、ズラタンとノバコビッチの外国人FWふたりが強烈で、派手さはないが、プレイのひとつひとつが効いている。あそこでボールが収まるので前線でタメを作ることができている。普通だったらボールを失ってもおかしくないような難しい局面でもキープできるのでチームのラインを押し上げることができるし、コンパクトさをキープしやすい。
 点をとることに関して言うと、そのズラタンとノバコビッチが、果たして今年の夏の移籍市場で動くことなく、シーズンの最後までいるかどうか。また、青木、金澤も含めて主力がケガをせずにシーズンを過ごせるかも重要だろう。

■6連勝した横浜F・マリノスの強みとは?

 開幕から6連勝したマリノスはもともと守備がいいチーム。それは去年から変わっていない。攻撃のところも大きな変化はない。マルキーニョスが今季は開幕から出場していることが昨シーズンとは違うが、あとは、中村俊輔の調子が非常にいいことが好調の要因だと思う。チームの中心に俊輔がいて、中町公祐や富澤清太郎、兵藤慎剛らが連動し、俊輔がプレイしやすいように機能している。
 また、現在の中澤佑二と栗原勇蔵のように、伝統的にセンターバックに代表クラスの選手がいるクラブなので、守備をベースにした粘り強い戦いがマリノスの一番の持ち味だろう。
 その堅守をベースにして、CKやFK、セットプレイでゴールを決める。キッカーとして俊輔がいることが大きい。そう考えると、俊輔の出来不出来が、チームの浮沈を握る可能性は小さくない。彼が輝き続ければ、マリノスは上位にいるはずだ。
 今季のマリノスについては、スタメンの平均年齢が高いことをネガティブな要素とする意見もあるが、確かにフィジカル面の回復力が落ちるとはいえ、回復の仕方も経験でカバーできる点があるので、そこまでの不安要素にはならないのではないか。
 反対に、年齢を重ねているがゆえにポジティブな要素もある。それは落ち着きであったり、戦況判断力の高さだ。つまり「ここだな」というポイントを押さえて、「今行けば点が取れる」「ここは我慢しなきゃいけない」と、試合の流れを読む目や試合運びのうまさがあるということ。
 それに、状況に冷静に対応して、平常心を失わない。混乱しないのでパニックにならない。悪い状況でも落ち着いてプレイできれば、味方の選手が安心できる。それがいい方向、いい結果を生むことにつながっていく。

■ペトロビッチ体制2年目の浦和の変化

 浦和に関しては、序盤のハードスケジュールの中でうまく選手を回しながらやっていたと思う。シーズンの最初に的確な補強ができた。去年のウィークポイントだった、ワントップと3バックに、それぞれ興梠慎三と森脇良太を獲得したことで、チームがステップアップしたのは事実。
 興梠は攻撃に必要な深さを作ったり、ラインの裏に飛び出て前線で起点になり、中盤にスペースをつくり出せる。動き出すタイミング、スペースを見つける目も非常にレベルが高い。あとはゴールを量産できるようになれば完璧だろう。
 また、興梠が入ったことによって原口元気が2列目でプレイできるようなったことも大きい。原口はシュートの意識が高いし、パス交換が多いチームにあって、彼のドリブルは非常にアクセントになる。膠着した状態でひとつ大きなポイントになるのが、彼のドリブルだ。それに、興梠と原口の関係性も非常にいい。距離感もいいし、いいコンビネーションを形成していると思う。
 去年と今年の浦和の一番の違いは守備面にある。昨シーズンはどちらかというと引いて守るシーンが多かったのに対し、今年は高いライン設定で、相手のコートだけでゲームを進めていく試合展開を狙っている。前線が切り替えを早くしてプレッシャーをかけて、ボールの出どころに激しくチェックに行き、ボールを奪って攻撃していくサッカーができている。
 どんどん仕掛けて行く勇気を持って戦ってきたからこそ、今シーズンここまできていると思う。優勝争いを続けるためには、負けることが怖くなって腰が引けそうになっても、リスクを冒して前に出る試合運びが続けられるかどうかだろう。

■それぞれのスタイル、色が出ている注目チームは?

