鹿島アントラーズ原理主義

愛する鹿島アントラーズについて、屈折した意見を述べていく場です。

篤人負傷

2009年11月29日 | Weblog
鹿島・内田、途中交代…半月板痛めていた
2009.11.29 05:00
 J1第33節第1日(28日、鹿島5-1G大阪、カシマ)鹿島の日本代表DF内田が後半31分に途中交代。鈴木満強化部長は「右ひざを悪化させたようだ。半月板に傷がある。きょうの(出場)でちょっと大きくなっている可能性がある」と説明した。前節の試合後も足を引きずっていたが、「言い訳になるので」などと明かさなかった内田。30日に精密検査を受けるが、鹿島はもちろん岡田ジャパンにとっても不安材料だ。

内田また右ヒザ痛めた…W杯に影響も

<鹿島・G大阪>後半13分、ゴールを決めた鹿島・野沢拓也(中)はマルキーニョス(左)興梠慎三と喜ぶ
Photo By スポニチ

 鹿島DF内田が来月5日の浦和戦を欠場する可能性が出てきた。以前から痛みを訴えていた右ひざの状態が悪化し、後半31分に途中交代。鈴木満取締役強化部長は「右ひざの半月板を痛めていたが、また痛めたみたい。足が曲がってなかった。浦和戦?分からない」と説明した。

 内田自身は「シーズンが終わったら話すよ」と話すにとどめたが、オフ明けの30日にMRI検査を受ける予定だ。今季は度重なるおう吐の症状に悩まされ、さらに今度は右ひざの負傷と、来年6月のW杯への影響も懸念される。

 また、FWマルキーニョスも左太腿裏の違和感を訴え、試合終了を待たずにベンチに退き、最後は10人で戦った。鈴木強化部長は「大事を取った」と話したが、内田と同様に浦和戦への出場は微妙だ。

[ 2009年11月29日 ]

内田、右ひざ悪化か 半月板損傷も次戦強行志願…鹿島
 ◆J1第33節 鹿島5―1G大阪(28日・カシマ) 鹿島が5―1でG大阪を下し、リーグ3連覇に王手をかけた。最終節の浦和戦(12月5日・埼玉)で勝利すれば、史上初のリーグ3連覇が決まる。ただ、日本代表DF内田篤人(21)が右ひざ半月板損傷を悪化させた疑いがあり、同戦出場が微妙な状況となった。

 DF内田がG大阪戦で右ひざ半月板損傷を悪化させた可能性が出てきた。数日前にMRI(磁気共鳴画像装置)検査を受けた結果、半月板に損傷が見られたが、3連覇がかかる試合に強行出場を志願。後半31分に途中交代を余儀なくされた。週明けに精密検査を受ける可能性がある。

 異変を感じたのは約2か月前。試合で右ひざ内側のじん帯を痛めたが、検査で異常が見られなかったため、その後も加療しながら試合に出続けた。ただ、今月に入っても痛みが引かなかったため、再検査を受け、損傷が判明。この日、メディカルスタッフは「悪化させた可能性がある。週明けに検査を受けるかもしれない」と説明した。

 損傷の程度によっても違うが、軽度の場合はそのままプレーすることが可能。ただ、損傷部分が広がる可能性があるため、将来を考えれば早急な手術が求められる。手術を受けた場合、全治は数か月に及ぶことから長期離脱は避けられない。次節は勝利で3連覇となる浦和戦。内田は「大丈夫。次も出られます」と気丈に話した。

(2009年11月29日06時01分 スポーツ報知)

篤人が半月板損傷、マルキーニョスが左太腿裏の違和感と負傷者続出である。
リーグも終盤となり、チームは満身創痍である。
特に篤人はかなり重いらしく、検査の結果如何では手術も必要とのこと。
非常に心配である。
とはいえ、篤人本人は次節・浦和戦に出場意欲満々である。
優勝がかかる大一番にピッチに立つことは重要であろう。
我等としても出場に期待したい。
しかしながら、損傷が重度であるならば気持ちを切り替えることとなろう。
走り続けた篤人も休む日が来たと思うしかないのである。

