鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

希望と共に乗り越えよう

2011年04月14日 | Weblog
希望と夢と勇気を与えた鹿島の勝利
14 4月 2011



2011シーズンの公式戦初勝利。

日本を勇気づけるための闘いで、攻撃の口火を切ったのは野沢拓也だった。

41分、野沢からのパスを受けた興梠慎三が俊敏なターンでマーカーを振り切り、ゴール前へとクロスを供給。フェリペ・ガブリエルのシュートは相手GKに阻まれたが、そのこぼれ球を野沢が気迫でゴールへと押し込み、鹿島アントラーズが先制点をゲットする。

さらに後半、興梠からのパスを受けた野沢がしなやかなボールタッチで鮮やかなクロスを放ち、フェリペ・ガブリエルの追加点をアシスト。そしてロスタイムには、華麗なスルーパスで興梠の駄目押し弾を演出した。

「勝って勝ち点3を持ち帰ることが出来るので良かった。被災者の方に希望と夢と生きる勇気を与えられたと思う」

野沢の言葉に象徴されるように、鹿島アントラーズが勝利で届けたかったものは、「希望と共に乗り越えよう」という力強いメッセージだ。

WITH HOPE WE CAN COPE

厳しい闘いの先には、希望に満ち溢れた輝かしい勝利が待っている。


野沢の輝きを記すナイキである。
野沢の活躍が日本を勇気づける。
野沢の躍動が希望を与える。
野沢と共に勝利を積み重ね、日本を復興へ導こうではないか。

シドニーFC戦レビュー

2011年04月14日 | Weblog
【 AFCチャンピオンズリーグ2011 シドニ vs 鹿島】レポート:敵地で3発!今季初勝利を完封で飾った鹿島が勝利の凱歌をあげる(11.04.14)
4月13日(水) AFCチャンピオンズリーグ2011
シドニ 0 - 3 鹿島 (19:00/シドニー/7,320人)
得点者:41' 野沢 拓也(鹿島)、51' フェリペ ガブリエル(鹿島)、90'+2 興梠 慎三(鹿島)


待望の今季初勝利に、待望のFW陣初得点、しかもエースFWの初ゴール。待ち望んでいた結果が、ようやく現実のものとなった。いま現在、日本が直面している問題はあまりに大きく、オズワルド・オリヴェイラ監督が「今回の勝利によって大きなことが変わるとは思いませんが、我々はプロフェッショナルとしてやるべきことをやりました」と試合後の会見で述べたとおり、すぐに何かが変わることはないだろう。しかし、余震が頻発する茨城県や鹿島を応援するサポーター、サッカーを楽しみにしている多くの人々を「喜ばせてあげたい」と話していた選手たちの願いは、日本まで届いたに違いない。

3-0というスコアもさることながら、得点が決まった時間帯もよかった。前半の終了間際、後半開始早々、そして試合終了直前という理想的な時間帯に追加点をあげ、アウェイながらも試合の主導権は全体的に鹿島が握る試合となった。ただし、そこにはシドニーFC側の主力選手が揃わなかったことも影響しているだろう。鹿島が最も警戒していた背番号10のNICHOLAS ALBERTO CARLEは戦前の予想通り怪我で欠場。右サイドのDAVID JOEL WILLIAMSも出場できず、「若い選手に期待したい」と述べていたVitezslav Lavicka監督の願いは届かず、戦力ダウンは否めなかった。

だが、シドニーFCは自分たちのスタイルを貫く。前から激しくプレスをかけ、ときにはフィールドプレイヤー全員が鹿島陣内に入るほど、前からボールを追いかけた。しかし、鹿島もこれに慌てずに対処する。「前に厳しく来るというのはミーティングの中で言われていた」と興梠慎三。小笠原満男が鋭い出足でボールを奪うと、高いディフェンスラインの裏を積極的に突き、チャンスを作ろうとする。ただ、シドニーFCも自らの弱点は熟知しており、裏に抜け出る興梠やカルロンに体をぶつけ、簡単には突破を許さなかった。

その他には、DFラインとボランチの間に野沢拓也がスルスルと侵入し、パスを受けるとチャンスになっていたが、その回数がなかなか増えない。パスが回せないシドニーFCも左サイドバックのJAMIESON SCOTT ALEXANDERを起点に、1トップにかまえるBRUNO CONSTANTINOを狙うシンプルなロングボールで対抗。鹿島が優位に試合を進めるも、互いに決定的な場面が作れないまま時間が過ぎていった。

