鍵を忘れた(2) 2019年06月25日 | 出版 腹が減ったなあとため息をつきつつビルの谷間に腰を下ろしていて無念無想の境地に達するわけもなく、3分おきくらいに手ににぎりしめているケータイを確認することになった。しかし、待てど暮らせど妻からの連絡は一向に入らない。イライラしながら待っているうち、ついに13:30を回ってしまった。ここまで待って連絡がないのだから、妻は妻で忙しくしていて、小生からのメールに気がついていないのだろう。妻のことはあきらめ . . . 本文を読む