ガンバ戦報道

2009年11月29日 | Weblog
鹿島今季最多5発!3連覇を確信/J1

ゴールを決めたMF野沢(背中)に飛びつく鹿島イレブン
<J1:鹿島5-1G大阪>◇第33節◇28日◇カシマ
 首位鹿島がFW興梠慎三(23)の2ゴールなど今季最多5得点でG大阪を退けた。勝ち点を63に伸ばし、史上初のリーグ3連覇へ王手をかけたが、DF内田篤人(21)が右ひざ半月板損傷、FWマルキーニョス(33)が左太もも肉離れの疑いがあることが判明。勝てば優勝の最終節(12月5日)浦和戦は手負いの状態で臨む。

 3万5000人の大観衆の前で、名将が史上初の3連覇達成を約束した。試合後のホーム最終戦セレモニー。オリベイラ監督は指を3本立て「残り1試合。みなさんが勇気、声援、愛情を注いでくれれば、期待される3連覇を成し遂げられると思う」と言い切った。

 優勝を争うG大阪から最高の勝利を挙げた。後半11分に興梠がMF小笠原のスルーパスを受けて鮮やかな先制点を奪取。野沢の追加点の後、1点を返されたが、同17分に再び興梠が野沢のクロスを合わせダメ押し弾。「1点目はパスを出せと言いました。大一番で2点取れたのが大きい」と満面の笑みを浮かべた。

 鹿島が勝ち、川崎Fがドロー以下なら優勝が決まる状況ながら、選手、スタッフは川崎Fの情報をシャットアウト。会場内の他会場の途中経過放送もやめ、目の前の勝利に集中した。試合後も小笠原は「次も間違いなく厳しい勝負になる」と話し、最終節浦和戦を見すえた。

 だが、G大阪に完勝し、3連覇へ前進した王者に不安も生じた。DF内田が9月に痛めながらひた隠しにしていた右ひざ半月板損傷を悪化させ、後半31分に交代。FWマルキーニョスも左太もも肉離れの疑いが浮上。鈴木満強化部長は「週明けに検査する。(内田)篤人は次はまだ分からない」と現状を明かした。

 オリベイラ監督は試合後の控室でのミーティングで「この1週間が本当に大事だ。100%の状態で戦えるようにケアしてくれ」と選手たちに訴えた。故障者は痛手に違いない。ただ、やることは1つ。浦和に勝つだけだ。内田は「浦和戦は面白い試合になる」と前を向けば、興梠は「自分たちのいつも通りのプレーをするだけ」と言った。決意を固めた手負いの王者は、敵地で前人未到の3連覇をつかみ取る。
 【菅家大輔】
 [2009年11月29日8時0分 紙面から]


鹿島5発で3連覇前祝い!V決定は最終節へ
2009.11.29 05:03

ゴールを決めた野沢(8番)に鹿島イレブンが駆け寄り、内田(左)は飛び乗って大喜び(撮影・財満朝則)
 J1第33節第1日(28日、鹿島5-1G大阪、カシマ)首位・鹿島が日本代表FW興梠慎三(23)の2得点などで3位G大阪に5-1と大勝。2位川崎も北朝鮮代表FW鄭大世(25)のゴールで1-0と新潟を下し、優勝争いは5季連続で最終節に持ち越された。G大阪の優勝の可能性は消滅した。柏は大宮と引き分けて4季ぶりのJ2降格が決定。磐田のFW中山雅史は広島戦で、42歳2カ月5日のJ1最年長出場記録をマークした。

 ホームでの3連覇は決められなかった。それでも、2階席まで真っ赤に染まったスタジアムは熱狂を見せた。5ゴールの爆勝。立役者となった興梠が声を弾ませた。

 「大事な試合で、今年一番のプレーをみんながした。2点を挙げられてうれしい」

 通算100試合出場も果たした背番号13の口元から、笑みがこぼれた。大詰めのV争いでガンバと激突。0-0の後半11分、MF小笠原のパスにゴール右から相手をかわして、鮮やかに右足で先制を決めた。MF野沢の追加点後に1点を失うが、同17分に今度は野沢のアシストで2ゴール目。興梠は総立ちのスタンドへ、両手を掲げた。

 「個々のレベルは変わらないが、気持ちの強い方が勝つと思った」と力強く口にした。しかし、この1週間は眠れない日が続いていた。「初めての経験。前回の京都戦で調子悪かったので。3時、4時まで眠れなかった」。だが重圧もはねのけた。FW田代、MFダニーロもダメ押しゴール。07年6月の広島戦以来の5得点で、ホーム最終戦を飾った。

