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政府紙幣発行 高橋洋一 日本銀行の対応はどうよ

2010-06-27 22:55:29 | 金融
以前、ここで、政府紙幣発行政策についてのぞいてみたことがあったんですな。
それに、デフレ日銀悪玉論についても。

日銀が金融を十分に緩和しないからデフレが一向に改善しない。金融政策が厳しすぎる。
マネタリーベースを増やしても、マネーストックは増えないからデフレは解決しないという反論、反リフレ論もあるんですが、ちょいと面白い動画があったんで、貼っときます。

高橋洋一氏が、中盤以降、政府紙幣発行論を展開しています。



ここでは、日銀が金融市場を通じてマネーを供給するんじゃなくて、給付金を一人20万円出すという想定なんで、いくらかでも消費に回れば確かに景気対策にはなるでしょうな。銀行にお金がとどまってマネーストックが増えない、という議論はする必要がない。この辺は反論を意識してあえてそういう想定にしているのかも知れません。

こういうバラエティー番組も結構良いもんですね。高橋氏の本も基本的には、同じ内容で、ある意味、政府紙幣についてだと、著書を読むまでもなく、この番組で十分だったりして。

で、高橋氏が後半でおっしゃっている、日銀が他国の中央銀行に比べてチョー渋い、というハナシは、本当で、結構、目立つ存在になっているようでして。

本書なんですが、

エコノミスト増刊 米国経済白書2010 2010年 5/24号 [雑誌]
クリエーター情報なし
毎日新聞社


2010 Economic Report of the President

この第3章で原書95ページ、邦訳105ページにこうでてますな。脚注なんですが。

第3章


On December 1, 2009, the Bank of Japan announced a roughly $115 billion increase in lending,
equivalent to a nearly 10 percent increase in its balance sheet. This increase was significant but
still far below the actions taken by other major central banks.


09年12月1日、日銀はバランスシートの10%に相当する1150憶ドル相当の融資拡大を宣言した。この拡大は重要であるが、他の主要な先進国によって講じられた措置には、はるかに及ばない

リンクを開いていただければ、グラフもでてます。高橋氏がホワイトボードに書いたような、折れ線グラフではなくて、棒グラフで08年から09年の中央銀行の資産増減を表してるんですが、日銀だけほとんど動きが無い。ってか、減ってます。

なんじゃこら。

ああ、グラフだけならIMFにでてるんで、これを観ていただきましょう。

Figure 3.16. Changes in the Major Components of
Central Banks’ Balance Sheet


やる気の無さがかいま見えるグラフですな。

まあ、日本の場合は、リーマンショックの時に金融機関の資金繰りがチョーヤバという度合いは小さかったはずなんで、ちょいと事情はちがうのかも知れませんが。

経済の落ち込みで言えば、日本は負けてないんで、
日銀は関係ありませーん、ってどうなんですかね。







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