そして41分、とうとう試合が動く。右サイドの小笠原から逆サイドの野沢にパスが展開されると、野沢はゴール斜め前でDFを背負う興梠にパスを送る。興梠は背後のDFにワンフェイク入れたあと、一気に縦に勝負すると相手を置き去りに。ゴール前にクロスを送り、フェリペ・ガブリエルがボレーシュートで合わせるも、一度はキーパーが弾く。しかし、ゴール前に走り込んでいた野沢が右足で叩き込み、鹿島が待望の先制点を奪った。
後半早々の51分にも速攻からフェリペ・ガブリエルが2点目を奪ったことで一気に試合の趨勢が鹿島に傾いた。シドニーFCも背番号11のDUKE KOFI APPIAH DANNINGを前線に加え、2トップにして良い時間帯をつくったが得点までには至らない。逆に終了間際、DFラインを抜け出した興梠がキーパーと1対1になると、これを冷静に流し込み3点目。鹿島が敵地で3得点を奪う快勝で、勝点を5まで伸ばした。

シドニーFCのイレブンにとってはつらい夜になってしまったが、80分までピッチに立ち奮闘した日本人選手がいた。
「うちの9番(BRUNO CONSTANTINO)がまったく勝てなかったので、そこが大きな原因のひとつかなと思います。あそこで収まるか、収まらないかでは全然違いますし、そこが誤算だったと思います」
シドニーFCの一員として先発出場した森安洋文は、鹿島の強さを認めながらも自分たちの試合ができなかったことに悔しさを感じているようだった。ただ、Jリーグでのプレー経験がない選手でも、ACLの舞台に立てる可能性を示した功績は大きい。アジア各国のリーグでプレーする日本人選手も急激に増えており、今後数年のうちに、ACLで注目されて日本に逆輸入される選手も出てくるかもしれない。国立競技場で再戦(5/10)する時も、そのプレーには注目だ。

勝った鹿島は、これでいろいろなものが動き出した印象だ。これまで、チャンスは作るも得点が入らないという決定力不足に悩まされてきたが、やってきたことは間違っていないことが証明された。待望の勝利にも浮かれることなく「やっと1勝したばかりなんで」と小笠原が話す理由はただ一つ。

「やっぱりね、今年こそは優勝したいと思うので」

目標に向けた第一歩を踏み出した。


以上
2011.04.14 Reported by 田中滋


ここでも、軽く扱われるガブさんの追加点である。
このゴールこそが、ここまでの試合と大きく異なる部分と言えよう。
昨季より、再三言われてきた得点力不足が補われた瞬間と言っても過言ではない。
1G2Aの野沢は確かに素晴らしく、前日コメントから頼もしさも伺われ、大黒柱としての風格も現れた。
しかしながら、その相棒であるガブさんが、その潜在力を発揮しだしたところによる野沢の活躍もあるというものである。
ガブさんの覚醒で、アジアを制圧する第一歩が踏み出された。
頂点を目指して、一歩一歩進んでいきたい。

シャルケ・篤人、CLセミ・ファイナル進出

2011年04月14日 | Weblog
内田「高校生でもやる普通のことを普通にやっただけ」
欧州CL準々決勝第2戦 シャルケ2―1インテル・ミラノ (4月13日)


インテル・ミラノ戦で、長友(右)をマークするシャルケの内田
Photo By 共同


 欧州CLで日本選手初の準決勝進出を果たした内田は普段通り、静かに喜びを表した。


 ―試合前のプランは。

 「0―0のつもりでやろうと話していた。相手が攻撃的に来るのを受け止めて、失点するにしても遅い時間にと。高校生でもやる普通のことを、普通にやっただけ」

 ―インテルのFWエトーと対決する場面が多かった。

 「気の抜けない90分だった。縦に来たら付いていき、中に行く時はみんなで守る。周りもわかっているし、組織さえつくれれば守れる自信はある」

 ―日本選手初の4強。

 「すぐに(続く選手が)出てくるし、そういう質問がなくなれば。日本はもっとやれる、というところを見せないと」

 ―次はイングランドのマンチェスター・ユナイテッドが相手。

 「いい選手がいますね。大変だけど、やるからには楽しみたい」

 ―CLでの経験は成長の糧になっているか。

 「もちろんこういう舞台で結果を出すことも大事だが、こっちに来て練習からガツガツやって、リーグ戦に出て。そういう積み重ねが僕には大事なんじゃないかと思う」(共同)










