緊急取調室 3rd SEASON を見終わって

今シーズンのドラマの中では、私の中では１～２位を争う素敵なドラマでした。

毎週行っているストレッチ専門店のトレーナーさんとも、「今週のキントリ見た？」と毎回感想を言い合うほどの面白さ。

何が面白いって、「どんな風に聞かれたら、人は真実をその人に話そうと思うのだろう」「共感性のある質問の仕方ってなんだろう」ということを毎回考えさせられるのだ。

これらに対する明快な回答を得られたわけではないが、少なくとも、穏やかにゆっくり話す方がよさそうだし、時には刃のように鋭く、理詰めで相手を追い詰めることも必要だし・・とはいえ仕事であるから、部分的にだまくらかして答えを引き出したような回もある・・だが、そういう回は印象に残らないんだよね・・。

やはり見ていてよい気分がしたのは、被疑者が納得の上、真実を話す場合かな。

小日向文世さんの演技力にここまで惚れたのは初めてかな。今までは変なおじさんだったり、憎たらしい敵役だったりしたけど、味方にしてこんなに心強い人はいないね。

天海祐希さんも、主役ではあるのだが、スタンドプレーに走らずに、メンバーみんなで協力し合っているのがいいな。

実はなかなかシビれる良い演技だったのは、田中哲司さんで、熱すぎず冷たすぎず・・納得感のある中間管理職を演じていた。ふつうに会社にいそうな人なので、ちょっと仲間意識を感じてたら、自分と歳も近いのであった。

速水もこみちさんの刑事姿もよく、もつなべコンビ・・このドラマじゃなきゃ見れないのが寂しいな。塚地さんも、独特のキャラクターを出せていて、とても安定感があってよかった。

普通にドラマを楽しめると同時に、こうしたドラマを見ると得られるのが、豆知識。

夾竹桃が毒だということは、こういうドラマを通じてでも何でもいいから、もっと情宣された方がいい。山の中だけじゃなくて、公園とかに普通に生えてるし、白だけじゃなくてピンクもあって綺麗だから、枝や葉に触れようとする人がいるかもしれない。過去に死亡事故も多数起きている植物なので、そこにスポットを当ててくれてよかったな。

あと、どうでもいい話だが、「フジイ、やめろ！」という声が聞こえたことから藤井さんという人が疑われていたが、後段になって、あれはフジイじゃなくて「ジジイ、やめろ！」って言ったんじゃないのかね・・という話になり、私は昔のことを思い出して笑った。

昔、職場の隣のグループに藤井さんという人がいて「俺、年寄り臭いからジジイって呼ばれてるんだよ」と飲み会で言われて、一気に親しみが増し、ハイジよろしく「教～えて、ふじい～さん～♪」とか、失礼なことを言ったりしたなぁ・・