滅多にないことなのだが、近所の酒屋さんを物色。そうしたら古びたデザインの陶器に入ったワインを見つけた。そして「ワイン発祥の地・かのクレオパトラもこよなく愛したジョージアワイン」と書かれたタグが下がっている。あ〜私、こういうのに本当に弱いんだよねぇ。もしこれが普通にガラス瓶に入っていて、ワイン発祥の地うんぬんとか書かれていなかったら、絶対買ってないんだけどねぇ。
ということで買ってしまった私。普通のグラスでなんか飲みたくないね。
と、怪しい陶器製のワイングラスを探し出した。そして本当に何年振りかで見るコルク栓のワイン・・・コルク栓用の栓抜きどこ行ったっけ・・としばし探す。多分今のマンションに7年近く前に越してきてから一度も使ってないはずの栓抜きで口を開ける。
ということで、怪しいエジプト柄の陶器で飲んでみる。濃いめの中甘口でちょっと苦味がある感じだけど、ワイン発祥の地とか言われると、そんなことも吹き飛んでしまう。後味も良く、料理にも合いそう。とりあえずチーズを食べながら2杯ほどいただいてみた。そんなにたくさん飲めないので、少しずつチビチビいただこう。
・・で、本当にジョージア(旧グルジア)はワイン発祥の地なのか・・という疑問が頭をもたげてきた。私はてっきりメソポタミアだと思っていたけれど。
ウィキペディアでみると、確かにワイン発祥の地の一つではあるとのこと。ジョージアで発掘された約8000年前の陶器の壺が科学分析により世界最古のワイン醸造の痕跡であると2017年に発表されたんだそうだ。
ジョージアでの伝統的なワインの作り方は、クヴェヴリという、粘土でできた素焼きの卵型の壺を使ったもの。壺の内側は蜜蝋でコーティングされており、地中に埋めることで低温に保たれ、発酵と熟成がゆっくり進行するとのこと。非常に手間と暇がかかるので、実際のジョージアワインの9割はヨーロピアンスタイルで作られているそうだが、クヴェヴリによるワイン造りが、2013年にユネスコの「無形文化遺産」に登録されたことで、独自の文化が再度見直され、徐々にクヴェヴリによる生産は増えてきているとか。
このワインがその製法で作られているのかどうかは定かではない。そうだったらちゃんと書いてあると思うのだが・・。
と言いつつも、陶器のボトルは、きっと陶器の壺による醸造をイメージしているんだろうね。ワインの名前のピロスマニは、ジョージアで19世紀から20世紀初めに活躍した画家のニコ・ピロスマニ氏から取っているそうだ。ジョージア固有品種であるサベラヴィを使って造られたワインとのこと。私はワインには詳しくないが、イタリア語セミナーでよく飲ませていただいたイタリアワインとは明らかに風味の違うワインであることに間違いない。
=追記(12/24)=
慣れてきたら、このワイン美味しくてたまらなくて、あっという間に飲んでしまったの。ジョージアワイン、色々あるみたいだし、別の形の陶器製ボトルもあるみたいだから、また探して買ってみようかしら。