鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

水原戦コメント

2011年04月19日 | Weblog
AFCチャンピオンズリーググループステージ 第4節
鹿島アントラーズ:オズワルド オリヴェイラ 監督
向こうは予想していたように守備的な戦法を取ってきた。キックオフと同時に引き分け狙いのやり方でよくて勝てればというやり方だった。前半は向こうの狙い通りだったと思うが、我々もやるべきことをやって、チャンスを与えなかった。後半に田代選手を代えたことから前線のターゲットマンがいなくなり、攻撃のアクセントがなくなった。残念ながら昨日の練習で(大迫、カルロンと)FWの2人が負傷してしまい、仕掛けてもフィニッシュの部分で駒が足りなかった。ただ、本山選手や遠藤選手が入ったことで何らかの変化はもたらせたと思う。相手はKリーグのベストイレブンを補強しているようなチーム。高い質を持ちながら守備的な相手に対するドローなので仕方ない部分もあるが、先ずは勝点2を失ったというのが妥当だろう。

【本山 雅志】
相手が守りに入ってて崩しきれなかったし、シュートまで持って行く事が出来なかった。ホームで引き分けに終わった事は残念。追加点を入れないと去年と同じ結果になる。試合勘を戻すためにも、もっと試合をやりたい。

【新井場 徹】
チャンスはあるけど決められない。相手があんなに引いてくるとは思わなかった。そこを崩せないのが課題。ホームで勝点3を取れなかった。取れれば次の戦いが楽になったが、取れなかったのもチームの課題だと思う。個人的には、若干飛ばし過ぎ。国立は芝が良くてプレーしやすかった。

【遠藤 康】
後半入る前、守備に関しての指示は受けた。チャンスらしいチャンスを作れなくて残念。平日の昼間にサポータの人がたくさん来てくれてうれしかった。その声援が選手の力になって得点につながったと思う。

【青木 剛】
ホームの国立だったので勝ちたかった。追いついて逆転するチャンスはあったと思う。韓国で戦った時もあまり前に来なかったけど、5バックであれだけ引かれると崩すのは難しい。その中でもチャンスはあったので、決めて逆転したかった。


2011年04月19日(火)

本日行われたACL第4節水原三星戦は、1-1の引き分けに終わりました。

【AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(11.04.19)
4月19日(火) AFCチャンピオンズリーグ2011
鹿島 1 - 1 水原 (14:00/国立/4,619人)
得点者:48' ヨム・ギフン(水原)、54' 田代 有三(鹿島)


●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:相手が守りを固めてきて前半0-0だった。後半それをどのように崩そうと考えていたのか?うまくいった点とうまくいかなかった点を教えてください。
「皆さんにお会いできたことが非常に喜ばしいことです。皆さんとは1月以来お会いしていなかったと思うのでうれしいです。

試合に関して、予想した中で相手は守備的なやり方を相手は取ってきました。明らかにキックオフから、今日は引分け狙いというやり方を取ってきました。前半は彼らの狙い通りににやってきましたが、ただ我々もチャンスを与えませんでした。後半の途中、田代選手を代えたところから、攻撃のターゲットマンを失った、もう一つはアグレッシブに仕掛けられる選手がいなかった。残念ながら昨日の練習でFW2人が負傷してしまって、攻撃で仕掛けられる選手がいなかった。ただ本山選手と遠藤選手が入ったところで、何らかの変化をもたらすことができたのではないかと思います」

Q:前半の運動量が少なく感じたのですが、試合から遠ざかっていたことが影響したのでしょうか?
「僕自身はそうは感じていませんでした、DFが5枚とその前に4枚いて、FWもボランチの位置まで下がって守備をしていましたので、侵入するスペースが限定されていました。ただ、バスケットの試合であれば、20点差の試合内容になっていたのではないかと思っています」

