鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

熱血、秋田塾

2011年04月24日 | Weblog
熱血、秋田塾
 鹿島の選手たちは頭が疲れていた。常に頭の中には震災のことがあったはずだ。サッカー以外のことを考える時間が多かったのだろう。震災後、1つの場所で落ち着いて合宿などのチーム作りも出来なかった。戦術的な練習に入る前のフィジカル中心のメニューしかこなせていなかったと思う。
 加えて、鹿島は常に優勝を狙うチーム。開幕に疲労のピークを持ってきて、その後のトレーニングで負荷を減らし、試合で結果を出していくクラブだ。今回も再開に合わせて追い込んでいたと聞く。2回目の疲労のピークが来ていると思う。回復が遅いベテラン選手の動きは明らかに重かった。さらに震災直後に支援活動を積極的に行った疲れなども、1ケ月経って出てきているのではないか。
 その中で、若手の個の力に期待したが、仕掛ける気持ちなどを感じることは出来なかった。後半から出場した五輪世代のFW大迫がドリブルで仕掛けたのは1度。18歳の横浜FW小野も、1対1で仕掛けられる状況で避ける場面が多かった。前線の選手だけに、失敗を恐れず自分の持ち味を出し尽くすという姿勢をもっと出して欲しかった。


Fマリノス戦での敗戦を頭の疲労と分析する秋田豊である。
肉体的な疲れは見て取れ、対応がしやすいが、頭の疲労となると見極めが難しいと言えよう。
ここは、出場機会に恵まれておらなんだ若手の躍動に期待したかったが、経験不足は否めなかった。
劣勢に追いやられた際には、メンタルがキーとなる。
その部分での熟成が、まだまだであったということと思われる。
大迫の左サイド突破にはスタジアムが沸いただけに、同様のチャレンジをヤスにも小谷野にも行って欲しかった。
リスクを怖れず、向かっていくメンタルを練習から監督に見せつけ、実力をアピールしていって欲しい。
期待しておる。

セレッソ・船山、監督を語る

2011年04月24日 | Weblog
[山形]船山選手による監督評。「勝てる選手を選ぶオズ、うまい人が好きなレヴィー、伸二さんは……」
再開戦の相手・C大阪と言えば、かつて小林伸二監督も指揮を執っていたチームたが、選手のなかにも「元C大阪」の経歴が多い。古橋達弥、下村東美、前田和哉、宮本卓也。さらに今季は船山祐二が加わった。練習前にはこの5人に石川竜也、川島大地、長谷川悠らが加わってリフティングで楽しんでいることが多い。
船山はC大阪に09年のシーズン途中から期限付きで移籍し、15試合出場5ゴールの活躍でJ1昇格に貢献しているが、C大阪・レヴィー・クルピ監督と鹿島・オズワルド・オリヴェイラ監督の違いについて、「『いい監督に出会えたなあ』というのはオズ。うまい選手は何人もいるが、そのなかで勝てる選手を選んでいる。レヴィーは使ってもらえたので印象に残る監督。こちらはうまい人が好き」と興味深い分析をしている。
となると、気になるのは小林監督の評価だが…。
「二人は信頼を得ればある程度試合に出してもらえる部分はあるんですけど、伸二さんというのは本当に毎日毎日が競争。気持ちからやり直させてくれたというのはあります」
船山は1週間前のトレーニングゲーム・ブラウブリッツ秋田戦で主力組の先発を外れている。
「自分自身も慢心していた部分があったので、そこを引き締めさせてくれました」
この試合、後半途中から出場した船山は気迫あふれるプレーで流れを一気に変えている。
気持ちを入れ直した船山が、古巣相手にどんなプレーを見せるか。
両チームのサポーターが楽しみにしている。

(山形担当 佐藤円)

オリヴェイラ監督を評する山形の船山である。
先日はオリヴェイラ監督よりもセレッソのクルピ監督が良いとのコメントが報じられておったが、こちらはより詳しく述べておる。
勝てる選手を選択して試合に挑んでおるとのこと。
ここまで就任4年間に於いて五冠も頷ける。
また、信頼得られればある程度起用されるとのこと。
信頼を得、勝てる選手が出場していると言えよう。
船山も良い監督に出会えたと語っており、鹿島を離れても尊敬の念を忘れておらぬ。
我等としても、オリヴェイラ監督と共に冠を重ねたい。

