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普天間は韓国へ? ジョセフ・ナイ

2010-05-07 01:04:06 | 政治

さて、鳩山さんが沖縄に行ってイロんなことになってるようですが、ちょいと面白いのを見つけたんで。

まあ、今日あたりはホントは英国の選挙のことが気になってて、そっちを見ときたいんですが、こっちはわれわれに直結する問題なんでして。

で、のっけからスポーツ紙みたいな見出しで恐縮なんですが、まず孫崎さんのインタビューから観ていただきたいんですな。孫崎さんをご存知ない方は是非本書を読むべし。この手の本ではメチャメチャおもしろい。本書については、これまでも何回かご紹介しましたっけね。

時々テレビにもお出になっていらっしゃる、元外務省の方ですな。


日米同盟の正体~迷走する安全保障 (講談社現代新書)
孫崎 享
講談社

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で、そのインタビューなんですが、ここで、ジョセフ・ナイが米国で、どんだけ影響力を持っているか説明しているんですな。私もナイの教科書も持ってるくらいなんで。

このインタビュー、本来は1から11まであるんで、はじめから全部観ていただくのが良いんですが、ここでは必要な個所だけ貼ってます。面白いんで、あとで観ていただくといいですな。米国の日本支配みたいなことも書かれてて、場合によっては反米とも受け取れますが、勿論、孫崎さんがいわゆるそういう立場にあるわけないですがね。





ナイ教授は、日米同盟だけを相手にしてメシを食っているいわゆる『ジャパンハンドラー』とは違ってて、米国の世界戦略全体を考える専門家で、冷戦後の日米関係についても、この人が考えた、みたいなことをおっしゃってるわけですな。


で、これを聞いていただきたいんですな。

このリンク先で、上の方にFeb23 とあってダウンロードできるようになってますが、ナイ教授の30分程度の講演が聴けます。

ジョセフ・ナイ CSISでの講演


ポイントとしては、東アジアの安定のためには、日、米、中の3極体制が望ましい、ということなんですな。世界はG2だ、なんて言ってるけど、そんなことは全然なくって、ヤッパ米国よ。中国は米国が衰えつつあって、なんて思ってるかも知れないが、そんなのはミスカルキュレーション。中国が米国債を買って支えてる、アホか。売るなら売ってみろ。クリントン国務長官が言ってるように、米国がおっこったら、中国もおっこちる関係なのよ。コペンハーゲンではホテルの部屋に閉じこもりやがってシッツレーやろ、こんクソ。

私が1995年になんたら委員会かなんかのチェアマンだった時に、中国の勃興にどう対処するか考えた。中国は閉じ込めるんでも、やっつけるんでもなく、連れ出して世界に組み込んでいかないといけない。でも、どうなるかわからない。で、そのヘッジとして日本との関係強化を打ち出した。中国は日米同盟を前提に世界とお付き合いをしないといけないという環境を作るべきだと。

東アジアは、日本、米国、中国の3つのパワー、3極体制が望ましい。1極より、2極より、3極が良いのだ。

戦術的には、中国が非協力的なら米国も非協力的に対応することで構わない。台湾に武器を売ったりしたのも、戦術的に正しいことだった。中国が協力的に出てくれば、こっちも協力的に出ていって長期の戦略的には中国を世界の中に組み込まなければならない。

孫崎さんがインタビューの最初の方で、『細川政権ができた頃に、これからの日本外交は世界の世論を第一の基礎にして、第二を日米安保だ』、という文書を誰かが出そうとしたら、それがつぶされてしまって、そのうちに、危機感を強めた米国が、ナイ教授のなんとか文書が出てきた。それ以降、日本は米国の言いなりで、独自外交が一切できなくなった、みたいなコトをおっしゃってますが、そのナイ教授のなんとかというのが、ナイ先生ご自身が1995年にやったなんとか委員会かなんかのことなんでしょうな。孫崎さんは触れてませんが、米国が日本との関係強化(あるいは統制強化か)に動いたのは中国が背景にあったってことで。

なんとかかんとか、ばっか続いてすんません。

孫崎さんのインタビューは具体的な文書の名前とか、ナイ教授がどこで何を出したとかはカットされてんですな。ナイ先生自身の講演は具体的に言ってますが覚えてません(もう一回聞くのはもういやだ)。



とまあ、ここまでは日米外交裏話みたいなハナシで、まあそれはそれで良いんですが、その後、ナイ教授の講演の後、誰か知りませんが、講演のフォローを入れてるんですが、ちょうど45分目位に出てくるんで。

日米関係は、日本の政権が民主党に代わったが、基本的に影響しない。日本は北朝鮮の核の脅威を心配し、中国の軍事力を心配してて、米国の助けが必要。米国抜きの自力で安全保障をキャッチアップするにはGDPの3%も4%も費用がかかるが、無理やろ。

で、

沖縄の基地問題があるけど、

『ひょっとしたら(PERHAPS)海兵隊はグアムへ』

『ひょっとしたら普天間と海兵隊は韓国へ移る』

ハア?! 韓国って聞こえたんですけど。

『イ・ミョンバクとの関係が良いんで受けてくれるだろう』


まあ、わたしは昨日、酒飲みながら、テキトーに聞いてたんで、しかもわたしの英語力では正確に聞き取れないんで、誰か聞いて教えていただきたいんですが、韓国って言ってるように聞こえましたがね。

韓国って徳之島のこと?(←アホカ)


ここで、もうイッチョ、孫崎さんのインタビューに戻るんですが、




インタビューの文脈は無視していただいて、

在韓米軍の司令官かなんかが、『在韓米軍も世界戦略で使う』と言ってるとか。対北朝鮮への備えだけではなく、中東にも派遣するって意味で使ってますな。

沖縄海兵隊にオスプレイなる垂直離着陸のできる半分へりで半分飛行機が投入されるんだそうですが、これが、中東で使われるとかで、東アジアの安保にはアンマシ関係がない。まあ、沖縄の海兵隊も、在韓米軍も、中東への備えとしての位置づけなら、沖縄の海兵隊を韓国に移すのは何ら問題なさそうですな。

孫崎さんは、インタビューで普天間基地を長崎に移したらどうやろ、とアイディアを話されてますが、沖縄より長崎の方が中東に派遣するには便利でショ、というハナシがあるそうで。

米国の戦略家が、韓国への移設を考えているということからすると、孫崎さんのおっしゃってることにはかなり現実感があるんですな。本当に韓国だとか、長崎だとか、それあり、みたいに思えてくるんですがね(海兵隊の抑止力ってホンマカな)。

まあ、あっしには関わりのナイことでござんすがね。

なお、ナイ講演の訳は、かなりテキトーです。悪しからず。




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