趣味・興味プラス挑戦

郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

Kennyの伊吹山レポート

2010-10-31 13:06:06 | 伊吹山

          伊吹山、悲喜こもごも
 
=紅葉の情報と最新技術にその地位を奪われた測候所のお話=
 10月29日、今年も紅葉と3合目、5合目のススキを写真に収めたくて
        今年3回目の伊吹山登山をしてきました。 

 ところが・・・・、(10月29日時点での情報です
  *紅葉ほとんどしておりません。昨年は同じ時期に紅葉を満喫したのに
  *ススキもあのふんわり感がありません
  *伊吹山頂の測候所は粉々になってすっかり姿を消しタイコン(大きな
    ナイロン製の袋)詰めになり、ちょうどその日ヘリコプターで撤去作業
    をしており、珍しい光景を見学することに
  *槍ヶ岳・穂高連峰が、御嶽、乗鞍、白山が見えました

  その日一度にこんな体験をしてきました。今回も予定外の日記です

  紅葉、ススキがおかしい、登り始めて一合目からもういやな予感が・・

 語るよりも、写真で昨年の紅葉の風景と今年同時期の様子を比較をします
       果たして、今年は紅葉が見られるんだろうか??

    左:今年の10月29日              右:昨年の10月27日
 
           正面の山を見てください。 緑みどりしております。

 
   昨年は快晴、今年は薄日ではありましたが、その光の差ではありません

 
       まだふんわりとしたススキ特有の暖かそうな感じがないですね

  伊吹山測候所は82年の役目を終えて解体撤去され、もう建物の跡だけでしょう
「彦根地方気象台は1919年(大正8年)から82年間山岳気象の観測にあたり昭和2年に
は有人観測所では積雪の世界記録となる11m82cmを観測。観測史上に名を残した」と
は山小屋に掲示されていた新聞の記事です。 確かこの記録はギネスブックに登録
されているはずです(Kennyの自信は50%です)

  
    解体されて搬送を待つ瓦礫              2008年11月撮影 
   
           

  
               今度は喜びの方の話です
     =槍ケ岳と穂高連峰、乗鞍、御嶽、白山が望めました=
       
      
           こんな感じで遠くに槍ケ岳、穂高連峰が

よほど空気が澄んでいなければ見えることのない槍ヶ岳と穂高連峰が、本当に
小さく、遠くにうっすらと見えていました。これまで何度となく山頂に立ちましたが
初めて確認することが出来ました。山小屋の主人の話では、もっと鮮明に見える
日が年間何日かあるとのことですが、暖かい季節ではたぶん無理なんでしょうね。

    
    左上が槍 見やすくするため拡大、画像処理をしてあります。 
    
    
           写真中央に乗鞍岳が見えます
 
   
                  白山です

   
                 御嶽山です

  なお、御嶽、乗鞍、白山は晴れておれば年間を通して眺めることが出来ます。

    多くの観光登山客が山頂で山の雰囲気を楽しんでおられます。
ドライブウエイが7合目まで通じており、その駐車場からお花畑を小一時間程の散策
で山頂に着きます。 伊吹山の山頂付近のお花畑は冬期を除き一年中お花が楽し
めます。日本の山100名山に数えられ、滋賀県では一番高い山で、標高は1377.3mです。

麓から是非登山をしてくださいね。一合目を過ぎるとあと更に2箇所ほど短い樹林帯
を歩きますが5合目からは草原と岩場のみで展望がすばらしく、登山道もよく整備
されており山歩きの心得さえ守れば気軽に楽しめる山です。 健脚で3時間ほど。
ゆっくり歩いて4時間もあれば登れます。

        今日もご覧くださいましてありがとうございました
                   ・
                   ・
                   ・
                  


                     写真展のお知らせです

           八田正文デジカメ教室作品展
                       期間:11月21日~11月30日
        (11月22日、23日、29日は休館日です)
         時間:午前10時~20時、土日は18時まで
 
         会場: 市立野洲図書館 ギャラリー
        (野洲市辻町 410  ℡ 077-518-0556)
 
                Kennyも3点出展します。是非お越しくださいね。

                  