名波が語る大人のサッカー

2011年04月24日 | Weblog
【名波浩の視点】グランパスの連覇を阻止するチームはどこだ!?
 打倒・名古屋グランパスの一番手となるのは、やはり鹿島アントラーズ。マルキーニョスに代わる得点源として獲得したカルロンは今ひとつフィットしていない感はあるものの、充実した戦力がそろっていて、総合力ではJ屈指と言えるだろう。
 万一、カルロンが結果を出せなかったとしても、興梠慎三と大迫勇也という立派なFWがいて、彼らが必ずいい仕事をしてくれるはず。加えて、2列目には野沢拓也をはじめ、本山雅志や増田誓志、遠藤康にフェリペ・ガブリエルら、点の取れる能力が高い選手がズラリ。フィニッシャーとして計算できる面々が多いだけに、興梠と大迫のふたりでシーズン合計20点から25点取ってくれれば、タイトル争いできる勝ち星は十分に積み上げられると思う。

 グランパスと対戦したゼロックス杯や、その後のACLでの戦いぶりを見ても、“しぶとさ”ではグランパスより一枚上。戦い方にメリハリがあって、あれほどの“大人のサッカー”ができるチームは、他には見当たらない。

 その中心となるのは、小笠原満男をはじめ、黄金世代の面々。彼らもまだまだ老け込む年齢ではないし、アントラーズが強さを発揮できるのも、彼らがチームを引っ張っていってこそ。

 そういう意味では、ガンバ大阪も同じ。黄金世代の遠藤保仁が1シーズン通してフル稼働できれば、優勝のチャンスは広がると思う。

 なにしろ、前線にはセレッソ大阪から移籍してきたアドリアーノに、イ・グノ、宇佐美貴史、平井将生ら決定力のある選手がそろう。彼らの能力を最大限に引き出せるかどうかは、遠藤の活躍次第と言っても過言ではないからだ。

 そのためにも、戦列を離れている橋本英郎が復帰して、明神智和とともに、遠藤をサポートする態勢が築けることが重要になる。そのうえで、年間を通して働けるだけのフィジカルコンディションが整っていれば、優勝争いの一角に加わってくるに違いない。

 あと、個人的には宇佐美に注目している。昨季の実績があるとはいえ、今季はさらに飛躍することを願う。それには、結果を出さなければいけないだろう。彼自身、具体的な数字を公言していたりするけど、それをまっとうしてもらいたい。西野朗監督が求めているのも、そこだと思う。できれば15点くらい取って、日本代表にもより近い存在になってほしい。

 ダークホースとして期待しているのは、大宮アルディージャ。面白いサッカーをやっているし、今季はある程度上位に食い込んでくるのではないだろうか。

 可能性を感じる要因は、上田康太が加入して狙いを持った配球が生まれたこと。これまでは配球係がいなくて、どうしても行き当たりばったりの展開が多く、最終的にはラファエルやイ・チョンスの個人能力に頼るのみだった。それが、上田が入ったことで、つなぎがスムーズになり、効果的な配球から相手の穴をつけるようになった。開幕戦のアントラーズ戦でも、それは顕著に表れていたと思う。

 ただ、懸念されるのは、選手層の薄さ。他の強豪クラブに比べて、レギュラーとサブとの実力差が大きいように感じる。一昨年のサンフレッチェ広島のように、ずっと同じメンバーで戦えればいい成績を残せるだろうが、長いシーズンにおいては、戦力がそろわないときが必ず来る。そこで勝ち点を拾えるかどうか……。本当のチーム力が問われるのは、そのときだろう。

名波浩●解説 analysis by Nanami Hiroshi

今季のJリーグの覇者となるのはどこなのかを語る名波である。
その名波が推すのは、鹿島アントラーズである。
“大人のサッカー”と評し、強さを再認識させる。
たった一試合、酷い試合をしただけで崩れるものでは無い。
チームを、クラブを信じて声を出し続けたい。

Fマリノス戦レビュー

2011年04月24日 | Weblog
【J1:第7節 鹿島 vs 横浜FM】レポート:徹底した守備を完遂した横浜FMが完勝。鹿島は悔しい3失点で課題を残す。(11.04.24)
4月23日(土) 2011 J1リーグ戦 第7節
鹿島 0 - 3 横浜FM (14:05/国立/15,688人)
得点者:3' 小椋祥平(横浜FM)、76' 栗原勇蔵(横浜FM)、90'+4 オウンゴ-ル(横浜FM)


「勝って被災地に勇気や元気を届けたい」
その気持ちでまとまっていた鹿島のイレブンだったが、思いを遂げることはできず、堅守を貫いた横浜FMの前に0-3の完敗。横殴りの雨に濡れそぼった試合後は疲労感ばかりが残る結果となった。