 終了時に川崎の勝利がスクリーンに映され、場内はため息に。しかし「浦和戦が消化試合になるなんて誰も思っていなかった」(DF岩政)と選手たちの表情は一切変わらなかった。最終節で浦和を破れば、文句なしに史上初の3連覇が決まる。「また眠れない日が続きそう。でも勝って優勝を決めたい」。興梠の言葉に自信がのぞいた。
(丸山汎)


後半、鹿島・興梠慎三がゴールを決め喜ぶ=28日、カシマ(撮影・財満朝則)


後半、鹿島・野沢拓也(中央)がゴールを決めマルキーニョス(左)らに祝福を受ける=カシマ (撮影・財満朝則)


後半、先制ゴールを挙げる鹿島・興梠慎三=28日、カシマ(撮影・財満朝則)


後半、鹿島・野沢拓也がゴールを決める=28日、カシマ(撮影・財満朝則)


後半、鹿島・興梠慎三(左)が先制ゴールを決め歓喜。手前はG大阪のGK藤ヶ谷陽介=28日、カシマ(撮影・財満朝則)


鹿島5発王手!最終節勝って3連覇決める

<鹿島・G大阪>試合終了後のセレモニーでサポーターに3連覇を誓ったオリヴェイラ監督
Photo By スポニチ

 J1第33節の28日、鹿島がホームで3位・G大阪を5―1と圧倒して連勝を4に伸ばし、史上初のリーグ3連覇へ王手をかけた。FW興梠慎三(23)が2得点するなど今季最多の5ゴールを挙げて大勝。12月5日の最終節・浦和戦(埼玉)で勝てば3年連続7度目のリーグ優勝が決まる。

 鮮やかなゴールラッシュに超満員のスタジアムが揺れた。優勝に向け負けられない大一番での圧勝劇。火付け役となったFW興梠は「後半戦はチームに迷惑をかけてきたけど、この大一番で2点決められたのは大きい。大事な試合で今年一番のプレーができて良かった」と声を弾ませた。

 興梠の先制点が猛攻の合図だった。後半11分にMF小笠原のパスカットから興梠がパスを受けると、ゴール前で2度切り返して落ち着いてゴール。2―1と1点差に迫られた同17分にはMF野沢の左クロスを右足で合わせて追加点。相手の戦意を喪失させるには十分な一撃で、途中出場のFW田代、MFダニーロのダメ押し弾を呼び込んだ。

 興梠は後半戦で12試合連続無得点と不振に陥り、チームも90分以内ではクラブ史上初となる5連敗を記録した。「自分のことで精いっぱいだった」ともがき苦しんでいた興梠を救ったのはオリヴェイラ監督の言葉だった。出場停止だった10月17日の磐田戦前日。チームが遠征に出発する前にオリヴェイラ監督から「おまえのことを信頼してるから。来週(10月24日の千葉戦)準備しておけよ」と声をかけられた。先発落ちも覚悟していた中での指揮官の言葉。その千葉戦で13試合ぶりのゴールを決めると、その後は4戦3発と復調。起用し続けてくれる指揮官への恩返し弾でもあった。

 今節で優勝が決まる可能性が浮上してからは重圧との闘いだった。「ここ何日間は眠れなかった。(午前)3時、4時まで寝つけないこともあった。人生で初めて眠れなくなった」。それでも気迫あふれるプレーでプレッシャーをはねのけ、プロ5年目で初の2ケタ得点(11得点)をマーク。今季、興梠が得点した試合は8勝1分けと、不敗記録も継続させた。

 07年のオリヴェイラ監督就任後、11月以降の試合はこれで11連勝。失点も11試合で3と終盤の勝負強さはJ屈指だ。2位の川崎Fが勝ったため、優勝争いは5季連続で最終節に持ち越されたが、指揮官はピッチ上で3本の指を掲げて「3連覇を勝ち取ろう!」と絶叫した。歓喜の瞬間はもうすぐそこにある。

13 興梠慎三(こうろき・しんぞう)FW
鹿島 生年月日:1986/7/31 出身:宮崎 身長:175 体重:67

[ 2009年11月29日 ]