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戦国時代の城址歩き:佐和山城

2010-10-26 10:04:12 | 城址

      佐和山城遺跡現地見学会がありました
         =またまた目からウロコの一日でした=

        今日(30日)彦根城のことを付け加えました

   
        JR東海道線の車窓から見える佐和山城址

   以下は見学会に参加して初めて知った史実を書いています
滋賀県文化財保護協会の主催です。県外からの参加者も多くて大賑いでした。
今回参加して、そうやったんやー! と学んだ事を日記にしました。
でも一緒に
読んでいただくことでそれって何処にあるの? 誰の城?から書かせて頂きます。

             佐和山城址ってどこに?
JR東海道線で彦根駅を米原駅方向に進むと右側に小高い山が車窓から
見えてきます。その山の裾に佐和山城跡と書いた大きな看板が見えます。
その山(232.9M)全体がお城址です(TOPの写真)。

       
        学芸員さんから歴史的背景のお話しです(本丸跡)
         
                佐和山城とは
以下は当日戴いた当協会発行の「佐和山城跡」と同資料を横に置いて、
当日教えていただいた内容を確認しながら書いています。ただ、ここに
私が書いているすべての事が当冊子に書かれている訳ではありません。
素人の私が好き勝手に書いておりますので、間違いの多々については
大目にみてくさいね。

さて、関が原の合戦で徳川勢に破れて非業の死を遂げた石田三成が
最後の城主(この冊子では最後の城主は井伊直政になっていますが
直政は新築の彦根城へ移るまでの仮住まいなんでしょう? なので
私はこのように理解しておりますし、そのように仰る方もおられます)
であり、当時では小谷城や横山城など、それ以上に重要な城です。
          
                 佐和山山頂から彦根市内を望む (彦根城はこの写真のさらに右方向)

それは現存する彦根城が幕府の天下普請(今で言えば国家事業)であること
を思えば頷けます。東山道、北陸道。さらには琵琶湖と守りの最重要地点だっ
たからです。 しかし拠点を彦根城に移してこの城は破城となります。 つまり、
跡形もないように叩き潰されます。 徳川軍の保身です。
                            
      佐和山城は破城され彦根城に役目が移ります。
       =ここから目からウロコのご紹介です=
       
        井伊家による破城(城破り)によって
天主や櫓などの建物や石垣なども殆んど残っていないのです。ただ最近の
発掘調査で遺構や石垣の底部などが確認されているようです。でもそれだ
けで、まだ小谷城址の方が(この城も破城に)石垣などが残っていますよね。
もっとも石垣は新しい城を造る時に再利用されるので抜き石される事が普通
で、事実彦根城築城の時には石垣などの部材がすっかり持ち去られ、全くと
いっていい程見当たりません。そこで学芸員さんが土に埋まり頭を少しだけ
出したわずかな石垣の場所に案内してくれました。算木積みという技法の
石垣だそうです。

          
                          僅かに残る石垣

       

      土塁や堀切(共に敵の侵入を防ぐ)、井戸も
山に城を築くには水の確保が重要で、千貫井(千貫の価値がある)と名づけ
られた井戸が今も当時を物語っています。
      
        
              佐和山城山頂付近にある千貫井(井戸)

            女郎ケ谷という谷底
関が原合戦後の徳川軍の佐和山城攻撃で城内にいた女性達が身を投げたと
伝える谷がありました。 当時は敵の侵入を防ぐ為にも断崖絶壁だったので
しょうが、今は斜面にもなり樹木が生い茂っておりました。

        
                 女郎ケ谷

         三成の屋敷跡、武家屋敷跡や堀も
佐和山の南西麓「モチノ木谷」には屋敷跡などが発掘調査で確認されて
います。また琵琶湖側にも屋敷跡があったとされています。

         
                     今も残るお堀

         
               武家屋敷のあった谷間

         ボランティアガイドさんにくっついて
当日、10人位の団体さんをガイドしておられた方に許しを得て同行し多くの
ことを学びました。
1.井伊直弼の母のお墓が麓にあります。
  私の疑問は、井伊家によって潰された城山の麓になぜ生母のお墓が? 
  聞き漏らしました・・・。
                    