試合前、スタジアムは温かい雰囲気に包まれていた。アウェイ側のゴール裏には「今度は鹿島でやろう」というバナーが掲げられ、改修工事中のカシマスタジアムが使えず国立競技場をホームスタジアムとして使用せざるを得なかった対戦相手を思いやるメッセージが発信された。さらに横浜FMの選手たちも鹿島側のゴール裏へ出向いて挨拶。サッカーファミリーのつながりの強さを感じるひとときだった。

しかし、試合が始まると鹿島はいきなり冷や水を浴びせられることになる。開始わずか3分、GKの飯倉大樹が蹴ったボールは鹿島のアレックスが軽率なプレーによって相手に奪われてしまう。勢いよく前に出てきたのは小椋祥平。そのままの勢いで右足を振り抜くと逆サイドのゴールネットに突き刺さり電光石火の先制点を奪う。

いきなり先制点を許した鹿島も反撃に出ようとするが、この日の横浜FMは全員に徹底した守備意識が貫かれていた。DFの4人と中盤の4人がきれいに2列のラインを形成し、ラインの高さも低めに設定。相手ボールになるとすぐに帰陣し、鹿島が狙うサイドやDFラインの裏のスペースを全員で消しにかかる。
これに対し鹿島は攻略の糸口を掴めない。20分、セットプレーのこぼれ球から小笠原満男がミドルシュートを放つも、わずかにゴール左へ。それ以外はほとんどチャンスをつくれず前半を終えた。

後半頭から、鹿島は切り札を投入。カルロンと遠藤康に代えて大迫勇也と本山雅志を送り込む。一度、大迫が左サイドのライン際からゴール前まで切り込みチャンスをつくりクロスを送るも、好判断で飛び出した飯倉がキャッチ。変わりかけた流れを高い集中力で押し戻した。
逆に76分、CKのクリアが短くなったところを栗原勇蔵が豪快に蹴り込み追加点。アディショナルタイムにも速攻から相手のオウンゴールを誘い、横浜FMが3-0で鹿島を退けた。

「この強いアントラーズに勝ったことは本当に嬉しいですね」
試合後、木村和司監督の声は弾んでいた。低い位置に設定された徹底した守備も狙いどおり。開幕戦の名古屋に続き、堅い守備に手応えを得る結果となった。
対する鹿島はアジアチャンピオンズリーグ(以下、ACL)で露呈した課題を解消することはできなかった。またも、堅陣を敷く相手に苦戦、最後まで相手の守備を崩せなかった。昨年もそうした相手に苦戦し、引き分けがかさんだことが優勝争いから脱落した原因だっただけに、どうにか糸口を掴みたいところ。リーグとACLを同時に制覇するためにも、この状況を乗り越えなくてはならない。


以上
2011.04.24 Reported by 田中


引き籠もった相手への対応、このわかりきった課題への解法を見つけねばならぬ。
この敗戦は、高い授業料である。
良い練習が出来たと考え、次節へ繋げたい。

ダニーロからのメッセージ

2011年04月24日 | Weblog
ダニーロ選手からのメッセージ 2011/04/23
2007~09シーズンにアントラーズで活躍したダニーロ選手(現ブラジル・コリンチャンス)からのメッセージが、代理人であるジルマール氏を通じて届きましたのでお知らせいたします。

ダニーロ選手:「今回の大震災を知り、本当に悲しくつらい日々をすごしています。でも、私はみなさんならすべてを克服できると思っています。なぜなら、みなさんにはお互い支え合い助け合うという強い絆があるからです! 日本のみなさんに本当にお世話になった一人の人間として、大好きな日本が一日も早い復興を成し遂げることを心から祈っています。『フォルサ・ジャパォン!』(がんばれ、日本!)」


ダニーロから日本を応援するメッセージが届いておる。
鹿島に三連覇をもたらしたダニーロは、遠くブラジルに帰っても我等を忘れずにおってくれる。
改めて伝えたい「有り難う」
再び会う日を楽しみにしておる。

誇りは揺るがない

2011年04月24日 | Weblog
誇りは揺るがない
22 4月 2011



積み重ねてきた歴史は決して壊れない。
共に闘ってきた絆は途切れない。
スタジアムで生まれた幾多の勝利、栄光、夢、
そして、誇りは揺るがない。
勇気を振り絞り前へ進もう。
チカラと声をひとつにしよう。
鹿島は強い。
今こそ、全員で、全力で、闘おう。

ナイキジャパンはスポーツを通じた長期支援活動「All for Japan」の一環として、茨城県復興支援活動「WITH HOPEプロジェクト」に賛同するとともに、被災地および被災された方々への支援活動を引き続き行ってまいります。募金により集まった義援金は全て、茨城県指定の口座・窓口を通じて、茨城復興支援のために寄付されます。

