さぶりんブログ

音楽が大好きなさぶりんが、自作イラストや怪しい楽器、本や映画の感想、花と電車の追っかけ記録などをランダムに載せています。

樅ノ木は残った(1990年、里見浩太朗主演)

2014-11-14 23:57:53 | 映画・番組等、各種鑑賞録
私の記憶の中のもっとも古い大河ドラマは「樅ノ木は残った」である。ただ中身を見たわけではない。

「このあと、8時からは「樅ノ木は残った」」などとテレビでアナウンスが流れるのを記憶しているだけである。

だいたい夜8時には寝かされていたし、見たところで全く分からないだろうし、そもそも当時は見たいとも思わなかった。

幼い頃、我が家にはクリスマスツリーとして使っていたちっちゃいモミの木があったが、そんなのが1本残ったということがどうしてドラマになるのだろう・・・・何が面白いの? 一年もやる話しかね?と当時は思った。

私が大河ドラマを熱心に見るようになったのは「草燃える」からだが、その頃だったか母に「樅ノ木は残った」ってどんな話だったの?と聞いた事がある。母の返答は「あれはお家騒動の話だよ。騒動の後にモミの木が庭に残ってたわけね。」という感じだったが、これを聞いて私はますます面白くなさそうだと思い、それから数十年間興味の対象から消えた。

ところが今年昔の大河ドラマの「独眼竜政宗」を見たことから、その後の伊達家で起こったお家騒動について知りたくなった。

昔は撮影したフィルムを回転使用していたから、今になって昔の大河ドラマの「樅ノ木は残った」を見ることが出来るのかどうかはわからないが、たまたま時代劇専門チャンネルを見ていたら「このあとは、「樅ノ木は残った」」というちょっと懐かしいアナウンスに近いものが流れたので、飛びつくように録画した。

原作は、大河ドラマ同様、山本周五郎の同名歴史小説。仙台藩の3代藩主伊達綱宗の代に起こったお家騒動の話である。本作品では、従来は悪人とされてきた原田甲斐を、幕府による取り潰しから藩を守るために尽力した忠臣として描いている。

1年スケールでやってもよい大作を3時間弱にまとめてあるので、ややダイジェスト感が強いが、なかなか一気に見ることが出来なくて、時間がかかってしまった。やはりドラマの中に派手さがなく、観ているほうにも主人公と同様の忍の一字を必要とする番組である。そうね、面白くなさそうだと子供の頃感じた私の直感は裏切られなかった。

そうね、里見さんがやると、忠臣蔵の大石内蔵助をどうしても思い出してしまうなあ。味方をも欺くあたり、キャラ的に似たようなところはあるね。


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