鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

フィゲイレンセ・ジョルジーニョ監督、快進撃

2011年11月20日 | Weblog
ジョルジーニョ監督、ブラジルで快進撃
 2010年ワールドカップまでの4年間、ブラジル代表でドゥンガ監督のアシスタントコーチを務めていたジョルジーニョが、今、ブラジルで監督として快進撃を見せている。現役時代、セレソンで活躍し、鹿島アントラーズでも一時代を築いた、あのジョルジーニョだ。

 昨年は2部降格圏に苦しむゴイアスを、シーズン半ばで引き受けたものの、救うことができずに、志半ばで解任された。そして今年、2年続けて2部で戦い、今季のブラジル全国選手権で1部に返り咲いたばかりの、サンタカタリーナ州のフィゲイレンセに就任した。

 当初は「1年で2部に戻らないこと」が目標のチームだった。ジョルジーニョいわく「弱小チーム」が、開幕序盤から20チーム中、上位10位をキープ、「サプライズ」と呼ばれるようになった。さらに、シーズン後半からは、破竹の勢いで現在4位。上位5位のリベルタドーレス杯出場枠にいる。

 セレソンのスタッフまで務めた彼が「弱小チーム」を手がけることにしたのは、ブラジルでの経験を積むことの重要性を考えたからだ。そんな彼に、フィゲイレンセ躍進の秘訣を聞いた。

「僕らにも能力の高い選手たちがいる。でも、ビッグネームと契約できるクラブとは、比較にならない。僕らには限界があるんだ。だからこそ、組織プレーを徹底してきた。僕らは大きく蹴り出して終わりじゃないし、ファウルもしない。いつでもパスを回して、相手にボールを奪われずに攻撃を組み立てるための練習を積んでいる」

 現状を認識し、手持ちの選手を分析した上でのチームづくり。それで、強豪とも対等に渡り合ってきた。

 今日この後、6位フラメンゴとの上位対決がある。勝てば、優勝争いも夢ではない。しかし、ジョルジーニョは言う。

「それが一番危ないんだよ。僕らのような弱小チームの最大の問題は、足が宙に浮いて、第一の目標を達成する前に、別の目標を考え始めることだ。僕らはダークホースからサプライズになった。だから、サプライズとして戦い続けるべきだ。真面目に仕事を続け、これから直面するであろう困難に立ち向かうために」

 フィゲイレンセに全力投球のジョルジーニョだが、将来的にはさまざまな夢がある。Jリーグのクラブで日本サッカーを再確認し、その後で日本代表を手がけたい。最終的にはブラジル代表を、監督として指揮したい。

 最後に、彼がいつも言う言葉を紹介しよう。

「だれも僕を信じないとしても、僕が自分を信じなかったら、夢なんか絶対に叶わない。僕は、自分を信じている。夢を叶えられる」

 そして今、夢に向けて、大きく前進している。



[写真]ジョルジーニョ、フィゲイレンセのホームタウン、フロリアノーポリスの自宅で

ブラジル二部のフィゲイレンセで指揮を執るジョルジーニョである。
自分の監督としての能力を高めるため、敢えて「弱小チーム」を率いておるとのこと。
そして、その「弱小チーム」がリベルタドーレス杯出場に手をかけ、首位すら見える位置におる。
これを監督の手腕と言わずしてなんと言おうか。
そのジョルジーニョの夢は、Jリーグクラブを率い、そして日本代表監督に就任、最終的にはセレソンの指揮を執りたいとのこと。
素晴らしきプランである。
率いるJリーグクラブが鹿島であることを望む。
鹿島のレジェンド・ジョルジーニョが鹿島で栄冠を掴む日が来るとしたら、それは至福である。
ジョルジーニョの夢と鹿島の夢が重なる日が来てくれたら、それほど嬉しいことはなかろう。
この未来予想図を胸に秘めておきたい。
楽しみにしておる。

