趣味・興味プラス挑戦

郷土史、登山、スキーなどを写真と共に書き綴っております

和田城館址:Kennyの城址歩き

2011-07-30 21:58:12 | 甲賀郡中惣

     甲賀市の専門員さんの
 ご案内で城址を歩いてきました 
  =和田城館群(滋賀県甲賀市)です=
         
                  (この日記の掲載期間:8月12日ー8月18日)

和田(わた)集落を訪ねました
滋賀県には1300ケ所の城館址があると云われております(既に何度かこのブログ
でも取り上げました)。 そのうち甲賀市(こうかし)には200か所が確認されており、
県内では最も多くのお城址が密集しています。その中でもこの和田地区には特に
集中しており、しかもたったの100mほど離れて7つも城館が築かれています。 

     
      甲賀市教育委員会事務局歴史文化財保護課編集(航空写真)

 甲賀市和田には和田川を挟む谷の丘陵上に7つの城館が築かれています。
 上の写真は当日配布の和田城館群案内パンフレットの表紙からの引用です。

なぜ甲賀市にお城が多い?
それは甲賀郡中惣(こうかぐんちゅうそう)という中世の自治組織の誕生にあります。
その地を支配する土豪が甲賀にも存在しましが、甲賀全体を支配するような権力が
生まれることなく各土豪が独自の城館を築いて自分の地区を治めました。そして
お互いが対立するのではなく各土豪が連合することにより外敵を防御するという
組織、甲賀郡中惣という独特の自治組織を作ったのです。

   
  和田川を挟む谷の丘陵、そこに城が              和田城址のある山

 7つ個々のお城
共に小さなお城(館)です。おおよそ同じ形(方形)のお城で、一番大きな主郭でも
せいぜい一辺が50m程度です。また土塁、帯曲輪(おびくるわ)、切岸(急で高さの
ある斜面)などを築いています。しかしその城館群は発掘調査が全く行われておらず、
分からないことも沢山あると、当日同行、解説下さった市の専門の方々のお話でした。

   
   和田城の縄張り図 (現地の看板)               和田城の虎口(こぐち)

   
       土塁(防御用堤)                       堀切

信長には反抗しなかった
六角氏を支えると云う関係にあった甲賀衆も元亀元年(1570年)の野洲川の戦いで
六角氏とともに破れて信長の軍門に入ることになりますが、一族の中でもよく知られた
人物、和田惟政の助言で信長には反抗せず、同盟関係にあった伊賀衆のような襲
撃、取りつぶしには遭っていないようです。しかし、信長はこの地を歩くことはなかった
そうです。つまりあの信長でさえ甲賀衆には一目置いていたと云いうことです。
甲賀衆はその後の秀吉の兵農分離政策によって
中世的武士の性格は失われて
行きます。

 
和田惟政の菩提を弔う五輪塔のある
極楽寺      主郭で専門員の解説を聞く見学者

和田城館の城主は?
和田氏が城主の一人であることは有力ではあろうが、有掛かりな文献、資料がなく
はっきりした事実はわからないのが実状との事です。 

見学前の講義
この甲賀の地に一乗院覚慶(後の足利義昭)を匿まったとのことです。応仁・文明の
乱による足利将軍家の分裂に伴う出来事でもありますが、この史実に関連して
午前中の講義では、滋賀県の学芸員さん、松下浩氏(滋賀県文化財保護課副主幹)
による「足利将軍と戦国の動乱」と題して興味深いお話を拝聴することも出来ました。

 
       松下浩副主幹の講義                   見学に向かう参加者

歴史のロマンをじっくりと楽しめる充実の一日となりました。当地へのアクセス
JR油日駅、現地までは当駅から徒歩30分です。駅前には広い駐車場(たぶん無料
もあります。

次回の「連続講座2011」は8月27日の賎ケ岳です(滋賀県教育委員会事務局
文化財保護課主催)。

  お断り:この見学会の日記(感想文)の掲載については主催者のご了解を頂いております。

    ご参考:「甲賀郡中惣」、甲賀の城については このブログで2月11日公開の

                            Kennyの城郭址歩き:甲賀忍者の町  

             甲賀地域には300余りの城が有った
               =近江の国(滋賀県)には1300もの城が

       に詳しく記録してあります。 よろしければご一覧ください
           (すみません、相当バックしていただく事になりますが・・)

