今年も氏神様の例大祭が無事に終わりました。お天気にはちょっと恵まれず、子供神輿が予定されていた土曜日には冷たい雨の中、子供たちが御神輿を担ぐことになってしまってかわいそうでした。それでも最終日はまずまずのお天気で、大勢の人々に見守られながら御神輿は神社へ戻っていきました。ワクワクしましたから、きっと氏神様も喜んでいられたのではないかと夢想するしだいです。
先日4日に千葉県いすみ市の大原漁港で大量のイワシが打ち上げられていたことが報道されました。千葉県東方沖の様子が心配になります。
「私の場合、『サガミザメ』を目安にしています。漁では水深350mにいるメスを狙って延縄(はえなわ)を垂らすので、さらに100mから200m深海にいるオスは普段はまったくかからない。ところが、忘れもしません。地震が発生した09年8月11日(M6.5・駿河湾地震)、昨年3月11日(M9.0・東北地方太平洋沖地震)、同8月1日(M6.1・駿河湾地震)、今年1月28日(M5.5・山梨県東部・富士五湖地震)に限っては、その3、4日前からオスばかり大量に揚がったんです! 『今度、オスがたくさん獲れたら連絡しろ』と、知人や親戚にはしつこく言われています」(漁師さんの談話)
いまのところ『サガミザメ』の豊漁情報はありませんが、いつあってもおかしくない状況なのは確かです。自然に感謝しながら精一杯やっていくしかないですね。
仕事場の変化が加速しています。研究の世界ですから、当然です。とはいっても、この変化はかなり大きなものです。変化の方向は、私の個人的見解としてはいい方悪い方、入り交じっていると思います。がん研究に関しても今は流動的です。これまでの殺細胞剤としての化学療法剤の開発は終わり、分子標的薬の開発がトレンドになっています。ただ、この方向もいずれ限界が来ると思います。
やはり個体としての免疫システムを考慮に入れた上での治療法が確立されなくてはだめなのではないかと思います。がん治療薬開発は培養がん細胞でのスクリーニングから、培養がん細胞や患者さんのがん組織をヌードマウス(免疫不全マウス)に移植したゼノグラフトをもちいてのシステムへと進められ、これをもって個体レベルでの治療効果の検定としています。これらは一見個体レベルでの評価のように思われるのですが、免疫不全マウスを用いている限り、実際的な治療法開発の系にはなっていないのではないかと考えます。しかし全てのタイプのがんを動物に実験的に『発症』させるのは容易なことではありません。これを治療薬開発の現場でやるのは非常な負担であり、膨大な数の動物を必要とするでしょう。
もちろん、特定の遺伝子変異によるがんモデル動物は作られており、この特定のがんに対する分子標的薬は開発されています。早晩実際の治療現場に現れることでしょう。しかし、そうはうまく行かない場合がほとんどです。がん細胞と直接対峙する限り、宿主である個体へのダメージが必ずあるのです。
今現在、私は研究室の片隅からこれらの大きな流れを観ているしかない状況です。しかし、少しずつ私も動き出すときが来たようです。今年の後半はとても忙しくなりそうです。大きな挑戦をしなくてはいけません。準備はすでに始まっています。どこまで行けるかは分かりませんが、できることを感謝しながら、一歩一歩進んでいきます。
先日4日に千葉県いすみ市の大原漁港で大量のイワシが打ち上げられていたことが報道されました。千葉県東方沖の様子が心配になります。
「私の場合、『サガミザメ』を目安にしています。漁では水深350mにいるメスを狙って延縄(はえなわ)を垂らすので、さらに100mから200m深海にいるオスは普段はまったくかからない。ところが、忘れもしません。地震が発生した09年8月11日(M6.5・駿河湾地震)、昨年3月11日(M9.0・東北地方太平洋沖地震)、同8月1日(M6.1・駿河湾地震)、今年1月28日(M5.5・山梨県東部・富士五湖地震)に限っては、その3、4日前からオスばかり大量に揚がったんです! 『今度、オスがたくさん獲れたら連絡しろ』と、知人や親戚にはしつこく言われています」(漁師さんの談話)
いまのところ『サガミザメ』の豊漁情報はありませんが、いつあってもおかしくない状況なのは確かです。自然に感謝しながら精一杯やっていくしかないですね。
仕事場の変化が加速しています。研究の世界ですから、当然です。とはいっても、この変化はかなり大きなものです。変化の方向は、私の個人的見解としてはいい方悪い方、入り交じっていると思います。がん研究に関しても今は流動的です。これまでの殺細胞剤としての化学療法剤の開発は終わり、分子標的薬の開発がトレンドになっています。ただ、この方向もいずれ限界が来ると思います。
やはり個体としての免疫システムを考慮に入れた上での治療法が確立されなくてはだめなのではないかと思います。がん治療薬開発は培養がん細胞でのスクリーニングから、培養がん細胞や患者さんのがん組織をヌードマウス(免疫不全マウス)に移植したゼノグラフトをもちいてのシステムへと進められ、これをもって個体レベルでの治療効果の検定としています。これらは一見個体レベルでの評価のように思われるのですが、免疫不全マウスを用いている限り、実際的な治療法開発の系にはなっていないのではないかと考えます。しかし全てのタイプのがんを動物に実験的に『発症』させるのは容易なことではありません。これを治療薬開発の現場でやるのは非常な負担であり、膨大な数の動物を必要とするでしょう。
もちろん、特定の遺伝子変異によるがんモデル動物は作られており、この特定のがんに対する分子標的薬は開発されています。早晩実際の治療現場に現れることでしょう。しかし、そうはうまく行かない場合がほとんどです。がん細胞と直接対峙する限り、宿主である個体へのダメージが必ずあるのです。
今現在、私は研究室の片隅からこれらの大きな流れを観ているしかない状況です。しかし、少しずつ私も動き出すときが来たようです。今年の後半はとても忙しくなりそうです。大きな挑戦をしなくてはいけません。準備はすでに始まっています。どこまで行けるかは分かりませんが、できることを感謝しながら、一歩一歩進んでいきます。