無知の知

ほたるぶくろの日記

これからの日本をちょっと考えた今朝

2013-02-07 23:41:37 | 日記

今朝なんとなく「『大人の時間』の肥大化」ということが思い浮かびました。これが少子高齢化社会を生んだ一つの文化的要因のように思います。私が若い頃「日本には大人の文化がない」などという言説が巷で流行っていました。「欧米には成熟した大人が楽しむ場所もエンターティンメントもあるが、日本にはない。どこへ行っても子ども連れ。子どもを楽しませるところしかない。日本にも大人の文化が必要だ。」

丁度時代はバブル。その言説は若くて元気でお金が自由になる独身男女には大変魅力的だったと思います。私はその頃は研究室で24時間365日営業の日々でしたから「大人の時間」を楽しむ余裕はありませんでした。お金もなかったですし。
確かにショー・ビジネスや様々な「大人の居場所」は発達しました。

そうして生まれたのは、人生の中で一番元気で力のある人間が他を助けることをしないでその瞬間を謳歌するための社会。彼らの言う「人生の謳歌」の人生とは一番元気な30年あまりのこと。子供時代と老後の人生については考えていない。はっと気づくとまわりは自分と一緒の老人ばかり。
これから私たち日本は子どもを大事にしていかなくては。年寄りはできるだけ自分で生きて、若い人たちを助けていくことを考えなくてはいけませんね。年寄りはみんなで農業をやるのもいいかもしれません。そのかわり、ちまちま小規模な農業でしょう。でも楽しみながら、自然を慈しみながら野菜を育てるのできっと良いものができると思います。元気なお年寄りにはいい運動です。
 
なんてことをぼんやり考えたりしながら電車に乗っていました。