■試合会場、ナイキ原宿、アントラーズショップ、加茂原宿店における募金活動

■ナイキ原宿 3F BOOTROOM、加茂原宿店でのメッセージ『誇りは揺るがない』のプリントサービス
※詳細は、各店舗へお問い合わせください。


鹿島を綴るナイキである。

今こそ、全員で、全力で、闘おう。
誇りは揺るがない。

改めて語りたい。

Fマリノス戦コメント・報道

2011年04月24日 | Weblog
J1リーグ 第7節
鹿島アントラーズ:奥野 僚右コーチ

今日はアントラーズの勝利を期待していた方々に勝利をプレゼントすることができず、非常に悔しい。相手の徹底された攻守のコンセプトに我々が対応できなかった。もちろん相手の戦術は予想していたが、それを崩す場面など全てにおいて選手たちの意思統一が足りていなかった。ゲームも終えて言えることだが、体力的に厳しい部分は多少あった。だが、日程は予定されていたのでコンディション調整は最善を尽くしてやってきたが、こういう結果になってしまった。最近は緊張や気負いのほうが前面に出てしまって、上手くゲームを進めることができず、本当にふがいないと思っている。だが、次のゲームに向けて、1日1日最善を尽くして取り組んでいくしかない。

【本山 雅志】
先制され攻めないといけない状況で2点目を取られ、もっと攻めないといけない状況になった。交代してから途中までうまくゲームをコントロールできたけど、2点目を取られてからうまくいかなくなった。ゴール前での崩し方を工夫しないといけない。ボールを取られてからのリスクマネージメントがうまく出来ていなかったと思う。気持ちが入っていたので、絶対に勝ちたい試合だった。何度かスルーパスを狙ったけど、しっかり通せていればシュートを打てるチャンスがあったと思う。

【青木 剛】
前半立ち上がりに失点してしまって水原戦と同じ展開になってしまった。しっかり守ってカウンターだったのでそこからは難しい展開になった。後半からは交代した選手の特長を活かして攻撃したかった。落ち着いて辛抱して攻撃すれば、チャンスが出来て
いたので、そこを活かしたかった。Jリーグは1分1敗なので、その結果をしっかり受け止めて勝てるようにしていきたい。引かれた相手の崩し方を工夫する必要がある。

【岩政 大樹】
去年は1度もリーグ戦で3失点がなかったので、この結果は悔しい。勝たなければいけない試合だった。日程の厳しさはないが、負けたのは力の無さだと思う。立ち上がりの迫力は横浜FMの方があった。今年は先制される事が多い。そんなに崩されてないのにどんどん流れが悪くなってるので、変えないといけない。これでチームの意識改革がやりやすくなったと思う。

【小笠原 満男】
Jリーグが再開されたのはうれしいが、残念な結果になってしまった。どん底からのスタート。そこから這い上がって頑張っていきたい。苦しい事があっても乗り越えるのがアントラーズ。


2011年04月23日(土)

本日行われたJ1第7節横浜FM戦は、0-3で負けを喫しました。

【J1:第7節 鹿島 vs 横浜FM】奥野僚右コーチ(鹿島)記者会見コメント(11.04.23)
4月23日(土) 2011 J1リーグ戦 第7節
鹿島 0 - 3 横浜FM (14:05/国立/15,688人)
得点者:3' 小椋祥平(横浜FM)、76' 栗原勇蔵(横浜FM)、90'+4 オウンゴ-ル(横浜FM)


●奥野僚右コーチ(鹿島):

「まず最初に、アントラーズの勝利を期待して下さった方々に勝利をプレゼントできなかったことが非常に悔しいと思いました。相手の徹底された攻守に渡るコンセプト、徹底されたところに自分たちが対応できなかった。相手に勝利された印象を持っています」

Q:相手があれほど低いラインで守ってくるというのは予想外だったのでしょうか?
「その点につきましては予想していたケースなのですが、そこを崩す場面においての、自分たちのコンビネーションや熟練度、意思統一、すべてにおいて足りなかったな、と。最近、ACLを戦って来ましても、つい先日、別の大会になりますが水原さんがこっちでやったときも、同じような戦い方でそういう戦い方も当然予想しておりました」

Q:崩す方策、裏を突く方策でなにか意図されていたことはありますか?
「そこに関して言いますと、自分たちの戦術の話になります。それを表現するだけの自分たちの熟練度が足りなかった。練習不足もあったかもしれませんし、自分たちの共通認識が体に染みついていなかった。そこに尽きると思うんですね。いろいろなバリエーションを持って、相手のブロックを崩すために、ブロックの隙を突くためにボールを動かしたり仕掛けたりというのが、うまく連動できなかったと思います」

