友人に「貴女の声だと《マリッツァ伯爵令嬢》 のチャールダーシュが合うのではないか」と言われたのを切っ掛けに、勉強のつもりで買ってみたらハマッてしまった。
あぁ~素敵。特にルネ・コロのタシロ伯爵が。若い頃の作品なので、ちょっと渡辺徹みたいなのだが、声も素敵だし、物寂しい表情に何とも味があって、じーんと来る。彼の歌う「かつては僕もチャールダーシュの騎士だった」の場面は、何回も観てしまった。同じメロディが終盤にも出てきて、金目当てと誤解されて怒りつつも悲しい表情で、楽団に金をバラマキながら歌うシーンは、更に心にこたえる。
本当の主役はマリッツァ伯爵令嬢ではなくて、タシロ伯爵の方ではないのか?
DVDの出演者は以下の通り。
----------------------------------------------------------
指揮:ヴォルフガング・エーベルト
ウィーン交響楽団
監督:オイゲン・ヨーク
マリッツア伯爵令嬢…エルツェベト・ハジ(ソプラノ)
タシロ伯爵…ルネ・コロ(テノール)
リーザ…ダグマール・コラー(ソプラノ)
コローマン・ジュバン男爵…クルト・ヒューマー(テノール)
ボブレスク侯爵…ベンノ・クッシェ(バス・バリトン)
1973年ユニテル ドイツ作品
----------------------------------------------------------
チャールダーシュがふんだんに取り入れられ、もの悲しい雰囲気が心をくすぐる。
同じカールマンでも「チャールダーシュの女王」の初演は1915年。
この「マリッツア伯爵令嬢」の初演は1924年。
オーストリア=ハンガリー帝国の解体は1918年。これら2作品の間に、オーストリアはハンガリーを失っているのであった。
1918年以降、ウィーンでは喪失したハンガリーへの熱い思いをテーマにした作品が人気を呼んだという。またタシロ伯爵のように財産を失い、没落した貴族も少なくなかったようである。
マリッツア伯爵令嬢に流れる濃い雰囲気・・たとえ劇中でハチャメチャに歌い・踊り狂う場面がどんなに沢山登場しても消せない哀愁は、そんな歴史的背景からくるものなのか。
「チャールダーシュの女王」も好きだが、この「マリッツア伯爵令嬢」の方が好きになってしまいそうである。
あぁ~素敵。特にルネ・コロのタシロ伯爵が。若い頃の作品なので、ちょっと渡辺徹みたいなのだが、声も素敵だし、物寂しい表情に何とも味があって、じーんと来る。彼の歌う「かつては僕もチャールダーシュの騎士だった」の場面は、何回も観てしまった。同じメロディが終盤にも出てきて、金目当てと誤解されて怒りつつも悲しい表情で、楽団に金をバラマキながら歌うシーンは、更に心にこたえる。
本当の主役はマリッツァ伯爵令嬢ではなくて、タシロ伯爵の方ではないのか?
DVDの出演者は以下の通り。
----------------------------------------------------------
指揮:ヴォルフガング・エーベルト
ウィーン交響楽団
監督:オイゲン・ヨーク
マリッツア伯爵令嬢…エルツェベト・ハジ(ソプラノ)
タシロ伯爵…ルネ・コロ(テノール)
リーザ…ダグマール・コラー(ソプラノ)
コローマン・ジュバン男爵…クルト・ヒューマー(テノール)
ボブレスク侯爵…ベンノ・クッシェ(バス・バリトン)
1973年ユニテル ドイツ作品
----------------------------------------------------------
チャールダーシュがふんだんに取り入れられ、もの悲しい雰囲気が心をくすぐる。
同じカールマンでも「チャールダーシュの女王」の初演は1915年。
この「マリッツア伯爵令嬢」の初演は1924年。
オーストリア=ハンガリー帝国の解体は1918年。これら2作品の間に、オーストリアはハンガリーを失っているのであった。
1918年以降、ウィーンでは喪失したハンガリーへの熱い思いをテーマにした作品が人気を呼んだという。またタシロ伯爵のように財産を失い、没落した貴族も少なくなかったようである。
マリッツア伯爵令嬢に流れる濃い雰囲気・・たとえ劇中でハチャメチャに歌い・踊り狂う場面がどんなに沢山登場しても消せない哀愁は、そんな歴史的背景からくるものなのか。
「チャールダーシュの女王」も好きだが、この「マリッツア伯爵令嬢」の方が好きになってしまいそうである。