ずっと以前にここにも書いたことなのですが、私には理想の紫陽花、なるものがあります。
30年くらい前に、東西に長い東京の真ん中あたりに住んでいたことがあります。そこの家は駅から歩くと15〜20分あって、雨の日、雪の日など結構難儀をした記憶があります。天気のいい日は自転車を使っていたんですが、天気が悪いと歩いていました。
ですから梅雨の頃はいつも歩き。雨に濡れた街を駅から家まで歩きました。そして、その途中にとても美しい紫陽花があったのです。団地があって、その団地の植え込みにある紫陽花でした。
ガクアジサイで、色は淡い紫。そしてなにより装飾花の花弁(正確にはガク)の形が独特で美しかったのです。上品な流線型で大きすぎず、ガクとガクの間には隙間がありました。それによってより一枚一枚のガクの形が浮かび上がるのです。
何度も立ち止まって、じ〜っと眺めることがありました。その頃は忙しすぎてとても挿木して自分で育てるなど考えもしませんでした。今だったら、絶対挿木で育てていると思います。今も近くだったらいくのですけど、ここからは結構あるので、ちょっともらいに行ってくる、というのも難しい。
でも、やっぱり欲しいかも、なんて逡巡しているのですが、、、
最近近所を歩くようになって、この辺りの紫陽花を観察していたら、これを見つけました。
私の理想のお花には今一歩なのですが、かなり近い。今度もっとアップの写真も撮ってきます。やや、花びらが大きすぎるのです。でも形はかなり美しい。
ちょっとときめいてしまいました。
この紫陽花は遠回りをしたところにあるので、今まで気づかなかったのです。これを発見して、ますます梅雨が待ち遠しくなりました。
早く渋々と小雨降るひんやりとした梅雨にならないでしょうか。小雨に濡れたこの紫陽花がとても楽しみです。
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