Q:田代選手が怪我をして本山選手を入れた。サッカーがガラリと変わった印象があるのですが、いかがでしょうか?
「当然ながら、抱えている駒の特徴を生かしていくということがあります。世間的には本山選手はなぜ先発で使わないのかということを言われるかもしれませんが、皆さんご存じの通り、彼は健康的な問題を抱えていて、怪我と手術の繰り返していたわけで、そうするとなかなか調子が戻りません。彼は質、能力という部分に関しては、試合展開を一気に代えられる特別な選手ですが、ただ体力的に戦えない。気持ち的な部分も含めて、競り合いのところでいけない、そういうところでいく自信がないという部分もあって、(先発で)使えない。
そこで抱えている選手を使っていくということになる。田代選手を使ったり、大迫選手が居れば、選手がそろっていればいろいろなことができます。皆さんは今日の田代選手を見て評価すると思いますが、彼は数ヶ月先発でやっていない、まだチームに戻ってきて日が浅いので、(チームのやり方、コンディションなどを)戻さなくてははいけない。そこを戻せば我々が知っている田代選手を見れるようになってくると思います。我々が抱えている選手で、状況に合わせてやっていくのが私の仕事かなと思います」

Q:後半数多くのチャンスを作っていた点を考えると、勝点2を失ったとも言えるが、監督はこの結果についてどのようにお考えになっていますか?
「試合内容からして、勝点2を失ったとも言えますがいろいろなことを考えないといけない。水原選手の選手編成、ほとんどが韓国のKリーグで各ポジションのずば抜けた選手を補強したわけで、そういった対戦相手の能力・質を考えて、その上守備的な戦いをしてきた。意図的にチャンスを作るのではなく、おびき出してそこから攻撃するとい戦法をとっていました。また、ずば抜けた選手を揃えたところで、連携という互いを知ることも必要で、そういった深まっていない段階、守備的な展開、彼らが選んだ試合展開という事から見れば、我々にとっては勝点2を失った試合ではないかと思います」

Q:本山選手と田代選手の交代について。もし田代選手の怪我がなかったら、交代していたのでしょうか?それとも他の交代をなさっていたのでしょうか?
「怪我がなければ、おそらくその中でも大迫選手や本山選手を使っていたと思います。田代選手がいると相手を押し下げる作業をできるので、押し下げたところでギャップができる。そこで本山選手を入れて、バイタルのところで質の高いパスや場面を作れる部分を生かしていきたかった。その前の段階でフェリペ選手が怪我で交代せざるを得ない状態で、本山選手を(後半のあたまから)そこで使うのが理想ではあるのですが、45分間高いレベルで持続できるかということでは考えにくいことなので、最後の方で仕掛けるしかないというところでしたので、そういった判断(遠藤選手と交代)になりました。もちろん他の選手もいますので、状況によりますけど、その時間(後半最後の時間帯)で使いたかったというのはあります」


以上

【AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原】試合終了後の各選手コメント(11.04.19)
●本山雅志選手(鹿島):
「ボールを受けてリズムをつくることを意識していました。中盤の崩しはできたけど、シュートまではいけなかった。ちょっと追い風だったので僕には厳しかった。
相手が守りに入ったので(興梠)慎三を上手く使えなかった。引きだけで残念です。もっと試合をやりたいです。試合の時間を増やしたいです」

●青木剛選手(鹿島):
「できれば勝ちたかった。リスタートから先制されて追い付いた。最低限の結果だと思う。韓国の試合でもそうでしたがあんまり前、前、と来なかった。がっちり引いてきた。あれだけ引かれると崩すのは難しい。韓国じゃなくてもっと格下と言われるチームでも崩すのは難しいのに、韓国のチームがあれだけ引くと難しい。そのなかでもチャンスがあったので逆転できればよかった。
(惜しい場面もありましたが?)
カウンターでもう少し前に運べればよかったのですが、あそこまで行くのに体力を使ってしまった。ジャストミートできればよかった」

●中田浩二選手(鹿島):
「勝ちたい試合だった。まあ難しかった。相手が引いて来ることはある程度想定していたけど、スペースが裏になかった。無理せず、最後から繋いでいったけどもう少しスピードUPしないといけなかった」