CLセミ・ファイナルへ勝ち上がったシャルケの篤人である。
次の相手は鹿島アントラーズが勝利したことが有るマンチェスターU。
2005年のマンU戦時には篤人はまだ高校生であった。
強い鹿島にあこがれ、練習に参加したことが遙か昔のことのようである。
更なる飛躍に期待したい。

シドニーFC戦報道

2011年04月14日 | Weblog
鹿島が今季公式戦5戦目で初勝利/ACL
<ACL:鹿島3-0シドニーFC>◇1次リーグH組◇13日◇シドニー

 東日本大震災で被害を受けた鹿島が、今季公式戦5試合目で初勝利を挙げた。アウェーでシドニーと対戦し快勝。1得点2アシストのMF野沢拓也(29)を筆頭に、選手全員が体を張ったプレーを見せ、1次リーグアウェー3連戦を無敗で乗り切った。勝ち点を5に伸ばし、得失点差で2位となった。

 初ものずくめの勝ち点3だった。今季初の先制ゴールは鹿島ユース出身の生え抜き野沢が決めた。今季無得点だったFW陣も初ゴール。FW興梠慎三(24)が後半47分、野沢のスルーパスに反応し、右足でゴールに流し込んだ。

 クラブ創立20周年を迎えた今季、震災という試練が襲った。クラブハウス、スタジアムに被害が出た。福島第1原発事故も重なり、練習休止を余儀なくされた。被災した本拠地はまだ使えないが、1次リーグ残り3試合は東京・国立での開催となる。

 主将のMF小笠原満男主将(32)が「これで終わりじゃない。勝ち続けて、もっとファンを喜ばせていけたら。優勝を目指して頑張りたい」と言えば、野沢も「被災者の方に希望と夢と生きる勇気を与えられたと思う」。被災クラブ鹿島が復興の象徴となるべく、悲願のアジア制覇に弾みをつける勝ち点3を奪った。
 [2011年4月14日9時22分 紙面から]


ACLシドニー戦でシュートを放つ鹿島MF小笠原(共同)


先制ゴールを決め喜ぶ鹿島MF野沢(共同)


故郷に勇気!鹿島・野沢が大活躍/ACL
2011.4.14 05:03


先制弾を決めた野沢(左)は、興梠に駆け寄って喜んだ(共同)

 アジアCL1次L第6節(13日、豪州・シドニー)東日本大震災の影響で延期された1試合を行い、鹿島がシドニー(豪州)に3-0と完勝。今季公式戦5試合目で初白星を挙げ、1勝2分けの勝ち点5としてH組首位の水原(韓国)に得失点差で2位につけた。MF野沢拓也(29)が1ゴール2アシストと全得点に絡む大活躍。試合は当初、3月16日にカシマスタジアムで行われる予定だった。本拠地での対戦は5月10日に東京・国立競技場で行う。

 南半球の空に人さし指を突き上げた野沢の周りに、笑顔の輪ができた。前半41分、FW興梠のクロスにMFフェリペガブリエルがシュート。GKが阻んだボールを、ゴール前に詰めて押し込んだ。

 後半6分には右クロスでフェリペガブルエルのヘディング弾を、ロスタイムにも興梠の左足シュートをアシスト。野沢が全得点に絡み、快勝の立役者になった。

 茨城・笠間市出身。東日本大震災に加え、福島第一原発事故にも揺れる故郷に心を痛めている。試合の前日会見では、「ここに遊びに来たわけでも逃げに来たわけでもない。(日本に)夢や希望、生きる道を与えるためにも必ず勝つという強い思いでいる」と力説。有言実行を果たし、「勝ち点3を持ち帰れてよかった」と頬を緩めた。

 鹿島はゼロックス杯(PK負け)、J開幕戦、ACL2試合と続いていた今季公式戦のドロー街道に終止符を打った。「勝ち続けてもっとファンを喜ばせていけたらいいと思う」と主将のMF小笠原。被災地からアジアの頂点を目指す鹿島の快進撃は止まらない。
(紙面から)