 2年前のリーグ王者の柏がACLで唯一勝ち残った。Jリーグで戦う場合とACLで戦う場合と、対戦相手はだいぶスタイルが違う。アジアではパワープレイで来るチームが多いし、球際の対応の仕方がまるで変わる。移動やハードスケジュール以外にも、戦い方のスタイルの部分でもリーグとACLを同時に戦う難しさがある。その点、ネルシーニョ監督は割り切って戦っている。ACLでは、相手の10番にマンツーマンで谷口博之をつけるなど、勝つために戦術を変えて対応していると思う。
 Jリーグのブラジル人監督が、日本人のメンタリティーに影響を与えているのは、実はそこのリアリスティックな部分だと私は思っている。美しいテクニックや華麗なドリブルやパスが強調されがちだが、ブラジル人は徹底的に勝ちにこだわる姿勢が何よりも強い。

 勝負に徹底的にこだわるということに関しては、ジーコ監督もそうだった。それは、自分がブラジル代表選手の時に、「黄金のカルテット」と言われて期待されながら、W杯で負けて帰ったら戦犯扱いされた経験も影響しているはずだ。それこそ、卵をぶつけられるぐらいでは済まなかっただろう。また、鹿島の監督だったオリベイラ監督はよくこう言っていた。「結果を残さずにいいサッカーをしたからといって、私がクビにならない保証は何もない。だから私はジャッジに対して不満も言うし、勝ちにこだわる」と。
 その鹿島は今季からトニーニョ・セレーゾ監督が就任して、堅実なサッカーで上位をキープしている。大迫勇也もケガから戻ってきてゴールを決め始めており、野沢拓也が復帰したのでFKやCKなどリスタートからの得点も増えていくはずだ。堅守、速攻、セットプレイという特長は健在。FWには新たにダヴィが入って、前線にスピードが出ているし、なんといってもMF柴崎岳の成長は非常に大きい。

 一方、内容と結果のジレンマが表れているのが、風間八宏監督の川崎ではないだろうか。リーグでも1、2を争うほどのポゼッション率の高さだと思うが、ポゼッションを高めることはサッカーの目的ではなく、あくまでもゴールを奪って勝つための方法、手段。ポゼッション率が高いというだけで評価につながることはないし、勝てない試合が続くと、選手たちが「このままでいいのか」と不安に陥ってしまう。
 結果が出ないことで、自分たちのスタイルに対して選手が疑心暗鬼になってきたときに、ちょっと監督の方針が変わったりすると、チーム全体がブレ始めて、選手たちは混乱しやすい。中心にいる監督がちょっとブレるだけで、プロサッカークラブという組織の末端にいる選手はものすごく影響を受けて、大きくブレてしまいかねない。
 そうならないためには、ブレずに自分たちのスタイルを貫いて結果を出すしかない。ただし、「言うは易し行なうは難し」で、解説者が言うくらいのことは、現場の監督やコーチはすでにわかっているはず。
 解説者は「ここを直したほうがいい。そのためにこうしたほうがいい」と言うことはできるが、それを直すために実際どうするのかを試行錯誤するのが現場。「こういう症状の時はこの薬です」というような決まった処方箋はない。どのチームも選手はそれぞれ違うし状況も違う。だから、これをやれば必ず良くなるという保証は何もない。
 これは大宮のベルデニック監督が言っていたことだが、プロサッカーチームの監督にとって、「勝つことが最大のマネジメント。それ以上のマネジメントは存在しない」。理想を掲げつつ、現実という結果をどれだけ積み上げていけるか。そのためには、クラブやサポーターも含めて、どれだけ監督をバックアップできるか。ペトロビッチ監督時代の広島のように「J2に落ちてもこの監督のスタイルでやるんだ」という覚悟を持ってやれるかどうかではないだろうか。
 また、ほかのクラブではFC東京にも注目している。試合内容はさまざまな部分で相手を圧倒しているし、勇気を持ってチャレンジするという姿勢が全選手から感じられる。この先うまくステップアップしていけば、非常に面白い存在だと思う。
 前年王者の広島もじわじわ順位を上げているし、名古屋もケネディが復帰して巻き返してくる気配がある。柿谷曜一郎が活躍しているセレッソ大阪なども含めて、上位争いがどうなっていくか、これからのJリーグにも楽しみが尽きない。


Jリーグの序盤戦を語る福田氏である。
鹿島については堅実なサッカーと評しておる。
素人目には堅いようには映らぬところもあるが、毎試合、狙い所をハッキリとさせ、相手の弱点をジリジリと突いていくサッカーは、成熟された大人のサッカーと言えよう。
野沢の復帰とダヴィの加入で得点力が大幅に上がり、岳と大迫の成長で若くフレッシュになった。
今季の鹿島は最後に笑う力を持っておる。
楽しみにしたい。