さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

【私のとっておき/イラスト】韓国民俗村の漢方薬屋さん

2008-05-31 23:54:21 | イラスト(その他)
これは、1995年の一回目の韓国旅行の時に見た、韓国民俗村の漢方薬屋さんの台所で、サンファタン(雙和湯)という黒くてどろっとした、ちょっと苦くて甘い漢方薬を飲ませてくれた店だ。当時は韓国ブームではなかったから、私を案内してくれた女性のガイドさんは、「何で韓国なんか来るの?」「何で一人で来るの?」というようなことをぶしつけに聞いてくる人で、興味を持って色んなことを嗅ぎ回る私をまるで珍獣でも見るかのように扱った。彼女との1対1のツアーはなかなか実り多いもので、今でも昨日のことのように思い出されるが、現地係員と客の関係は旅行が終わってしまえば終わりというのは悲しい。

この店は彼女が案内してくれた店で、薬が私の口に合わないのではないかと心配していたが、薬臭いものは大好きな私、喜んで飲み干した。カコナールをもっと濃く、苦くしたような味だ。そもそも何の薬かというと、 疲労回復や寝汗を止めるための薬だそうだから、今すぐにでも注文してまた飲みたいものだね。

韓国語と日本語の共通点は意外にある。「釜」は「カマ」、「鍋」は「ナムビ」だ。そんな言語学的興味を抱いて撮った写真だったが、チャングムやキム尚宮を見た目であらためて見ると、ドラマのシーンが次々に浮かび上がってくる。韓国ではひょうたんを2つに割って中をくりぬいた器(パガジと言うらしい)を水汲みやボウル代わりに良く使うが、この絵の右上の方にも赤い食材を入れたパガジが見える。また、白磁の丸い器が、女の人の脇の下あたりに積んであるのが見えるが、これも宮廷料理のシーンではよく見られる器である。

そして全体的に黄色い土の壁とかまど。これもキム尚宮の世界で堪能している。日本と似ているようで、ちょっと違う。そのちょっとした違いが、好奇心をくすぐる。韓国民俗村は2回行ったし、雙和湯も2度飲んだ。でもキム尚宮を見て、また行きたいと思っている私であった。
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