Q:中3日なんですけど、体力的な問題はありましたでしょうか?
「ゲームを終わったあとで言えることなんですけど、多少、体力的に厳しい面があったと思います。でも、予め決められた日程で、自分たちもこういう形になることも把握していましたし、それに対する準備も最善を尽くしてやってきました。そういったなかでも今日のような形になってしまった」

Q:中田選手はACLでも出場していました。今日も出場、この意図を教えて下さい。
「選手の起用につきましては、対戦相手といま自分たちが持っているコンディション、そしてコンビネーションを含めて、総合的にスターティングメンバーというのは決められています。そういったところで中田浩二選手が起用されたということです。自分たちのコンビネーションが安定しているというところが起用した理由です」

Q:他のチームもそうだと思いますが、アントラーズはこういう状況の中で見る人たちに勇気を与えるようなゲームを期待されていると思います。それが残念ながら、この間のACLもそうですし、今日もプレーの中からあまり感じられなかったことがとても残念に思えるんですけど、それが表現できないのはなにが原因だと思われますか?
「非常に難しいご質問を頂いたわけですが、当然ながら元気を与えたり、勇気を与えられるようなプレーをしようという形で入っている部分はあります。それが多少なり緊張にも変わっているのかな、という印象は受けました。というのも、先日の水原戦も含めて、今日の立ち上がりを見ていただければわかるとおり、気負いがあったり硬さが前面に出てしまっている感じで、最後まで自分たちのリズムで試合を進めることができなかった印象も持っています。ですから、自分たちに不甲斐なさを感じていますし、もちろんのことですが上がってきた選手も誰も笑顔もありません。こういったところから、いまできることは次の試合に最善の準備をして、良いプレーを表現することしかないと思ってます。また次のゲームに向けて、1日、1日取り組んでいきたいなと思います」

Q:こういう行き詰まった状況のなかだと本山という選手は非常に重要になると思いますが、去年なんかだったら残り15分くらいで起用してましたよね。先日の水原戦では30分以上プレーして、今日は45分プレーしましたけど、彼の体力的にできるようになってきているのか、というのが第一の質問です。
それから、今日みたいに彼に45分プレーさせるのと、もう少し相手が疲れた段階で彼を出した方が効果的だったかな、という気もするんですけどいかがですか?
「彼個人についてはなかなかコメントしづらいところもあるんですけど、出場時間が物語るようにコンディションはどんどんあげていってる状態です。出場時間のタイミングであったり、出場するタイミングなんかは、必要だと思ったから投入するわけであって、相手がもう少し披露した中で使うのも一つの手ですけど、流れをガラッと変えたい思いもあって、そういった出場となりました。これから益々コンディションが上がっていくと思うので、彼のような選手とのコンビネーションも作って対応していけたらと思います」


以上

【J1:第7節 鹿島 vs 横浜FM】試合終了後の各選手コメント(11.04.23)
●本山雅志選手(鹿島):
「相手の術中にはまってしまった。先制点が入ってもっと攻めなきゃいけなくなって、2点目が入ってからは後ろが手薄になってしまった。やっぱりゴール前の崩し方ですかね。シュートを打ってしまえばいいというのはあるけど、難しいですね。ほんのちょっとのところだと思います。何人かで崩しにいったときのリスクマネジメントができず、うまくプレスがかからないことが多かったです。(少しパスがずれている印象もありますが?)トップチームで一緒にやっていけば合っていくと思います。もうちょっと一緒にやれればね。さっき慎三と話しましたけど、通そうとしたパスも前に行って欲しくて出したパスでした」

●アレックス選手(鹿島):
(開幕戦と同じく3失点でしたが?)今日はちょっと違う。攻撃の時に気をつけないといけなかった。2点ぐらいそんな感じで厳しくなった。(攻撃については?)マリノスがそんなに前に出てこなかった。パスワークはあるけど最後までなかなかいけなかった」

●小笠原満男選手(鹿島):
「なんとかしたかったけど…。苦しいこともあったけどそれを力にするのがアントラーズだと思う。勝って被災地を元気にしたかった。いまは厳しい状況。テレビを見てくれてる人もこういう結果は望んでない。悔しい結果だけど巻き返したい」

●曽ヶ端準選手(鹿島):
「後半はそこそこ良い場面もありましたし、そこがもっと早い段階で出せればスペースもできた。後半、相手が疲れた中だったから前半のうちにやれるようにしたい。不甲斐ないです…。(守から攻、攻から守への切り替えの早さについては?)相手のマリノスは早かった。スピードアップしても帰りが早かった」