ウッチー、試合を悔やむ

2011年11月20日 | Weblog
新潟 残留決定も内田「2―0から追いつかれるゲームが多すぎる」
J1第32節 新潟2-2G大阪 (11月19日 東北電ス)

 新潟はG大阪に2点リードしながらも後半に追いつかれ2―2で引き分けた。

 勝利は逃したが、磐田に敗れた16位・甲府との勝ち点差が9となりJ1残留が決まった。昨年11月23日の仙台戦以来約1年ぶりに左サイドバックとして先発出場した内田は「勝って自力で残留を決めたかったし、勝てた試合だったので残念」と話し「2―0から追いつかれるゲームが多すぎる。反省していかないと」。残留を決めても厳しい表情だった。

[ 2011年11月20日 08:55 ]

二点のリードを守れず引き分けたことを悔やむ新潟のウッチーである。
勝利すれば自力残留が決まっただけに、ホームでのドローは悔しかったであろう。
それ以上に、守備陣として左サイドを担った身としては責任も重大である。
ウッチーとしては思うところもあろう。
鹿島としては、今季は一度も勝利することなく終えた新潟との対戦であるが、来季は大いなる勝利を掴み取りたい。
その際にはウッチーと対戦したいと望むのだ。
期待しておる。

シャルケ・篤人、先発フル出場

2011年11月20日 | Weblog
内田フル出場でシャルケ大勝/ブンデス

ニュルンベルク戦の前半、攻め込むシャルケの内田(共同)

<ブンデスリーガ:シャルケ4-0ニュルンベルク>◇19日◇ゲルゼンキルヘン

 シャルケ内田篤人は、ホームのニュルンベルク戦に右サイドバックでフル出場。4-0で大勝した。

 シャルケは8勝1分け4敗の勝ち点25で4位。

 [2011年11月20日8時8分]

先発フル出場したシャルケの篤人である。
監督の信頼を得た模様。
これからも活躍して欲しい。

大宮戦レポート

2011年11月20日 | Weblog
【J1:第32節 大宮 vs 鹿島】レポート:大宮の先制から始まった、残り25分の手に汗握る攻防。鹿島が土壇場で勝負強さを見せ勝点1を分け合う。(11.11.20)
11月19日(土) 2011 J1リーグ戦 第32節
大宮 1 - 1 鹿島 (17:03/NACK/9,537人)
得点者:67' 李天秀(大宮)、90' 興梠慎三(鹿島)


大宮が1点を先制するまでは、退屈なゲームだった。既に優勝はもちろんACL圏内にも届かない鹿島と、14時キックオフの甲府が敗れたことで試合前に残留が確定した大宮。鹿島はゲームを支配するものの攻めあぐね、受けに回った大宮もカウンターに迫力は見せられなかった。そんな物足りない空気も漂い始めた67分、大宮の右サイドから渡邉大剛が上げたクロスに李 天秀が飛び込む。ここから、雨の中、スタジアムに駆け付けたオレンジとエンジのサポーターにとって、スリリングで幸福な時間が始まった。

大宮は開幕以来、チームの攻撃を司っていた上田康太ではなく、守備のスペシャリストである金澤 慎をボランチとして先発起用した。「柴崎と増田の両ボランチを自由にさせると厳しいのでそこにプレッシャーをかけたい」(鈴木淳監督)という意図だか、指揮官が認めるように、前半はそれがうまくハマらなかった。興梠慎三のスピードを警戒した最終ラインが低く、ボランチとの間へ野沢拓也や遠藤 康に侵入され、それを気にして金澤と青木拓矢のボランチが「本来マークすべき相手のボランチの近くに行けなかった」(青木)。鹿島は中田浩二が水曜日の天皇杯で負傷し、新井場徹がCBに入るスクランブル編成だったが、大宮はそこを突くところまで至らなかった。ラファエルと李 天秀の2トップが孤立し、攻撃はロングボール頼みとなって、前半のシュートはたったの3本に終わる。
ただそのぶん、大宮の守備意識は高かった。CBの近くからSBの裏へ斜めに走る興梠のランニングにしっかりついていってつぶし、野沢がバイタルエリアでボールを受けてもすぐに挟み込んで自由にさせなかった。左サイドで裏を取られて2度ピンチを招いた場面はあったが、北野貴之のセーブとバーに救われた。

