会計スキル・USCPA

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オオゼキ その2 スーパーなスーパー

2006-02-05 10:26:22 | 銘柄研究
今日はオオゼキの経営コンセプト。
HPを見てみますと、

オオゼキHP

”スーパー業界の大型店舗化、チェーン店化などの大きな流れとは別に、生鮮品を中心に地域の暮らしに密着した“食”の提供者であり続けることにこだわり、よりお客様本位の経営を実践してきたのです。”

世の主流を意識してますね。こういう逆張りというか、強いコンセプトには好感を覚えます。

ちょっと長いのですが、さらに引用します。

”オオゼキの大きな特徴として「社員の多さ」と「個店分散仕入」があります。お客様のニーズをいち早く売り場に反映するために、仕入や商品メンテナンスに関する権限を本部から委譲された社員が柔軟性を持ちながら、各店舗の責任としてお客様のニーズを毎日敏感に察しています。商品仕入については、各店舗の担当者が独自性を発揮できる「分散仕入方式」によって、地域ごとのお客様に細かく対応した多品種小ロットの品揃えを実現しています。このような方法は、本部での一括仕入に比べれば、はるかに取り扱いアイテムは増えていきます。・・・社員の能力を信頼して、売場の仕入から販売までの全般を任せることが、ひいてはお客様を大切にする独自のサービスにつながっていきます。”

これはイヤでもダイエーの調子悪かった時代を思い出しますね。
商品部の権限がやたらと強く、現場の店長が地場に合わせた仕入れをしたいと希望してもつぶされます。実際にやってみて実績が出てもあくまで例外として横展開できないようにしてしまいました。

大量仕入れによる低コスト、低価格に対するオーナーのこだわりが強く、社内官僚がそれへの否定的情報を一切あげず、方針転換が効かなくなったと言うところですかね。

オオゼキの動きは製造業の動きと連動してますね。

大量生産から少品種少ロット化へ。
ダイエーからオオゼキへ、ですね。
まあ、ダイエーとオオゼキは規模の点で比べ物にはなりませんがね。

分散仕入れというのもそうですね。
トヨタ式でも、アメーバ経営でも、少々高くなっても必要な
だけを仕入れる方が結局特だ、ということを主張しています。

製造業では作りすぎ→余計な在庫がコストを圧迫。
小売業では売れ残り→安売り特売でコストを圧迫
となるわけですね。

高い社員比率。これはどっから来るのかユニークですね。
社員募集要項

最近の小売ではパートさんをパートさんのまま社員化する
という会社の都合の良い方向に進んでいるような気がしますが、

”多品種で豊富な商品を陳列することが、多くのお客様に喜ばれるポイントです。そのためにも社員である現場担当者には、商品に対する知識と理解が要求されます。なかでも生鮮品については「売り切り」が基本です”

仕入れから売り場まで負かされるなら経営の観点も期待されます。
現場に対する期待値がかなり高いのですね。
八百屋や魚屋の主人のようなことを各社員がやるのでしょう。

経営的な観点とか言いながら現場に収益責任を押し付けて
現場で無理な人繰りを強いられて疲弊する、というパターンは
無さそうですね。実際にどうかは知りませんが。

綿密に配慮された、品揃えが多く欠品の無い売り場なら
私も買い物したいですね。









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