●岩政大樹選手(鹿島):
「昨年1度も3失点はなかったですから。(1点目が痛かった?)立ち上がりでしたし、GKからのボールでしたから。序盤でしたので相手は勢いを持って出てくる。うちの方が跳ね返す迫力が弱いなと思っていたら入っていた。跳ね返ってのゴールではありましたけど、必然といえば必然だと思います。(中3日の影響は?)中3日で試合ができないなら引退した方がいい。(水原と同じように相手は引いてきたが?)相手の間あいだに入って行かないといけない。今日も相手の4人、4人と並ぶ外をまわしているだけだった。間で受ける選手、間に入っていく選手、間を突くプレーをしていかないと難しい。打開策は見えていない。(被災地に勇気を送るという意味もあったはずだが?)ピッチ外でいろいろなことをするのは大事ですけど結果を出さないと、いろいろやったとしても虚しく、違うことに見えてしまう。ピッチで勝ってないと話にならない。情けない試合をしたと思います(リズムを変えるには?)先制点をとられることが多い。カウンターやセットプレーは紙一重だけれど、もっと点を取りに行くことを見せていかないと」


J1:第7節 鹿島 vs 横浜FM ]

この日の試合で21人目のJ1通算350試合出場達成となった新井場徹(鹿島)。

0-3小笠原どん底からの王者誓う/J1

横浜に敗れ、厳しい表情で引き揚げる鹿島MF小笠原(左)とDF岩政

<J1:横浜3-0鹿島>◇第7節◇23日◇国立

 鹿島MF小笠原満男(32)が、どん底からの王者奪還を誓った。横浜にまさかの完敗。東日本大震災後、国内公式戦初勝利をまたしても逃した。被災したカシマスタジアムが使えず、国立競技場をホームに迎えた一戦。鹿島が同スコアで敗れたのは、07年9月のアウェー名古屋戦以来、実に3年7カ月ぶりという屈辱的敗戦からの再スタートとなった。小笠原は雨の中訪れた鹿島サポーターに勝利を届けられず、悔しさを押し殺しながら、巻き返しを誓った。

 立ち上がりに集中力を欠き、失点を喫した。パスミスも目立ち、運動量も少なかった。引いた相手を崩す課題は解消されておらず、前がかりになって攻守のバランスを崩した。屈辱の0-3の完敗。試合後、待ち受けていたのは鹿島サポーターからのブーイングだった。

 それでも、小笠原は「雨の中来てくれた方に、ふがいない試合を見せてしまって申し訳ない。どん底からのスタートになりますが、ここからはい上がって、チャンピオンになりたい」と、込み上げる悔し涙をこらえながら前を見据えた。

 震災でスタジアムとクラブハウスが被災。ガソリン、食料の不足に加え、福島第1原発事故による放射能の影響で練習中断を余儀なくされた。サッカーに集中する環境を整えることが難しかった。現在も高低差約10センチの起伏があるグラウンドで練習している。だが、小笠原は「被災した方に比べれば、僕らはサッカーができることに感謝しないといけないでしょ」と、一切言い訳をしなかった。

 故郷でもある東北の被災地を思う一方、本拠地茨城の復興も気に掛けている。鹿嶋市内の飲食店が被災により経営が厳しいと人づてに聞いた小笠原は、クラブスタッフに「弁当食べようよ」と声を掛け、出前の注文を自ら取っている。県内農産物が風評被害に遭っていると聞くと、あえて茨城の野菜を買うように心掛けたという。それだけに、勝利で再スタートを切りたかった。

 鹿島がリーグ開幕後、2試合勝利がなかったのは07年以来。だが、この年は開幕後5試合勝利なしの状況から、劇的な逆転優勝を飾っている。小笠原は「苦境を力に変えるのがアントラーズ。それは被災した方々と一緒です」と力強く話した。【塩谷正人】
 [2011年4月24日9時39分 紙面から]


鹿島・小笠原悔し「ここからはい上がる」
2011.4.24 05:04


横浜Mの俊輔(左)と競り合う小笠原。敗戦にも前を向いた

 J1第7節第1日(23日、鹿島0-3横浜M、国立)中断していたリーグ戦が、東日本大震災の発生から43日ぶりに再開。カシマスタジアムが一部損壊した鹿島は、代替地の国立競技場で横浜Mに0-3と完敗。主将のMF小笠原満男(31)は、「どん底からのスタート。ここからはい上がる」と誓った。