 

       今日もご覧下さいましてありがとうございました

コメント (4)
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地元の夏祭り

2011-07-28 18:48:45 | ちょっとした話題

            造りもの祭り
      =愛宕地蔵祭造り物=


        造りもの: 剣道具一式でカーリング姫

地元野洲市のお祭りです
野洲市にお世話になって38年間、毎年見てきました。造り物があり、
屋台が出て、拡声器からは今はAKB48、昔は演歌。迷子の呼び出し
は変らないしきれいな浴衣姿もありの日本の夏祭りそのものです。

 

中山道、行畑集落で
野洲市無形文化財に指定されており、「一式造り物」がこの伝統の祭り
の出し物です。隣組、商工会、子供会などからその造り物が出品されます。

 
             会場の中山道 行畑集落

一式造り物
昔は農具が主体(当時は農業に従事する人が多かった)でしたが現代
ではゴルフ用品、たわし、剣道具、仏具、日常用品などが使われます。
出し物は世相を反映して、東京スカイツリーや山鉾などが形造られています。

 
ペットボトルの東京スカイツリー            壽用品で鉾 

370年も続く祭りやそうです
主催者のちらしによれば、1636年(寛永13年)7月24日に村人がこの
地に移住を完了した記念として地蔵祭とともに始められたとあります。

        
                愛宕神社 

 

毎日が日曜日の今
朝から楽しみにするようになっているのが面白いです。カメラを提げて
撮ったことのない祭りや祭りを楽しむ人の表情に目が行っておりました。
ドテヤキなるものを初めて口にしました。その祭りは7月24日に開催
されました。

 
                お祭り歩行者天国に集う

        今日もご覧下さいましてありがとうございました

(情報です)
他の町にも 「ツクリモン」 がありました
近江八幡市縄手町で一式作り飾り、「縄手のツクリモン」と呼ばれる
江戸時代から続く伝統行事がありました。

写真、情報は8月4日の毎日新聞朝刊から引用しました。

  
       なでしこ
のキーパー  (かご、ざるなどで)
  この作り物は全国各地にある風習だが農具や竹製品だけに制限した
  飾りは珍しいと記事にありました。

 

 

コメント (4)
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伊吹山、真夏の太陽が照りつけます

2011-07-20 14:21:21 | 伊吹山

夏の伊吹山頂でホタルが見られる?

   夕日、夜景、ご来光、そして山野草
      もとってもきれいでした
       この日記の掲載期間:7月29日ー8月4日)
 
           雲海からのご来光  伊吹山山頂 (7月16日)

今回は、真夏の伊吹山報告です
過日は梅雨の真っ最中、霧の伊吹山を楽しんできました。そしてその時の
日記を書きました。今日は夏本番の伊吹山の姿を書いてみます。主題の
ホタルは確かに見ることができました。


           日入り  伊吹山山頂 (7月15日)

やはり涼しい、寒い
八合目の駐車場で車から降りると風が冷んやりしています。当日、野洲は
猛暑日でした。その夜、そしてあくる朝の写真撮影では長袖だけでは寒く
て上からカッパを羽織りました。

ヒメホタル、間違いなく飛び交っていました
しかしその日は乱舞というわけではなく、ところどころに一組、二組と優雅
に連れ添って飛んでいました。そこにおられた常連さんのお話では、これは
もう運、不運であって日によっては乱舞することもあるそうです。またピーク
の時間帯は深夜の2時前後で、ひたすら待つ我慢も必要とか・・・。

      
     これ、ヒメホタルの写真なんです、すみません

ヒメホタル
山の中に生息しているホタルでゲンジボタルやヘイケボタルより一回り小さい
ことから「ヒメホタル」と呼ばれ、カタツムリなどを食べて・・・、とネット検索で
説明文を目にしました。実際にゲンジホタルよりはかなり小さい(半分?)です。
それと伊吹山では7月から8月初が見る時期としてはいいそうです。

