扇風機の売れ行きがすごいらしい。
知人は家電量販店を4軒まわって、
ようやくお目当ての扇風機が買えたそうだ。
この話を聞いて思うのは、
「みんな節電しようとしているんだな」
ということではない。
ただ、なんとも怖い感じがしたのだ。
3月の地震直後に、
パンやトイレットペーパーが軒並み店頭から消えた、
あの時の怖さに似ている。
それは、手に入らなかったらどうしようという怖さではない。
そこまでこぞって買う群集心理に対する怖さである。
そんなに必死になって扇風機を買って、
本当にエアコンは使わず扇風機で済ますのか。
そんなに必死になって食パンを買い込んで、
本当に全部食べたのか。
あの大地震以来、
なにかとおかしなことになっている気がするのだ。