 冷たい雨のなか、鹿島の選手たちは両ひざに手をつき、がっくりとうなだれた。試合開始直後に失点。前半20分のMF小笠原のシュートは惜しくも左へ外れた。手詰まりとなった攻撃の打開策として、後半からFW大迫とMF本山を投入したが、逆に同31分に追加点を許し万事休した。

 昨季リーグ最少失点と堅守を誇る鹿島が、間隔があいたとはいえ06年以来となる2試合連続の3失点。開幕戦で審判員に暴言を吐き、ベンチ入り停止のオリベイラ監督に代わって指揮を執った奧野監督代行は「相手の徹底された攻守に渡るコンセプトに対応できなかった」と唇をかんだ。

 “被災クラブ”としてリーグ再開に期するものがあった。震度6強の揺れと津波が襲ったホームタウンの茨城・鹿嶋市では、いまなお断水が続く地域がある。原発事故に伴う風評被害で農作物や海産物は大打撃を受けた。

 地元の人たちの力になりたい。小笠原は昼時になると、小さなメモ帳を手に走り回った。被災して経営危機に陥った飲食店に弁当を発注し、売り上げを助けるためだ。ホワイトボードに店のリストを書き出し、選手やスタッフに弁当の注文を聞いた。甚大な被害を受けた故郷・岩手など東北への支援活動と同時に、茨城の被災地への支援活動にも奔走した。

 完敗に「応援してくれる人に申し訳ない」と悔しがった小笠原。続く言葉できっぱりと誓った。「どん底からのスタート。ここからはい上がるために頑張っていきたい」。スパイクには「東北人魂」の刺繍(ししゅう)。困難にも決して、打ちひしがれたりはしない。(佐藤ハルカ)
(紙面から)



鹿島-横浜M 前半、シュートを外し悔しがる鹿島・小笠原=23日、国立競技場(撮影・大橋純人)


鹿島―横浜M 横浜Mに3失点を喫し完敗。サポーターからブーイングを受ける鹿島の選手たち=23日、国立競技場(撮影・大橋純人)


鹿島―横浜M 後半、CKからヘディングで合わせた鹿島・大迫(9)。だがゴールならず =23日、国立競技場(撮影・大橋純人)


鹿島1年7カ月ぶりの大敗…小笠原「はい上がる」
J1第7節 鹿島0-3横浜 (4月23日 国立)


<鹿島・横浜>前半、激しく競り合う横浜・中村俊(右)と鹿島・小笠原
Photo By スポニチ


 鹿島は横浜を相手にまさかの0―3完敗を喫した。岩手県出身の小笠原主将はスパイクに「東北人魂」の刺しゅうを入れて出場。ホームタウンに勝利を届けたかったが、結果は出なかった。

 震災の影響で経営状態が悪化している鹿嶋市内のレストランに連日、弁当を発注してクラブ職員の昼食にしてもらうなど、故郷の東北だけでなく鹿嶋市の復興にも奔走してきた。それだけに小笠原は悔しさを押し殺して「非常に残念な結果。どん底からのスタートになったけど、何とかはい上がっていく姿を見せたい。被災地の状況と同じ」と必死に前を向いた。

 気合が空回りした。3月6日の大宮戦に続き、リーグ2試合連続の3失点。3点差以上の敗戦は09年9月26日の名古屋戦(●1―4)以来、約1年7カ月ぶりの屈辱だ。開始3分に先制を許すと、後半31分にはCKから失点。ロスタイムにはオウンゴールでダメ押し点を追加された。

 シュート数13対4とボールを支配しながら、引いて守る相手を崩し切れずに零敗。岩政は「情けない試合をしてしまった。チームは(復興に向け)ピッチ外でいろいろな活動をしているけど、ピッチで結果を出さないと共感してもらえないと思う」と唇をかんだ。

 震災後、既にACL3試合を消化。19日の水原戦から中3日の強行日程もパフォーマンスに影響した。常勝軍団らしからぬ再出発となったが、今季チームスローガンは「誇りは揺るがない」。2年ぶりのリーグ制覇に向け、どん底からはい上がる。
[ 2011年4月24日 06:00 ]

小笠原「申し訳ない、ふがいない」3失点完敗…鹿島

後半、小笠原のコーナーキックを競り合う鹿島・大迫(右)、横浜Mキム・クナン〈5〉ら

 ◆J1第7節 鹿島0―3横浜M(23日・国立競技場) 3月11日に起きた東日本大震災のため、3月6日の第1節のあと中止されていたJリーグが23日再開され、鹿島は最悪のスタートとなった。

