岩政、韓国戦へ闘志!「そろそろ女神が…」
2011.1.24 08:44
カタール戦の翌日、準決勝に向けて調整する岩政=22日、ドーハ(共同)
【ドーハ=奥村信哉】サッカーアジア杯で2大会ぶり4度目の優勝を目指す日本は25日、宿敵・韓国との準決勝に挑む。出場停止のDF吉田(VVVフェンロ)に替わり、今大会初先発が有力なDF岩政(鹿島)は「100%いくつもりで準備している。100%以外の準備をするつもりはない」と、独特の表現で闘志をみなぎらせる。昨年末の負傷から驚異の復活を遂げた28歳が、MF朴智星らが居並ぶ韓国の強力攻撃陣の前に立ちふさがる。
吉田の退場に伴って途中出場したカタール戦の翌22日、練習で先発組がクールダウンに向かい、控え組に3人1組でのメニューが告げられると、岩政は「さあ行こう!」と大声を張り上げてピッチに向かった。
燃えるのも無理はない。鹿島の3連覇に貢献した実力は高く評価されながら、国際Aマッチ出場は今大会前までわずか4試合。メンバー入りしたワールドカップ(W杯)南アフリカ大会も出番はなかった。
「自分に求められているのは強さ。日本では佑二さん(中沢=横浜M)、闘莉王(名古屋)、栗原(横浜M)と僕ぐらい。だから日本一のチームでレギュラーを張れている」。強烈な自負心は昨年12月の天皇杯準々決勝で痛めた右足裏の負傷をも凌駕した。「僕には全治○○といわれた半分でいいという伝説がありますから」との宣言通り、準決勝と決勝は欠場したものの、スタッフの反対を押し切って合流した代表合宿で驚異的な回復力を発揮。早々と全体練習に加わると、17日のサウジアラビア戦に途中出場し、そつのない動きで完封勝利に貢献。カタール戦でも出場後はゴールを割らせず、逆転勝ちを呼び込んだ。
本業の守備だけでなく、絶対の自信を持つ空中戦での攻撃参加も魅力で、J1では通算26得点を挙げている。「1試合で1つはチャンスを作れる。どんな相手でもマークを外す自信はある」。カタール戦で決勝点を決めた所属先の同僚、DF伊野波に続く代表初ゴールにも鼻息は荒い。
「そろそろ僕にも勝利の女神がほほえむのかなと。待ってます」。武骨な表情に似合わぬさわやかな言葉で、ライバル対決での“主役”に名乗りを上げた。
岩政“白鵬流”でライバル封じ/アジア杯
2011.1.24 05:03
サウジアラビア戦で、空中のボールをヘディングでクリアする岩政(左)。相撲の股割りでピッチに入り、カタールのファンを驚かす(撮影・大橋純人)
サッカー・アジア杯第15日(22日、カタール・ドーハ)準々決勝で韓国が延長の末にイランを1-0で下し、日本時間25日午後10時25分からの準決勝で日本と対戦することが決定。DF岩政大樹(28)=鹿島=は“白鵬流”でライバル封じを誓った。
横綱直伝の技でライバルをうっちゃる。DF岩政がフンドシならぬ、スパイクを締め直した。韓国戦はDF吉田の出場停止でスタメン濃厚だ。
「最近は韓国に勝ってないですからね。若い選手が前線に多いし、注意したい」
今大会は1次リーグのサウジ戦、準々決勝のカタール戦に途中出場。その入場シーンに、誰もが目を疑った。タッチライン際にしゃがむと股を開き、両拳を芝について前傾姿勢。その勢いでピッチに飛び出した。流れるような動作は、相撲の立ち合いそのものだった。
「股関節を“入れている”んです。ボクはここ一番のとき、やっているんですよ。結果的に相撲になっています」
柔軟体操の一環とはいえ、「日本にはスモウレスラーがいるのか!?」と地元メディアで話題に。数学の教員免許を持つ岩政は、研究熱心な頭脳派DF。「日本人らしい体の動き」をサッカーに取り入れようと、09年に和泉流狂言師の9世野村万蔵に“弟子入り”。昨年1月には横綱白鵬のけいこを見学した。1メートル87の長身は高さに強い一方、一瞬の動きで遅れる欠点も。「体の軸から動き出す感覚がほしい」としこを踏み続けた。
「今大会中は(股割り入場を)続けたいと思います」。素早い韓国FWに、けいこの成果をぶつけてみせる。“師匠”白鵬は6連覇で初場所を飾ったが、「ドーハ場所」は待ったなし。山口県周防大島出身“鹿島部屋”の横綱DFが、白星をごっつぁんする。(浅井武)
異色なDF岩政先発濃厚「強さのタイプは僕以外にはいない」
アジア杯準決勝 日本―韓国 (1月25日 カタール・ドーハ)
カタール戦の翌日、準決勝に向けて調整する岩政
Photo By 共同
サッカーのアジア・カップで、日本は25日午後4時25分(日本時間同10時25分)からドーハで行われる準決勝の韓国戦に臨む。出場停止のDF吉田(VVVフェンロ)に代わり、センターバックで先発が濃厚なDF岩政(鹿島)は「皆がベストを出さないと勝てない。今大会の韓国は前線に若い選手が入り、警戒しないといけない」と大事な一戦をにらんだ。