後半、大宮は「勇気を持ってラインを上げるよう指示した」(鈴木監督)ことで、前半よりも高い位置でボールを奪い、攻撃にかける時間と人数が増えていった。李 天秀を鹿島DFがつかまえきれず、前線で起点となって攻撃に厚みが生まれた。それでもどちらかというと鹿島ペースだったが、互いに集中した守備で、20分過ぎまでは膠着状態に陥った。先制点となった場面も、鹿島の守備は決して乱れていなかった。渡邉のクロスはチェックに行った遠藤の右足に当たり、意図した軌道で入ってきたわけではない。そのボールの落下点を急造CBの新井場がわずかに見誤ったのは確かだが、新井場のマークを外し、西大伍との間を縫うように飛び込んだ李 天秀の得点感覚をほめるべきだろう。

そして試合が激しく動く。直後に鹿島はカウンターから遠藤→フェリペ ガブリエル→遠藤→野沢とつないで、右からの野沢のクロスを興梠がボレーでとらえる直前に、深谷友基がかろうじてゴールラインにかき出した。さらに鹿島は西に代えて小笠原満男を投入。小笠原がボランチに入り、柴崎 岳が右SBに回った。試合は撃ち合いの様相を呈し始め、大宮がもう一点を取りに行くことも十分に可能だった。渡邉のクロスに対してペナルティエリア内に4人が入り込むという、大宮には珍しい場面も見られた。

鹿島は焦りからかオフサイドにかかったり、意図がかみ合わないパスミスを連発した。遅れて投入した本山雅志のスルーパスから興梠が北野と1対1になった場面もあったが、ループシュートは北野が弾き落とした。チャンスは作るものの、連動してのものというより、出し手の「お前何とかしろ」的な無理めのパスを、受け手が能力の高さで何とかできたときにはチャンスになるが、無理がありすぎてどうにもならないときのほうが多いといった具合で、ビルドアップもままならない場面すら出てきていた。

ただ大宮にすれば、流れとしては悪くはなかったが、チャンスを作られているのは見過ごしておくわけにいかなかった。特に「右SBの柴崎から危ない形を作られていた」(鈴木監督)ことで、疲れの見える左MFの橋本早十を下げ、右SBに坪内秀介を入れ、右SBだった杉山 新を右MFに、右MFだった渡邉を左MFに回すことで手当てした。ところがその柴崎からペナルティエリア内に縦パスを入れられ、受けた野沢が本山へ。本山のシュートは北野が防いだが、こぼれ球を興梠が押し込み、鹿島が土壇場で試合を振り出しに戻した。

交代策が裏目に出たと結果論で断じるのはたやすいが、ダイレクトで野沢に入れた柴崎の縦パス、そしてそれをワントラップから、飛び出してきた本山にノールックのアウトサイドでアシストした野沢の技術をほめるべきだ。問題があるとすれば、撃ち合うよりも1点を守りきろうとする意識が強く、全体が引きすぎてしまったことであって、選手交代がなくても結局は同じような形でやられていただろう。

そしてアディショナルタイム。両ゴール裏を埋め尽くしたオレンジとエンジのサポーターの、「俺たちが勝たせる!」といわんばかりの熱気に煽られるように、短い時間に互いのゴール前での場面が頻出した。先制点が入るまでの停滞した空気は、まったく消え去っていた。決定的チャンスの数では上回った鹿島サポーターにとっても、そしてホーム2勝目が目の前で消えてしまった大宮サポーターにとっても、勝点1では満足できない気持ちはあっても、冷たい雨の中で声をからしただけの価値があるゲームだったに違いない。