今季最多ゴール!5発でV3前祝い…鹿島

後半13分、追加点を奪った鹿島・野沢(中)のゴールに一緒に駆け出して喜んだ興梠(右)とマルキーニョス(左)
 ◆J1第33節 鹿島5―1G大阪(28日・カシマ) 鹿島が5―1でG大阪を下し、リーグ3連覇に王手をかけた。後半11分、FW興梠慎三(23)が先制点を挙げ、同13分にはMF野沢拓也(28)が追加点。その後も3点を追加し、今季最多の5得点で大勝した。最終節の浦和戦(12月5日・埼玉)で勝利すれば、史上初のリーグ3連覇が決まる。ただ、日本代表DF内田篤人(21)が右ひざ半月板損傷を悪化させた疑いがあり、同戦出場が微妙な状況となった。また、2位川崎も1―0で新潟を下し、優勝争いに踏みとどまった。

 鹿島のMF小笠原は試合後、チームメートとハイタッチを交わしながら整列に加わった。MF野沢は握手を交わし、小笠原の後を追う。川崎の結果次第でV3が決まるかもしれない。だが、誰も他会場の結果を気にするそぶりを見せず、「元々残り2試合で2勝するしかないと思っていた。決まるとは思っていない」(小笠原)。平然と優勝に王手をかけた。


サポーターに3連覇を誓った鹿島・オリヴェイラ監督

 後半11分、小笠原がボールを奪い、前線にパス。FW興梠が相手DFをかわして、右足で先制点をたたき込んだ。同13分にはMF野沢が「レオナルド(ミラン監督)みたい」(小笠原)と評される左足ループで追加点。1点差とされた同17分には興梠が2得点目。FW田代、MFダニーロと続き、大量5得点でG大阪をたたきのめした。

 引き分けか負けなら一気に優勝が遠のく天下分け目の一戦。興梠は「昨日は眠れたけど、2、3日前は眠れなかった」と重圧を感じていた。だが、オリヴェイラ監督は連覇した07、08年の原動力となった「親族からのビデオレター」などの特別な演出を封印。「何も言わなくても、選手は何をすべきか分かっている」と、全幅の信頼でピッチへと送り出した。

 試合後のホーム最終戦セレモニー。07、08年と絶叫、涙したあいさつで、指揮官は「あと1試合。勇気と声援と愛情のすべてをください」と冷静に呼びかけた。FWマルキーニョスが左太もも裏肉離れの疑いで負傷退場し、DF内田は右ひざ半月板を損傷。最終戦の出場は微妙だが、小笠原は「最後もいつも通りやる」と言い切る。3連覇は次節に持ち越されただけにすぎない。

(2009年11月29日06時03分 スポーツ報知)

興梠一色である。
不眠症を克服した興梠は更に大きく羽ばたくこととなろう。
次は最終節・浦和戦である。
興梠に期待大である。

船山2ゴール

2009年11月29日 | Weblog
【J2:第50節 C大阪 vs 岐阜】試合終了後の各選手コメント(09.11.28)
●船山祐二選手(C大阪)
「(2点目のファインゴールは)塁さん(小松)がいい形でキープに入ってくれて、いい形で落してくれたので、打とうと思ってて、あそこはダイレクトで打ったんですが、トラップかダイレクトかで迷ってたくらいで、パスの選択肢はなかったんで。今週はいい練習ができたので、振り抜くことができました。
(Q:大舞台での大仕事で、C大阪サポーターに強烈な印象を与えたと思うが?)
だといいんですけど。とりあえず勝利と、アキ(西澤)のためにという気持ちが強かったから、そこで勝利に貢献できてよかったです。アキさんにはハーフタイムに『次、決めたら来いよ』と言われて、『行きます!』って言ったんですけど、後半は動くことができなかったです(笑)。交代については、むしろ交代してほしかったくらいなんで、そこはレヴィー(クルピ監督)と合いましたね(笑)。フレッシュな選手が出たほうがいいし、あそこで自分かなと思ったので、よかったかなと思います。優勝は、やっている限りはあきらめたくないですし、あきらめてない。自分たちがあと1勝するだけでいい。結果はあとから付いてくるもので、自分たちの戦いに集中して、残り1試合頑張っていきたい」


