ちょっとうざいかも知れませんが、もう少し突っ込んでおきましょう。十分なノウハウ、スキルがあり潜在的な成長力のある会社が、資金がないために投資できず成長できない。現状に甘んじ古い設備で今日も明日も同じやり方で商売せざるを得ない。市場は変化しているのにその変化に合わせて行くことができない。
そういう事情をよく理解し,なおかつ資金力のあるカーライルがやってきて、資金を支援する。旧オーナーから持分を買取り、自らオーナーとなって経営にも関与する。MBOというのは経営陣による買い取りではなく、経営陣によるオーナーの変更だ、というのが本書、昨日ご紹介した本の著者の説明なんですが、わかり良いですな。
かくして、件の企業は投資を行い,市場をリード、成長してゆくことができる。
このパターン、バングラデシュのグラミン銀と比較してみますと、
①非常に貧しくて金融にアクセスできない女性に貸し付ける
~金融にアクセスするにも、伝統的な貸し手は非常に高利でしか彼女らには貸さない。貧困層ということで信用がない。ユヌスはそこに目をつけてもっと安い金利で、といっても10%位ではあるのですが、貸し付けます。
貧困すぎて普通のサービスが受けられず、高利でしか借りれないという状況は、『貧しいがゆえの不利益』と概念化されていますが、『ネクストマーケット』という本で紹介されています。この本、評判が良さそうなんですが、これ読むんならその前に『ユヌス自伝』を読むべきでしょうな。貧困関係本はみんなグラミンのパクリじゃないかと思えてきますね、ってかグラミンが偉大で、新たな地平を切り開き、追随者、協賛者を沢山生んだ、としておきましょう。ネクストマーケットは、それはそれで面白いですがね。
②その結果、彼女らは自力で商売を始める
~牛を買い育てて乳を搾る、鶏を買って卵を売る。
③貯蓄余力が生まれ投資が可能となり成長を始める
~グラミン銀は彼女らを指導して貯蓄させます。それを元手にもっと牛を買ったり・・・。農家であれば、全部食べてしまわずに来季の種として残しておける。
自力で商売する力があるにも関わらず、誰もまともに金を出してくれないがために、あるいは借りれても高い金利で利益が残らず貧しいままでいるしかない人々がいる。そこにグラミン銀がやってきて、あなたならできます、といって無担保で貸してくれる。貯金の大切さや商売の仕方も場合によっては指導してくれる。
これ、どうでしょう。カーライルと本質は同じですな。力があるが投資する資金がない。そこにカーライルがやってきてお金を出してくれて、指導もする。その会社は再び成長軌道に乗ることができる。
まあ、それ金融機能の定義だろう、といわれればそうなんですが、申し上げたいのは、そうですな、あくまで金融機能だということですね。アメリカの何とか、とか、よそ者がどうとか、素人が何だとか、って批判は・・・。
グラミン銀のユヌスもバングラデシュ国内で随分たたかれたんだそうです。アメリカの手先だとか、社会の秩序を乱すとか、女性の自立を助けましたからね。
誰かが,アメリカから日本を見る目線は、日本が北朝鮮を見る目線と同じ、と書いておられますが、まあそんなトコかも知れないな、とバングラと比べてみたんですがね。
これは、新自由主義がどう、とかグローバリズムがどう、とかいうハナシとは別の問題です。あくまで金融機能を果たしているということでして、儲けすぎているかとか、利益の配分はどうよとか、フェアな戦いをしているか、とかいうのは私の知りえぬところでしてね。
仕方ないことだ、と思っていたところ、新しい考えで金融機能の出し手が現れた。貧困トラップにはまって抜け出せない、抜け出せるとも思ってもいない中にグラミンが登場した。
親会社の意向もあるのでこれ以上は進めない、仕方がない、変な気を起こしてトラブっても損するだけだ、と思っていたら、新しい考えの金融の出してが現れて・・・。
一旦新機軸が打ち出され,それが機能するとわかったら、もう後戻りすることはないんでしょうな。それがアメリカから来ようがバングラから来ようがですね。銀行のない世の中が考えられないようにですね。
