さっそく、文芸春秋9月号を買って読んでみましたが、
記事では、米韓首脳会談で、李明博大統領から普天間問題を切り出して、最悪のシナリオになった場合は、韓国の軍施設を提供したいと話したことになっています。
で、情報源は、大統領と極めて近い関係者の証言なんだそうで。
『日本の防衛当局にとっては想定外のことだろう』、とも書いてますが、そんなことは無いでしょう。ジョスナイ講演がアッフされているのは今年の2月なんで。その時に、普天間の移設先が決まらなければ、韓国という手もある、とナイ自身じゃないんですが、講演のコーディネーターか、司会者かが、話していますね。
韓国案に可能性がある理由を、李大統領と米国の関係が良好であることを上げているんですが、この文芸春秋もその線に沿って、オバマー李間の関係の良さを強調しています。
さて、この記事をすこし分析してみましょうか。
1、韓国提案を、日米関係を悪化、ないしは劣化させる観点から説明している
日米同盟は朝鮮半島有事を意識した米韓同盟とことなり、アジア太平洋地域全体の安全保障を担っている、それなのに、普天間基地が韓国に移転するなんてことになったら・・・。日本はコーナーストンで、韓国はリンチピンと米国は位置づけていて、コーナーストン、、礎石の方が重要だが、普天間が韓国に移転するようなことになったら、韓国がコーナーストンになるんじゃないか、とまで書いてます。
2、米国はそんな風に考えていないだろ
記事では、強烈に危機感をあおってて、ちょっとついていけない感じですが、韓国移転案を米国サイドから見たらどうなっているかと言うと、
日米関係は中国を取り込むためのヘッジであって東アジアを安定させるためには不可欠で
普天間問題が日米関係を悪化させることはない、
仮にうまくいかなければ、韓国に移転させるという手もある
なぜなら李大統領との関係が良いので受け入れてもらえるんじゃないかな
ってな具合で、戦略レベルでは『飛行場一つくらい、どっちゃでもえーがな』と考えているようなんですな。
3、ってことは、これは下々の争いの一環なのだ
ジョセフナイのような米国全体の戦略を考えるんじゃなくて、もう少しレベルダウンした段階の利害でこの情報は流されたということになりますな。これ、リーク情報なわけで、リークには意図があって・・・。
で、孫崎さんに登場願って、
10回シリーズなんで、関心のある方はYoutubeで最初から見ていたたきたいんですが、この動画の後半で、孫崎さんは、周恩来の言葉を引いておられて、
情報には3種類ある、1つは普通に事実を伝えるもの、2つはプロパガンダ、ここまではわかりますね、
で3つ目が、
政策を遂行するための情報で、『今の時代はこれが大事なのよ』とおっしゃってます。イラクに大量破壊兵器がある、という情報でイラクに戦争を仕掛けたけど、それありましたかあ、ってな具合。よく見とかないと分からないまま巻き込まれる。
では、この記事の情報リークには、どのような政策遂行意図が背後にあると考えられますかね。
まずは、韓国移転案をあらかじめつぶす。
この記事では韓国移転案を実現性は低い、と書いてますが、ホントですかね。2月の段階で口にされてるんで、意外にマジで検討されてたりして。そうなっちゃ困ると考える人達が、流したと考えるべきなんでしょうな。韓国では反米軍の声は大きいし、李大統領だって人気がある方じゃない。日本でも危機感をあおられる人が出てくる。こうやって大っぴらにしときゃあ、芽は摘まれてしまいます。首脳会談でどうしたこうしたという事実関係がホントカどうかは別問題で、韓国移転案が語られるということが大事ですね。
で、普天間国内移転政策を進める
ということになりますかね。
これ、誰の政策意図なんでしょうか。韓国側のリークとありますが、どうなんでしょう。種子島案やらなんから、リークされまくって鳩山さんが退任の時に、政権運営の失敗の理由の一つに上げた位なんで。
今は締め付けも厳しくなってるでしょうから、意外に日本サイドからリークされてて、出元は韓国ってことにしとけってことだったりして。
いろいろと素人談義、妄想が膨らむんですが、
あたしもヒマですな。
普天間は韓国へ? ジョセフ・ナイ
普天間は韓国へ その2