以上
2011.11.20 Reported by 芥川和久




守備的なポジションにこそベテランがおったが、中盤より前は若手で挑んだ鹿島は経験が少々足りなかったのではなかろうか。
とはいえ、それは結果論であり、ヤスのミドルや西のスルーパスは効果的であった。
ここで勝負をつけきれなかったツケを払う羽目になっただけである。
しかしながら、全てを否定するような試合ではなかったと言えよう。
熟成を重ね、足りぬピースを来季ははめ込みたい。
楽しみにしておる。

U-22日本代表・大迫、ドーハからバーレーンへ

2011年11月20日 | Weblog
U22代表、コーランの大音量にも動じず
 ロンドン五輪アジア最終予選に臨むU-22日本代表は19日、カタール・ドーハでの2日間の合宿を打ち上げた。この日は予定していた午前練習を取りやめ、夕方からの練習のみに切り替えた。同代表はドーハ市内の巨大スポーツ施設「アスパイア・ゾーン」を使用。練習中に施設内のスピーカーからコーランが大音量で流れることもあったが、FW大迫勇也(21=鹿島)は「特に気にならないですよ。(ピッチが)きれいですし」と話していた。20日にバーレーンに移動し、22日に同国との試合に臨む。
 [2011年11月20日6時50分]

アスパイア・ゾーンのピッチをきれいと評する大迫である。
鹿島を離れU-22日本代表に於いても中心選手として活躍してくれるであろう。
大迫ほどの選手となれば、ちょっとやそっとの雑音に心を乱されることはない。
大音量のコーランなど何ともないのである。
大迫の躍動でロンドン五輪への切符を手にして欲しい。
期待しておる。

U-22日本代表・関塚監督、下の世代も指揮

2011年11月20日 | Weblog
来年アジア選手権“プラチナ世代”積極的に招集
 関塚監督がロンドン五輪直前まで若手発掘の機会に恵まれる。

 19日にU―22日本代表の合宿地ドーハ入りした日本サッカー協会の原技術委員長原技術委員長は来年6月のトゥーロン国際の直後に開催される13年U―22アジア選手権の地区予選について言及。「Jで試合に出られていない1年目、2年目の選手など若手を集めたい」とプラチナ世代などを積極的に招集する方針であることを明かした。その上で「関塚監督が視察に行ければ」とも話した。地区予選で目立った選手が出てくれば、滑り込みのロンドン五輪登録メンバー入りも考えられる。
[ 2011年11月20日 06:00 ]

関塚監督、U―22選手権も指揮…五輪代表と2世代掛け持ち
 【ドーハ(カタール)19日】U―22日本代表の関塚隆監督(51)が、2世代の掛け持ち監督を務める案が浮上した。五輪予選を突破した場合、来年6月に行われる大学生やJリーグの若手で出場予定の第1回AFC・U―22選手権地区予選の指揮も日本協会から要請されるもようだ。7月末からの五輪本大会に向け、若手発掘の場にもなる。22日にバーレーン戦に臨むU―22日本代表は、当地でトレーニングを行った。

 新設された大会が、最終発掘の場になる。日本協会の原博実・技術委員長は「U―22選手権は、関塚さんに行ってもらうことも考えている。日程と相談しながらだけど」と明かした。

 五輪本大会は来年7月下旬から。プレ五輪となるトゥーロン国際は5月下旬から6月にかけて行われる。ちょうどその中間の予定なのが、21歳以下で出場する第1回AFC・U―22選手権の地区予選(開催地未定)。第2回大会となる15年大会はリオデジャネイロ五輪アジア予選を兼ねる予定だ。第1回大会は五輪などが懸かっていないことから、日本協会は大学生や出場機会に恵まれないJの若手を派遣する意向だ。