●田代有三選手(鹿島):
「沢山のサポーターの皆さんが来てくれた。勝ちたかったのですが、次に切り替えてやっていきたい。
シュートの場面はファーに一度行ったら大樹さんが入ってきていたので逆に行った。ヤス(遠藤)に折り返して欲しいと思ったら、僕の前のDFがクリアし損ねたものが来た。あとはDFに当たらないように打ちました。
(途中交代でしたが?)
得点する前のプレーでGKにぶつかったときに痛めました。このままじゃ終われないと思ってプレーを続けたのですが、得点を決めたあと無理だと思ったので、チームに迷惑をかけてはいけないので交代しました」


[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

鹿島のスターティングメンバー。震災後はじめてのホームゲームで勝利を狙う。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

試合前には、東日本大震災の被災者への哀悼の意を表し黙祷が行われた。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

中盤の底からゲームを組み立てた小笠原満男(鹿島)。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

スピードを生かして裏へ飛び出そうとする興梠慎三(鹿島)を止めにかかる水原三星の守備陣。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

後半からフェリペ ガブリエルに代わって出場した遠藤康(鹿島)。田代有三の同点ゴールを呼び込む活躍を見せた。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

水原三星に先制された鹿島は54分、FKから野沢拓也のボールを遠藤康が折り返し、このこぼれ球を田代有三(写真中央)が押し込み同点ゴールをあげる。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

同点ゴールをあげた田代有三を祝福する鹿島の選手たち。田代は鹿島復帰後、公式戦初ゴールとなった。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

グループ首位を争う試合は1-1で引き分けとなった。試合後に鹿島の選手が平日の昼間に国立競技場へ駆け付けてくれたサポーターの元へ「WITH HOPE WE CAN COPE」のバナーを掲げ挨拶に来た。

[ AFCチャンピオンズリーグ2011 鹿島 vs 水原 ]

試合後にサポーターから「鹿島アントラーズ」の大声援が選手へ向けて送られた。平日の昼間で、カシマスタジアムではなく国立競技場に変更となったが多くのサポーターが駆け付け選手をサポートした。


カルロンと大迫は昨日の練習で負傷、田代も相手GKの悪質なチャージで負傷交代とFWに怪我人が続出しておる。
これだけ同じポジションに離脱者が出れば、攻撃も不発に陥るというもの。
そんな中でも、惜しいシーンは作り出し、勝利まで後一歩というところまで行ったことは評価すべき点と言えよう。
これでグループステージは得失点差勝負となった。
国立競技場での残り二試合で大量得点を記録し、一位突破を目指したい。

鈴木隆雅くん、大津高校・植田くん、U-17代表スロバキア遠征招集

2011年04月19日 | Weblog
U-17日本代表 スロバキア遠征(4/27~5/8)メンバー
スタッフ

監督
吉武 博文 ヨシタケ ヒロフミ YOSHITAKE Hirofumi
【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ】

コーチ
菊原 志郎 キクハラ シロウ KIKUHARA Shiro
【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ/東京ヴェルディ】