               井伊直弼生母の墓

2.天主閣と閣をつけるのは間違いで天主が正しい。閣は通天閣などの
  出現でこの100年位の間に天主を天守閣と呼ばれるようになったと。
3.淀君の君は間違いでありNHKでは淀殿と呼んでいる。 君は一つには
  遊女の異称でもあり相応しくないそうです。
4.なぜ佐和山城を使うことを止めて新しい城を(彦根城)
  それは合戦が鉄砲の時代に入ったことが主要因らしいですよ。つまり
  もう高い山の上の城(山城)は必要がない。平地での足軽を主体とする
  集団戦になり近代的な平山城の築城が必要だったと。   
  

      
               国宝彦根城(2010年10月30日撮影)
         
              
            石田三成のこのシンボルマーク
     一人の偉大な為政者が万人を幸せにするという意味だそうです。

          
                  三成の昇り旗

 佐和山城址を学芸員さん、ボランティアガイドさんに案内して頂き
今回のように解説付きで案内していただくと足を運んで数倍の値打ちが
あります。本当にありがたいことです。数年前に一度一人でこの本丸に
立ちましたがおおここがそうか、とただそれだけです。
今回は他にも城の裏表が一度交代(変えている)しているとか、鳥居本の
侍屋敷跡、佐和山城の大手門がどこそこに移築されたなどなど、嬉しい
限りの一日でした。結構このような企画に参加しますので、学芸員さんに
顔見知りが居られます。皆さん、回数が増えるにつれ企画内容に苦労す
るとふと漏らされるのも、見学者がどんどん知識を見につけるからでは
ないでしょうか。

皆様、これからもよろしくお願いします。

    今日もご覧くださいましてありがとうございました。










コメント (6)
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Kennyの写真館:穂高連峰・涸沢カール

2010-10-19 09:17:40 | 登山・ハイキング

      涸沢、そりゃー混雑しますな、布団一枚に・・・。

   =あまりの美しさに、予定外の写真日記を書きました=

  天気が悪そうやー、1日遅らそう!
  10月4日、当初の予定を一日延ばして深夜野洲市を出発。平湯温泉アカンダナ
  駐車場で仮眠の後、上高地ー横尾ー本谷橋ー涸沢とお定まりのコースを歩みます。
  悪天候で一日延期したのが功を奏し、5日、6日は午前中快晴に恵まれ、その上
  涸沢では紅葉も見頃という幸運でした。
 
  
                 上高地の典型的な風景

  
           早朝の梓川・上高地行きバスの車窓から
 
  
          河童橋から・正面は穂高連峰吊り尾根です 
  この曲線の吊り尾根の向こう側が涸沢です。河童橋から3時間程歩いて、横尾と
  言う涸沢、槍ヶ岳の分岐を左に折れ涸沢を目指します。横尾までの梓川沿いに
  進むと、左にカーブしており既にかなりこの尾根の反対側に向かっているのです。

  
         もうすぐ涸沢に到着、小屋の10分手前です
  
あまりの美しさに惹かれてKennyは予定の北穂高岳登山を次回に廻して涸沢
   をしっかり見てきました。小屋を集合場所として仲間はお互いに自由行動です。
    (この登山者はKennyではありません。テント泊かな?かなりの荷物ですね)

   
           紅葉も真っ盛り、向こうの山は奥穂高岳です

  
             誰もが最も愛する涸沢カールの眺め

  
                      大雪渓・夏スキー場としても賑わいます

  
            これが涸沢の正体です。 氷河が削った??
 
 
                                            雪渓の輝き
  

     

     
             カールの真ん中から見る涸沢槍

     
                 ザイテングラート手前の見晴台
  
     

     
                          この上に北穂高岳への登山道が

    
            ここでは太陽を背に日の出の歓声を上げます
  
月曜日からの出勤を気にしなくてもいい今を感謝して・・・・。お陰でこのような神秘的
  な光景を楽しむ事ができました。 快晴様々です。

   
                             ナナカマドとダケカンバの共演

     
                    横尾にある山小屋から見た明神岳(?)の朝日

     
                   早朝の梓川

 
大満足の涸沢の旅を終え、清清しい気分で梓川沿いをバスターミナルに向かって
  歩きます。もうこれでこの道も歩くことは無いだろうとの今回の山旅でしたが、
  北穂高岳、奥穂高岳を涸沢の美しさでスキップしてしまったので、来年ももう一度
  ここを歩くことになります。 でも嬉しいやり直しです。

       (この日記は10月22日から11月28日まで掲載します)


         今日もご覧下さいましてまりがとうございました  


   

  
  

  

コメント (7)
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念願の涸沢(カール)、快晴でした!!