とまあ、長々と失礼いたしました。
そういう事情をよく理解し,なおかつ資金力のあるカーライルがやってきて、資金を支援する。旧オーナーから持分を買取り、自らオーナーとなって経営にも関与する。MBOというのは経営陣による買い取りではなく、経営陣によるオーナーの変更だ、というのが本書、昨日ご紹介した本の著者の説明なんですが、わかり良いですな。
かくして、件の企業は投資を行い,市場をリード、成長してゆくことができる。
このパターン、バングラデシュのグラミン銀と比較してみますと、
①非常に貧しくて金融にアクセスできない女性に貸し付ける
~金融にアクセスするにも、伝統的な貸し手は非常に高利でしか彼女らには貸さない。貧困層ということで信用がない。ユヌスはそこに目をつけてもっと安い金利で、といっても10%位ではあるのですが、貸し付けます。
貧困すぎて普通のサービスが受けられず、高利でしか借りれないという状況は、『貧しいがゆえの不利益』と概念化されていますが、『ネクストマーケット』という本で紹介されています。この本、評判が良さそうなんですが、これ読むんならその前に『ユヌス自伝』を読むべきでしょうな。貧困関係本はみんなグラミンのパクリじゃないかと思えてきますね、ってかグラミンが偉大で、新たな地平を切り開き、追随者、協賛者を沢山生んだ、としておきましょう。ネクストマーケットは、それはそれで面白いですがね。
②その結果、彼女らは自力で商売を始める
~牛を買い育てて乳を搾る、鶏を買って卵を売る。
③貯蓄余力が生まれ投資が可能となり成長を始める
~グラミン銀は彼女らを指導して貯蓄させます。それを元手にもっと牛を買ったり・・・。農家であれば、全部食べてしまわずに来季の種として残しておける。
自力で商売する力があるにも関わらず、誰もまともに金を出してくれないがために、あるいは借りれても高い金利で利益が残らず貧しいままでいるしかない人々がいる。そこにグラミン銀がやってきて、あなたならできます、といって無担保で貸してくれる。貯金の大切さや商売の仕方も場合によっては指導してくれる。
これ、どうでしょう。カーライルと本質は同じですな。力があるが投資する資金がない。そこにカーライルがやってきてお金を出してくれて、指導もする。その会社は再び成長軌道に乗ることができる。
まあ、それ金融機能の定義だろう、といわれればそうなんですが、申し上げたいのは、そうですな、あくまで金融機能だということですね。アメリカの何とか、とか、よそ者がどうとか、素人が何だとか、って批判は・・・。
グラミン銀のユヌスもバングラデシュ国内で随分たたかれたんだそうです。アメリカの手先だとか、社会の秩序を乱すとか、女性の自立を助けましたからね。
誰かが,アメリカから日本を見る目線は、日本が北朝鮮を見る目線と同じ、と書いておられますが、まあそんなトコかも知れないな、とバングラと比べてみたんですがね。
これは、新自由主義がどう、とかグローバリズムがどう、とかいうハナシとは別の問題です。あくまで金融機能を果たしているということでして、儲けすぎているかとか、利益の配分はどうよとか、フェアな戦いをしているか、とかいうのは私の知りえぬところでしてね。
仕方ないことだ、と思っていたところ、新しい考えで金融機能の出し手が現れた。貧困トラップにはまって抜け出せない、抜け出せるとも思ってもいない中にグラミンが登場した。
親会社の意向もあるのでこれ以上は進めない、仕方がない、変な気を起こしてトラブっても損するだけだ、と思っていたら、新しい考えの金融の出してが現れて・・・。
一旦新機軸が打ち出され,それが機能するとわかったら、もう後戻りすることはないんでしょうな。それがアメリカから来ようがバングラから来ようがですね。銀行のない世の中が考えられないようにですね。
とまあ、長々と失礼いたしました。
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