いやはや、ドルが安いですな。
ドルーユーロチャート
リーマンショックでユーロ圏がやられてしばらくユーロ安になってましたが、ここへきてまたドルが落ち続けているんですね。下の10年チャートを見ると、このドルの減価は最近のハナシじゃなくて、ずっと続いている傾向なんですな。
金を見てみるとですね、
金10年チャート
もっと凄いことになってますなあ。最高値更新とかいうニュースも出てたんじゃないですかね。
ニクソンが金とドルとの交換停止を発表して、変動相場制に移行したあとも世界の基軸通貨としての地位を保ってきたドル、という風に言われるわけですが、それ、石油との関係で論じられることが多いんですな。
円・元・ドル・ユーロの同時代史 第35回~石油・ドル本位制の終焉?
『石油との排他的・独占的交換性――。
ドルが世界の基軸通貨であり続けたゆえんは、結局のところここに帰着する。それなら今ドル体制への挑戦者が狙いを定めるのも、まさしくこの点となることに不思議はない。「金・ドル本位制」は71年に終わった。今問われつつあるのは、それに代わってこの3分の1世紀続いてきた「石油・ドル本位制」の余命である』
まあ、うまいこと言うもんですな。これ04年の記事で、ちょっと古いんですが、ドルがふたび下落を始めて、今まさにって感じになってきたんですかねえ。
エコノミックヒットマンの続編を読んでると、ニクソンショックの裏で、同時にニクソン、キッシンジャーチームが別にもう一つ仕組んでいて、
イスラエルをけしかけてアラブと戦わせて、アラブを結束させて石油の値段を吊り上げさせた、と書いてあります。まあ、石油ショックがどう石油との排他的・独占的交換性につながるのか、詳しく書いてないんですが、それとなく、サウジと裏で取引をしてて、保護する代わりに、コーポレートクラシーが我慢できる範囲に石油価格を統制させて、石油をドルでのみ取引して、獲得したドルは米国に還流させる、という仕組みを作った、エコノミックヒットマンが背後で活躍した、みたいなことが書いてあるんですな。
歴史を見ていると、ニクソンショックとほとんど同時期に石油ショックが起きてるんで、なんとなく不思議な感じがしつつ、相互に関係がありそうな感じもしつつ、もやもやとしてたんですがね。相互の関連についてはテキトーにごまかして世界の金融状況が大きく変化したと書いてある本が多いんじゃないですかね。
ホントかウソかは別として一つの政策意図のもとにこの二つが実行されて、世界の金融を管理したんだとしたら、これは大したことですな。
で、ガセにしては面白過ぎる記事が出てまして、
The demise of the dollar
In the most profound financial change in recent Middle East history, Gulf Arabs are planning – along with China, Russia, Japan and France – to end dollar dealings for oil, moving instead to a basket of currencies including the Japanese yen and Chinese yuan, the euro, gold and a new, unified currency planned for nations in the Gulf Co-operation Council, including Saudi Arabia, Abu Dhabi, Kuwait and Qatar.
湾岸諸国が中国、ロシア、日本、フランスと組んで、石油をドルで扱うのを終わらせて、代わりにバスケット方式に移行することを考えている、ってんですね。日本も入ってますがな。
ドイツが入ってませんな。
Secret meetings have already been held by finance ministers and central bank governors in Russia, China, Japan and Brazil to work on the scheme, which will mean that oil will no longer be priced in dollars.
シークレットミーティング。いやあ、映画っぽくて良いですね。すでに各国財務大臣やら中央銀行トップがシークレットミーティングをしているって。石油をドルで値決めしないようにするための仕組みづくり、ですね。
The plans, confirmed to The Independent by both Gulf Arab and Chinese banking sources in Hong Kong, may help to explain the sudden rise in gold prices, but it also augurs an extraordinary transition from dollar markets within nine years.