[ J2:第50節 C大阪 vs 岐阜 ]

今日2得点の船山祐二(C大阪)。前半23分の2点目は、見事なミドルシュートを決める。左足アウトにかけたシュートが“ここしかない”ゴール右隅に突き刺さった。

セレッソにレンタルしておる船山が輝いておる。
次節は鳥栖への旅と日曜のファン感謝デイを楽しんできて欲しい。

ガンバ戦コメント

2009年11月29日 | Weblog
鹿島アントラーズ:オズワルド・オリヴェイラ監督
ガンバの特徴は組織で崩す、そして個の力をしっかりと持っているチームなので難しい戦いになるとは思っていたが、いい時間帯の中で先制できたのは喜ばしいことであって、小笠原の特徴がよく出ていたと思う。(調子が悪かったと言われている時期については)我々は常に勝利を目指して戦っているし、調子が悪かったとは思っていない。我々だけが調子を落としたと言われているが相手あってのこと。相手が我々の長所を消すサッカーをしてきていたことで自分たちのサッカーができなかった。
(最終戦については?)
慎重になることは全くない。1位という順位は、積極性を持って戦った上での結果であり、勝たなければ大きな結果は得られない。まずは自分たちのやるべきこと。浦和は素晴らしい能力を持っている選手が多い。我々は自分たちのサッカーをやり続けるということが大事だと思っている。


【J1:第33節 鹿島 vs G大阪】オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島)記者会見コメント(09.11.28)
11月28日(土) 2009 J1リーグ戦 第33節
鹿島 5 - 1 G大阪 (14:04/カシマ/35,598人)
得点者:56' 興梠慎三(鹿島)、58' 野沢拓也(鹿島)、60' 二川孝広(G大阪)、62' 興梠慎三(鹿島)、85' 田代有三(鹿島)、89' ダニーロ(鹿島)

●オズワルドオリヴェイラ監督(鹿島):

Q:先制点は小笠原選手のすばらしいボール奪取からのカウンターだったと思います。ただ、そのカウンターを導いた流れとして、鹿島にとって良い流れをつくった上でカウンターが出たのかなと感じたのですが、監督のお考えはどうですか?
「ガンバの特長というのはパスワーク、組織で崩していくというところ。あとは個の力を各々で持っているわけであって、なかなかそれを普通に止めるのは難しいところがあります。ただ、そのなかで読んで、自分たちの良い時間帯のなかで得点できたことは非常に喜ばしいことでもあるし、また小笠原選手の特長というものがよく出ていた場面ではないかと思います。千葉戦(30節)でも相手を押し込んでいるところで、あるいは組み立てをしているところで狙える場面も出て、それを我々は積み重ねてきました。そういったところができたのは良かったと思います。」

Q:アントラーズが勝てなかった時期を、オリヴェイラ監督は調子が悪かったと思っていますか。勝負強さが蘇ってきた一番のきっかけはなんだと思っていますか。
「別におもしろくするために何かをやったわけではありません。自分たちは常に勝利を目指して戦っていく中で負けがあったり引き分けがあったりしました。皆さんは我々だけが調子を落としたという表現をしていますが、当然ながら対戦相手がいて、対戦相手が我々を追い込んだという部分もあって、相手にもメリットあるという部分を忘れてはいけないと思います。彼らが我々の長所を消そうと努力したものを評価するべきではないかと思います。当然ながら調子を落とす要素がいろいろあるわけであって、まず日本のリーグというのはレベルの差がない対戦相手と毎週当たるわけです。気の抜けない戦いが毎週あります。本当にレベルの高いところがあって、あとはスケジュールの部分で複雑で不可解なことが考えられます。いままでは優勝すればJ2の優勝チームとの開幕カードということが多かったと思いますけど、今年はなぜかそういったことになっていませんでした。また最後の方をみると我々はガンバ(33節)とレッズ(34節)という組み合わせになっています。明らかに強豪との試合を持ってくることは、何かの狙いやなんとか防ごうという意図があるかないかは別にして、どうしてもそうやってみてしまうわけです。現代サッカーにおいては1日の休みが24時間あるかないかがパフォーマンスにも影響してきます。調子を落としてしまったという指摘の時期を振り返っていきますと、ACLでラウンド16のFCソウル戦をホームでやりました(6/24<水>)。そこで120分戦った後でPK戦をやって敗れました。3日後に広島まで移動してサンフレッチェとの戦いとなり(編集部注:実際には6/28<日>九石ドでの大分戦)、そこから負けが始まって(編集部注:連敗スタートと言っている広島戦は8/1<土>の試合)、そのあと確かホームのF東京戦(8/23<日>)で1回盛り返して、そのあと連敗が続きました。では、サンフレッチェ戦のあと、また次の週に試合があったのか、また水曜に試合があったのかといえばないわけです。2週間も空いて、その間にJOMO CUPがあった。
チームによっては、日曜日に試合を組まれているチームもあるし、1日休みがあるのかないのかはACLを戦っている上では大きな差がピッチに出ます。そこに意図があるのかないのかは構成された方に聞いてもらえればわかると思います。ただ、現場としては1日休みがあるのかないのかでまったく違うパフォーマンスが出てくるわけです」