GKコーチ
大橋 昭好 オオハシ アキヨシ OHASHI Akiyoshi
【(財)日本サッカー協会ナショナルコーチングスタッフ】

選手

Pos. 選手名 アルファベット表記
生年月日 身長 体重 所属

GK
川田 修平 カワタ シュウヘイ KAWATA Shuhei
1994.04.05 184 cm 77 kg 大宮アルディージャユース

中村 航輔 ナカムラ コウスケ NAKAMURA Kosuke
1995.02.27 179 cm 66 kg 柏レイソルU-18

DF
早川 史哉  ハヤカワ フミヤ HAYAKAWA Fumiya
1994.01.12 170 cm 56 kg アルビレックス新潟ユース

鈴木 隆雅 スズキ リュウガ SUZUKI Ryuga
1994.02.28 178 cm 63 kg 鹿島アントラーズユース


川口 尚紀 カワグチ ナオキ KAWAGUCHI Naoki
1994.05.24 175 cm 67 kg アルビレックス新潟ユース

岩波 拓也 イワナミ タクヤ IWANAMI Takuya
1994.06.18 185 cm 67 kg ヴィッセル神戸ユース

植田 直通 ウエダ ナオミチ UEDA Naomichi
1994.10.24 185 cm 70 kg 大津高校


新井 純平 アライ ジュンペイ ARAI Junpei
1994.11.12 172 cm 59 kg 浦和レッズユース

MF
長谷川 竜也 ハセガワ タツヤ HASEGAWA Tatsuya
1994.03.07 162 cm 51 kg 静岡学園高校

室屋 成 ムロヤ セイ MUROYA Sei
1994.04.05 172 cm 59 kg 青森山田高校

楠美 圭史 クスミ ケイシ KUSUMI Keishi
1994.07.25 172 cm 52 kg 東京ヴェルディユース

野沢 英之 ノザワ ヒデユキ NOZAWA Hideyuki
1994.08.15 175 cm 61 kg FC東京U-18

喜田 拓也 キダ タクヤ KIDA Takuya
1994.08.23 167 cm 54 kg 横浜F・マリノスユース

石毛 秀樹 イシゲ ヒデキ ISHIGE Hideki
1994.09.21 169 cm 56 kg 清水エスパルスユース

秋野 央樹 アキノ ヒロキ AKINO Hiroki
1994.10.08 173 cm 62 kg 柏レイソルU-18

望月 嶺臣 モチヅキ レオ MOCHIZUKI Reo
1995.01.18 164 cm 58 kg 野洲高校

高木 大輔 タカギ ダイスケ TAKAGI Daisuke
1995.10.14 168 cm 64 kg 東京ヴェルディユース

FW
鈴木 武蔵 スズキ ムサシ SUZUKI Musashi
1994.02.11 183 cm 67 kg 桐生第一高校

中島 翔哉 ナカジマ ショウヤ NAKAJIMA Shoya
1994.08.23 162 cm 51 kg 東京ヴェルディユース

南野 拓実 ミナミノ タクミ MINAMINO Takumi
1995.01.16 166 cm 55 kg セレッソ大阪U-18

松本 昌也 マツモト マサヤ MATSUMOTO Masaya
1995.01.25 165 cm 56 kg JFAアカデミー福島


今後のスケジュール

スロバキアカップ
5/2(月)11:00 vsU-18スロバキア代表(FK Spartak Myjava)
5/3(火)11:00 vsU-18クロアチア代表(Tempo Partizanske)
5/5(木)11:00 vsU-18ノルウェー代表(OFK Belusa)
5/6(金) 順位決定戦


期待の鈴木隆雅くんはU-17の常連となっておる。
鹿島が狙っておる大津高校の植田くんもである。
二人が組む左サイドは魅惑と言えよう。
この遠征で、経験を積み、是非とも鹿島の未来を担って欲しい。
楽しみである。

東北の雄、小笠原満男

2011年04月19日 | Weblog
東北が生んだ天才、小笠原が奮闘中!!
被災地の鹿島がJ再開に期するもの。

二宮寿朗 = 文
text by Toshio Ninomiya


 東日本大震災によって被災した鹿島アントラーズが奮闘を続けている。

 13日に行なわれたアジアチャンピオンズリーグ(ACL)のシドニーFC戦でアウェーながら3-0と快勝。一週間前の水原三星戦はアウェーで引き分けており、これで勝ち点を5に伸ばした。

 震災の影響で3月28日に練習を再開したばかりとあってチームのコンディションは十分とは言えないものの、強い気持ちとチームワークでカバーしていた印象だ。

 試合後には「With hope we can cope(希望とともに乗り越えよう)」との復興に向けたスローガンの入った横断幕を掲げている。

 この思いをピッチの中で精いっぱい表現しようとしているのが、キャプテンの小笠原満男である。

盛岡で生まれ、大船渡で育った「東北が生んだ天才」。

 小笠原は岩手・盛岡市の出身。中学卒業後、大船渡高校に進んで全国から注目を集めるようになり、「東北が生んだ天才」と称されるようになった。高3のときには全国高校選手権に出場してチームをベスト16まで導き、大会の優秀選手にも選ばれている。