 ちょうど、伸び盛りの年代。関塚監督は、昨年11月の広州アジア大会(中国)で同じような陣容で臨み、優勝に導くと同時に急激な成長を遂げさせた。その手腕を評価するとともに、潜在能力の高い選手を本大会前に発見するための格好の場を提供したい考えだ。

 五輪本大会もJリーグは通常通り開催される見込みで、招集は1チーム2~3人に限定。海外組の招集も未定なことから、新戦力の発掘は大会直前でも必須事項だ。異例の2世代掛け持ち監督が実現すれば、スカウティングの裾野は大きく広がる。

 ◆平壌の悲劇繰り返すな 〇…“平壌の悲劇”を繰り返すな。関塚監督はミーティングで、W杯3次予選・北朝鮮戦(15日・平壌)の映像などを選手に見せた。「アウェーとホームでは同じチームでも豹変(ひょうへん)する。負けているチームは死に物狂いでくる」と指揮官。ザック・ジャパンが初黒星を喫した一戦を教訓に、第1戦のシリア戦で0―3で敗れているバーレーンへが警戒を呼び掛けた。

(2011年11月20日06時03分 スポーツ報知)

U-22日本代表を指揮する関塚監督が、U―22選手権地区予選を率いる可能性があるとのこと。
原技術委員長によると、プラチナ世代を中心に招集する方針と語っており、楽しみな大会となろう。
鹿島としては、既にレギュラーとなった大迫や岳は招集外となろうが、源やバチ、聖真は是非とも送り出したいところ。
また、来季の新人である伊東くんや中川くんは注目ではなかろうか。
楽しみにしたい。

大宮戦コメント・報道

2011年11月20日 | Weblog
J1リーグ 第32節
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
前回ホームで対戦した時は、0-1から追いつき、その後逆転し、また再逆転されて最後にこちらが追いつき、3-3のドローに終わった。今日は0-1から1-1という状況。大宮は守備から入ってカウンターを狙うと言う意味で、今持っている力を全て出すということを徹底してやってきたと思う。危険なのは、やはり前線のラファエルとイ。我々としてはその2人にタメを作らせないことを90分間徹底してやったし、試合中もずっと言い続けた。もし結果が負けだったら、サッカーの神様に良く見てもらえなかったと思ったかも知れない。決定機は明らかにこちらの方が多かったし、バーにも2、3度当たった。チャンスの数だけで言ったら、アンフェアな結果だと思う。我々は自分たちが作ったチャンスをもっと生かせるはずだった。ただ我々の選手は、試合というものが終了の笛が鳴るまで終わらないということを知っている。今いる順位は、我々の力を考えたら、恥。少しでも良くしていくということを常に考えているわけであって、そういった気持ちがこの同点に追いついたという結果に結びついていると思う。

【青木 剛】
大宮はカウンターからラファエル、イに当てる狙っていだったので、そこだけをケアした。身長が高い分、後手に回ったところもあるけど、落としたボールをみんなで拾うことが出来た。失点は一瞬のスキ。相手の守備意識が高くなった中で追いついて、もう1点何とかしたかったが、残念。

【遠藤 康】
相手のカウンター狙いが厄介だった。でも引かれた中で攻められたし、シュートまで行けた。内容は悪くなかったと思う。

【興梠 慎三】
(自分自身が)ひどい。内容も駄目。先に点が取れた。納得がいかない。前半にチャンスがあったので、決めていれば勝つことができた。負けなくて良かった。


2011年11月19日(土)

本日行われたJ1第32節大宮戦は、1-1の引き分けに終わりました。

【J1:第32節 大宮 vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(11.11.19)
11月19日(土) 2011 J1リーグ戦 第32節
大宮 1 - 1 鹿島 (17:03/NACK/9,537人)
得点者:67' 李天秀(大宮)、90' 興梠慎三(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
「なでしこが世界一になったからか、ここにも女性の記者が増えてうれしい(笑)。男子だけでは明るさに欠けますからね。見た目の明るさも大事だと思いますよ。では、質問に答えます」