鹿島、シドニーFCに3発完勝!/ACL
2011.4.13 21:01


後半、3点目のゴールを決め笑顔の鹿島・興梠=シドニー(共同)

 東日本大震災の影響で延期されたサッカー、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1次リーグ第2節H組の1試合が豪州・シドニーで行われ、鹿島が野沢のゴールなどでシドニーFCに3-0で快勝した。今季初勝利を挙げた鹿島は成績を1勝2分けとし、勝ち点を5に伸ばした。

 前半から主導権を握った鹿島は、積極的にボールを回して攻撃を仕掛けた。迎えた41分、左サイドの野沢から出た縦パスを興梠が中央へ折り返し、フェリペ・ガブリエルが左足シュート。GKがブロックしたこぼれ球をゴール前の野沢が右足で押し込み、鹿島が待望の先制点を挙げた。

 後半も立ち上がりから流れるパスワークで相手を翻弄。6分に興梠がドリブルでピッチ中央を駆け上がり、右サイドへパス。受けた野沢が右足クロスを上げ、ファーサイドから走り込んだフェリペ・ガブリエルが頭でゴール右隅に押し込み、リードを2点に広げた。終了直前のロスタイムには野沢のスルーパスに反応した興梠が右足で駄目押しの3点目。試合を優勢に進めた鹿島は危なげない内容で完勝し、ACL初勝利を飾った。

 鹿島は初戦で上海申花と0-0、6日に行われた第3節の水原三星戦は1-1の引き分けだった。

鹿島・小笠原
「これで終わりじゃない。まだ続くので勝ち続けて、もっと(ファンを)喜ばせていけたらいいと思う。自分たちもチャンピオンを目指して頑張っていきたい」

鹿島・岩政
「アウェーなので負けないことが大事だった。勝ったことは良かったが、チームの状態はあまりいいと思わない。課題を挙げればいくつでもある」

鹿島・オリベイラ監督
「結果は非常にうれしいが、相手はけがや出場停止で多くの重要な選手を欠いていた。センターバックの選手がけがをしたことで、鹿島が試合を支配することができた」

シドニー・ラビツカ監督
「鹿島の方がわれわれより質が高かった。後半の内容で結果が決まってしまった。不満は言えない」


シドニーを破り、笑顔の鹿島・小笠原=シドニー(共同)


前半、先制ゴールを決め喜ぶ鹿島・野沢(左)=シドニー(共同)


シドニー-鹿島 前半、競り合う鹿島・小笠原(左)=シドニー(共同)


前半、鹿島・興梠(右)と競り合うシドニー・森安=シドニー(共同)


後半、ヘディングシュートを決める鹿島・フェリペガブリエル(11)=シドニー(共同)


後半、ゴールを決め抱き合って喜ぶ鹿島・フェリペガブリエル(右)=シドニー(共同)


前半、シュートを放つ鹿島・小笠原(右)=シドニー(共同)


前半、シュートを放つ鹿島・興梠=シドニー(共同)


鹿島、希望の3発!今季公式戦5試合目で初勝利
ACL1次リーグH組 鹿島3-0シドニーFC (4月13日 シドニー)

シドニーを破り、笑顔の鹿島・小笠原
Photo By 共同


 ACL1次リーグH組の鹿島は13日、アウェーでシドニーFCに3―0で快勝した。前半41分にMF野沢拓也(29)のゴールで先制すると、後半6分にMFフェリペ・ガブリエル(25)、ロスタイムにはFW興梠慎三(24)が続いた。今季公式戦5試合目で待望の初勝利。東日本大震災で深刻な被害を受けた被災クラブが、苦境を乗り越えて日本に希望を届けた。

 いつもとは違う勝利の瞬間だった。終了の笛が鳴っても、派手に喜びを表現する選手は一人もいない。東日本大震災の被災地に勝利を送り、鹿島イレブンは安どの表情を浮かべた。今季公式戦5試合目で挙げた待望の初白星。反対する家族を説得してチームに合流しているオリヴェイラ監督は「プロとしてやるべきことをやる、と留意して臨んだ」と胸を張った。