さて、伊吹山1377mならではの景色です


              山頂から朝霧の八合目駐車場


           イブキトラノオ:夕日を受けて


        雲海:ナイヤガラの滝のように流れ落ちます


              夜景:大垣市街


    満月の明かりが琵琶湖に映えます 下の明りは長浜市街

お花
八合目駐車場から山頂へのお花畑遊歩道の左右でさえ他にもまだ
沢山の高山植物がありきれいでした。さほどお花に興味のない(少し
はと努力中)私でも懸命にシャッターを押しました。今回は車でしたが、
いつもは麓からの登山です。標高が上がるに従い同じお花が綺麗
だったり(気温差による成長の差でしょう)、違うお花があったりと
確かに伊吹山は1300種と言われていますが、お花の山ですね。

   
            シモツケ               イブキトラノオ

 
       イブキジャッコウソウ               ミヤマコアザミ

  
        ミヤマトウキ
                    ルリトラノ

お花、残念なことは
聞いたお話ですが、このお花を持ち帰る登山者がまだまだ沢山おられる
ようです。また地球温暖化の影響か、草木が生い茂り陽光を遮るために
小さな花が絶えてしまい花畑の縮小や花によっては絶滅の危機にある
そうです。

 
        ニッコウキスゲ                    ウツボグサ

 
          キンバイソウ                  ヤマホタルブクロ

 

 


   お断りとお知らせ: 
 1.お花の名前は手元の図鑑から取った名前です。間違いがありましたら
      ご容赦くさい。
 2.現在伊吹山ドライブウエイは先日の台風による土砂崩れで閉鎖中と
   聞きます。車でお越しの節には事前に問い合わせされるのがいいと
   思います

          今日もご覧くださりありがとうございました

コメント (9)
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三上山、真夏の太陽が照りつけます

2011-07-15 10:33:38 | 三上山

             盛夏の三上山から
    夏の強い日差しを受けて登山道

        一層光り輝きます
        写真の一部を入れ替えました(7月24日)

 

登山道から見た真夏の三上山
前回の6月24日には梅雨の三上山をここに掲載しました。ところが例年
よりも早くその10日後にはもう梅雨が明けてしまいました。三上山は四季
それぞれに独特の面白い景色に出会える山でもあるとこの4年登り続けて
思うようになりました。ただ私の場合は三上山の登山道から見える、三上山
の山の中の風景を楽しんでおります。

 

夏の強い日差し: 木漏れ日 が一層力強く
この山は、432mと低い山でもあり山頂までアカマツ(だと思います)の樹林
と生い茂ったシダの中を歩きます。夏の強い日差しの炎天下ではありません。 
今の時期、特に強い光が木漏れ日となって綺麗な風景を醸し出してくれます。
地形の関係で早朝はまだ光が有りません(いつも歩く裏、表登山道は)。8時
以降か夕方がそのチャンスになります。

 
             登山道で岩のごつごつした部分が光り輝きます

霧が作る景色
理由はわからないのですが、周辺に霧が漂っていない時でも朝の登山道に
筋状の光の柱が度々現れます。しかし薄い水蒸気なのか角度によっては全く
現象は見えません。

 

山頂からの夏空、下界の景色
やはり何か力強さを、真夏の厳しさが感じられます。 真夏の三上山登山は
結構きついです。幸い炎天下にはなりませんが、近江富士と呼ばれるだけ
ありかなりの勾配を一部は岩につかまって登らなければなりません。

 
              山頂から守山市方向  国道8号線が筋状に

でも手軽に(登山口へのアクセスが)登山ができる、しかも琵琶湖や比良
山系、鈴鹿山系(鈴鹿は限られた場所から、伊吹山も含め)の眺望が楽し
める素晴
らしい三上山です。


     三上山登山道: 表 と 裏 そして花緑公園側の3本の登山道があります 
                 (健脚で40分前後)

 
           裏登山道の尾根筋、打越 の手前です

 