Q:最終節はとても大きな試合になるわけですが、アウェイということでスタイルを変えるとか、いつもより慎重に入るとか、そういうお考えはありますか?
「慎重になることは全くないです。この1位という順位にいる理由は、自分たちのやるべきことを積極性をもって戦った結果だと思いますし、シーズン当初からやっていることであって、終盤になってなにかを変える必要性はないし、勝たなければ大きな結果は得られません。まず自分たちのやるべきことをしっかりやりたいと思います。もしうちが引いてしまえば、相手は浦和レッズというチームであり、個でもすばらしい能力をもった選手がいるわけですから、自分たちのゴールにおびき寄せることになってしまいます。やるべきことは自分たちがやってきたサッカーをやり続けるということに尽きると思います」

Q:今日の3点目が鹿島の強さを凝縮してると思います。ガンバが1点取って、さらに攻撃に来ているところでセットプレーでの集中。その集中はどういうところから生まれると監督は思っておられますか?
「まずサッカーにはベースとなる3つの状況があって、攻撃・守備・攻守の切り替えの3つです。もしかしたら、一番大切なのは攻守を切り替えた瞬間かもしれません。自陣であろうと敵陣であろうとその切り替えを早くできるほうが理想的な形をつくれるし、相手陣内ですぐに守備に切り替えてボールを奪えれば自分たちの得点の確率を高めることができます。3つの条件の中のメニューをいろいろシーズン通して、あるいは就任当初から取り組んできたことで、こうした試合の中でも生かされる形になります。急激に、昨日言って今日できるという話ではないし、意識を少しずつ変えてよくしていって、意識を変えることはどういうことなのか、メリットはどこにあるのかという話をしながらやってきた結果ではないかと思います」

Q:内田選手が早めに交代した理由と、マルキーニョス選手がベンチに下がった理由を教えてください。
「内田選手については、僕は就任して3年目なのですが就任当初から代表を行き来しています。当然ながら行き来をしながら次の試合の回復時間はすごく短くて、慎重にいろいろとケアをしないといけない部分があります。我々鹿島アントラーズと日本代表関係者が愛情を持って接していかないといけない、あるいは彼を使っていかないといけないと思います。アントラーズにとっても重要な選手ですけれど、代表にとっても重要な選手ですので、いろんな意味でちょっと気をつけないといけない部分があると思います。
マルキーニョス選手に関してはちょっと違和感を訴えたので、試合ももう最後でしたし5-1というスコアでしたので休ませました」

Q:等々力の川崎Fの結果は監督の耳に入っていたかと思いますが、これほど良い試合をしたわけですから今日で優勝を決めたかった気持ちはありませんでしたでしょうか?
「まず、間違っていただきたくない部分があります。ベンチには一切、そういった情報は入っておりません。それは間違ってはいけない部分です。例年、最終節でリーグ優勝が決まることが多いわけであって、対戦相手どうこう、対戦するチームがどういう風にやってくるかを操る能力はありません。いまは自分たちがやるべきことに集中して取り組まなければいけないわけであって、そこに尽きると思います。今日の試合で決めなければいけないとか、そういうことはなかったわけであって、まず試合に勝たないと次には進めないわけです。自分たちの準備をしっかりやれば良い結果が得られることはわかっているわけですから、その準備をあと1週間しっかり取り組んでいきたいと思います」