 被災地への思いをピッチで表現した。前半41分に野沢がフェリペ・ガブリエルのシュートのこぼれ球を右足で押し込み先制すると、後半6分にはフェリペ・ガブリエルが頭で追加点。ロスタイムには興梠がFW登録としてのチーム今季初ゴールを決めた。震災でクラブハウスは一部破損し、選手寮は一時断水。親類を亡くした職員もいる。本拠地を置く鹿嶋市は現在も強い余震があり不安な状況が続く中、必死にボールを追った。

 裏舞台では敵味方の壁を超えた“支援”があった。この試合は本来は3月16日にホームで開催予定だったが、震災の影響で延期された。被災した鹿島スタジアムが使用できないため、シドニーFCからホームとアウェーの試合を入れ替えることを提案され、試合は実現。現地入り後は施設の整っているシドニーFCの練習場を借りるなど相手の全面協力を得ていた。

 アウェー3試合を1勝2分けで乗り切り、首位の水原(韓国)と勝ち点で並ぶ2位。1次リーグ残り3試合は全て国立競技場開催となる。MF小笠原主将は「まだ続くので、勝ち続けて、もっとファンを喜ばせたい。3連勝で突破して、チャンピオンを目指して頑張りたい」と前を向いた。過酷な環境下で、チームの一体感とたくましさは確実に増している。
[ 2011年4月14日 06:00 ]

鹿島やっと今季初勝利!野沢1ゴール2アシスト…ACL
 ◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽1次リーグH組 シドニーFC0―3鹿島(13日、シドニーフットボールスタジアム) 第6節のシドニーFC―鹿島戦が13日、シドニーで行われ、鹿島が3―0で勝利した。前半41分にMF野沢拓也(29)、後半6分にMFフェリペ・ガブリエル(25)、同ロスタイムにFW興梠慎三(24)が得点。危なげない守備で守り切った。公式戦5試合目で今季初勝利。これで勝ち点を5に伸ばし、勝ち点で首位の水原三星に並んだ。

 MF野沢が1ゴール、2アシストで今季初勝利をもたらした。前半41分、ゴール前のこぼれ球を右足で押し込むと、MFフェリペ・ガブリエルのヘディングシュートを正確なクロスで、FW興梠のダメ押しゴールはスルーパスでアシスト。今季5戦目での初勝利に「勝ち点3を日本に持って帰れる」と胸を張った。

 震災後、水道が止まり、食料、ガソリンが不足したことを受け、クラブは一時解散を決めた。野沢は元チームメートMF羽田憲司(神戸)に誘われ、兵庫の羽田宅に身を寄せた。茨城県笠間市生まれで、鹿島の下部組織上がり。故郷が気になり、自主トレにも身が入らない日々だったという。だが、再開に備え、体を動かすしかなかった。

 試合前には「応援に来られなかった人に夢や希望、生きる道を与えるためにも、必ず勝つという強い気持ちで戦う」と宣言。その言葉通り、いつもの華麗さに力強さを加えたプレーを披露。試合後は「被災者の方に勇気を与えられた」と言った。

 今回は韓国、オーストラリアに11日間の海外遠征。3月27日まで16日間、活動を中止していたチームは普段は持たないゴムチューブなどの器具を持参し、選手は懸命に状態回復メニューに取り組んだ。試合勘もない中、アウェー1勝1分けは上出来。復興に対する気持ちを強くもった被災地の鹿島イレブンが、ハンデを乗り越えた。

(2011年4月14日06時02分 スポーツ報知)

やはり白眉は野沢を匿った羽田を報じる報知であろう。
鹿島を離れてもファミリーであることを頷かせるエピソードである。
今後も力を合わせて、強くありたい。

シドニーFC戦コメント

2011年04月14日 | Weblog
AFCチャンピオンズリーググループステージ 第6節
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
3-0という結果はうれしいが、シドニーは重要なプレーヤーを怪我で出場できなかった。また試合が始まってすぐにシドニーのセンターバックが怪我をしたので、我々は試合をコントロールすることが出来たと思う。より良いピッチが準備されていた方が良いと思うし、そうなればゲームもより良いクオリティになっていたと思う。選手たちには試合を集中させるため、シドニーへ早く来た。そのおかげでしっかりと戦うことが出来たと思う。今回の勝利で茨城で起きている問題が大きく変わるわけではないが、プロとしてやるべきことをやるという意識で試合に臨んだ。