Q:1点を追いついた勝負強さはどこから?
「前回は1-0から1-1、2-1、2-2、3-2、3-3と追いついて、今日は1-0から1-1に追いついた。今日は守備対攻撃の練習のような試合ではなく、大宮は持てる力をすべて出して、自分たちの準備してきたサッカーをやってきた。ラファエル選手と李天秀選手は危険なので、90分間そこにタメを作らせないようにしようと思い、試合中もそう言い続けた。もしあのまま負けていたら、サッカーの神様に見てもらえなかったと思うような試合だった。ポストやバーに3回くらい阻まれたし、作った明らかなチャンスの数を考えると、(0-1で終わっていたら)アンフェアなスコアだったと思う。大宮は守備からのカウンターを徹底してきたが、我々もチャンスをもっと良い形に持っていけるはずだった。選手たちは90分、最後の笛が鳴るまで終わらないという自覚しているし、現在のチームの順位は、選手の能力を考えると恥ずかしいもので、もっと良くなるように考えて取り組んでいる。そういった部分が、総合的に、こうして追いつく、逆転することにつながっているのではないかと思う」

Q:西選手を小笠原選手に代えて投入して、柴崎をサイドバックに回した意図は?
「小笠原はゲームメイクおよびリズムを作る能力に長けているので、そこを上手く使おうと思った。柴崎は連戦の疲れか、彼の持つ技術が、今日は中盤では上手く発揮できなかった。サイドでスペースがあったり、フリーの状況であれば、彼の技術が生きると思った。そして何より、サッカーで大事なのは勇気を持つこと。コンピューターを相手にしているわけではないのだから、自分の思ってもいない状況がサッカーの試合には出てくる。人間と人間の駆け引きというか、相手が与えてくる守備や攻撃の条件に対して、勇気を持って仕掛けることができるのか、積極的に出ることができるのかということがサッカー選手にとっては大切。もちろん能力や技術はあるが、悪条件の中でどう立ち向かっていくか。私はいろいろな条件を練習で与えていく中で、彼は積極的にやろうとする姿勢がある。残り時間を考えて、あれだけ4、5回も崩すことができるというのは、能力の高さに加えて勇気、積極性があるということ。人生というのは一度しかない。積極的に生きるか、消極的に生きるかで、状況は変わってくる」


以上

【J1:第32節 大宮 vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(11.11.19)
●興梠慎三選手(鹿島):
「監督からは『前に張ってフェリペの下で動き回って、ワンチャンスをモノにしろ』と言われていた。CBを引き連れてSBの裏をねらえば、中も空くと思った。チャンスはもっといっぱいあったし、それを決められなくて悔しい」

●増田誓志選手(鹿島):
「勝ちきれなくて情けない。こういう試合が続いているが、運もあるし、決めるところを決めていれば。自分を含めて多少強引にでもゴールを目指すプレーが必要。誰かが決める、いつか決まるという感じでやっていると、こういう結果になってしまう」

Q:バーに当たる惜しい場面も多かったが?
「何回もそういう状況を繰り返して、決めきれないから勝ちきれない。バーに当てたら良いというわけじゃないし、次のボールに対しての反応など厳しくやっていかないと、来年も同じような結果になってしまうと思う」

Q:高さのある選手不在の影響は?
「(田代)有三さんがいるだけでパターンが一つ増えるので、それは大きいけど、今日に関しては問題なかった。高さに頼らなくてもチャンスは作れるし、実際チャンスは作れていた」


[ J1:第32節 大宮 vs 鹿島 ]

1点を追う鹿島は90分、ゴール前のこぼれ球を興梠慎三(写真)が押し込んで土壇場で同点に追いついた。

[ J1:第32節 大宮 vs 鹿島 ]