このところの金の急騰は、この計画によるもんじゃないか、ってなわけで。今日の日経に、アジアのどっかの中央銀行がドルを売ってて、ドル売りに拍車をかけたみたいな記事がでてましたなあ。
ネタとしては新鮮味ない感じですが、なんか、読んでて変にビミョーな感じです。
まあ、陰謀説は別として、長期のドルの下落、地位低下傾向は動かない感じがしますよね。で、この記事ではわが日本もそっち方面に一枚かんでいることになっているんですが・・・。
ドルーユーロチャート
リーマンショックでユーロ圏がやられてしばらくユーロ安になってましたが、ここへきてまたドルが落ち続けているんですね。下の10年チャートを見ると、このドルの減価は最近のハナシじゃなくて、ずっと続いている傾向なんですな。
金を見てみるとですね、
金10年チャート
もっと凄いことになってますなあ。最高値更新とかいうニュースも出てたんじゃないですかね。
ニクソンが金とドルとの交換停止を発表して、変動相場制に移行したあとも世界の基軸通貨としての地位を保ってきたドル、という風に言われるわけですが、それ、石油との関係で論じられることが多いんですな。
円・元・ドル・ユーロの同時代史 第35回~石油・ドル本位制の終焉?
『石油との排他的・独占的交換性――。
ドルが世界の基軸通貨であり続けたゆえんは、結局のところここに帰着する。それなら今ドル体制への挑戦者が狙いを定めるのも、まさしくこの点となることに不思議はない。「金・ドル本位制」は71年に終わった。今問われつつあるのは、それに代わってこの3分の1世紀続いてきた「石油・ドル本位制」の余命である』
まあ、うまいこと言うもんですな。これ04年の記事で、ちょっと古いんですが、ドルがふたび下落を始めて、今まさにって感じになってきたんですかねえ。
エコノミックヒットマンの続編を読んでると、ニクソンショックの裏で、同時にニクソン、キッシンジャーチームが別にもう一つ仕組んでいて、
イスラエルをけしかけてアラブと戦わせて、アラブを結束させて石油の値段を吊り上げさせた、と書いてあります。まあ、石油ショックがどう石油との排他的・独占的交換性につながるのか、詳しく書いてないんですが、それとなく、サウジと裏で取引をしてて、保護する代わりに、コーポレートクラシーが我慢できる範囲に石油価格を統制させて、石油をドルでのみ取引して、獲得したドルは米国に還流させる、という仕組みを作った、エコノミックヒットマンが背後で活躍した、みたいなことが書いてあるんですな。
歴史を見ていると、ニクソンショックとほとんど同時期に石油ショックが起きてるんで、なんとなく不思議な感じがしつつ、相互に関係がありそうな感じもしつつ、もやもやとしてたんですがね。相互の関連についてはテキトーにごまかして世界の金融状況が大きく変化したと書いてある本が多いんじゃないですかね。
ホントかウソかは別として一つの政策意図のもとにこの二つが実行されて、世界の金融を管理したんだとしたら、これは大したことですな。
で、ガセにしては面白過ぎる記事が出てまして、
The demise of the dollar
In the most profound financial change in recent Middle East history, Gulf Arabs are planning – along with China, Russia, Japan and France – to end dollar dealings for oil, moving instead to a basket of currencies including the Japanese yen and Chinese yuan, the euro, gold and a new, unified currency planned for nations in the Gulf Co-operation Council, including Saudi Arabia, Abu Dhabi, Kuwait and Qatar.
湾岸諸国が中国、ロシア、日本、フランスと組んで、石油をドルで扱うのを終わらせて、代わりにバスケット方式に移行することを考えている、ってんですね。日本も入ってますがな。
ドイツが入ってませんな。
Secret meetings have already been held by finance ministers and central bank governors in Russia, China, Japan and Brazil to work on the scheme, which will mean that oil will no longer be priced in dollars.
シークレットミーティング。いやあ、映画っぽくて良いですね。すでに各国財務大臣やら中央銀行トップがシークレットミーティングをしているって。石油をドルで値決めしないようにするための仕組みづくり、ですね。
The plans, confirmed to The Independent by both Gulf Arab and Chinese banking sources in Hong Kong, may help to explain the sudden rise in gold prices, but it also augurs an extraordinary transition from dollar markets within nine years.
このところの金の急騰は、この計画によるもんじゃないか、ってなわけで。今日の日経に、アジアのどっかの中央銀行がドルを売ってて、ドル売りに拍車をかけたみたいな記事がでてましたなあ。
ネタとしては新鮮味ない感じですが、なんか、読んでて変にビミョーな感じです。
まあ、陰謀説は別として、長期のドルの下落、地位低下傾向は動かない感じがしますよね。で、この記事ではわが日本もそっち方面に一枚かんでいることになっているんですが・・・。
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