【興梠 慎三】
やっとゴール出来た。今シーズン初勝利で自分もゴール出来てうれしい。前から厳しく来ると言われていて裏を狙う事を意識していた。流れの中で点が取れたのは良かったと思う。

【野沢 拓也】
勝って勝点3を持ち帰ることが出来るので良かった。被災者の方に希望と夢と生きる勇気を与えられたと思う。

【小笠原 満男】
勝ててよかった。サポーターやサッカーを楽しみにしている人に喜んでもらえたと思う。でもこれで終わりじゃない。優勝を目指して頑張りたい。今日の試合はもっと点が取れたと思うし、チームとして修正点もある。


2011年04月13日(水)

本日行われたACL第6節シドニー戦は、3-0で勝利しました。

【 AFCチャンピオンズリーグ2011 シドニ vs 鹿島】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(11.04.13)
4月13日(水) AFCチャンピオンズリーグ2011
シドニ 0 - 3 鹿島 (19:00/シドニー/7,320人)
得点者:41' 野沢 拓也(鹿島)、51' フェリペ ガブリエル(鹿島)、90'+2 興梠 慎三(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):
Q:アウェイで3-0という結果について喜んでいらっしゃると思いますがいかがでしょうか?
「結果的にはすごく嬉しいのですが、今日のシドニーFCは重要なプレイヤーを余りにも多く怪我などで欠いていました。試合が始まってすぐにセンターバックが怪我をしてしまったこともあり、鹿島がゲームをコントロールできたのだと思います」

Q:ここ最近、SYDNEY FOOTBALL STADIUMの芝の状態の悪さが指摘されており、さらに今日は雨が降る状況でしたがいかがでしたか?
「確かにピッチはより良いものが用意されていればよかったかもしれません。そうであれば、ゲームのクオリティはもっと良くなっていたかもしれないからです」

Q:サッカーの試合をすることによって、母国の日本が直面している問題を、選手は忘れることができるのではないですか?
「もちろん。特に鹿島の茨城というのは福島に非常に近いところで、選手たちも家族について心配している状況だったので、今回はより早めにシドニーに遠征しました。それによってゲームのパフォーマンスにこの問題が響かないように配慮しました」

Q:余震が続いているホームタウンに3-0で勝ったという良い報せを届けられたことについてはいかがですか?
「確かに茨城は大きな問題を抱えています。これは本当に大きすぎるほどの問題です。今回の勝利によって大きなことが変わるとは思いませんが、我々はプロフェッショナルとしてやるべきことをやりました。日本で起きていることに、とても心を痛めています」


以上

【 AFCチャンピオンズリーグ2011 シドニ vs 鹿島】試合終了後の各選手コメント(11.04.13)
●興梠慎三選手(鹿島):
「やっと入った~。とりあえず今年初めての勝ちですからすごい嬉しいのと、自分もゴールできたのでよかったな、と思います。
(相手が前から激しく来たのは予想通り?)
前には厳しく来るというのはミーティングのなかで言われていたので、とりあえず裏を狙うことを意識してやってました。うまく突けたんじゃないかと思います。
(3-0という最高の形で日本に帰れることについては?)
流れの中での点というのがなかったので、そういう意味で3つとも流れの中での点だったので、すごいよかったと思います。
(勝利で地元の方に喜びを与えられましたか?)
そうですね。もっともっと良いプレーを見せられるようにがんばりたいし、帰ってまた水原戦があるのでそれに向けて頑張っていきたいと思います。一人でも多くの方が喜んでくれたら嬉しいですし、チームで勝点3が取れてなかったのでそれがほんとによかったと思います。
(これからホーム戦が続きますが?)
ホームと言っても国立なので、自分たちとしてもアウェイになっちゃうんですけど、日本で戦えるので、今の日本には良いことだと思うのでそこで頑張っていきたいと思います」