2010-10-08 08:33:31 | 登山・ハイキング

      山歩き、今年の最大イベント、大満喫
  写真でしか見たことがない涸沢が目の前に、
       
これだけいい天気と紅葉の揃った日はそれほどないと=

   
    
そこは過去に何度も見た写真の通りでそれ以上でした
上高地バス停から横尾、屏風岩を左に見上げながら本谷(ほんたに)橋の河原
では長めの休憩です。しかし多少の色づきはあるにしても、緑、みどり。やはり
(温暖化)早かったかー、と期待はどんどんと薄れていきます。

 
         お定まりの河童橋から                         上高地の唐松もまだ緑
 
      屏風岩を左に見て                               本谷橋で一息           

涸沢カールは紅葉に囲まれていました:
ところが標高2000m(以降もおおよそ)を過ぎてガレ場(岩、石ころの道)を
過ぎるころあたりの樹木、特にナナカマドの赤とダケカンバの黄色が綺麗に
なってきました、おお、これは!やがてカールが目にが入り、もう間違いなし、
赤、黄色そして緑もバランスよく目指す風景、美しい紅葉が見えてきました。 
涸沢ヒュッテ、涸沢小屋がある2300mに到着、そこは紅葉真っ盛りでした。

     
             ・・・・・・・・・・・・・・・”

涸沢槍や穂高の山々の峰が高い順に褐色に染まってきます: 
寒いです。午前6時前、小屋のテラスや周辺にカメラが並びます。フイルム
からデジカメの携帯に至るまで。歓声と共に晴天ならではの一大イベントの
始まりです。太陽の動きがこれほど早いとは(知ってはいたが・・・)。 条件
設定の時間は取れない!

 
       上り道、この景色が目に入りやれやれと                  ナナカマドの向こうに前穂高岳

4人の山仲間は、小屋を集合場所に自由行動を:
それほど貴重な日に巡り合わせたのならと、Kennyからの提案で、二日目
はそれぞれの思いで一日を過ごすことにしました。穂高に登る人(4人とも
その予定でしたが)、絵を描く人。そしてKennyはカメラです。山登りでこれ
だけゆっくりとカメラを提げて散策するのは勿論初めてです。 写真の出来
は別として涸沢カールの石ころまでしっかり観察してきました。

 
        涸沢カールの正体                        ナナカマドを纏う奥穂高岳

もっと記録しておきたい事がいっぱいの旅でしたが長くなると・・・:

山小屋は普通より幅が狭い布団一枚に二人
がより添って寝ます。
    それが10月の3連休には3人になるとか。トイレに立ったらそれこそ
  もう元の位置入り込めない、が大混雑にふさわ しい表現ですかな。

 
          ザイテングラート手前からヒュッテを                    ちょっと失礼、山ガールファッション

野洲から車で4時間、平湯温泉の駐車場に到着します。近いです。
  次回は今回パスした北穂、(北穂高岳)、奥穂に挑戦します。

間違いなく増えました若者登山客
  いうまでもなく山ガール様のご登場です。でも今まで山を賑やかにして
  下さったおかーさん、最近のファッションに躊躇は不要です。何人かに
  出会いましたが、似合っております似合います、是非。

Kennyは晴れ男か、昨年の富士登山も今年の涸沢も一回目の挑戦
  で天気に恵まれ今年もいい思い出を持って念願の高峰登山を、それも
  誰でも一度は行きたい涸沢を体験することが出来ました。
  
                   (この日記の掲載:10月15日~10月21日)

      
      今日もご覧くださいましてありがとうございました
 

コメント (2)
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