以上

【J1:第33節 鹿島 vs G大阪】試合終了後の各選手コメント(09.11.28)
●小笠原満男選手(鹿島):
「ボールの寄せもあったし、良い入り方ができていた。全体的にも良い試合だったと思います。(ペドロ・ジュニオールは)ひとりでムキになってつっこんでた。俺らがディフェンスと挟めば問題はなかった。怖さはなかったです。野沢はこの間はジーコでしたけど、今日はレオナルドを超えましたね」

●本山雅志選手(鹿島):
「攻めても点が入らなかったですね。もっと回されると思っていました。カウンターの時にピンチになっていたので、ハーフタイムにみんなもカウンターに注意しようと言っていました。雰囲気的に上がってきている。最終戦はアウェイだし、しっかり1週間用意したいと思います。
(Q:体の方は?)
いや、痛いっすよ(笑)監督からはハーフタイムに、『もっと戻りを早くしろ。あと15分がんばれ』と言われました。そのなかで先に点が取れた。相手が出てきたウラを突けたと思います。
(Q:良くない時期をどうやって乗り越えた?)
みんなやるべきことを信じてやり続けてきたことだと思います。優勝したときによくがんばったとか、いろいろな気持ちが出てくると思います。次、勝たないとがんばってきたことが無になるのでがんばりたいです」

●野沢拓也選手(鹿島):
「強い相手とできて、良い緊張感の中でできたことはサッカー選手としてよかった。(リフティングは)やる必要はなかったけど…(笑)
(Q:ピクシー<名古屋・ストイコビッチ監督>のようでしたが?)
そういうつもりではなかったです」

●田代有三選手(鹿島):
「この前の京都戦でチャンスがあったのに決められず、苦しい展開になってしまった。今日は良い試合ができて良かった。次が最後の試合なので勝たないと意味がない。引き分けでもだめだと思うし、状況は変わらない。今日の試合で優勝すると思っている人は、選手の中にはいなかったと思いますよ。来週しっかり戦えるようにしたいと思います」

●岩政大樹選手(鹿島):
「3点目で楽になりましたね。ディフェンス陣としては失点したことを反省したいと思います。ガンバの場合、怖いのは外国人FWの突破力。ある程度怖さは感じましたけど、うまく対応できたと思います」

●興梠慎三選手(鹿島):
「1点目は『出せ!』っていいました。良いボールが来て、1対1になったら仕掛けようと思っていました。モトさん(本山)にも、ふくらんだときにそのタイミングで出してほしいと言っていました。前半はスペースができずに何もできなくてどうしようかなと思っていました。後半はスペースができた。中盤で(小笠原)満男さんがうまく奪って、そこに出してくれました。この大一番で決められたのは大きい。みんなも今年一番のプレーをしたと思う。ここ何日間か眠れてなくて、11時に横になっても3時、4時まで寝付けないことが続いていました。でも、昨日はなぜかぐっすり眠れました。また来週続くと思うと嫌ですね。なんで昨日眠れたのかはわかりません。眠れなくなることは初めてでした。京都戦がすごく悪かったので、プレッシャーとかあったのかもしれません。僕らがやることはいつもどおり。周りは気にせず厳しい試合になるけどがんばりたいです」


[ J1:第33節 鹿島 vs G大阪 ]

競り合う本山(鹿島)と佐々木(G大阪)。注目の上位対決は前半を0-0で折り返す。

[ J1:第33節 鹿島 vs G大阪 ]

0-0で迎えた後半11分、小笠原からのパスを受けた興梠が相手をかわしてシュート!これがゴール左隅に決まってついに先制!これで興梠は今季10得点目の二ケタ得点となった。

[ J1:第33節 鹿島 vs G大阪 ]

1点を奪った鹿島は後半13分、野沢が絶妙のループシュートを左足で決めて追加点!大きな得点が入った。この後興梠の今日2得点目も決まり、鹿島は6分で3点を奪う猛攻をみせる。

[ J1:第33節 鹿島 vs G大阪 ]

5-1で勝利したものの今節での優勝決定はならなかったが、ホーム最終戦ということで、選手・スタッフがクラブとして1年間の応援に感謝してピッチを1周。サポーターも大声援で選手達に応える。

野沢のリフティング・ドリブルにはスタジアム全体が沸いた。