最近びっくりしたことがあります。あるプロジェクトについてのある会議である方が
「うちの組織にプラスになるようにやらなくてはならない。」
と発言されました。それが利益を追求する一般の会社組織での発言でしたら、ごもっともなのですが、この組織は公的なプロジェクトを請け負う、ほぼ税金で成り立っている組織です。本来
「(公的な)プロジェクトにプラスになるようにやらなくてはならない。」
となるべきところでしょう。組織の性質を全く理解していない。現在議題となっているプロジェクトの性質を全く理解していない。びっくりしました。こっそり思っていても発言する内容ではないでしょう。しっかりして欲しいですね。こんなこと考えているとこの組織自体存続が危うくなります。
それでは公的資金無しにどうぞお好きに、ということになります。ともかく今自分が属する組織を守ることが重要、という考えは長期的には組織の存続自体を危うくする、ということに気づいて欲しいです。浅慮の極み。
確かにある組織に属することになれば、その組織にダメージを与えることは「背任」になります。しかし、組織にはそれぞれ設立の目的があるはず。その目的に沿った組織となっているかどうか?は常に問われるところです。たとえ多少のダメージがあったとしても、それが組織の目的に敵っているなら、そのようにことにあたるのが筋だと思うのですが。
今回のことはある程度構造的なことです。もう少し深堀してまた書くかもしれません。今のままではいろいろ支障が出る可能性が高いと思うからです。いや、すでに出ているのですから。