 東北で育ち、東北でサッカーセンスを磨いてきた。

 2006年のドイツW杯の前に、小笠原からこんな話を聞いたことがある。

「冬の寒さは、寒いってもんじゃないです。雪でグラウンドが使えないし、練習になると体育館に行ってフットサルをよくやってました。3対3とか、4対4とかで。でも今思えば、これが凄くいい練習になったと思っているんですよ。人数が少ないんでボールがすぐに回ってくるから、何度もボールに触ることができる。それに狭い局面になることが多くて、そこでどうすればいいかを考えるじゃないですか。そういう感覚が磨かれるというか。だからグラウンドを使えなくても、僕にとってはハンディキャップでも何でもなかった」

 彼は東北出身のサッカープレーヤーとして、誇りを抱いていた。

自ら支援物資を積み込みクルマで丸1日かけて被災地へ。

 今さら言うまでもないが、小笠原の特徴のひとつに、フィジカルの強さ、体のバランスの良さがある。

 ボールをキープしたら、相手に押されようが引っ張られようが簡単には倒されない。複数の選手に囲まれても、そこから冷静にパスを出せる。彼が簡単にボールを奪われてしまうような場面に出くわしたことはあまりない。冬の練習で培ってきたことが、小笠原満男というプレーヤーの土台になっているのだと言える。

 気質も根っからの東北人。朴訥としていながらも、芯が強く、責任感が強い。鹿島が前人未到のリーグ3連覇を果たせたのも、この小笠原がリーダーとしてチームを牽引していったからである。

 小笠原は震災の後、チームが一時解散になると居ても立ってもいられずに岩手に向かった。車に自ら用意した支援物資を積み込んで1日がかりで移動し、大船渡市や夫人の実家がある陸前高田市で避難所を慰問した。「行かないで後悔するのは嫌でしたから」と、彼は言った。自身のトレーニングを後回しにして、被災地の光景を目に焼き付けてきた。

チャリティーマッチでは疲れ切った身体を引きずってプレー。

 大阪で行なわれた日本代表とJリーグ選抜のチャリティーマッチに小笠原はいた。

 十分なトレーニングが積めていないことは一目で分かった。シーズン真っ只中の欧州組とのコンディションの差は歴然で、シーズン中には見られないような信じられないミスもあった。

 しかし筆者は、ゴールを挙げたカズ以上に小笠原のプレーに心を打たれた。

 体が重かろうが、ひたむきにボールを追い、守備をして味方につなげようとした。被災地のことを思い、決してあきらめようとはしなかった小笠原のプレーは、テレビを通じて試合を見た被災者の心に響いたに違いなかった。

 試合後、彼は疲労の色をにじませながら言った。

「周りのみんなが助けてくれました。サッカーも助け合いなんだと思いました」

東北出身者としての使命感を持ってピッチに立つ。

 中断していたJリーグは23日に再開する。

 鹿島はホームのカシマスタジアムやクラブハウスが一部損傷するなどの被害に遭い、最近まで断水も続いていた。しかし、結束を強めるようにACLのアウェー戦を戦い、逆境をバネにしていこうとしている。

 ホームを国立競技場に変更して臨む横浜F・マリノスとの一戦に向け、小笠原自身、コンディションが上向きになってきた。

 プレーを通じて励まし、元気づけるということ。

 東北で生まれ育った小笠原は、その使命感を強く持ち、再開するJリーグのピッチに立とうとしている。


ナンバーのコラムである。
逆境をバネにここまで来た小笠原満男が、更に上を目指し戦っておる。
我等もスタジアムへ駆けつけ声を出そうではないか。

小笠原満男、シャルケの篤人との対戦を切望

2011年04月19日 | Weblog
鹿島・小笠原、優勝&内田倒す!/ACL
2011.4.19 05:04


鹿島でもプレーしたアルシンドの長男・イゴール(左)と肩を組む小笠原。クラブW杯での内田との対決を口にした(撮影・中川春佳)