文藝春秋 2010年 09月号 [雑誌] | |
クリエーター情報なし | |
文藝春秋 |
記事では、米韓首脳会談で、李明博大統領から普天間問題を切り出して、最悪のシナリオになった場合は、韓国の軍施設を提供したいと話したことになっています。
で、情報源は、大統領と極めて近い関係者の証言なんだそうで。
『日本の防衛当局にとっては想定外のことだろう』、とも書いてますが、そんなことは無いでしょう。ジョスナイ講演がアッフされているのは今年の2月なんで。その時に、普天間の移設先が決まらなければ、韓国という手もある、とナイ自身じゃないんですが、講演のコーディネーターか、司会者かが、話していますね。
韓国案に可能性がある理由を、李大統領と米国の関係が良好であることを上げているんですが、この文芸春秋もその線に沿って、オバマー李間の関係の良さを強調しています。
さて、この記事をすこし分析してみましょうか。
1、韓国提案を、日米関係を悪化、ないしは劣化させる観点から説明している
日米同盟は朝鮮半島有事を意識した米韓同盟とことなり、アジア太平洋地域全体の安全保障を担っている、それなのに、普天間基地が韓国に移転するなんてことになったら・・・。日本はコーナーストンで、韓国はリンチピンと米国は位置づけていて、コーナーストン、、礎石の方が重要だが、普天間が韓国に移転するようなことになったら、韓国がコーナーストンになるんじゃないか、とまで書いてます。
2、米国はそんな風に考えていないだろ
記事では、強烈に危機感をあおってて、ちょっとついていけない感じですが、韓国移転案を米国サイドから見たらどうなっているかと言うと、
日米関係は中国を取り込むためのヘッジであって東アジアを安定させるためには不可欠で
普天間問題が日米関係を悪化させることはない、
仮にうまくいかなければ、韓国に移転させるという手もある
なぜなら李大統領との関係が良いので受け入れてもらえるんじゃないかな
ってな具合で、戦略レベルでは『飛行場一つくらい、どっちゃでもえーがな』と考えているようなんですな。
3、ってことは、これは下々の争いの一環なのだ
ジョセフナイのような米国全体の戦略を考えるんじゃなくて、もう少しレベルダウンした段階の利害でこの情報は流されたということになりますな。これ、リーク情報なわけで、リークには意図があって・・・。
で、孫崎さんに登場願って、
10回シリーズなんで、関心のある方はYoutubeで最初から見ていたたきたいんですが、この動画の後半で、孫崎さんは、周恩来の言葉を引いておられて、
情報には3種類ある、1つは普通に事実を伝えるもの、2つはプロパガンダ、ここまではわかりますね、
で3つ目が、
政策を遂行するための情報で、『今の時代はこれが大事なのよ』とおっしゃってます。イラクに大量破壊兵器がある、という情報でイラクに戦争を仕掛けたけど、それありましたかあ、ってな具合。よく見とかないと分からないまま巻き込まれる。
では、この記事の情報リークには、どのような政策遂行意図が背後にあると考えられますかね。
まずは、韓国移転案をあらかじめつぶす。
この記事では韓国移転案を実現性は低い、と書いてますが、ホントですかね。2月の段階で口にされてるんで、意外にマジで検討されてたりして。そうなっちゃ困ると考える人達が、流したと考えるべきなんでしょうな。韓国では反米軍の声は大きいし、李大統領だって人気がある方じゃない。日本でも危機感をあおられる人が出てくる。こうやって大っぴらにしときゃあ、芽は摘まれてしまいます。首脳会談でどうしたこうしたという事実関係がホントカどうかは別問題で、韓国移転案が語られるということが大事ですね。
で、普天間国内移転政策を進める
ということになりますかね。
これ、誰の政策意図なんでしょうか。韓国側のリークとありますが、どうなんでしょう。種子島案やらなんから、リークされまくって鳩山さんが退任の時に、政権運営の失敗の理由の一つに上げた位なんで。
今は締め付けも厳しくなってるでしょうから、意外に日本サイドからリークされてて、出元は韓国ってことにしとけってことだったりして。
いろいろと素人談義、妄想が膨らむんですが、
あたしもヒマですな。
普天間は韓国へ? ジョセフ・ナイ
普天間は韓国へ その2