●小笠原満男選手(鹿島):
「とりあえず勝ててよかったです。やっぱり鹿島サポーターもそうだし、他のサッカーを楽しみにしている人にも喜んでもらえたと思うんですけど、これで終わりじゃないし、まだまだ続くんで、勝ち続けてもっともっと喜んでもらえたらいいと思うし、自分らもチャンピオン目指してがんばっていきたいと思います。
(すごく良い時間帯に得点が取れ、入った時間帯もよかったと思いますが?)
追加点も取れたし、もうちょっと取れても良い相手だったけど…。ふり返ってみると取れる相手だったかな、と。ただこれで半分なんで。これで終わったわけじゃないんで、ここからですね。
(チームとしての動きについては?)
よかった部分もあるし、もう少しよくできる部分もある。
(もう少し、というのは?)
いろいろあるけど(笑)、それはチーム内で解消したいです。
(韓国から来てかなり長い遠征だと思いますが、どのようにチームをまとめましたか?)
ある意味、ミニ合宿みたいな感じで、みんなと一緒にいることができたし、これはこれでよかったかなと思いますね。
(こっちにいる間に、大きな余震があったみたいですが?)
むこうも心配ですね。家族も大丈夫とは聞いてるんですけど、こればっかりは俺らにもどうしようもないんで。明日帰りますけど、試合は続くのでその準備をしながら、チームも茨城のためにという活動をやっているので、その活動も続けていけたらと思います。
(すごく気持ちを感じるプレーが多かったと思いますが?)
やっぱり勝ちたいって思ったし、みんなが一生懸命戦ったし、よくがんばったと思います。
(1点目の直前の野沢選手のトラップは?)
あんなに難しい止め方しなくてもいいのにね。あいつらしいのかな?(笑)
(3戦終わりましたがいい感じでチーム状態もあがってきてますか?)
いや、1勝2分け?やっと1勝したばかりなんで、まだまだ勝っていかないといけないですし。日本で3つできるんで、3連勝で予選突破を決めたいと思います。やっぱりね、今年こそは優勝したいと思うので」

●青木剛選手(鹿島):
「今季初勝利なので、まずはすごく嬉しいですし、アウェイで勝点3が良い形で取れたのはよかったですけど、後半2点取ってリードしたあとに相手のリズムになって、そこの時間を少し自分たちの時間にできればよかったと思います。でも、アウェイということもありますし、勝点3取れたことは非常に大きいと思います。
(グランドはどうでした?)
そんなにやりづらさは感じなかったですし、練習会場が横の長さが15m少ないところでやっていたので、今日はその影響か、すごいグランドが広く感じました。なんでデカく感じたのかな、さっき浩二さんがそう言ってたので。
10番が出たらもっと守備の仕事が多かったかもしれないですけど、今日はだいぶロングボールが多くて、浩二さんと大樹さんと協力して、自分がなるべくその前のスペースにいて、自分のところに来たらしっかり競ろうと思ってました。相手のゴールキックが結構、僕のところに飛んでくることが多くて。相手との相性もあって、今日は良い形で競れて跳ね返すことができました。
(ほとんど全部勝ったんじゃないですか?)
相性もあるし、たまたまということもあると思いますけど、ああいう大きい選手に勝てたというのは、ひとつ自分の自信なるところもある。ただ、いろんな相手がいるので、これからもそういう仕事ができれば良いと思います」

●中田浩二選手(鹿島):
「勝点3取れたことがよかったと思うし、無失点だったので、良いゲームだったんじゃないかと思います。決定的な場面は作られてないと思うし、ある程度はこっちのゲームができたんじゃないかと思う。前半に点が取れたことが大きかったと思うし、それである程度支配しながら、後半も良い形で点を取れたからね。そっからちょっとペースダウンしたことがもったいないと思うし、あそこで3点目、4点目とれたらよかったと思う。繋ぐんだったら繋ぐんで、多少ミスが出たのが残念だったけど、90分トータルで考えればアウェイで3-0だし、よかったと思います。
(多少、疲れが出たのですか?)
ちょっとミスが多すぎたよね。疲れなのかわからないけど、簡単なミスが多かったよね。それをもう少ししっかりマネジメントしないと。今日は相手が何人か抜けてたから良いけれど、もうちょっと厳しい相手になるとその辺は詰めていかなくてはいけない。
(興梠選手は喜んでましたか?)
そうだね。あいつが点を取ってくれないとうちも上がっていかないし、これからどんどん取ってもらわないと困るから。俺は取らなくても良いんだけど、タクちゃんが点取ったりゴールに絡んだり、慎三が取るとチームの勢いというかリズムも出てくるからね。次も期待できるんじゃない、慎三には」


素直に喜ぶ慎三である。
我等も嬉しい。
エースの得点でチームは調子に乗るであろう。
ゴールの量産を期待したい。