 ACL・1次リーグH組のJ1鹿島は19日、水原(韓国)と対戦する。東日本大震災後、初の国内での公式戦に臨む主将のMF小笠原満男(32)は18日、優勝を見据え、今年12月に日本で開催されるクラブW杯で、欧州CLで日本人初の準決勝進出を果たした元同僚の日本代表DF内田篤人(23)が所属するシャルケ(ドイツ)と対戦することを熱望した。F組3位の名古屋は、敵地で首位のFCソウルと対戦する。

 目下のライバルを迎撃する準備は万端だ。鹿島はこの日、茨城・鹿嶋市の練習場で約1時間半の調整。勝ち点で並び、得失点差でH組首位に立つ水原との一戦に向け、牙を研いだ。

 「すべて出し切らないと勝てない相手。チーム一丸となって戦いたい」

 小笠原が力を込めた。東日本大震災後、国内で初の公式戦。被害に加え、福島第1原発の事故に伴う風評被害にも揺れる本拠地に、メッセージを送る試合にもなる。

 ホームは修復工事のため使用できないが、代替の国立競技場には“不敗神話”がある。06年12月29日の天皇杯準決勝・浦和戦で1-2と敗れて以来4年4カ月、7試合負けがない(PK戦は記録上引き分け)。

 また、02年W杯に向けた改修工事のためカシマスタジアムが使えず、国立を本拠地とした00年には3冠に輝いた。「国立ではいろんなタイトルを獲っているし、いいイメージの方が強いね」と、MF中田も吉兆の地ととらえる。

 悲願のアジア制覇の先には、“夢対決”の可能性も見えてきた。昨季まで所属した元同僚のDF内田が、欧州CLで日本人初の準決勝進出を果たした。欧州を制すれば、12月に日本で開催されるクラブW杯に出場する。そして、鹿島もACLで頂点に立ち、クラブW杯に駒を進めれば…。

 「対戦してやっつけたいですね。そのためにも、オレらもチャンピオンにならないと」と小笠原。鹿島から欧州に飛躍した内田と、クラブ世界一を決する大舞台での夢の再会。まずは“不敗神話”の地で水原を破り、アジア制覇へと邁進(まいしん)する。(佐藤ハルカ)
(紙面から)


小笠原 ACL優勝でシャルケの内田「やっつけたい」

<鹿島練習>シュート練習する小笠原
Photo By スポニチ


 鹿島は19日、ACL1次リーグ第4戦に臨み、国立競技場で水原(韓国)と対戦する。

 MF小笠原満男(32)はアジア王者が出場権を得るトヨタクラブW杯(12月、日本)の舞台で、シャルケのDF内田篤人(23)と対戦することを熱望。「クラブW杯でシャルケと対戦して(内田)篤人をやっつけたい。そのためにも(ACL)チャンピオンにならないと」と力を込めた。

 小笠原は06~07年にセリエAメッシーナに在籍した経験があり、欧州移籍前の内田の相談に乗りシャルケ移籍を後押しした。その内田が欧州CLで日本人初の準決勝進出を果たしたことを喜ぶ一方で、まだまだ負けられないとの思いも強い。東日本大震災後初の関東での公式戦となる水原戦はH組の首位攻防戦。トヨタクラブW杯出場権獲得に向け、1次リーグでもたつくわけにはいかない。

 この日は震災で被災した岩手県を訪問中のカズと連絡を取り、感謝の意を伝えるとともに、今後も復興に向けて協力していくことを確認した。トヨタクラブW杯で鹿島VS内田が実現すれば、被災クラブが頑張っている姿を世界に発信できる。小笠原はさまざまな思いを胸に、アジアの頂点を目指している。
[ 2011年4月19日 06:00 ]

小笠原、ACL制覇してクラブW杯で内田シャルケを「やっつける!」

FKの練習をする鹿島・小笠原(左は中田)

 ◆アジア・チャンピオンズリーグ ▽1次リーグH組 鹿島―水原三星(19日午後2時開始、国立競技場) 鹿島は、主将のMF小笠原満男(32)がACLを制覇し、クラブW杯(12月・国内)で元チームメートのDF内田篤人(23)が所属するシャルケ04を倒すことを宣言した。