遅咲きの28歳。東京学芸大時代に取得した数学の教員資格を持つ異色な経歴のサッカー選手は、187センチの長身でヘディングが武器だ。同じタイプのDF闘莉王(名古屋)DF中沢(横浜M)らを故障で欠く今大会で「自分には強さを求められる。闘莉王や(中沢)佑二さんがいない中で、強さのタイプは僕以外にはいない」と自信たっぷりに語った。
2009年10月のスコットランド戦で代表デビュー。昨年のワールドカップ(W杯)南アフリカ大会は出場機会がなかったが「他の国のセンターバックでもそんなにはね返している選手はいなかった。そこは自信を持っていいかなと思った」。アジア杯は途中出場ながら2試合を経験した。決勝進出が懸かる日韓戦に向け、準備は整っている。(共同)
[ 2011年1月24日 09:04 ]
アジア杯 準決勝 日本―韓国 (1月25日 カタール・ドーハ)
日本代表DF岩政は、出場停止の吉田に代わりセンターバックでの先発が確実。韓国については「ここ5試合勝てていないし強いチームだと思う。前線に若い選手が多いので警戒したい」と気を引き締めた。
それでも、韓国が相手でも気負いはない。「個人ではいろいろ考えずに鹿島でやってきたことを出したい。鹿島のリズムでやっていきたい」と普段どおりのプレーを心掛ける。
[ 2011年1月24日 06:00 ]
岩政、白鵬直伝「また割り」で韓国封じ…アジア杯
22日のアジア杯準々決勝で、韓国がイランを延長戦の末に1―0で破り、日本の準決勝の相手はライバル・韓国に決まった。日本代表は23日はカタール入り後、初のオフ。先発出場が濃厚なDF岩政大樹(28)=鹿島=は6場所連続優勝を飾った横綱・白鵬(25)=宮野城=から伝授されたまた割りを試合中に取り入れることを宣言。直伝の“白鵬ディフェンス”で韓国を完封することを誓った。
今大会初のオフとなったこの日、DF岩政はホテルでお気に入りのユーチューブを見ながら過ごした。「とりあえず気持ちを落ち着かせたい。これからモードを変えていきますよ。チャンスが来たら、結果を残したい」。DF吉田が出場停止となり、今大会初先発が濃厚な準決勝。相手は宿敵・韓国に決まった。食事など試合への入り方に人一倍こだわりを見せるが、今はリラックスするときと考え、大舞台の準備を整えた。
秘策がある。17日のサウジ戦、21日のカタール戦に途中出場する直前、また割りから両手を芝についてピッチへ飛び出した。まるで、相撲の立ち合いのような動作だ。海外メディアからも「相撲レスラーだ」と声が上がったほどだ。
かねてから日本人にとって、最適な動き方を研究してきた。すり足を学ぶために、狂言師に弟子入りしたこともある。最終的に「究極の動き」とたどりついたのが、横綱・白鵬。「体の軸がぶれない。だから倒れないし、強い。これが僕の目指す動き」。10年1月には出稽古に出向き、すり足やまた割りなどを目にして以来、横綱の動きを取り入れるようになった。
「また割りをやると、股関節がしっかりはまる。これをやると動きが良くなる。セットプレーとか、ここぞというときにやる」。“立ち合い”から途中出場した2試合では得意の空中戦で圧倒した。出場54分間で無失点。その効果を実証済みだ。
韓国には前回大会(07年)の3位決定戦でPK負けを喫した。岩政は昨年2月の東アジア選手権で途中出場したが、1―3で完敗した。「ここ最近、韓国に勝つことができていない。みながベストで戦わないと勝てない相手だと思う。前線に若い選手も多いので警戒したい」と気合を込めた。元韓国代表でエース格だったFW李東国をして、「日本で一番嫌なDF」と言わしめた岩政。韓国封じのコツは体で覚えている。白鵬は初場所で優勝を遂げた。今度は岩政の番。帰国後は白鵬とは会食する約束も交わしている。ダブル優勝で再会へ、岩政が鉄壁の守備を見せる。
◆横綱・白鵬「南アW杯前はメールしたけれど、今大会は場所中だったからしてないんです。私は責任を果たしましたから、今度は岩政選手がチーム一丸となってゴールを守ってほしい」
◆過去の日韓戦 日本は1954年3月7日にスイスW杯予選で韓国と初対戦(1●5)して以来、これまで70戦で13勝18分け39敗。直近では昨年10月12日にソウルで対戦し、0△0。ともに欧州組を欠いた。
(2011年1月24日06時03分 スポーツ報知)
明日の韓国戦に出場濃厚の岩政である。
負傷を堪え帯同した甲斐が有ったというもの。
是が非でも活躍して欲しい。
ところで、各紙、期待の表れか、様々な記事を起こしておるが、ここは
白鵬のコメントを取った報知に軍配を上げたい。
報知は「日本で一番嫌なDF」というL韓国の李東国のコメントも報じておりメディアとしての威厳を保っておる。
今後も良い情報を素早く流して欲しい。