 開幕の大宮戦(3月6日)に続き、2試合連続3失点。立ち上がりから引いて守る横浜M相手に、前半3分に先制を許すと、効果的なゴール前への縦パス、シュートがなく、完敗を喫した。MF小笠原は「何とか勝つ試合を見せたかったのに、申し訳ない。ふがいない結果。誰も望んでいない結果になってしまった」とうなだれた。

 鹿嶋市では今も営業を再開できない飲食店が多く存在する。小笠原は、昼間だけ営業を再開した飲食店を探し、店に利益が出るように職員の分まで弁当を連日、大量購入。地元・岩手と同じようにホームタウンの復興も願う。「勝つことで喜ばせたい」という願いはかなわなかったが、「どん底からのスタートだけど、これから勝っていく」と断言。完敗したが、小笠原は前を向いた。

(2011年4月24日06時01分 スポーツ報知)

各紙小笠原主将一色である。
中盤は制圧することが出来たが、ゴール前を固め引き籠もる相手を崩しきることが出来無かった。
水原然り、Fマリノスも同様にアンチ・フットボールで挑んできた。
今後もこのようなチームと対戦が多くなろう。
気持ちを切り替えると共に、戦術に磨きをかけ、相手の堅い守りを切り崩すのだ。
「誇りは揺るがない」

名良橋、朝市に協力

2011年04月24日 | Weblog
【鹿島】茨城の農産物、名良橋氏ら販売会

試合前の朝市で大声で呼び込む鹿島OB名良橋晃氏(撮影:塩谷正人)

 鹿島とホームタウン協議会が23日、横浜戦の会場の東京・国立競技場に隣接する明治公園で、風評被害防止を目指して茨城県産の農産物を販売する市場を開催した。雨天にもかかわらず約3500人が来場し、10トン分の野菜や果物などが約3時間で完売した。

 店頭に立って協力を呼び掛けたクラブOBで元日本代表DFの名良橋晃氏は「何か協力したいと思って来た。みんなが一つになれば大きな力になる」と述べた。茨城県の上月良祐副知事は「これらの農産物は何の問題もない。茨城の素晴らしい野菜を知ってもらういい機会になった」と喜んだ。

 [2011年4月23日20時26分]

元鹿島の名良橋氏、野菜販売「協力したい」
2011.4.24 05:01


試合前に店頭に立って茨城県産の農産物を売る、元J1鹿島の名良橋晃氏

 J1第7節第1日(23日、鹿島0-3横浜M、国立)鹿島が風評被害に苦しむホームタウン5市の農作物を販売する『朝市』を、国立競技場に隣接する明治公園で開催した。呼び込みを務めたOBの元日本代表DF名良橋晃さんは「何か協力したいと思って来た。みんなが1つになれば大きな力になる」。3500人が詰めかける大盛況で、10トントラックで運ばれた果物や野菜は4時間で完売した。
(紙面から)

鹿島 茨城県産の農作物10トン完売!
J1第7節 鹿島0-3横浜 (4月23日 国立)


試合前に店頭に立って茨城県産の農産物を売る、元J1鹿島の名良橋晃氏
Photo By 共同


 鹿島がホームタウンの行政と協力して、この日の試合会場、国立競技場に隣接する明治公園で茨城県産の農作物の販売を行った。

 鉾田産メロン、水菜、ピーマンなど10トントラック1台分を輸送。約3500人が来場するなど盛況で、午前9時~午後2時の開催予定だったが、午前11時半に完売した。福島第1原発事故による風評被害で、茨城県産野菜の出荷量は激減中。関係者は「雨にもかかわらず、たくさんの方にお越しいただき感謝しています。今後も協力できれば」と話した。
[ 2011年4月24日 06:00 ]

明治公園で農産物を販売…鹿島

試合前に店頭に立って茨城県産の農産物を売る、元J1鹿島の名良橋晃氏

 サッカーJ1鹿島とホームタウン協議会が23日、横浜M戦の会場の東京・国立競技場に隣接する明治公園で、風評被害防止を目指して茨城県産の農産物を販売する市場を開催した。雨天にもかかわらず約3500人が来場し、10トン分の野菜や果物などが約3時間で完売した。

 店頭に立って協力を呼び掛けたクラブOBで元日本代表DFの名良橋晃氏は「何か協力したいと思って来た。みんなが一つになれば大きな力になる」と述べた。茨城県の上月良祐副知事は「これらの農産物は何の問題もない。茨城の素晴らしい野菜を知ってもらういい機会になった」と喜んだ。

(2011年4月23日20時08分 スポーツ報知)

朝市に協力する名良橋である。
名良橋の尽力もあり野菜は完売し、イベントは大成功であった。
風評に負けず頑張って欲しい。