 MF小笠原が力を込めた。「試合をするにあたって不安はないですし、いろいろな困難があっても勝っていくというのが、この鹿島の伝統。明日も勝利したい」。震災後、初めての国内公式戦。ホームのカシマスタジアムは被災し、戦い慣れていない国立での試合になる。今も鹿嶋市内は余震が続き、地元・岩手も避難者が多数いる。それでも、「勝つ」と言い切った。

 2つの目標がある。まずは12月のクラブW杯でシャルケ04のDF内田と対戦し、「やっつけたい」と掲げたこと。現在、シャルケ04は欧州CLで4強入り。欧州CL、ACL優勝クラブには、クラブW杯の出場権が与えられるため、ともに勝ち進めば対戦する可能性がある。「(シャルケ04に)負けないように、まずはうちもチャンピオンにならなきゃ」と誓った。

 過去、シャルケ04へ移籍するべきか悩んでいた内田から相談を受けた。「若いうちに海外に行った方が良い」とアドバイスを与え、内田は「そのアドバイスがあったから、決断できた」と言う。移籍後も「ちゃんとやっているか」と関係者に伝言を託すなど、常に気にかける弟のような存在。内田が日本人初の4強入りを決めた今、兄貴分が負けるわけにはいかない。

 2つ目は、被災した地元・岩手と、同県を激励に訪れているカズことFW三浦知良(横浜C)に勝利を届けること。小笠原の依頼をきっかけに、カズの訪問が実現。「カズさんが来てくれて、地元の人はみんな喜んでくれている。自分も行きたいけど、試合で行けない。せめて試合で勝って、喜んでもらいたい」。いくつもの勝たなければいけない思いを背負って、小笠原が国立のピッチに立つ。

(2011年4月19日06時01分 スポーツ報知)

アジア制圧の先には世界がある。
欧州を戦っておるシャルケの篤人が勝ち上がれば、鹿島との対戦も見えてこよう。
是非とも実現させて、世界一を目指したい。
その為にはアジアの頂点に立つ必要が有る。
そして、その前に今日の試合に勝利する必要が有るのだ。
きもちをこめて、勝負に挑みたい。
悲願のアジアを目指して。

小笠原満男、カズに感謝

2011年04月19日 | Weblog
小笠原カズさんに感謝 故郷励まし弾誓う

セットプレーの練習で、ゴール前の配置を確認するMF小笠原

 鹿島MF小笠原満男(32)が、被災した小笠原の地元岩手を訪問したJ2横浜FCのFWカズ(三浦知良)に続き、故郷に笑顔を届ける。18日、茨城・鹿嶋市内のグラウンドで練習後「カズさんが訪問してくれて、大人も子どもも喜んでいると、岩手の方々からぼくに電話がきた。恩を感じます。明日は絶対勝ちたいですね」と話した。

 小笠原は3月29日の慈善試合でカズと対面。カズは被災地を訪問した小笠原に状況を聞くと親身になって心配したという。小笠原が前日17日に電話でお礼を述べると「これからもいろんなことをやっていこう」と呼び掛けられ、「本当にありがたい」と感謝した。

 今日19日は東日本大震災後、初の国内公式戦となるACL1次リーグ水原三星戦(東京・国立)を迎える。勝てばH組首位になり、1次リーグ突破に大きく前進する。「喜んでもらえる結果を出したい」と必勝を誓った。

 [2011年4月19日9時20分 紙面から]

鹿島・小笠原、岩手訪問のカズにお礼電話
2011.4.19 05:01

 小笠原は18日、17日から故郷・岩手の被災地を訪問した横浜FCについて感謝した。FW三浦知にはお礼の電話をかけ、「今後も長期的な活動をしていこう」という話をしたという。小笠原自身も、被災地への再訪問を希望しており、「タイミングが合えば現地で試合もしたい」と話した。
(紙面から)

被災地を訪問した横浜FCのカズに感謝する満男である。
日本サッカー界の大御所とのタッグで、悲しみに暮れる被災地を励ましていって欲しい。
日本を背負う二人に期待である。