試合は両チーム譲らず1-1の引き分けで終了。共に勝点1ずつを分け合った。
写真は激しい攻防を見せた渡邉大剛(大宮)とフェリペ ガブリエル(鹿島)。


【鹿島】オリベイラぼやくドロー/J1
<J1:大宮1-1鹿島>◇第32節◇19日◇NACK

 鹿島が土壇場で引き分けに持ち込んだ。前半は完全にペースを握ったものの、好機をことごとく外し、後半22分に一瞬のスキを突かれて失点。その後も好機を生かし切れなかったが、同45分にMF本山雅志(32)のシュートを相手GKがはじいたところにFW興梠慎三(25)が詰めて、値千金の同点ゴールを奪取。それでもオリベイラ監督(60)は「今日、もし負けていたらサッカーの神様は不公平だと思っていただろう。(鹿島の)シュートが覚えているだけで3度はバーに当たった。チャンスもつくっていた。それをもう少し、いい形に持っていけたはずだった」と悔しそうに話していた。
 [2011年11月19日20時19分]

鹿島、決定力不足もアウェーで勝ち点1
2011.11.19 20:43

 J1第32節第1日(19日、大宮1-1鹿島、NACK5)中田、岩政の両センターバックをけがで欠く鹿島は、サイドバックが本職の新井場を中央に置く布陣で臨み、敵地で勝ち点1を手にした。

 前半に野沢、後半に遠藤のシュートがクロスバーに当たるなど、この日も決定力不足に悩まされた。終了間際に泥くさく同点ゴールを決めた興梠は「負けなくてよかった」とほっとした様子だった。(共同)

興梠、23試合ぶり弾も…ドローに笑顔なし
J1第32節 鹿島1-1大宮 (11月19日 NACK)


<大宮・鹿島>後半45分 鹿島・興梠(左)は、同点ゴールを決めセンターサークルに走る
Photo By スポニチ


 鹿島のFW興梠が6月18日の磐田戦以来、リーグ23試合ぶりのゴールを決めた。

 後半45分に本山のシュートのこぼれ球に反応。滑り込みながら左足で今季4点目を決めた。後半34分にはGKとの1対1を決めきれないなど再三の決定機を逃していただけに「チャンスはもっとあった。とりあえず負けなくてよかった」と笑顔はない。それでもACL出場権が懸かる天皇杯に向けてエースに待望の一撃が生まれたことは大きな意味を持つ。
[ 2011年11月20日 06:00 ]

23試合ぶり興梠弾でドロー…鹿島
 ◆J1第32節 大宮1―1鹿島(19日・NACK5スタジアム) 鹿島はロスタイムに差しかかった後半45分、MF本山が放ったシュートのこぼれ球を、FW興梠がスライディングで押し込んだ。リーグ戦では6月18日の磐田戦以来、23試合ぶりの得点。今季4得点目に「ひどい内容」とドローに不満顔で「(来季のACL出場権が懸かる)天皇杯優勝に向けて、残り2試合勢いをつけたい」と話した。

(2011年11月20日06時02分 スポーツ報知)

J1鹿島、大宮とドロー 土壇場、興梠G

【写真説明】
大宮-鹿島 後半37分、ヘディングシュートを放つ鹿島・増田(左)=NACK5スタジアム大宮


サッカーのJ1鹿島はさいたま市のNACK5スタジアム大宮で大宮と対戦。1-1で引き分けた。鹿島の通算成績は12勝10分け10敗、勝ち点46で6位。前半無得点で折り返し、後半22分に先制を許す苦しい展開。試合終了寸前に興梠の同点ゴールで追い付いた。

主役は同点弾を決めた興梠慎三と言えよう。
興梠本人も自身を「ひどい内容」と言うように、二度のGKとの1対1を外し、青木のヘディングシュートをクリアするという、観る者を失望させるプレイが散見させられた。
しかしながら、チャンスに顔を出しておると言うことに注視すれば、興梠が機能しておったことは誰の目にも明らかであろう。
結果だけを顧みれば、納得できぬところもあるが、過程と経過は悪くない。
継続し、更なる上積みを重ねたいところ。
楽しみにしておる。