 
   登山道の日中あまり日が差さないところは苔むした岩が多いです 

 
            山の中には老木でもない木が何本も倒れています

 
          枝の極く一部にもスポットライトのように

 
                        
            木漏れ日の素晴らしい登山道
                        

 

 

 
       花緑公園側の山頂部付近 西日を受けています

 
          琵琶湖が光っています。 その向こうに比叡山のピークが

               
           最近山頂奥宮の小さい方の鳥居が新しくなりました


        今日もご覧下さいましてありがとうございました

 

コメント (9)
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百名山、八経ケ岳に

2011-07-10 12:52:21 | 登山・ハイキング

  大峰山系、八経ケ岳(1915m)
 =残念何も見えない、が お花はちゃんと=

 
         
         ガスがかかり始めた山道を行く仲間

近畿の最高峰
奈良県の近鉄橿原神宮駅から車で1時間、吉野郡天川村の登山口から
登りました。この国道399号線の行者環トンネル西口にある弥山
登山口からのルートですとピストン(一日で登って下山)が可能です。
そのほとんどを大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)を歩きます

 
 行者環トンネルに車を止めて       弥山登山道口

世界文化遺産、大峰奥駈道
吉野熊野を結ぶ大峯山を縦走する、修験道の修行の道。
2002年平成14年)12月19日、国の史跡「大峯奥駈道」として指定された。
2004年(平成16年)7月、ユネスコ世界遺産紀伊山地の霊場と参詣道
の一部として登録された (ウィキペデアより引用)
  
  
                   大峰奥駈道出合
事情ありで決行
滋賀県を出発の朝の天気予報では当日はかなりの雨らしい。 今回の登山
をアレンジしてくださった堺市の友人Yさんのご配慮もありましたが、この
時期を逃すと人気のシャクナゲが、またシロヤシオ、オオヤマレンゲも来年
までお預けになることもあり、雨を覚悟で出かけました。

  
          シロヤシオ                  オオヤマレンゲ
      写真:ウィキペデアから拝借         写真:奈良の山(山渓社)から拝借

晴れ男、Kenny
終日の晴れとはいかないまでも、早朝は太陽も顔をのぞかせ、雨に関して
はトンネル登山口に下山したとたん降り出しまして幸運そのものです。ただ
そうとは言っても登山の日はまだ梅雨まっ最中、山頂は濃いガスの中でした。
でもほんと、私は晴天に恵まれる率、90%の晴れ男でしてめったに雨に降
られることがありません。不思議なくらいです。

  
     予想外の朝日に恵まれて             シャクナゲの自生群

早朝、5時登山開始
目が覚めるとなんとまだ真っ暗の空にお星さまが! 早立ち(早朝早くの出発)
をリーダーのYさんのアドバイスであらかじめ決めておいたのでそれが功を
奏し、予想外の日の出を迎えました。しかし高度を稼いで行くに従いやがて
はガスが掛ってきます。八経ケ岳の手前、弥山(みせん)に到着した時には
もう展望は望めませんでした。

 
     聖宝(しょうぼう)の像              弥山山頂、弥山神社

  聖宝は平安時代の真言宗の僧。山岳修行の功を認められる。醍醐寺の開祖。 

お花を愛で
そしてまたこの地の修験道の雰囲気を味わいながら歩くことに気持を
切替えました。大峰山系一帯は山岳信仰の聖地でこれまで女人禁制で
あった弥山、八経ヶ岳(八剣山)は今はその禁制が解かれています。
大峰山(山上ガ岳)は今でも女人禁制がしかれていますね。

 
    大峰山系(八経ガ岳) 写真:天川村HPより拝借

山行タイム
お花を愛で、写真を撮りながら、妻ほか二人の4名はいつものように
ゆっくりと散策気分の登山ですが、登山口から大峰奥駈道出合までは
結構きつい上りです。しかしそこにはちょうど見頃のシャクナゲが
綺麗でした。上りが3時間半下りは2時間強の奈良県の、日本の名峰
八経ケ岳でした。

     
          八経ケ岳山頂 1,914.9m


   今日もご覧くださいましてありがとうございました

コメント (2)
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